【日本100名山】剱岳（別山尾根）（54/301）

2023年08月04日(金) ~ 2023年08月05日(土)

• GPS: 15:59
• 距離: 15.5km
• 登り: 1,682m
• 下り: 1,725m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:16
• 休憩: 0:35
• 合計: 4:51

距離 6.3km 登り 550m 下り 500m

11:34 室堂
11:35 ホテル立山
11:49 11:50 みくりが池
11:55 11:56 みくりが池温泉
12:18 雷鳥荘
12:34 雷鳥沢キャンプ場
12:41 12:51 浄土橋
13:18 13:26 新室堂乗越
14:52 15:07 剱御前小舎
16:02 剱沢キャンプ場
16:07 剱澤小屋
16:25 剣山荘

2日目

• 山行: 7:27
• 休憩: 3:20
• 合計: 10:47

距離 9.2km 登り 1,132m 下り 1,224m

4:09 剣山荘
4:39 4:52 一服剱
5:47 5:56 前剱
6:12 6:21 前劔の門
6:42 6:46 平蔵の頭
6:51 6:56 カニの縦バイ
7:09 7:16 カニのヨコバイ
7:32 カニのハサミ
7:37 7:59 剱岳
8:02 8:04 カニのハサミ
8:25 8:39 カニのヨコバイ
8:42 カニの縦バイ
8:47 8:56 平蔵の頭
9:15 9:21 前劔の門
9:25 9:33 前剱
10:05 10:10 一服剱
10:34 11:27 剣山荘
11:45 剱澤小屋
11:53 剱沢キャンプ場
12:47 12:55 剱御前小舎
13:50 13:59 新室堂乗越
14:17 14:31 浄土橋
14:46 14:47 雷鳥沢ヒュッテ
14:53 14:55 雷鳥荘
14:56 ゴール地点

天候

8/4金　AM快晴PM曇り、8/5土AM快晴PM曇りのち雨

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

・車2台。内1台を称名平Pにデポ後、立山駅Pへ。
・AM7時点で、駅から最も近い2か所は満車であったが、比較的近いPに駐車できた。
　土日は称名川沿いの臨時Pもかなり一杯であった。
・立山アルペンルートは繁忙期になり、大混雑も予測され、臨時増便がどんどん出て　
　いる状況であったので、事前に出発の4日前にWEB予約しておいた。
　並ばず発券ができて、めちゃ楽でした。ハイシーズンはお勧めです。
　立山⇒室堂＠4,090円（1年前は、＠3,160円でしたので?30％値上げでした）
・立山駅8:40発（ケーブル）⇒美女平（バス）
　⇒弥陀ヶ原（途中下車；木道散策しながら子高山病予防として）⇒室堂11:15着

コース状況／危険箇所等

1日目
・室堂⇒雷鳥沢（良好）
・雷鳥沢⇒剣御前小舎（急登コースよりも、距離はあるが新室堂乗越経由がお花もあり安全かと）
・剣御前小舎⇒剱山荘（ほぼ危険個所はなしです）
2日目（別山登山道）
・剱山荘⇒一服剱（よし行くぞ！ここまでが自身が経験したレベルの登山レベル）
・一服剱⇒前剱（目前に立ちはだかる前剱！ガレ場＆鎖場も本格的なレベルに）
・前剱⇒剱岳（ここからが上りの核心部！平蔵の頭・コル、を通過し、最難関のカニのタテバイへ、雨降ってなかったので完全に岩場乾燥して滑らず。慎重に焦らず、浮石注意して下方に落とさない細心の注意で！）
・剱岳⇒前剱（最も危険個所とみなさんが話していたカニのヨコバイ。怖すぎ！ここは足場も幅も狭くどうしても下方を見る必要があり、安心・安全のため簡易ハーネス使用、その次の90度のハシゴ＆鎖場も要慎重！）
・前剱⇒一服剱⇒剱山荘（特に、厳しいところはなしだが、下りなんでザレ場・浮石での転倒注意！

