双六岳-三俣蓮華岳-鷲羽岳-ワリモ岳-水晶岳【ミニベースキャンプ式山行】


- GPS
- 53:21
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 3,427m
- 下り
- 3,424m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:34
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 11:31
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 4:55
天候 | 1日目:小雨→ガス時々晴れ 2日目:晴れ時々ガス 3日目:快晴(笠ヶ岳は9時頃から曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://shinzansou.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆登山ポスト 新穂高温泉に登山センターあり。ここで登山届を提出。 ☆コース状況・危険箇所等 ○新穂高温泉⇔弓折乗越 危険箇所はありませんが、急登が続きます。 濡れている場合は下りに注意。 ○弓折乗越⇔双六小屋 なだらかなアップダウン。 ○双六小屋⇒双六岳 急登です。左手の笠ヶ岳、真後ろの槍ヶ岳を眺めながらの大展望コース。 ○双六岳⇒三俣蓮華岳⇒三俣山荘 丸山への登りがキツイ。 ○三俣山荘⇒鷲羽岳 かなりの急登。鷲羽池・硫黄尾根・槍ヶ岳の絶景を見ながらゆっくり登るべき。 ○鷲羽岳⇒ワリモ岳 岩稜帯。濡れている場合は注意です。 ○ワリモ岳⇔水晶岳 水晶岳直下の岩稜帯は注意です。ハシゴあり。 ○岩苔乗越⇒(黒部源流コース)⇒三俣蓮華岳小屋 危険箇所はありません。黒部源流と御花畑を真横に眺めながらの最高のコース。 ○三俣山荘⇒(巻道コース)⇒双六小屋 フラットなコース。水場からはちょっと登る。 左手に鷲羽・ワリモ・水晶、左前方に槍・大天井、 右手は双六〜三俣蓮華の絶景稜線。 |
その他周辺情報 | ☆登山後の温泉・飲食店 ○中崎山荘 奥飛騨の湯 3年前もここに入湯。硫黄プンプン・湯の花モクモクでかなり好みのお湯。 食堂の朴葉味噌定食も絶品でした。 http://shinhotaka.com/nakazaki.html |
写真
感想
「ベースキャンプ式山行」
私が尊敬する高橋庄太郎氏が、とある山雑誌にて掲載した山行方式。
初日は新穂高からスタートして三俣山荘まで(当然テント泊)。
三俣のテン場をベースキャンプにし、
2日目:鷲羽→ワリモ→水晶→高天原→三俣
3日目:雲ノ平
4日目:黒部五郎
5日目:新穂高に下山
なんと素晴らしい行程だろうか。
28・29と休みがとれたため、ちょっと真似ごとをしてみようかと。
28(木):新穂高→三俣蓮華岳→三俣山荘(テント)
29(金):鷲羽岳→ワリモ岳→水晶岳→野口五郎岳→三俣山荘
30(土):三俣山荘→双六岳→新穂高
というスケジュールをたててみた。
新穂高に3時頃到着。
天気もイマイチで、平日だったこともあり車は4割ほど。
1時間ほど仮眠をして準備をするも小雨状態。
28・29は各種天気予報サイトも曖昧だったが、絶大な信頼をおいているヤマテンは「水晶岳は晴れ」の予報。
新穂高付近が雨でもあっちに行けば晴れてるだろうと信じ出発。
ワサビ〜鏡平とガスガスで展望なし。
ところが弓折乗越から少し上がった稜線に出ると、鷲羽が見えた!凄いぞ猪熊さん!
本来なら庄太郎氏にならい三俣山荘まで行くべきところ、生ビールの誘惑に負け双六でテントを張ることに。
当然明日の行程は厳しいものになるのですが、行きたいところを自由に考えられるのもテントの魅力。
テントの自由さと、装備の軽さの自由、どちらを選ぶかは人それぞれ。
よく飲んで明日に備えます。
翌朝。天気は生憎のガス。
重い気持ちで双六の登りにとりつく。
この日こそ晴れてないと全く楽しめない行程なのです。
しかし双六岳山頂手前でガスが切れはじめる。
振り返ると槍の穂先も!左手には恥ずかしがり屋の笠ヶ岳まで!凄いぞ猪熊さん!
