平標山・周回ルート(1泊2日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,019m
- 下り
- 1,016m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:05
天候 | 02/27(月)→はれ 02/28(火)→はれ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→関越道・月夜野IC〜約60分。 ■駐車台数→50台(150台→降雪で縮小) ■トイレ→あり(冬期閉鎖中) ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし。 ■24時間利用→可能。 ※降雪・除雪により駐車台数は異なる(スコップ持参) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■元橋駐車場(970m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 元橋駐車場から350m手前(苗場スキー場側)に旧三国小学校駐車場(路肩→10台)があります。 ※別称→平標登山口駐車場と呼ばれます。 ■岩魚沢林道ゲート(1,055m) 元橋駐車場から約60分で岩魚沢林道ゲートに到着です。 元橋駐車場から旧三国小学校の裏側から別荘地を通過して、1.2km先の除雪終了点を目指します。 ここから600m先の岩魚沢林道ゲートを目指しますがスキーヤー以外の踏み跡はなく、つぼ足で膝〜太股ラッセルなのでスノーシュー(すね〜膝ラッセル)を装着します。 積雪期はヤカイ沢から岩魚沢林道ゲート〜標高1,776mピーク〜平標山までショートカットできる冬期ルートがあります(スキーヤー2名・登山者1名の踏み跡あり) 元橋駐車場〜平元新道登山口まで標高差220m・距離3.8kmの道のりを、2時間50分の湿雪の膝〜胸ラッセルで進みます。 ■平元新道登山口(1,190m) 岩魚沢林道ゲートから約110分で平元新道登山口に到着です。 標高1,150m地点から樹林帯の登山道を歩きますが、高さ2m〜3mの吹き溜まりが目立ちストックで切り崩しながら乗っ越したり迂回するのでとても時間がかかります。雪の浅い(膝〜腰ラッセル)場所や雪崩の危険な場所を回避しながら進むので、ヤマレコやYAMAPのGPS通りには歩くのは不可能です。 深い雪とテント泊装備(17kg)で夏道の2倍以上のコースタイムが掛かり、雪原を歩くより泳ぐイメージです。平標山ノ家まで残り標高差465m・距離1.5kmあり、日没(17時46分)までに到着を目指しますがここまでは準備運動になり天国の登山道です。 標高1,305m〜平標山ノ家(1,655m)まで膝〜胸ラッセルの急斜面になり、気温が4℃〜6℃と高く湿雪で足場が固まらず稜線まで直登できません。トラバースを繰り返しますが南斜面(苗場山側)は大量にクラックが走り、全く進みません。02/10(金)の寒波・02/20(月)→降雪70cm、02/25(土)〜26(日)→降雪30cmあり、谷川エリアは雪崩注意報が出ていて危険です。 2時間以上を掛けて牛歩の速度で雪崩エリアを通過して、平標山ノ家の背後に見える平標山〜谷川岳の絶景に感動する気力もなく燃え尽きました。 標高1,305m〜平標山ノ家まで全力ラッセルの地獄の登山道です。 ■平標山ノ家(1,655m) 平元新道登山口から約200分で平標山ノ家に到着です。 日没60分前に無事に冬期避難小屋に到着、他に利用者はいません。 小屋の出入口は内開きでつっかえ棒はなく、60Lの大型ザックを担いだままでは出入口や屋内のはしごは下れません。また小屋の屋外(出入口)と屋内のはしご・はしごの下側にあるトタン板(アイゼン防止)の床は雪で濡れた登山靴ではとても滑ります。はしごは高さ3mあり転落したら大怪我をするので、特に注意が必要です(写真添付) 小屋前にある水場は気温が高くて(2日間)凍結せず水量は十分ありますが、寒波が到来したら恐らく凍結します。しかし小屋の周辺には2m以上の積雪量と降雪直後で綺麗な雪があり、ろ過しなくても無味無臭で美味しい雪水が作れます。 積雪期は協力金2,000円で開放されていて、屋内にトイレ(紙・電気あり、水道・匂いなし)があり利用可能です。当初の山行計画ではザックをデポして平標山を目指す予定でしたが、空荷でも登る気力が全くないので中止です。 平標山ノ家の出入口を閉じても屋内・窓際はスマートフォンの電波が入らず圏外でしたが、屋外のテント場では電波が入ったり入らなかったりします。 屋内は雑魚寝→10人、ソロテント→6張り可能です。 ※備品→ほうき・ちりとり・サンダル・緊急用品(救急箱)・谷川エリアの地図・文庫本・救急ソリ・消化器・はしご(工具等)があります。 ■平標山ノ家(1,655m) 2日目のスタートです。 天候→晴れ・気温2℃・微風(風速1m〜3m)と恵まれた条件で出発します。 