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Yamareco

記録ID: 5454846
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

硫黄尾根

2023年05月01日(月) ~ 2023年05月04日(木)
 - 拍手
ohayojiro その他3人
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
36:12
距離
58.0km
登り
5,280m
下り
5,227m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:11
休憩
0:12
合計
5:23
5:00
1
5:01
5:01
64
6:15
6:17
41
7:14
7:14
20
7:34
7:43
50
8:33
8:33
110
10:23
2日目
山行
10:23
休憩
0:26
合計
10:49
5:28
39
6:07
6:07
38
6:45
6:45
20
7:05
7:15
14
7:29
7:29
26
7:55
7:55
30
8:25
8:26
19
8:45
9:00
437
16:17
宿泊地
3日目
山行
10:30
休憩
1:47
合計
12:17
4:46
121
宿泊地
6:47
7:23
348
13:11
14:22
161
17:03
宿泊地
4日目
山行
7:16
休憩
0:21
合計
7:37
5:38
84
宿泊地
7:02
7:08
83
8:31
8:39
21
9:00
9:01
53
9:54
9:54
61
10:55
10:56
1
10:57
11:01
65
12:06
12:06
34
12:40
12:40
23
13:03
13:04
11
天候 5/1晴午後から小雨、5/2晴天、5/3晴天、5/4晴天
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー
バスタ新宿から高速バスで信濃大町駅まで
その後、タクシー(七倉山荘利用者は1,700円、通常は7,000円)で七倉山荘へ
七倉山荘からは歩き(高瀬ダムまでタクシーも利用可)
コース状況/
危険箇所等
■七倉〜湯俣
車道、林道、平坦な登山道

■湯俣〜第一吊橋(伊藤新道)
バランスを崩しやすい足場もあるが、補助ロープや鉄筋で整備されているため歩きやすい

■湯俣〜硫黄尾根取付き
水俣川が増水で、渡渉困難なため湯俣川側の緩めな斜面から藪を漕いで取付く
※4/30、5/1の降雨の影響で水俣川が増水
最低2回の渡渉を行わねばならなかった
5/1に1回目渡渉は膝上、2回目渡渉は胸まで(流される危険が非常に高かったため撤退)
5/2朝に再度検討するも5/1に撮影した川の状態と、流速、水深に変化がなく、渡渉困難と判断し下山することにしたが、山口からの3人パーティーにその旨を話したところ、記録は少ないが湯俣川側からの取付きを教えて頂き、同行させてもらうことになった。