その他周辺情報

剱山荘は大変込み合っていましたが、みなさん非常に親切・対応良かった。シャワーもあり気持ちよく宿泊できました。

写真

8/4 5:51

立山駅手前のTVで有名な『立山サンダーバード』に立ちよります。

8/4 7:14

立山駅。まだ人はそれほど多くない、ほとんど始発以降は満車のためWEB予約しているためチケット購入の方はいないのであろう！

8/4 7:43

いつもの立山駅スタートです。

8/10 6:55

前年比30％値上げして、立山⇒室堂まで4,090円。

8/4 8:50

7分で標高差500mを一気にあがり美女平駅。

8/4 8:50

賑やかです。

8/4 8:51

どうしても人少ない状態でケーブルカーを撮影したく
同じ思いの方もいましたね。

8/10 10:52

高原バスは、ここから途中下車する場合は、室堂直行者と
車列が異なります。弥陀ヶ原途中下車時に、再乗車のバス予約が必要＠途中下車の各バス停にて

8/4 9:38

弥陀ヶ原着
ここで念の為に高山病予防のため、
木道散策を約1hほどして室堂へ向かいます。

8/4 9:40

弥陀ヶ原は、標高ほぼ2,000mです

8/4 9:49

天気は最高

8/4 9:53

景色も最高

8/4 9:54

最終日に縦走予定の大日三座も見えている！

8/4 9:58

大日平方面に向かっていい気分です。

8/4 10:00

木道歩きやすい。。既に暑くなってきているようだ。

8/4 10:00

8/4 10:18

木道散策後、バス来るまでに、『サンダーバード』のおにぎりを食す！うめとろろ昆布とたらこ。御覧の通り、超手作りですので
同じものでも、形大きさがみな異なる嬉しい『昭和の感じ』

8/4 11:02

高原バスの説明で、天狗平付近で山腹から流れ出している滝です
○○滝？なんて言ったっけ？

8/4 11:02

そや、『ソーメン滝』だ。。。

8/4 11:05

立山は、ガスってきたようです。
弥陀ヶ原バス停のおっちゃんが、ここ最近は、午後は夕立ちだから早めに立山いった方がいいと言っていましたが、その通りのようです。

8/4 11:23

室堂にとうちゃこ。

8/4 11:33

ガスってきたぞ、、、本日は剱山荘まで。
なんとか天気もってくれよ！

8/4 11:40

天気が悪くなると発見率があがるね！いた、雷鳥！

8/4 11:45

子供たちもいます。

8/4 11:38

ミクリガ池。
朝一なら無風で、湖面は鏡面となり立山三座が映るも、少し風ありましね。

8/4 11:51

立山3座と浄土山。

8/4 11:59

地獄谷。硫黄臭がすごい。地球は生きている！

あと少しで雷鳥荘だ。

見えた、2泊目の雷鳥荘！
剱岳完登し、素晴らしい個室＆温泉が楽しみだ！

8/4 12:06

この池塘は鉄分が多く赤茶けている、浄土山も映っていた。

8/4 12:18

雷鳥荘から本日の底である、雷鳥沢・テン場を見下ろす。
この底部分＝雷鳥沢から剱御前小舎まで、
標高を約500mあげるのが本日のメインイベント
最も暑い時間帯ののぼりになるが、ガンバロウ！

8/4 12:29

少し降りてきた、テン泊者平日なのにさすがに多い、明日は更に多くなるのでしょうね！

8/4 12:36

橋かかってます。
昨年7月1日は残雪でまだ架かっていなかった。

8/4 12:38

沢を通る風も気持ちよかった。

8/4 12:52

ミヤマキンポウゲ

8/4 12:56

オニユリ

8/4 12:58

チングルマ

8/4 13:26

ここまで上がってきました
新室堂乗越。

8/4 13:27

ミヤマリンドウ

8/4 13:27

チングルマ

8/4 14:35

イワギキョウ

8/4 14:35

アキノキリンソウ？

8/4 14:36

いい感じのお花畑です。

8/4 14:40

バイケイソウ

8/4 14:41

ハクサンチドリ

8/4 14:41

ボウフウ

8/4 14:42

チシマギキョウ

8/4 14:42

氷河跡のような光景の場所は、お花畑です。

8/4 14:44

オオキンケイギク？駆除しましょう？

振返ってガスガスの雷鳥沢。

8/4 14:44

ヨツバシオガマ

チングルマ群生

8/4 14:50

イワギキョウ
剱御前小舎裏です。

8/4 14:50

イワギキョウ

8/4 15:49

剱御前小舎より下っていきます

剱沢テン場です。雷鳥沢より少ないようです。

テン場を抜けて、剱山荘に向かいます

8/4 16:11

途中雪渓あり。ゆるゆるでした。

8/4 16:19

途中ガス抜けて、明日登る剱岳が眼前に！

素晴らしい剱岳の山容。

8/4 16:23

剱山荘手前に池塘あり。

8/4 16:32

とうちゃこ。

8/4 18:08

剱山荘の晩御飯です。

8/5 4:04

いよいよ、ヘッデン付けてスタート
山小屋ではみなさんAM3時頃から置きだし準備でした。

8/5 4:07

既に、最初のピーク一服剱までライトが続いています。

8/5 4:40

反対側の立山別山側がモルゲンロートに輝きそうです。

8/5 4:40

一服剱から前剱を見た瞬間に、腰が引けました
まだ夜明け前で暗く、
ヘッデンが圧倒的な垂直の壁に連なっていました。
あそこを自分がいけるのか？
不安でしたが同行者のサポートで前へ進むことに！