平標山ノ家から平標山まで偽ピークが4つあり、5つ目のピークが山頂です。3つ目の偽ピークが山頂に見えますが、平標山から仙ノ倉山に続く平仙鞍部(コル)の稜線が奥に見えるので一喜一憂すると疲れます。 気温が高く稜線〜山頂まで雪が柔らかいですが、平標山ノ家から3つ目の偽ピークの斜面が硬い雪面の場合はスノーシューでは登れないと考えて12本爪アイゼンで登りますが、3つ目〜4つ目の偽ピークまで柔らかい新雪の膝ラッセルです。4つ目の偽ピークの直下(標高1,860m)から足首ラッセルで山頂に立ちます。 ■1,776mピーク(1,776m) 平標山ノ家から約45分で1,776mピークに到着です。 1つ目の偽ピークになり、岩魚沢林道ゲートから冬期ルートでヤカイ沢を経由して稜線に乗越っす合流地点です。 ■平標山(1,984m) 1,776mピークから約70分で平標山に到着です。 山頂は広くて変則的な十字路の分岐点になるので、道迷いに特に注意が必要です。 松手尾根からテント泊の登山者の踏み跡が、松手山ルートにきれいに刻まれていました。 松手山ルートで下山しますが、1合目〜10合目まで道標がありますが当日は3合目の道標以外は雪で埋まっています。 晴天時には北側に日本海が見えます。 ■一ノ肩(1,890m) 平標山から約30分で一ノ肩に到着です。 平標山に登頂者が1名、仙ノ倉山まで登る登山者1名とすれ違います。 平標山〜一ノ肩の硬い雪稜はアイゼンが良く刺さり、標高1,741m〜1,176mまで雪庇帯を歩くので踏み抜きに注意が必要です。 当日は気温が高く松手山から下部の雪庇は水が流れる程に崩落し始めていて、雪庇から2m以内に近づくと崩落の危険があります。一ノ肩の北西斜面では稜線〜樹林帯に雪崩が確認できます(写真添付) ■1,677mピーク(1,677m) 一ノ肩から約35分で1,677mピークに到着です。 一ノ肩から標高150m下降すると雪庇帯を通過しますが、12本爪アイゼンで湿雪のすね〜膝ラッセルが平標登山口まで続きます。 ■松手山(1,614m) 1,677mピークから約20分で松手山に到着です。 雪庇帯で松手山(6合目)が最大の雪庇になり、高さ3m〜5mの雪庇が張り出しています。 踏み抜いた場合は緩斜面なので死ぬ確率は低いですが、大量の雪に埋まる確率が高いです。 ■1,411mピーク(1,411m) 松手山から約40分で1,411mピークに到着です。 松手山から稜線を離れて、標高1,176m地点まで雪庇沿いの樹林帯の急斜面を下降します。 登りでは平標登山口〜松手山が急登・雪庇帯の核心部です。1,411mピークには目印に送電線の鉄塔があり、松手山ルートの4合目です。 4合目から旧三国小学校・元橋駐車場が見えます。 ■平標登山口(982m) 1,411mピークから約55分で平標登山口に到着です。 松手山〜平標登山口まで樹林帯の下降になり、膝から腰の踏み抜きが多発します。 気温が高く樹木の周囲50cmは根開き(ツリーホール)があり、踏み抜きによる怪我に注意が必要です。 樹林帯の下降や平標登山口が近づき集中力が欠けますが、平標登山口までの樹林帯は雪が多い急斜面で雪崩が発生している場所があるので注意が必要です。 平標登山口の道標は雪で埋まり、2m〜3mの雪壁を下り車道に復帰して約10分で元橋駐車場に到着です。 ■元橋駐車場(970m) 平標登山口から約10分で元橋駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 平標山・周回ルートの区間は距離→11.3km・標高差→1,014m・コースタイム→05時間55分(無雪期)になりますが、日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★平元新道ルートについて 平元新道ルート(別荘地の除雪終了点〜平標山)は、岩魚沢林道ゲートから冬期ルートのヤカイ沢ルートと夏道の平元新道の分岐点になります。 ヤカイ沢ルートは前日の踏み跡(スキーヤー2名・登山者1名)があり、平元新道には踏み跡がありません。スノーシューを装着しても重い湿雪のすね〜胸ラッセルが平標山ノ家まで続き、標高1,305m〜平標山ノ家(1,655m)まで急斜面になり雪崩に最大の注意が必要です。 ヤカイ沢ルートがあるので平元新道ルートの入山者は非常に少なく、降雪直後の日帰りはとても厳しいです。 除雪された一般道を見て油断しましたが、決して平元新道は甘くありません。 特に岩魚沢林道ゲートから先は怒りと笑いの波が押し寄せるラッセル地獄です。 ★ヤカイ沢ルートについて 平元新道の岩魚沢林道ゲートから1つ目の偽ピーク(平標山ノ家〜平標山の中間点)に乗っ越します。 主にスキーヤーが利用するルート(スキーヤーは南西斜面の滑走が目的)になり、踏み跡が安定すれば登山者もヤカイ沢ルート⇄仙ノ倉山で日帰りピストンが十分に可能です。 ★松手山ルートについて 積雪期でも登山者が多いルートになり、松手山ルート⇄仙ノ倉山で日帰りピストンが十分に可能です。 