■硫黄尾根取付き〜硫黄尾根前衛峰群〜小次郎のコル
ひどい藪
硫黄尾根前衛峰の斜面でやっと部分的に雪
小次郎のコルまで雪はほぼなし

■小次郎のコル〜硫黄岳〜赤岳前衛峰群〜赤岳岩峰群〜白樺台地
硫黄岳まで浮石、藪、雪面
その後は基本岩稜帯
沢地形に雪が辛うじて付いている

■白樺台地〜西鎌尾根〜千丈乗越〜新穂高温泉
西鎌尾根手前の最終ピークまで藪の稜線と雪斜面
西鎌尾根は雪稜+夏道
飛騨沢は急傾斜の雪面
滝谷避難小屋からアイゼンを外す
予約できる山小屋
5日分の食料込みで20kgに収まった
2023年04月29日 20:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 20:03
5日分の食料込みで20kgに収まった
お小遣いが足りなくてタクシーは使えない
2023年05月01日 04:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/1 4:59
お小遣いが足りなくてタクシーは使えない
硫黄尾根末端
2023年05月01日 08:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/1 8:59
硫黄尾根末端
1回目の渡渉
膝上まで
2023年05月01日 09:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/1 9:12
1回目の渡渉
膝上まで
2回目の渡渉
胸まで(諦めた)
2023年05月01日 09:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/1 9:25
2回目の渡渉
胸まで(諦めた)
伊藤新道方面に進むことに
2023年05月02日 06:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 6:06
伊藤新道方面に進むことに
球状石灰岩
2023年05月02日 06:10撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 6:10
球状石灰岩
第一吊橋
2023年05月02日 06:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 6:52
第一吊橋
尾根の右側の藪の緩斜面から取付く
2023年05月02日 08:58撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/2 8:58
尾根の右側の藪の緩斜面から取付く
背丈を超える藪を行く
2023年05月02日 09:07撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 9:07
背丈を超える藪を行く
藪と樹木の間を進む
2023年05月02日 11:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 11:30
藪と樹木の間を進む
直登できないため左の斜面に降りてアイゼン、ピッケルで登っていく
2023年05月02日 11:54撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 11:54
直登できないため左の斜面に降りてアイゼン、ピッケルで登っていく
そこそこの傾斜
2023年05月02日 12:08撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 12:08
そこそこの傾斜
前衛峰P1?の懸垂支点
2023年05月02日 12:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/2 12:45
前衛峰P1?の懸垂支点
前衛峰P1?から1回目の懸垂
2023年05月02日 13:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 13:01
前衛峰P1?から1回目の懸垂
2023年05月02日 13:17撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/2 13:17
前衛峰群(P2〜P6)を進む
2023年05月02日 13:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 13:33
前衛峰群(P2〜P6)を進む
硫黄岳
どこから登るのか
2023年05月02日 14:21撮影 by  SO-53C, Sony
5/2 14:21
硫黄岳
どこから登るのか
小次郎のコルへの最後の下りを前に中休止
2023年05月02日 14:22撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/2 14:22
小次郎のコルへの最後の下りを前に中休止
絶景の休憩所
2023年05月02日 15:00撮影 by  SO-53C, Sony
5/2 15:00
絶景の休憩所
急傾斜を下る
この後すぐに藪
2023年05月02日 15:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 15:04
急傾斜を下る
この後すぐに藪
小次郎のコル
尾根上には雪が少なく、幕営不可だったが、左に一段降りたところに雪溜まりがあり、二張分確保できた
2023年05月02日 15:36撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/2 15:36
小次郎のコル
尾根上には雪が少なく、幕営不可だったが、左に一段降りたところに雪溜まりがあり、二張分確保できた
軽量化のためツェルト
2023年05月02日 18:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/2 18:22
軽量化のためツェルト
試練の二日目へ出発
2023年05月03日 04:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 4:26
試練の二日目へ出発
すぐに険しい藪地帯へ
2023年05月03日 05:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 5:01
すぐに険しい藪地帯へ
もうしばらく藪を通過する
2023年05月03日 05:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 5:06
もうしばらく藪を通過する
藪が終わったら岩
2023年05月03日 05:13撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 5:13
藪が終わったら岩
急な雪稜
2023年05月03日 06:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 6:00
急な雪稜
急な雪面
2023年05月03日 06:14撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 6:14
急な雪面
雪庇に上がれなかったため左手の藪尾根に乗り上げた
2023年05月03日 06:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 6:37
雪庇に上がれなかったため左手の藪尾根に乗り上げた
硫黄岳山頂
2023年05月03日 06:58撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 6:58
硫黄岳山頂
貴重な硫黄岳の三角点
積雪期は雪に隠れるだろうから運が良かった
2023年05月03日 06:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
5/3 6:59
貴重な硫黄岳の三角点
積雪期は雪に隠れるだろうから運が良かった
この旅で一番心が晴れていたとき
2023年05月03日 06:59撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
5/3 6:59
この旅で一番心が晴れていたとき
北鎌バックにニンマリ
2023年05月03日 07:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 7:02
北鎌バックにニンマリ
硫黄岳山頂
奥に三角点
2023年05月03日 07:05撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 7:05
硫黄岳山頂
奥に三角点
快適に雪の上を歩く
2023年05月03日 07:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 7:29
快適に雪の上を歩く
こんな歩きがずっと続けばいい
2023年05月03日 07:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 7:30
こんな歩きがずっと続けばいい
心配されていた赤岳には雪がついている
2023年05月03日 07:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 7:38
心配されていた赤岳には雪がついている
