蝶+常念、悪天候&強風が呼び寄せたサプライズ!!
- GPS
- 72:16
- 距離
- 62.6km
- 登り
- 4,478m
- 下り
- 4,523m
コースタイム
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 6:21
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 11:39
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 4:45
- 合計
- 12:48
天候 | 8/11 曇り、山頂は強風、 8/12 強雨と強風 8/13晴れ 8/14曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
三股登山口までタクシー利用 8/12 上高地BT→松本電鉄新島々→JR松本→JR穂高→しゃくなげ荘(バス) 8/13~14 一の沢登山口駐車場利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○三股〜蝶ヶ岳 標高差:1314m コースタイム:5時間10分 森の中の急な道をずっと歩く感じ。 駐車場から登山口までは舗装道路を15分ほど歩く。 登山道に入ってすぐ右手に常念岳への分岐、吊り橋を綿って登り道になる。 30分ほどでコース唯一の水場:力水、その先に 有名なゴジラのような木。 ところどころで安曇野方面の展望が開けるが、ずっと登り道。 まめうち平(標高1900m)は少し広くなった休憩ポイント。 急な登りが延々とあるが、ところどころ新しい木階段が整備されていて 歩きやすい。 大滝山分岐から一気に稜線に飛び出すと山頂のテント場で、左手上に山頂、 正面下に蝶ヶ岳ヒュッテが見える。 ○蝶ヶ岳〜横尾 標高差:1057m コースタイム:2時間30分 蝶ヶ岳から横尾分岐までは稜線上のゆるやかな道。 分岐からは樹林の中、急な坂が続く。 特に危険な所は無いが、雨の日は滑りやすいので注意。 ○横尾〜徳沢〜明神〜上高地バスターミナル 標高差:120m コースタイム:3時間10分 梓川左岸に沿ったゆるやかな道で歩きやすい。 ところどころ大きな水溜まりあるが、かまわず直進! 明神からは観光のお客さんも多い。 ○一の沢〜常念小屋 標高差:1143m コースタイム:4時間35分 一の沢左岸沿いに王滝ベンチあたりまではゆるやかな登り道で 歩きやすい。烏帽子沢、笠原沢を丸木橋で渡り、胸突八丁から 険しい道になる。高度感あるロープが張られたところは滑落注意。 高山植物も多くなる 最終水場(標高2090m)から先はジグザグに高度をかせぎ 3つのベンチを経由して小屋がある常念乗越に着く。 ○常念乗越〜常念岳 標高差:391m コースタイム:1時間 乗越から正面に向かうピークの先に山頂がある。 大きな岩塊の斜面を登り切ると、いったん傾斜がゆるみ 山頂が見えてくる。三股へn分岐からは周囲の展望を楽しみながら 気持ちの良いピークハントが出来る。 山頂に祠あり、狭いので譲り合って写真を撮ろう。 |
その他周辺情報 | ○下山後の入浴 ♨安曇野には日帰り入浴の施設多数あり ・しゃくなげ荘、健康館 (今シーズンで終了、立て替えとか) ・安曇野穂高ビューホテル (常念小屋利用者割引あり) ・蝶ヶ岳温泉ほりでーゆ〜四季の郷 ・温泉旅館 富士尾山荘 (おいしいおそばがあるそう、次回チェック) ♨1 今回も昨年利用した信州健康ランド(塩尻北IC真横)を利用。 なんと禁煙シングルに1つ空きあり、即決チェックインして、入浴後の ビールを満喫! ♨2 みたまの湯 帰りの中央高速が大渋滞;甲府から八王子まで3時間以上との情報に消沈。 甲府南ICから約10分ほど、みはらしの高台にあるみたまの湯へ。 夜叉神の帰りに寄ったのが最初で今回3回目。 晴れていれば、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父連山が湯船から一望できる 甲府盆地を見渡す露天風呂が最高で、近くで開催の花火も満喫。 ○直売所 ・Vif穂高 (しゃくなげ荘に隣接) 安曇野の旬の新鮮な農産物や波田のスイカも取り揃えた直売所。 昨年燕登山ではトマトを買って、山中で食べた味が忘れられず。 朝8時開店、下山後速攻で向かったところ、種類、品数が多く、大満足。 今回おすすめは、トウモロコシ、トマト、オクラ、ピーマン、ししとう、 有明カボチャなど。 こだま酵母のふわふわパンも絶品。 かご一杯に買っても3枚でおつり。 ・旬の味ほりがね物産センター(ほりがね道の駅内) そばやの開店時間にまだ余裕あがあったので、さらにもう1ヶ所。 Vif穂高には無かった品物もあり、堀金産カボチャ、洋梨、 さっき収穫したばかりの枝付き枝豆、ブルーベリーを調達。 カボチャはこっちの方が安い。食べ比べが楽しみ。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