平標登山口〜4合目(鉄塔)〜松手山(6合目)と、一ノ肩の直下の急登を登りきれば素敵な雪稜歩きになります。 平元新道には雪庇帯がなく、松手山ルートには雪庇帯があります。 ★積雪量について 国道17号線(三国街道)は赤谷湖から凍結・積雪があるので、最新の天気予報を確認して下さい。 平元新道ルート・松手山ルートは元橋駐車場から平標山まで全ルートで常雪です。 また大雪で立ち往生しても48時間を過ごせる食料・毛布・寝袋・着替え・携帯トイレがあると災害時は便利です。 登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあり、少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★登山ポストについて 平標山・周回ルートには松手山ルート・平元新道ルートは、深い雪で登山ポストは未確認です(登山計画書・ペンの有無→不明) 登山計画書は事前にオンライン提出が可能です。 ★平標山について 平標山には(晋疑憩札襦璽鉢⊂昭蟷灰襦璽鉢周回ルートな辛舷憩札襦璽鉢セ姐馥愁襦璽鉢γ川岳からの主稜線ルートД筌イ沢ルート(冬期)┥昭衄根ルートの8つがあり、´↓ルートが多く利用されています。 ★水場について 地図では平標山・周回ルートには水場が2つあります。 _脇眤瑤凌緇(平元新道登山口から距離20m)∪臺神郷(平標山ノ家)があります。 ,鰐こ稜А↓△詫用可能です。 今回は水2.5L担ぎ上げて0.5L雪水を作り0.5Lが残り、飲料水2Lと食事で0.5Lを消費しました。 ★駐車場について 平標山・周回ルートには2つの駐車場があります。 仝偽驚鷦崗(150台→50台縮小)元三国小学校駐車場(路肩→10台)がありますが、積雪量や除雪の状況で異なります。 登山口付近の路肩や路上駐車は除雪作業の迷惑になります。 ★山小屋の営業について 平標山・周回ルートには、平標山ノ家がありますが冬期閉鎖中です。 積雪期は協力金2,000円で開放されていて、屋内にトイレがあり利用可能です(紙・電気あり、水道・匂いなし) 屋内には備品があります(上記に記入済み) 営業→4月末〜10月末(定員→13人に縮小)・トイレ(1回100円)・水場あり(無料)・テント場(8張り・1人500円)があります。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 平標山・周回ルートには各所に道標がありますが、ほとんどが深い雪に埋まっています。 平元新道や松手山ルートにはピンクテープがほとんどなく、平元新道は雪が深くてGPSの夏道ルートでは歩けません。 ★天候や服装について 平標山・周回ルートの6〜7割が樹林帯になり、降雪後は落雪・落氷・落枝が発生するのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 標高2,000mと人気がある低山ですが、樹林帯は暗く寒い環境なので防寒・防風対策が必要です。 特に稜線は風が強く滑落・雪崩・雪庇・低体温症に注意が必要です。 当日は気温-1℃〜7℃あり、平均気温5℃です。 悪天候では装備や服装のレイヤリングに気を配り、貴金属(ピアス・指輪)による凍傷に注意が必要です。 ★幕営適地について 平標山・周回ルートには\稟潺┘螢△硫蕊(1,085m)∧晋疑憩仕仍蓋(1,190m)J辛源灰硫箸猟床(1,633m)に幕営適地があります。 ´△肋探酲(、写真24枚目)(□写真27枚目)、は展望あり(写真39枚目) 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 平標山は熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 平標山は谷川連峰の山域になりさすがに冬眠していると信じたいですが、平元新道登山口(1,190m)〜平標山ノ家(1,655m)の区間は熊笹が多く、熊の目撃情報が多くあります。 また平標山・周回ルートの6〜7割は樹林帯なので、熊に十分に注意が必要です。 ★スノーシューについて 平標山・周回ルートは積雪量1m〜3mあり、週末の降雪で20cm〜30cmの新雪がありスノーシューが有効です。 平元新道ルートは除雪終了点(1,021m)〜3つ目の偽ピーク(1,818m)と、松手山ルートは一ノ肩(1,890m)〜平標登山口(982m)までスノーシューが有効ですが常に雪の状況は変化します。 またMSRなど浮力があるスノーシューでも、降雪後の踏み跡がないルートのラッセルはとても苦労します。 ★山バッジについて 積雪期になり多くの山小屋が冬期閉鎖して平標山・周回ルートに山小屋(有人)がありません。 下山後に苗場スキー場前にあるお土産店で確認したら、通年営業のお土産店に苗場山・谷川岳の販売はあるけれど、平標山の販売はほとんど無いそうです。 