硫黄岳を下り始めると藪のあとすぐに岩稜地帯に
自分が偵察でクライムダウンで降りたが、危険だったため後続は懸垂で降りた
2023年05月03日 07:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 7:48
硫黄岳を下り始めると藪のあとすぐに岩稜地帯に
自分が偵察でクライムダウンで降りたが、危険だったため後続は懸垂で降りた
支点
2023年05月03日 07:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 7:59
支点
足場が悪いため途中で止まりながら
2023年05月03日 08:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 8:01
足場が悪いため途中で止まりながら
進む赤岳方面
奥には西鎌が見えているが…
2023年05月03日 08:09撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 8:09
進む赤岳方面
奥には西鎌が見えているが…
全く足場が悪い
2023年05月03日 08:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 8:16
全く足場が悪い
かなり新しい捨て縄だがmasaharu33さんのものではなかった
2023年05月03日 08:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 8:31
かなり新しい捨て縄だがmasaharu33さんのものではなかった
迷った
ルンゼに雪が詰まっていれば選択肢が増えたのかもしれないが、無雪のため落石、滑落に留意して、行き止まりにならないルートを探さなくてはならない
2023年05月03日 08:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 8:35
迷った
ルンゼに雪が詰まっていれば選択肢が増えたのかもしれないが、無雪のため落石、滑落に留意して、行き止まりにならないルートを探さなくてはならない
先達もここを支点に懸垂をしてきた
2023年05月03日 08:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 8:53
先達もここを支点に懸垂をしてきた
2023年05月03日 09:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:02
2023年05月03日 09:12撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/3 9:12
2023年05月03日 09:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 9:32
2023年05月03日 09:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 9:37
降りてきた硫黄岳直下の岩峰群
2023年05月03日 09:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:40
降りてきた硫黄岳直下の岩峰群
2023年05月03日 09:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:53
これから進む赤岳岩峰群
空がどんよりしたが何とか持ちこたえてくれた
2023年05月03日 10:09撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 10:09
これから進む赤岳岩峰群
空がどんよりしたが何とか持ちこたえてくれた
2023年05月03日 10:27撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 10:27
快適な山歩きとは程遠い
ラッセルはしんどいけど雪があった方が安全
2023年05月03日 10:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 10:42
快適な山歩きとは程遠い
ラッセルはしんどいけど雪があった方が安全
2023年05月03日 10:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 10:51
アイゼンを装着しての岩場歩きは落石に細心の注意
2023年05月03日 10:59撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/3 10:59
アイゼンを装着しての岩場歩きは落石に細心の注意
2023年05月03日 11:15撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 11:15
行き詰ったため私が斥候に行く
重荷を背負って岩場を超えることは危険がありすぎるため、岩稜ではなく、雪面のトラバースを選択した
2023年05月03日 11:22撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 11:22
行き詰ったため私が斥候に行く
重荷を背負って岩場を超えることは危険がありすぎるため、岩稜ではなく、雪面のトラバースを選択した
雪面のトラバース
2023年05月03日 11:42撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 11:42
雪面のトラバース
標高を落として再度ルート探索
2023年05月03日 11:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 11:46
標高を落として再度ルート探索
支点を分散して取ったが左の枯れた松が折れてヒヤリとした
2023年05月03日 11:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 11:56
支点を分散して取ったが左の枯れた松が折れてヒヤリとした
3月に付いたmasaharu33さんのトレースがあり、ルート選択の目安になった
2023年05月03日 12:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 12:18
3月に付いたmasaharu33さんのトレースがあり、ルート選択の目安になった
締まりが悪いグズグズの際どい雪面をトラバース
2023年05月03日 12:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 12:49
締まりが悪いグズグズの際どい雪面をトラバース
2023年05月03日 12:58撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 12:58
2023年05月03日 13:10撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 13:10
尾根に乗り上げる
2023年05月03日 13:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 13:34
尾根に乗り上げる
中山沢のコルまでどうやって降りるか
2023年05月03日 13:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 13:43
中山沢のコルまでどうやって降りるか
支点を取れそうなところが見つからなかったため、可能なところまで降りて探索してみることに
2023年05月03日 13:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 13:54
支点を取れそうなところが見つからなかったため、可能なところまで降りて探索してみることに
ハーケンを打てる割れ目を探す
2023年05月03日 13:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 13:59
ハーケンを打てる割れ目を探す
残置ハーケンと新規のハーケンで安定感のある支点が構築された
2023年05月03日 14:00撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 14:00
残置ハーケンと新規のハーケンで安定感のある支点が構築された
気を付けたが幾度も落石をしてしまう
2023年05月03日 14:18撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:18
気を付けたが幾度も落石をしてしまう
中山沢のコルまで降りたが雪が少なく幕営にはあまり適さない
また、赤岳主峰を明朝の雪がカリカリの状態で登るのも避けたい
時間がまだ14時30分のためリーダーの判断で今日中に白樺台地を目指すことに
2023年05月03日 14:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:22
中山沢のコルまで降りたが雪が少なく幕営にはあまり適さない
また、赤岳主峰を明朝の雪がカリカリの状態で登るのも避けたい
時間がまだ14時30分のためリーダーの判断で今日中に白樺台地を目指すことに