MYアイテム |
まーさん
重量:0.51kg
|
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個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(3)
笛(1)
筆記具(1)
ライター(1)
ナイフ(1)
保険証(1)
飲料(2)
ティッシュ(3)
バンドエイド(1)
タオル(1)
携帯電話(3)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
スパッツ(1)
手袋(1)
ストック(1)
ビニール袋(3)
替え衣類(3)
入浴道具(1)
シュラフ(1)
クマよけ鈴(1)
食器(2)
水筒(3)
時計(1)
非常食(1)
テント(1)
テントマット(2)
ランタン・マントル(1)
コンロ(1)
ガスカートリッジ(1)
コッヘル(鍋)(2)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
アマチュア無線機 VX-3(145/430MHz1W)(1)
カメラ(1)
ポリタンク10L(2)
車(1)
|
感想
お盆休みの夏山歩きは、槍穂の展望を期待して、蝶ヶ岳から常念岳への縦走を計画。
週間天気予報とにらめっこして、晴れの日は月曜と火曜しかない!と判断し、テント泊でのソロ山行を計画した。
ところが月曜午後から天候が急変、山頂は暴風吹き荒れ、縦走は断念。
火曜に下山すると天候がまた急変、水曜から常念にアタック、念願の絶景を手にすることができた。 あまりにもサプライズな4日間で、また新しい感動と人の縁のありがたみを感じた山旅になった。
(1)蝶ヶ岳のサプライズ
安曇野に着いた朝は山に二次がかかり、青空も見えていた。
ところが蝶へ登るにつれ天候は悪化。 山頂では暴風が吹き荒れていて、シートを広げたものの組み立てることができず、テント泊2回目の自分には手に負えない非常事態。 そこへ突然現れたのが、ついこの春まで一緒に働いていた仕事仲間の(仮称)”西の和尚” 暴風の中で「masanじゃないっすか! こんなとこでなにしてんねん」と声掛けられびっくりしながらも 「自分抑えてとるから早くロープ固定して!」と
西の和尚の協力で何とかテントの設営完了。 その後西の和尚も自分の隣にソロテントを設営して、無事再会を祝っての宴会となった。
西の和尚は南アルプス目指して甲府まで行ったものの、林道通行止めであきらめて、しかたなく上高地、徳澤経由で蝶へ登ってきたと。 まさかこの広い北アルプスの1peakで、偶然同じ場所に引き寄せられたようになるとは!?
翌日は稜線伝いに東鎌、西鎌方面への計画と聞き、常念まで同行の期待があったが、
夜半過ぎても強風は吹き止まず、突風でテントが飛ばされそうな状況で熟睡できず。
朝になると雨も降り出し、縦走路は危険と判断。小屋に入って天気予報を見ると、翌日以降も天気の回復が望めない。ここは安全確保、最短コースで下山できる横尾にエスケープすることにした。 先にテントを撤収して小屋で準備していた西の和尚も降りることになり、一緒に上高地まで雨の中を歩いた。
西の和尚とはJR松本駅で別れ、大糸線経由で車を引き取りにしゃくなげ荘へ向かった。
(2)塩尻でのサプライズ
昨年も利用した信州健康ランド。 今回も常念縦走後に立ち寄る予定で計画していたが、雨でびしょ濡れになった体をいやすべく一日早くチェックイン。
フロントで聞いてみると禁煙シングルが1部屋空きありということで、迷わずチェックインした。様々な湯船やサウナに浸かってリラックスしたあと部屋にもどろうとすると、夕焼け空にアルプスの峰々が雲から突き出しているではないか!
