蝶槍穂周回
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- GPS
- 50:25
- 距離
- 61.8km
- 登り
- 4,932m
- 下り
- 4,951m
コースタイム
- 山行
- 1:24
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:25
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 5:40
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 2:43
- 合計
- 12:15
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:56
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 5:44
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 9:00
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 8:23
天候 | 雨、晴れ、風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
徳澤園から蝶ヶ岳までの長塀尾根は熊が怖い。蝶ヶ岳から大天井岳までのルートは問題なし。蝶ヶ岳山頂付近はブルーベリーが多いせいか熊の糞が多かった。大天井岳から西岳までの区間では急なザレた斜面の下りがある。西岳からは東鎌尾根となり、急峻なアップダウンが続く。鎖や梯子があるがその前後も気を抜けない。ヒュッテ大槍から槍の肩までも危険個所がある。特に雨天時は滑りやすいので注意する。槍ヶ岳から南岳は特に問題なし。中岳前後が特に岩稜帯となる。いずれも3000mの高度があるため強風、雨天につかまると低体温症になりやすい。万全の対策を。 |
その他周辺情報 | 徳澤園、嘉門次小屋、上高地、松本市など近隣に入浴施設や食事処は沢山ある。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
これまで槍穂高連峰は夏と冬にしか来た事がなかったので是非秋の紅葉を見てみたかった。しかも過去何度か登った槍穂高連峰を東側の蝶ヶ岳や常念岳から見てみたいと思い、周回コースを計画した。上高地入山初日から雨でなかなか辛いスタートとなった。2日目も風雨の強い長塀尾根の登りは堪えたが翌日から晴れるとの予報で頑張れた。実際、3日目の早朝から月と星に照らされ、朝2時から星景や朝日を撮影してこの日は長い一日となった。それでも、念願の槍穂連峰を真正面に見ながら紅葉を堪能するという贅沢な時間を過ごすことができた。常念岳山頂前後はブルーベリーが多く味わいながら進んだが、よく考えると熊も好物ということだ。どおりで周辺には熊の糞が多い。気を付けよう。4日目の中日をヒュッテ泊にしたため、この3日目は蝶ヶ岳から大天井岳まで頑張ったが、重荷ではさすがに長かった。4日目も晴れて、懐かしの北鎌尾根を真正面に見ながら東鎌尾根に進んだ。この一帯も紅葉は真っ盛りで十分に秋を堪能した。水俣乗越まで下ってからの急峻な尾根の登りはなかなかスリリングだった。雨なら登りたくない尾根だと思った。ヒュッテ大槍に宿取って正解だった。気持ちの良いウエルカム感と想像以上の食事で大満足だった。また、個室かと思えるくらいのパーティションが有難かった。翌5日目は出だしからかなりの雨。槍の肩まで1時間あるが、1時間なので我慢できた雨だった。槍ヶ岳山荘では長時間、濡れ冷えた体を温めなおし、喫茶室でコーヒーなどでくつろいだ。益々風雨が強くなり、南岳小屋まで進むことを考え、槍の穂先には登らず進むことにした。そこで小屋に素泊まりの予約を入れた。途中ではストックで耐風姿勢を取らざるを得ないほどの強風も吹いた。南岳小屋は30年前に初めて大キレットに入る前に休憩した小屋だ。その時も暴風雨だった。よく突入したものだ。今ならとても進めない。小屋には早く着いたので十分に濡れたものの乾燥をしたり、ランチを注文して休息することができた。同じ方向の人たちとの情報交換にも花が咲いた。6日目は朝から快晴だ。だが風が強く寒い。ちょうど冬型の天気に変わりつつあるようだ。20年ぶり3回目の大キレットは緊張した。やはり歳で体力も落ちてきて不安要素が自分の中にあるのだろう。それでも、素晴らしい天気のおかげで360度の大展望を楽しみながら、一つ一つの山を確認しつつ通過することができた。北穂高岳小屋に登り上げ、今一度大キレットや周辺の山々を堪能した。スタートした蝶ヶ岳、常念岳を正面に見ることができ感無量だ。それから南陵を経て高度を落とし、へとへとになりながら涸沢に到着した。今回もパネル板をケチった(というより意固地になった)ために一晩中安眠できない状態になった。しかし、7日目も快晴のため、3時には起きだし朝食を食べ、涸沢から見上げる星景やモルゲンロートの山々を見ることができ大満足だった。昨晩は疲労から横尾経由の下山を考えたが、一晩寝て(目を閉じて)やる気を取り戻し、最終日は予定通りにパノラマコースで下山することにした。トラバースは危なっかしい箇所があるが新品のロープも張ってあり慎重に通過すれば問題ない。このコースは本当に紅葉が美しかった。特に屏風の耳が近づくにつれ、紅葉は一段と美しくなった。屏風の耳から見下す涸沢や周辺の山々の絶景は言葉に表せない美しさだった。来てよかった。(と皆さんも言っていた。)分岐から奥又白分岐経由で下るが、登山道はほぼすべて岩渡り?だということは想定外だった。土の上を歩くことは殆どなく岩渡りなので緊張はずっと続いた。それでも往年の名作「氷壁」の舞台となった前穂高東壁を間近に見ることもできた。また、下山時にはその石碑も実際に見ることができた。数々のドラマを生んだ穂高の歴史を感じる下山となった。徳澤園への新村橋は工事中でかなり迂回しなければならなかったが、無事徳澤園に着き周回完了となった。あとはルーティーンの嘉門次小屋での一杯で締めとなった。素晴らしい蝶槍穂連峰バンザイ。
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