超えてきた赤岳前衛峰群
2023年05月03日 14:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 14:33
超えてきた赤岳前衛峰群
リーダーが岩の階段のルートを切り開いてくれた
遠目から見るととても登れたものではないかと思ったが実際は問題なかった
2023年05月03日 14:34撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 14:34
リーダーが岩の階段のルートを切り開いてくれた
遠目から見るととても登れたものではないかと思ったが実際は問題なかった
振り返ると朝登った硫黄岳が遥か向こうに
2023年05月03日 14:36撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/3 14:36
振り返ると朝登った硫黄岳が遥か向こうに
中山沢のコルから赤岳主峰に攀じる
2023年05月03日 14:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:49
中山沢のコルから赤岳主峰に攀じる
2023年05月03日 14:52撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
5/3 14:52
2023年05月03日 14:58撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:58
2023年05月03日 14:58撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:58
2日目の終盤でかなりの傾斜につき、ふくらはぎの疲労が甚だしい
2023年05月03日 15:10撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:10
2日目の終盤でかなりの傾斜につき、ふくらはぎの疲労が甚だしい
改めて雪がない
今回辛うじてここまで来たが、途中で詰んでしまう可能性は十分あった
2023年05月03日 15:13撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:13
改めて雪がない
今回辛うじてここまで来たが、途中で詰んでしまう可能性は十分あった
2023年05月03日 15:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:17
槍もかなり近くに見えるようになってきた
2023年05月03日 15:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:20
槍もかなり近くに見えるようになってきた
2023年05月03日 15:32撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:32
2023年05月03日 15:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:43
このピークを越えれば白樺台地だ
2023年05月03日 15:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:53
このピークを越えれば白樺台地だ
集中を切らさず岩にしがみついて進む
2023年05月03日 15:57撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/3 15:57
集中を切らさず岩にしがみついて進む
最後の岩稜
2023年05月03日 16:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 16:04
最後の岩稜
最後のトラバース
2023年05月03日 16:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 16:17
最後のトラバース
最後のリッジ
2023年05月03日 16:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 16:35
最後のリッジ
最後の藪
ここを力ずくで下降した
2023年05月03日 16:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 16:35
最後の藪
ここを力ずくで下降した
いよいよ白樺台地に到着
2023年05月03日 16:42撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 16:42
いよいよ白樺台地に到着
整地が要らない最高のテン場
2023年05月03日 17:06撮影 by  SO-53C, Sony
5/3 17:06
整地が要らない最高のテン場
12時間頑張って歩きとおした尾根
2023年05月03日 17:17撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/3 17:17
12時間頑張って歩きとおした尾根
貴重なお酒を振舞って頂き、談笑
ジンとお酒が本当においしかった
2023年05月03日 17:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 17:57
貴重なお酒を振舞って頂き、談笑
ジンとお酒が本当においしかった
北鎌尾根を真横に見る
2023年05月03日 17:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 17:57
北鎌尾根を真横に見る
さあ!最終日の朝!
2023年05月04日 05:13撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:13
さあ!最終日の朝!
あのピークを越えれば西鎌尾根だ
2023年05月04日 05:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:14
あのピークを越えれば西鎌尾根だ
三人との登りもこれで最後
2023年05月04日 05:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 5:41
三人との登りもこれで最後
最後までやっぱり藪
2023年05月04日 05:48撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 5:48
最後までやっぱり藪
昨日の筋肉疲労でなかなか越えられない
2023年05月04日 05:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 5:53
昨日の筋肉疲労でなかなか越えられない
西鎌尾根
この景色が見たかった…
2023年05月04日 06:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 6:14
西鎌尾根
この景色が見たかった…
最後にみんなで
みなさんがいなければとても成し遂げられませんでした
本当にありがとうございました。
2023年05月04日 06:18撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 6:18
最後にみんなで
みなさんがいなければとても成し遂げられませんでした
本当にありがとうございました。
最後の最後に硫黄尾根を振り返る
これで見納め
2023年05月04日 06:22撮影 by  SO-53C, Sony
5/4 6:22
最後の最後に硫黄尾根を振り返る
これで見納め
自撮り
2023年05月04日 06:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 6:22
自撮り
西鎌尾根到着
2023年05月04日 06:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 6:23
西鎌尾根到着
三人は裏銀座経由で高瀬ダムまで下山する
2023年05月04日 06:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 6:37
三人は裏銀座経由で高瀬ダムまで下山する
西鎌尾根
2023年05月04日 07:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 7:00
西鎌尾根
千丈乗越
ここからは下り
2023年05月04日 08:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:31
千丈乗越
ここからは下り
飛騨沢を結構な人数が登っていく
2023年05月04日 08:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:40
飛騨沢を結構な人数が登っていく
槍平
2023年05月04日 09:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:52
槍平
新穂ゲート
2023年05月04日 13:14撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 13:14
新穂ゲート