無雪期の平標山ノ家では平標山・仙ノ倉山の山バッジの販売があります(2種・450円) ★降雪後にスノーシューやわかんじきを持参して必要がなくデポする場合は、登山道から外れた場所やワイヤー+南京錠で必ず施錠しましょう。どちらも高価格の商品になり盗難に最大の注意が必要です(同様にアイゼン・ピッケルも含む) ★登山者用駐車場まで国道17号線(三国街道)の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★平標山・周回ルートでは、スマートフォンの電波が6〜7割入りました(時期・天候・機種による) 平標山ノ家(電波が不安定、屋内・窓際→圏外)〜一ノ肩は圏外です。 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★当日の平標山・周回ルートでは登山者のすれ違いは1日目→0名・2日目→2名です。 以前より日照時間が長くなりましたが、日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・手袋・ハードシェル(上下)・ストック・ニトリルゴム手袋を全行程で使用しました。 スノーシューは除雪終了点〜平標山ノ家の登りで使用しました。 12本爪アイゼンは平標山ノ家〜平標山〜元橋駐車場の下りで使用しました。 チェーンスパイク・ピッケル2本は携帯しましたが不使用です。 ★緊急時の連絡先 ‘邉沼警察署→025-770-0110(新潟) ⊂妥跳抻―陟0278-22-0110(群馬) ★今回の山行の危険箇所 (晋疑憩擦寮稱(標高1,305m〜1,640m) ⊂昭蟷灰襦璽箸寮稟濛哂崩落・踏み抜き。 ★元橋駐車場(1日目)→10時35分に気温7℃、平標山(2日目)→09時03分に気温0℃、元橋駐車場→12時20分に気温14℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時12分、日の入り→17時46分と活動時間は長くなりましたが、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★平元新道ルートでは平元新道登山口〜平標山ノ家、松手山ルートでは松手山〜平標登山口の区間で雪崩に最大の注意が必要です(どちらも樹林帯を含む) 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 雪崩を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「アバラーンチ」と知らせてあげましょう。 ★平標山・周回ルートにはトイレが2つあります。 仝偽驚鷦崗讚∧辛源灰硫(屋内)にトイレがあり、,賄澳閉鎖中△詫用可能です(紙・電気あり、水道・匂いなし) 2m下の便槽に落ちた物は回収不可能です(張り紙あり) 原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませて限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★積雪量が多く強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグル・バラクラバがあると便利です。 ★今回の山行 降雪直後の深いラッセルがあり平標山〜仙ノ倉山の周回ルートは断念です(決行した場合は2〜3時間の山行時間を追加) 開始3時間で平坦地の岩魚沢林道ゲートまでしか辿り着けず、稜線までの急登ラッセルを前に悩みます。しかし気温が高く視界がありテントを担いでいるので、ラッセル訓練と割り切って意地で進みます。 今回の山行目的は冬期避難小屋に泊まる事ですが、ラッセルの記憶しか残っていません。楽をして登頂したい訳ではないので、テント泊装備での全力ラッセルに満足です。 02/18(土)に上越国境稜線縦走と02/19(日)に白毛門〜馬蹄形を達成した登山者の存在があり、ラッセルに負けない山行ができました。 ★駐車場の10km圏内はガソリンスタンドはありますがコンビニがなく、とても不便なエリアです(元橋駐車場から4km離れて出光・苗場給油所、22km離れてローソン群馬赤谷湖畔店があります) 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項があるので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で平標山を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■苗場温泉・雪ささの湯 ■営業時間→平日10:00〜21:00(12月〜4月) 土日10:00〜21:30 ■休館日→木曜(4月〜12月) 無休(12月〜4月) ■料金→大人1,000円、小人500円。 ■マスクの着用義務→あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
風速計
モバイルバッテリー10000mAh3個