その後もガスが湧くこともあったが、概ね晴れだった。
三俣山荘から鷲羽岳へ。
今回2度目だが、このヤマは見て楽しむ山です(笑)
山頂付近からの鷲羽池、その向こうの赤茶けた硫黄尾根、そしてその向こうの槍ヶ岳。
庄太郎氏も「この付近から見る槍ヶ岳が一番カッコイイ」と仰ってる。
ワリモ岳を越えて水晶小屋へ。
ここでカップラーメンを補給。
野口五郎岳を仰ぎ見ながらのカップ麺は500円以上の価値がある。
ところで当初の行程に野口さんも入っていたのだが、ベースを双六に変更した時点でもはや無理となってしまった。
さて水晶岳へ。
ここも2度目だが、水晶小屋から水晶岳への稜線歩きは本当に最高。
左前方に超デカイ薬師岳、左手にはカールがカッコいい黒部五郎岳、左手眼下には雲上の楽園・雲ノ平、右手には男前な野口五郎岳、そして振り返ればランドマーク槍ヶ岳・笠ヶ岳に挟まれた鷲羽岳・ワリモ岳が。
こんなところを歩ける幸せを感じながらゆっくりと進みます。
水晶岳には10分以上いたが独占状態。
平日のシーズンオフならではです。
もっとのんびりしていたいところですが、双六まで帰らないといけません。
しかし帰路楽しみにしているルートがあります。
三俣山荘への「黒部源流コース」です。
源流水を腹一杯飲み、ピークは過ぎたもののそれでも沢山咲いている花を観賞しながら三俣へ向かいます。
疲れているはずなのに、このコースを歩いている最中は全く疲れを感じませんでした。
三俣山荘の展望食堂で大休止。
槍ヶ岳を仰ぎ見ながらのカレーライスは1100円以上の価値がある。
さて最終日。
昨夜はテントを叩く雨に気が滅入ったが、起きてみると薄曇り。
それが見る見るうちに晴れ、笠ヶ岳もくっきりと姿を現す。
未踏の笠も行ってみたい!という欲求に駆られるが、東京人の私は小仏渋滞という現実が待っているため午前中には下山したいところ。
双六小屋からは若干の登り。
そして東側の展望が開けたとこまで来ると・・・
西鎌尾根に覆いかぶさるように、水分量豊富そうな雲のカーテンが。。。
かつて見たことのないような光景に暫く立ち止り言葉を失った。
終わってみればレインウェアを一度も使用することのない、最高の山行となった。
次回こそは三俣をベースにダブル五郎に登ってみたいですね。
コメント
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初めまして、Kazu405さん
ちょっと遅い夏休みに入りかけているhaya634です。
現在、天気とにらめっこしています。
9/2日から4日にかけてKazu405と同じコースを歩こうと思っています。
レコを見て、とっても参考になりました。
後は、Kazu405さんの時と同じような天気になれば、あの絶景が待っているのかと
胸が躍ります。
かっぱの手ぬぐい良いですね。 お土産もきまりました。
では、明日行ってきます。
haya634さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
今年の天気は不安定で一喜一憂ですよね。
私もずっと前から仕事が手につかず、当日も出発直前まで迷いました。
あの山域は絶景ばかりで、しかもお土産豊富です
晴れることをお祈りして、よいレコをお待ちしております
Kazu405さん こんばんは
今年の夏は天気が不順でしたが、終了間際にいい山行をなされましたね
先週後半から秋雨前線のような長い前線が停滞していたので8月最後もダメ
なんというか、さすがです
黒部源流コースはちょうど晴れ間が良く出ていてとても美しいですね
楽園のような写真を楽しませていただきました
doppo634さん、こんばんは。
実は今回の2連休はGWの振替休日で、夏休みは来週です
今年の夏は皆さん「夏山らしい登山はしていない」と仰っていますね。
自分もそうですが、その中でも比較的天気に恵まれた良い山行を行えたのではないかと思っています。
特に今回は会心の出来だったと思います
暑すぎず寒すぎず、山も花も水も全てが素晴らしい行程となりました
さて、秋山に突入ですね。
これまた楽しみです。
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