金時山〜御正体山〜大菩薩嶺〜雲取山〜大岳山
- GPS
- 62:12
- 距離
- 197km
- 登り
- 11,663m
- 下り
- 11,505m
コースタイム
- 山行
- 14:03
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 14:57
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:51
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 11:04
- 山行
- 13:19
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 13:56
- 山行
- 9:14
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 11:13
天候 | 感想欄に記載 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ゴールは武蔵五日市駅 |
写真
感想
関東平野の西側に連なる山々を歩きたい。小田原駅から北方向の山々へ5日間で行けるところまで歩こうと計画した。積雪状況次第だが時間的には雲取山ぐらいまでは行けそうだと思った。ぜひ歩いてみよう。
【1日目】晴れ / 少し寒い
始発電車で小田原駅まで移動。まずは金時山目指して歩き出す。まぁまぁ寒いが歩いているとちょうどいい感じだった。明神山辺りから登山道に雪が出てくる。雪が無いところはドロドロの場所も多かった。
金時山が近づくとスライドする人が増えてくる。山頂からは富士山もくっきり見えて素晴らしい景色だった。それにしても山頂は人が多過ぎだ。山頂標識にタッチしてトイレを澄ませたら早々に下山を開始した。金時山からは足柄峠方向へ下る。こっちの斜面は完全に雪道だった。駿河小山の街まで下りたところで行動食の調達とイートインで遅めの昼飯。イートインは寒い外で食べなくて良いので超便利。
不老山を過ぎた頃から宿泊場所をどうするか悩み始める。明神峠で泊まろうと思っていのに結局は山中湖の街まで下りてしまった。山中湖は観光客も多いし街も大きいしでツェルトを張れそうな場所はなかった。予想はついていたけど…。ストックをトイレに忘れて取りに戻ったりして無駄な時間を過ごしてしまう。結局は山伏峠まで歩いて旧道のトンネル内にツェルトを張った。かなり遅い時間になってしまった。
【2日目】雨のちくもり / 暖かい
夜中から雨が降り出す。6時頃に起きたら雨だった。予報によると雨はそんなに長くは続かなさそう。雨が弱くなった7時過ぎに出発した。トンネル内での宿泊は装備が濡れなくて良いね。
御正体山が近づくと雪が出てくる。ザクザク雪で歩きにくかった。雨はいつの間にか止んでいた。御正体山の先の分岐に文台山方向へは行けないとの案内あり。林道が登山道を横切っていて通行不可とのことだった。仕方がないので鹿留方向へ下山。林道経由で都留の街まで歩いた。
都留は大きな街。途中でガストを発見。昼飯とした。ここのガストはコンセントもある。快適過ぎて長居してしまった。都留から初狩の街までは小さな山を越える。最終民家から先は少し荒れた道だった。歩く人も少ないのだろうか。
初狩の街で行動食を追加で調達。この先雲取山から下山するまでお店はないと思われるため多めに購入。ザックには全て入らなかったので半分は手提げバッグに積めた。邪魔だった。この日は滝子山登山道の水場手前の平らな場所でツェルトを張った。
【3日目】晴れ / 寒い
朝方に寒くて目が覚める。そのまま準備して出発。最終水場で水を汲んでおく。尾根に上がると夜景が綺麗だった。滝子山を過ぎると雪が出てくる。カチカチでツルツルだった。軽アイゼンを付ける。今回は4本爪の軽アイゼンしか持って来ていない。この先大丈夫か少し不安になった。
尾根の積雪はそんなに多くなかった。南斜面は溶けた雪がカチカチに凍ってツルツル。北斜面の雪はザクザクでズボスボのプチラッセルという感じだった。この日は寒い一日で太陽が昇っても雪が緩むことはなかった。ずっとツルツルでズボスボ。
大菩薩嶺の手前で数名の方とスライド。ここ以外は翌日に雲取山の鷹ノ巣避難小屋に下りるまで誰とも会うことは無かった。この辺りの山は冬に登る人も少ないんだね。大菩薩嶺周辺は富士山も近くに見えて素晴らしい景色だった。
