念願の槍ヶ岳、表銀座から東鎌尾根を登り、展望の奥丸山経由で新穂高温泉に下る


- GPS
- 29:43
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 2,967m
- 下り
- 3,313m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:49
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 9:37
天候 | 1日目:くもり、2〜3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中房温泉から表銀座、東鎌尾根を登るコースは、槍ヶ岳へ至るゴールデンコースなので情報は豊富なことから省略しますが、やはり合戦尾根の長い登りはきつかったです。 槍ヶ岳山荘からは新穂高温泉への下りは、通常の飛騨沢を下るコースではなく、槍・穂高の展望がよいという奥丸山に通るコースとしました。しかし、飛騨沢との分岐を過ぎて奥丸山に続く稜線にさしかかった辺りから、登山道は膝上から胸まで伸びたササに覆われ酷いヤブこぎとなってしまいました。このコースは情報は少ないですが、ちゃんと調べなかったことを後悔しました。しかし、奥丸山からの展望は素晴らしく、立ち寄っても損はない山と思います。また、槍平小屋から奥丸山まではきちんとササも刈り払われており、急坂ですが問題はありませんでした。なお、当初は奥丸山からわさび平小屋の方へ下る予定でしたが、槍ヶ岳山荘で聞いたところ、このルートは熊が出るとのことだったので、槍平小屋の方へ下るルートとしました。 |
その他周辺情報 | 下山後、バスの待ち時間の間に新穂高ロープウエイ乗り場近くの中崎山荘奥飛騨の湯に立ち寄りました。入浴料は900円ですが、この日はふろの日(26日)だったので500円でした。ここにはザック置き場もあって、露天風呂もある硫黄泉は山登りの疲れをいやすには最適です。 https://www.okuhida.or.jp/archives/3311 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
ずっと前から登りたかった槍ヶ岳ですが、コロナ禍だったり、山小屋を予約していても台風や天候が悪くて中止したりと、なかなかいけませんでした。しかし、やっと念願がかない8月下旬に、表銀座から東鎌尾根を通るルートで登ることができました。
1日目は中房温泉から合戦尾根を登り大天井ヒュッテまで歩きましたが、ガスが多くて表銀座からの展望はほとんど望めませんでした。しかし、燕岳に登った時にはガスが晴れ、また、コマクサも咲き残っており、ハイマツの緑と白い奇岩の絶景を楽しむことができました。
2日目は朝から快晴で、表銀座の稜線からの展望は圧巻で、稜線に出た時には思わず「おおー」と叫んでしまうほどでした。また、東鎌尾根は岩場が多くハシゴとクサリの連続で、だんだん近づいてくる槍ヶ岳の尖峰を眺めながらの登行は、ダイナミックででとても登りごたえがあるものでした。
そして、いよいよ槍ヶ岳の山頂。岩稜に取り付けられた垂直に近いクサリやハシゴはスリル満点で、登る人も少なく20分もかからず頂上へ到着。残念ながらや周りの山々は雲が多く展望はイマイチでしたが、狭い頂上は高度感抜群で、これまで歩いてきた表銀座の稜線や東鎌尾根の岩場を見ながら感慨にふけって展望を楽しむことができました。
残念ながらガスで夕日は見えませんでしたが、翌朝は快晴で日の出も拝むことができました。下山は新穂高温泉へ下るルートとしましたが、せっかくだからと展望のよいという奥丸山へ。しかし、奥丸山へ向けての稜線が酷いヤブこぎなってしまい、誰も通る人もなく涙が出そうなくらいでしたが、その頂上は抜群の展望でした。下から見上げる槍・穂高の山容は迫力があり、また、その反対方向にそびえる抜戸岳や笠ケ岳の眺めもみごとでした。
今回の山行でも一期一会の出会いがあり、名古屋からの中1の父子連れ、一人で北鎌尾根を登られた方、大天井ヒュッテからの若者2組の方々など、楽しい会話をありがとうございました。中でも奥丸山で出会った大阪の大学生は、この夏、北アルプスの60数座全てを登る途中で、この時もツェルト泊しながら4日かけて室堂から来たとのことで、そのバイタリティに感動しました。
25年ほど前に常念岳に登って以来の表銀座縦走は懐かしく、また、初めての槍ヶ岳は本当に素晴らしいものでした。現在、島根に住んでいるのでなかなか行けませんが、やはり北アルプスの山々に年に1度は登りたいですね。
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