装備

個人装備
長袖シャツ ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター バラクラバ 毛帽子 ザック ザックカバー アイゼン ピッケル スコップ 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット ガムテープ 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ポール テントマット シェラフ ロープ ハーネス ヘルメット ロックカラビナ カラビナ スリング ディッセンダー

感想

第1日目 快晴午後から小雨
0500七倉〜0830湯俣〜尾根取付き試み〜10:30湯俣
快調に歩を進め、湯俣に到着
1月の偵察の通り、尾根の左側(水俣川)から取付きを試みる
当然雪はなく渡渉が必要
1回目は膝上まで、2回目は胸までで、流されそうになり、この日の渡渉を諦める

第2日目 晴天
0530湯俣〜尾根取付き試み〜0600伊藤新道入口〜0730第一吊橋〜0800湯俣〜0900尾根取付き〜硫黄岳前衛峰群(P1〜6)〜1617小次郎のコル
起床すると高瀬川の水位が下がっており、水俣川の渡渉は五分五分かと思って河原に着くも、昨日撮った写真、動画と比較して何も変わっていない
複数人であれば相談の後、臨むことも可能かもしれないが単独のため流されたら取り返しのつかないことになりかねないため、また年末にでも行けたらと撤退を決断
せっかくなので伊藤新道を第一吊橋まで歩いた
湯俣に戻り、帰り始めたところ、三人パーティーがこれから硫黄尾根に取付くという
渡渉が不可能で引き返してきた旨を伝えるとガッカリしていたが、尾根の右側(湯俣川)から取付いた記録が過去にいくつかあるとのことで自分としてはダメ元で取付きまで同行させてもらうことに
尾根の末端からすぐのところに藪の斜面があり、地形図的にも確かに斜度が緩い箇所があった
一旦気持ちは切れていたが、三人が歓迎してくれたので行けるところまで行ってみることにした
1月に来たときは雪のおかげで藪はほとんどなく、尾根上に上がってからもしばらくは歩きやすかったが、今回は尾根に上がるまでに背丈以上の藪、上がってからも藪と樹林
藪歩きは苦手で三人には追い付けず、マイペースで行こうと決めたが、三人が休憩するタイミングで何とか追い付くことが続いた
尾根伝いでは厳しそうな箇所に出、遅れて進んでいた自分は左手の雪の斜面に降り、上がっていけそうか確認することに
多少急だが問題ないことがわかり、ここから完全に4人で進み始めることになった
登り切ったところ(P1?)で最初の懸垂ポイント
持参のロープを準備していたところ、三人のロープを使っていいとのこと
最初は遠慮したものの、せっかくなので使わせていただくことにした
以後、最後まで支点構築含めて頼りっきりだった
硫黄岳前衛峰群は基本的にほとんど雪のない岩稜歩きでアイゼンを履いての歩行
雪がないザレた道は脆い
最終P6は硫黄岳が正面に見える開けた山頂
ここで中休止
硫黄岳はかなり傾斜はあるが雪がついているためどうにか登れるか
まだ14時30分だったため、硫黄岳を超えて硫黄台地まで行くことも少し考えたがどれくらい時間がかかるかわからず、三人も小次郎のコルまでで行動を止めるとのことだったため止めた
コルまでは藪
尾根上に雪はなく幕営適地はなかったが、尾根の左側を一段降りたところに雪が溜まっている地帯があり、テント二張り分の空間が確保できた
三人は広いテントで快適そうだったが、こちらは軽量化のためツェルト
割り切ってはいたがやはり少しだけ羨ましかった
昨日12時間以上寝たため、あまり眠れず
お世辞かもしれないが「体力も技術もすごい」と認められていたことが嬉しかった