8/5 4:54

少しずつ明るくなる、前剱の上り近くになると、先ほどの垂直に見えていた壁に傾斜が充分あることで安心してきました。
ただ、上部は岩稜帯のようで、厳しい状況になりそう。

8/5 4:58

そろそろ夜明けです。

8/5 4:59

振返って一服剱。

8/5 5:04

トリカブト

8/5 5:05

赤く染まった一服剱、バックに別山。

8/5 5:09

凄い明確な輪郭の前剱の影。

8/5 5:28

3番目鎖場（前剱大岩）

8/5 5:27

いよいよ本格的な鎖場です

8/5 5:34

イワギキョウ

8/5 5:34

一歩ずつ浮石に注意しながら岩稜のぼります

8/5 5:38

これも前剱？の影か？向こうに富山平野・富山湾が。。。

8/5 5:40

4番目鎖場（前剱）足場は充分です。

もう少しで前剱山頂です

8/5 5:44

剱岳本峰がやっと見えてきました。。

8/5 5:50

あれが目指す剱岳本峰。
いよいよ前剱より最難関が連続していくので、さらにドキドキ・不安ありながら同行者のサポート受けながら慎重冷静に進みます

8/5 5:52

雪渓の写真とってますが、気分に余裕なし。

8/5 5:52

これぞ剱の風格。

8/5 5:57

見えてきました。いよいよ核心部の5番目の鎖場（前剱）

8/5 6:00

無風で最高の状態です。

渡り切ったあとがすぐ鎖場ですが、足場がない？？？

8/5 6:01

橋の長さは4mくらいでしょうか？幅は40�僂�らいですが、少し傾いています。

8/5 6:07

6番目鎖場（前剱）20mの下り、
腹ばい後ろ向きで降りていきます

8/5 6:10

鞍部での影。手を伸ばして撮影します。

8/5 6:11

8/5 6:11

気持ちの良い稜線あるき。ほっとひと時。

おっと、渋滞してます。
危険個所が近い事が予測される。
7番目鎖場（平蔵の頭）付近。

渋滞はほっとします。
先行者の手足の付き方などみながら進めます

慎重に10m登ります

岩稜の隙間から富山湾。。

8/5 6:26

剱岳本峰の影。

8/5 6:27

本峰とその左に、平蔵の頭。

8/5 6:31

近くなってきました。

8/5 6:32

下り専用の鎖の右側を上っていきます。

8/5 6:33

8/5 6:34

7番目鎖場（平蔵の頭）10m上ります。

上ったかとおもうと20m下りでした。。

8/5 6:37

慎重にはいつくばりながら下ります

8/5 6:43

8番目鎖場（平蔵のコル）
めちゃ短いトラバースでした。
ここを通過したら。。。。！！！

8/5 6:50

見えました、上り最大の難所。渋滞しています。

8/5 6:52

9番目鎖場（かにのたてばい）50mの垂直壁。

いよいよです。鎖をとにかく持ち続け3点支持を心がけゆっくり一歩一歩あがります。最初のとっつきが足が短く大変でした。

8/5 7:05

やった！
上がり切ったところで一休みです。
ここまで足場ほぼなし。

8/5 7:27

富士山。
かなりくっきり見えていました！

8/5 7:51

山頂には50名ほどおられましたが、
次からつぎへととうちゃくしてきます。
撮影ラッシュ。その隙間で1カット。

8/5 7:51

南東方面一望。
左から
槍・穂高・・・雲の平周辺の山々・・・笠。

8/5 7:52

8/5 7:52

8/5 7:53

8/5 7:53

8/5 7:53

8/5 7:55

北西方面（称名川の本流の常願寺川が光っている）

8/5 7:56

立山方面

8/5 7:56

室堂までの高原バス経路が一望です

さあ、おりまっせ。いよいよ、最難関のカニのよこばいへ。
みなさん簡易ハーネスもっているようだが、装着準備せずスタートしています。直前でつけるのかな？？？

8/5 8:18

10番鎖場（カニのよこばい）に着いてしまった。
前後安全帯だれも付けていない。ええこのままいくの？不安
先行者の若い人たちは、左足そこについて！腕力でくさりもって！と声が聞こえてきたが、簡易ハーネス付けていない