夕方までには柳沢峠に到着できた。柳沢峠には自販機があった。今回は火気を持って来ていないため雪から水を作ることが出来ない。この先は水を確保できないと思われるので自販機がなかったら一旦下山しようかと思っていた。良かった。
峠の気温はマイナス5℃以下だと思われる(温度計が無いので感覚だけど)。これ以上進むと標高が上がってさらに寒くなるだろう。時間は早いが今日はここまで。峠の脇でツェルト泊した。火気が無いのは辛い。寒くて凍えそうだった。
【4日目】晴れ / 寒い
朝はあまりの寒さで準備が辛かった。凍った靴を履くのに少々苦労する。自販機でお茶を買ってから出発。テカテカの林道を進む。星空が綺麗だった。気が付くとさっき買ったお茶がシャーベットになっていた。
笠取小屋からはズボスボ地帯が増えてくる。足首からスネぐらいまで埋まる雪で一歩一歩がしんどかった。山スキーでのラッセルは楽しいがツボ足では苦行だ。全くペースが上がらなかった。
唐松尾山の手前の凍った斜面で大きく転んでしまう。唇をぱっくり切ってしまい大量出血。かなり焦った。気を付けねば…。飛龍山を越えても相変わらずのズボスボにうんざり。夕方までに雲取山まで到着できるか不安になった。しんどいラッセルが続く。それにしても凍ったお茶はジャケットの内側に入れておいても溶けることはなかった。
雲取山が近づくと雪がぐっと減る。ようやくラッセルからも開放。何とか夕方までに雲取山に到着できた。山頂からは今まで歩いて来た山々もよく見える。感動。スタート時はあんなに近かった富士山もずいぶん遠くに見えた。山頂避難小屋の温度計によると気温マイナス8℃。そりゃお茶も凍るよね。石尾根を奥多摩駅方向へ下る。
お茶も飲めないし行動食もほぼ無いので今日のうちに奥多摩駅まで下山しておこうと思っていた。しかし駅まで下りてしまうと寝床を探さないといけない。面倒だ。そんなに喉も渇いていないし飯は食わなくても大丈夫だろう。下山途中にある鷹ノ巣避難小屋に泊まることにした。避難小屋には単独男性が1名。コーヒーやクラッカーまでいただいた。温かい飲み物が体中に染み渡った。感謝。
【5日目】晴れ / 寒い
単独男性が3時頃に起きたので僕もそれに合わせて起きる。4時過ぎに出発。黙々と下って奥多摩駅まで。奥多摩駅近くのコンビニで朝飯を調達。奥多摩駅の待合室は暖かくてウトウトしてしまった。
この先は予定を決めていなかった。このまま終わるのももったいない気分。まだ今日一日は時間がたっぷりとある。地図を眺めながら今日の予定を決める。奥多摩駅のすぐ近くには大岳山の登山口があった。大岳山まで登れば武蔵五日市駅まで行ける。時間的にも夕方までには余裕で到着できそうだ。よし武蔵五日市駅を今回のゴールとしよう。
大岳山まではサクッと登る。山頂ではカップラーメンを食べてる方が多かった。匂いにつられて急激に腹が減ってくる。ラーメン食べたい…。大岳山まで来ればあとは下りがメイン。つづら岩辺りの何度かのアップダウンをこなして馬頭刈山まで到着したらあとは駅まで下るだけ。これで終わりかと思うと寂しい気分となった。
【まとめ】
夜の寒さは覚悟していたが想定以上だった。もう少し防寒装備があれば夜も快適に過ごせたような気がする。軽量化ばかりを優先して快適性を考慮しなかった。この時期に30リッターのザックでは小さ過ぎたかもしれない。
このルートは何度も街へ下りるので登山というよりも旅をしているような気分だった。今度はもっと暖かい時期に歩こう。
コメント
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お怪我は大丈夫ですか?
とても凄いロングトレイルの記録を見つけてしまいテンション上がりました。素晴らしい記録ありがとうございました。自分も山旅をしている気分になりました。(自分のレベルじゃ無理ですがw)
無事下山お疲れ様でした。
kr
怪我は口が大きく開けませんがようやく痛みも治まってきました。
山での怪我は気を付けないといけませんね。反省です。
一つ一つの山はそんなに大きくありませんが続けて歩くと満足度も高いです。
街が近いのでホテルに泊まりながら歩くのも良いかもしれませんね。
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