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
腕時計
ザック60L
スマートフォン2台
ボールペン
マスク
ゴミ袋
現金
ココヘリGPS
ザックカバー
タオル
三脚
ワイヤー
ストック
サングラス
熊鈴
プラティパス(水2L)
登山靴
インナーシャツ(半袖)
靴下(冬用)
毛帽子
長ズボン
ハードシェル(上下)
ゲイター
バラクラバ
タイツ(冬用)
インナーソックス
ミドルシェル(上)
テントシューズ
手袋
ベースレイヤー(長袖)
グローブ(冬用)
テムレス
シューズカバー
ゼリー飲料4個
パン2個
ちくわ115g
粉末アミノ酸4本
チョコバー3個
ハンバーグ(100g)2個
お汁粉(150g)2個
豚汁(200g)2個
カップ麺2個
スノーシュー
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
アタックザック22L
ウエストバッグ
カイロ4枚
ソロテント
テントシート
寝袋
テントマット
着替え4点(靴下・下着・シャツ・長袖シャツ)
マッチ
ライター
ガスコンロ
ガス缶
メスティン
割りばし
冬用グローブ(予備)
雪かき用スコップ
長靴
帽子
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感想
■2023年/平標山・周回ルート(1泊2日)
■2023年02月26日(日) はれ
実家 21:30 1,000m 1℃
道の駅八ッ場ふるさと館 00:45 621m 4℃
荷作り 00:45〜01:00
消灯 01:00〜08:00
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■2023年02月27日(月) はれ
※平標山・周回ルート 1日目
起床 08:00 621m 5℃
移動 08:00〜09:55
元橋駐車場 09:55 970m 7℃
着替え・荷作り 09:55〜10:35
元橋駐車場 10:35 970m 7℃
岩魚沢林道ゲート 11:33 1,055m 5℃
平元新道登山口 13:22 1,190m 6℃
平標山ノ家 16:40 1,655m 4℃
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■2023年02月27日(月) はれ
小屋の下見 16:40〜17:00 外0℃ 内4℃
小屋の掃除 17:00〜17:10 外0℃ 内2℃
荷作り 17:10〜17:30 外0℃ 内4℃
自由時間 17:30〜18:05 外2℃ 内2℃
夕食 18:05〜19:00 外1℃ 内3℃
自由時間 19:00〜22:00 外1℃ 内3℃
消灯 22:00 内3℃
※外→屋外の気温、内→屋内の気温。
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■2023年02月28日(火) はれ
※平標山・周回ルート 2日目
起床 05:00 1,655m 外-1℃ 内0℃
着替え・荷作り・朝食 05:00〜07:05
平標山ノ家 07:05 1,655m 2℃
1,776mピーク 07:52 1,776m 4℃
平標山 09:03〜09:12 1,984m 0℃
一ノ肩 09:40 1,890m 2℃
1,677mピーク 10:13 1,677m 7℃
松手山(6合目) 10:34 1,614m 11℃
1,411mピーク 11:15 1,411m 10℃
平標登山口 12:10 982m 11℃
分岐点 12:17 978m 13℃
元橋駐車場 12:20 970m 14℃
着替え 12:20〜12:30
実家 12:30〜18:05 1,000m 12℃
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■悪天候で見送っていた谷川エリアを目指す。
今季は雪が少ないけれど谷川は豪雪地帯。
平標山は苗場スキー場の対岸にある山で
積雪期はスキーヤーに人気があるエリア。
小屋・テント・雪洞・イグルーが選択可能。
今回の避難小屋第3弾は平標山ノ家に決定。
標高2,000mの稜線は危険で美しいけれど
3,000m峰だったら怖くて立ち入れない。
先週に馬蹄形を周回した登山者がいて驚く。
馬蹄形・主脈・俎堯Εジカ沢と魅力が満載。
ラッセルの記憶しか残らない山行となった。
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■体重→61.0kg 荷物→16.9kg
■日の出→06:12 日の入り→17:46
■距離→11.3km
(1日目→5.3km 2日目→6.0km)
■時間(合計)→11時間11分
(1日目→06時間02分、2日目→05時間06分)
■休憩時間→00時間09分
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