2本の手足で一段ずつ下りれば全く怖くない。

8/5 8:40

8/5 8:43

11番目鎖場（平蔵のコル）下り
短く一瞬でした

8/5 9:01

下りてきました。ホットしている。

8/5 9:03

室堂みえたあ！

8/5 9:04

明日、最終日に雷鳥荘からいく大日3座縦走コースも見えている

8/5 9:17

最終
13番目鎖場（前剱の門）岩場のぼり20m。

8/5 10:19

一服剱をすぎ、剱山荘が見えた。帰ってきた。。
あと少し。

とうちゃこ。
無事に事故なく帰ってこれたあ！

急に満足感でお腹すいてきた。
剱山荘弁当たべ力をつけて再スタート。

8/5 13:54

剱山荘⇒剱御前小舎⇒新室堂乗越⇒雷鳥沢⇒2泊目の雷鳥荘へ
途中雨が降ったりやんだり状態。

8/5 18:22

雷鳥荘の晩御飯
お腹すいたあ

8/5 19:07

部屋のみ。

8/10 10:52

人気はこの青い方のバッジでした＠剱山荘
実は登頂達成後でなく、前夜に購入していた。

8/10 10:54

お土産は、手ぬぐい。
この『劔岳』の漢字が最高。剱岳登頂の手ぬぐいはある意味、今後の勲章かも！

撮影機器：

iPhone XS Apple

iPhone XR Apple

iPhone 11 Apple

装備

個人装備

ヘルメット 簡易ハーネス 手袋（耐切創）

感想

Masa

65歳になって完全会社引退後に登ろうと考えていた難関の剱岳。いろんな方々より体力あるうちに、難関はチャレンジしておいた方が良いとのアドバイスより一念発起して登山会メンバーで行こう！と考え年明け1月には、この2泊3日コースで剱山荘・雷鳥荘を予約。その後、最終参加メンバー4人で決行となった。
全員が初めての剱岳。数週間前からLINEで計画内容・準備内容など確認。自身は特に
高所恐怖症の為、安全準備が必須。みんなで色んな事前調査して、ヘルメット・簡易ハーネス購入準備し、2週間前には、篠山ささみ48滝の鎖場で、本番さながらで使い方を実践した。あとは参加者全員で体調管理やね。それもつかの間、自身は熱中症疑い・夏風邪症状で39度の発熱が10日前にでて、1日で解熱するも、実行5日前まで喉痛く声が出ない症状でて、マスクして安静にして当日を迎えていた。
また一緒に準備してきた仲間も直前の週に膝関節を痛めるハプニングがあり、大変心配であった。当日気にかけながら山行開始。初日の剱御前小舎からの下りで再発。皆で助け合いながら剱山荘まで到達できたが、本人非常に痛みに耐え、
大変であったと思う。更にまた、翌日のチャレンジ中止の決断、いかに悔しかったことか！改めてソロ時代の事を考えると、チーム同行者がいるとお互いに助け合って、励まし合って良いときも、悪いときもいいなあと感じました。もし、自分が逆の立場であったら。今回参加メンバーみな同じ思いで最後まで頑張れたと思う。自身も慣れない緊張の連続の剱岳登頂後、全身の筋肉痛があり、自ら最終日の大日縦走は過酷
そうで、近場の龍王岳・浄土山周回に切替した無理せずいくことにして。全員で最後は、室堂集合とした。負傷した仲間はしっかりと痛めた膝を休め、少しずつ強化して復活、また色々このメンバーで楽しく計画したいと思います。来年は槍ヶ岳だ！

コメント

yoriton

おはようございます。
少々遅くなりましたが、昨日レコを拝見しました。
劔岳はやはり「試練と憧れ」の山ですね。写真を拝見するとその迫力が伝わってきます。無事に踏破されてよかったですね。
劔本峰もさることながら、周囲も圧倒的な存在感を放っているのが判ります。
アプローチの雷鳥沢から新室堂乗越への斜面は素晴らしいお花畑で癒されますね。

私、剱岳は別山からと奥大日岳の稜線から眺めただけです。今となってはもう難しいです。masanisidaさんは良い時に登頂されたと思います。

46番目の写真はヨツバシオガマだと思います。

Masa

yoritonさん
本当に素晴らしい剱岳でした。このタイミングで実行できたことを周囲でヘルプしてくれた全てのみなさんに感謝です。近隣の山もいいですね。冬場は低山で楽しんでおります。
昨日・1昨日と恵那山・御嶽山に行ってきました。御嶽山は見ごろ盛期過ぎましたが、コマクサの群生地良かったです。