常念のピークの肩には槍の穂先も見えている。 これはまだ帰るなというサインと
受け止め、翌日のアタックに向けて準備を始めた。
クルマから濡れた衣類を部屋に運んで感想させ、地図を見ながらコースを検討。
さすがに蝶での二の舞いは避けようと思い、一の沢から常念小屋止まりのピストンに決定した。
(3)常念岳でのサプライズ
常念岳山頂で景色を見ながら近くの人と話をしていると、同年代の山ガールさんが
「あれっ!? きのうしゃくなげ荘の駐車場で話した人じゃないの?」と。
そういえば、確かに昨日上高地経由でクルマを取りに帰ったときに、燕岳の情報を
訪ねられたっけ。 中房温泉行きのバスで降りてきたのを、てっきり燕からの下山者
と間違えられた次第。 そのご夫婦はしゃくなげ荘近くの宿に泊まって、翌日燕に
登る予定と聞いていた。 それが偶然同じような時間に常念岳の山頂にいて、しかも
所見の相手を覚えている...(山ガールさんは自分の声でわかったそう)
これって サプライズ以外の何物でもないよね
とにかくびっくりした。
(4)常念小屋でのサプライズ
早く横になって寝てしまったので夜中に目覚めてトイレに行ったついでに起きて
しまった。窓から外を見ても星は出てなさそうだったが、安曇野の夜景でも撮って
みようかと小屋の外へ出てみた。すると槍方面の稜線が薄明かりのなかくっきり見えているではないか! 上空は雲の動きが速かったが雲間から明るい星がいくつか見えていた。 高感度で撮影すると、昼間のような景観で、小屋だけ明かりがついているという不思議な情景が記録できて、サプライズ。
雲に隠れた月明かりでも結構夜空はあかるいものとわかった。
出掛けに喫茶室のところでお話させていただいた山ガールさんたちにも
この場を借りてお礼します。みなさん燕山荘から縦走で来たとのことで
自分もそのうちに歩いてみたいと思った。
(5)その他 今回の反省と収穫など
・テントの設営はもっと手際よくできるようにしたい
西の和尚の他にも、もう一方協力いただいたのに、お礼のあいさつもできず
申し訳なかっった
ただきちんと張れれば、あんなに強風のなかでも大丈夫だというのを
体験できたのは有意義だった
・火曜の撤退判断はやむ無し
ただ、気象通報を受信して天気図を書いていたら、小屋に避難するという
選択肢もあったかも。
> アマチュア無線機でもNHK第2放送は受信できることを忘れてた
・スポーツタイツ
今回初めてスポーツタイツを着用して登山してみて、その効果を実感
行動中の足のつれや、下山後の筋肉痛がほとんどでないのには驚き!!
このおかげで常念にアタックできたといってもよい
・アマチュア無線 〜CQ百名山
蝶では 430M で1局
常念では 430Mで 5局
おまけに塩尻で 145M 1局
常念で交信した埼玉局は、3年前に槍ヶ岳登頂時に交信いただき、今回2回目
百名山からの交信に絞ると、これもサプライズ!
・写真は480枚ほど撮った。 花の名前はわかる範囲でコメントした。
天気が良ければ大滝山に向かう雪形の斜面をチェックしたかった。
またの機会を楽しみにしたい。
山の展望は北アルプス方面はかなり見えていて良かった
( すこしずつ位置関係を覚えていきたい)
kazu-tです。蝶と常念、ピストンの繰り返しのおかげでいろんなサプライズがあり、かえってよかったようですね。お疲れ様でした。一週間遅れで行ってくる予定ですが、やはり天気は悪そうです。レコ参考にさせていただきます。
Kazu-tさん、こんばんは。
いろいろありましたが、変化に富んだ楽しい山歩きができました。
次回天気が良いときに再チャレンジしたいと思います。
今週も天気はぱっとしないですね、どうぞお気をつけていってらっしゃい
常念小屋で夜お出かけされる前にお話しさせてもらった者です。
天候には恵まれなかったですがいろんなサプライズがあって良い思い出になられたようで何よりです v
帰りにはお野菜をいろいろゲットできたようで良かったですね!とても美味しそうです
私自身今回初めての山小屋泊の縦走だったのですが、いろんな出会いがあってとてもいい思い出になりました。
来月は白馬大池に行く予定です。
ではまたどこかでお会いする日まで・・・
chiii1107さん、こんばんは。
深夜帯の楽しいお話タイムありがとうございました。
たしか燕からの縦走とおっしゃってましたね、初めての小屋泊まりとして良いコースを
選ばれたと思います。
白馬大池は3年前に白馬岳から縦走しましたが、ハクサンイチゲなどの花がきれいでしたよ。
9月に入るとまた違うでしょうね
連日おいしい安曇野の野菜と、安曇野湧水を飲んでいるせいか、すこぶる体調が良いことを
報告しておきます。 (あのとうもろこし、もっと買ってくればよかった...)
来夏も北アルプスのどこかを歩いていると思います。
またどこかでお会いできたらうれしいです
早速拝見しました、すごいアクティブですね!
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