第3日目 晴天
0446小次郎のコル〜0647硫黄岳〜硫黄台地2,511〜雷鳥ルンゼ〜硫黄岳南峰2,459〜赤岳前衛峰群(P1〜8)〜1430中山沢のコル〜赤岳〜赤岳岩峰群(2〜6峰)〜1703白樺台地
硫黄岳へは急な岩稜と藪と雪壁の急登
結局2時間かかった
山頂はこの山行で最も気持ちよく、三角点も発見し、北鎌バックに記念撮影などして、西鎌尾根も見えてきたし、この後は快適な雪稜歩きが出来るのではないかとみんなで期待した
しかしそんなことはなく、ここからずっと核心部が続く
硫黄台地を抜けて雷鳥ルンゼに降りようとすると懸垂が必要な斜面となった
無事に降り立っても、ルンぜ含めて雪がなく安定して立てる空間がほとんどない
非常に脆い砂礫とその上に岩が乗っかっているだけの斜面
何十年も前から岩に巻き付いていて食い込んでいる際どい残置スリングを使ったり、残置スリングだけでは足りず、樹木で二点分散の支点を確保したものの、枯れた松の木が折れ、肝を冷やすこともあった
振り返って硫黄台地を見てみると一体どこを通ってきたのかわからないほど
赤岳前衛峰群を迎えるがここが特に厳しい
動ける位置にいる人が身を挺して斥候に行き、大声を出してルートの状況を伝える
一人が稜線通しで進んでいけないかを確認し、別の一人が雪稜のトラバースで岩峰の裏に出られないかを確認する
事故の危険性はあるが大袈裟ではなく、それぞれが率先して生還するために進むべきルートを探す
行った先で進退窮まる可能性も十分にあり、常に緊張状態が続いていたが、全員の体力、技術、胆力が素晴らしく、実際の状況よりは良い意味で危機感を感じなかった気がする
一人ではとても抜けられるはずもなかった
幕営予定地だった中山沢のコルに至るが雪が少なく時間はまだ14時30分
正面の赤岳主峰は雪壁をつなげば登れそうだがここで泊まって朝一のカリカリの雪面を登るのは危険とのリーダーの判断でさらに進むことに
リーダーが積極的に先行してトレースをつけてくれる
体力お化けで明るい性格の尊敬できるリーダー
少しでも大きい脆い岩を抱くようにしてクライムダウンをしたり、滑落したら取り返しがつかなくなる雪面を20kgの荷を背負ってトラバースしていく
無我夢中で最後の細いリッジの藪を無理やり切り開き、白樺台地に降り立つ
リーダーと握手
安堵と嬉しさで少し涙が出た
常に緊張するこんな尾根をよく12時間も集中して歩けたと思う
後から2人も到着して、みなさんにお礼を言った
昨晩まではある程度の距離感があったが、今日一日全員で切磋琢磨できたおかげで距離は縮まり、貴重なジンとお酒を頂いて、北鎌尾根を眺めながらみんなで談笑した

第4日目 晴天
0538白樺台地〜0625西鎌尾根合流〜0831千丈乗越〜0954槍平小屋〜1315新穂高温泉
朝一最後の急斜面の登り
昨日の筋肉疲労が溜まっていて身体が上手く動かないが4人で登れる最後の登り
小一時間で西鎌尾根に合流し、ここで3人とはお別れ
なんと3人はそのまま裏銀座を周回し、もう一泊して高瀬ダムに降りるとのこと
呆れるほどの体力、気力
本当に名残惜しくてほんの少し同行しようかとも思ったが、もうお腹いっぱいでとても行く気にはなれなかった
3人それぞれと握手をさせて頂き、笑顔でお別れした
なんと仲間というものは心強いものなんだろう!
今日も快晴で歩くには申し分がなかったがそれまでの緊張がどうも切れてしまったみたいで何度も休憩しながら歩いた
当初は槍ヶ岳まで行こうと考えてたが、体力の問題以上に硫黄尾根を踏破できたという満足感がいっぱいで槍への欲が一切出なかった
その後、足のマメに顔を歪めながら、通いなれた右俣林道を歩いて、今回の硫黄尾根を終了させた



未だに本当に踏破できたのかわからないような感覚
山登りってなんなんだろう

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コメント

すんばらしいなっ!
2023/5/16 14:24
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