鈴鹿山脈(狗留尊山〜臼杵ヶ岳)《日本二百名山》
- GPS
- 34:55
- 距離
- 66.2km
- 登り
- 5,793m
- 下り
- 5,890m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 9:30
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:10
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 11:06
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:51
天候 | 1日目(3/18):晴後曇り 2日目(3/19):小雨後雪 3日目(3/20):晴れ 4日目(3/21):晴時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山:R365立田公園Pに駐車 下山:安坂山町水晶橋からタクシーで亀山駅JR関西本線・三岐鉄道で西藤原駅からタクシーで立田公園Pに戻る |
写真
感想
1日目(3/18):晴後曇り
国道365号線の篠立パーキングに車を置き長楽寺から登山道に入った。今回の縦走の起点は三重・岐阜・滋賀県境の三国岳としたのでそのアプローチに先ずは狗留尊山(772m)から烏帽子岳(872m)を経由して達した。アプローチに3時間20分を要し三国岳(894m)に到るが3県境は山頂を外れ北へ少し下った処にある。三国岳は3つのピークがあり南峰(911m)を最高峰とし西に阿惣三角点(815m)のピークの3つのピークを持っている。南峰から150m下り登り返すと焼尾山の肩で東に分岐して200m程入ると焼尾山(922m)の山頂に到る。烏帽子岳や御池岳を望むことができた。
分岐に戻り南西尾根を下った鞍部は鞍掛峠で直下を国道306号線がトンネルで抜けている。トンネルの両側から登山道があり春から秋は賑うが今は冬季閉鎖で車は走らない。鞍掛尾根を進み乗り上がった所は鈴北岳(1,182m)で鈴ヶ岳への道が分岐する。御池岳への道は広い稜線で雪に覆われ何処を歩いても問題は無いがルートはしっかり進まなければならない。鈴鹿山脈最高峰の御池岳(1,247m)の山頂からは霊仙山や養老山地など北方の展望が得られる。
北東への谷筋を下り茶屋川の源頭を巻き込み冷川岳(1,054m)に達するが展望は利かない。白舟峠は白瀬峠はとも云われ2.5万図は白瀬峠と表記されている。二組の送電線を潜ると頭蛇ヶ平(1,143m)山頂で2等三角点「坂本村」があるが展望は無い。茶屋川支流の源頭を巻き込み天狗岩(1,171m)に到ると藤原岳を谷越しに臨むことができた。東方向に進んで行くと今日の宿泊地藤原山荘に達した。小屋は2階建ながら2階は鎖錠され1階は土間と長椅子だけしかなく土間にテントを張り寝ることにした。中年の小父さんが到着し宿泊者は2人となった。夜の冷え込みは厳しくテントを小屋中テントは正解だった。
2日目(3/19):小雨後雪
朝起きると一面のガスで霧雨状態だった。雨具を着て藤原岳(1,140m)を目指す。日本三百名山の山で展望はありそうだがガスが濃く全く見えなかった。この先は余り縦走者がいないようで道は不明瞭、急斜面を下って多志田山(965m)に登り返し進路を西に振り治田峠(約760m)に到る。三重県側の青川峡と滋賀県茨川へ下る道が分岐している。登り返して銚子岳(1,019m)は縦走路から飛び出し北西に張り出している。霧雨だった天候は何時しか雪になり風が強烈になってきた。次の静ヶ岳(1,089m)も縦走路を飛び出して山頂を踏む。こちらには3等三角点「賎ヶ岳」があった。
竜ヶ岳(1,099m)に達する頃には台風並みの風となり樹木のない山頂域では耐風姿勢を取らないと飛ばされそうな風だ。山頂に到り、方向指示版にザックを置いて一息入れると何んとそのザックが強風で落とされてしまった。下山に掛り平たい稜線で気を抜いて歩いていると横風に体ごと飛ばされて草原に横倒しになってしまった。身の危険を感じ石榑峠からエスケープすることも考えて下って行った。石榑峠は国道421号線が越えているが今は冬季閉鎖で車は走らない。此処まで来ると幾分風はマシになったので縦走を続けることにするが今日の行動はもう停止しよう。この先は風の防げるテン場を探して進むことにした。稜線歩きではなかなか適地がなく2.6區覆鵑埜翆啌戮遼900mの地点に風の防げる絶好の平地を見つけ13:40行動を停止した。
3日目(3/20):晴れ
一夜明けると天気は回復しよく晴れている。6時30分に出発し先ずは三池岳(972m)に上る。此の山は縦走路を外れ東に飛び出している。3等三角点「八風峠」があり、昨日強風の吹き荒れていた竜ヶ岳、これから向かう釈迦ヶ岳が谷越しに望める。主稜線の西側に外れて聳える雨乞岳がどっしりとして美しい。
八風峠、中峠を越えて進むと釈迦ヶ岳(1,092m)に達する。3等三角点「釈迦ヶ岳」があり、養老山地を見通すことができた。谷の源頭を蛇行するように稜線は複雑に入り組み猫岳(1,058m)に到る。展望が良く、釈迦岳や御在所岳が望めた。ジグザグ稜線は続き西に飛び出したハト峰(860m’)に登ると360°の展望。ハト峰峠から金山(906m)に到ると此処も展望が良い。中峠を過ぎ水晶岳(954m)は西に飛び出し3等三角点「千草越」があり展望良好。根ノ平峠(803m)を越えると御在所岳への登りとなり、青岳(1,090m)、国見岳北峰(1,170m’)、南峰(1,171m)と何れも展望の良い山を経て国見峠へ下る。登り返して御在所ロープウェイ駅近くに達するとスキー場や園地になっており観光客も訪れるエリアに入る。スキー場を横切り日本二百名山の御在所岳(1,212m)山頂に達した。
1等三角点「御在所岳」は柵の中にあり立派な山頂標識と共に此の山の象徴のように置かれていた。武平峠に下り南に聳える円錐形の美しい山容の鎌ヶ岳(1,161m)に向かうと急斜面は風化で砂場のようなガレ場を進み山頂に達すると展望は素晴らしい。御在所岳、雨乞岳、入道岳が存在感を持っている。時刻は16時そろそろテン場を探さなければならない。この辺りは厳しい稜線が続き暫くは無理か。滋賀県側に大河原への尾根道が分岐し90°方向を替え宮越山の北600m程の地点にテン場を見つけ行動を停止したのは17:13でこの日の行動時間は10時間を越えて疲れた。
4日目(3/21):晴時々曇り
この山域の昭文社登山地図のコースタイムは辛めだ。山行計画とは別に、目論んでいた鈴鹿峠までの縦走はもはや不可能なようだ。アクセスを考えると石水渓へ下山し、亀山に向かうしかなさそうだ。先ずは宮越山(1,029m)に登る。水沢岳とも云われ山頂には水沢岳の山頂標識があった。3等三角点名は「冠山」と付けられている。
南に下ると水沢峠(約860m)で三重県側の宮妻峡、滋賀県側の野洲川へ下る道が越えている。登り返して930mの標高点の次のピークは入道ヶ岳に続くイワクラ尾根が分岐している。名のあるピークは暫くなくアップダウンが続き仏峠、小岐須峠を過ぎて宮指路岳(946m)に到る。3等三角点「井戸谷」があり展望良好、昨日登った御在所岳が遠くなり、これから向かう仙ヶ岳が双耳峰の美しい姿を見せている。小さなアップダウンが続き、厳しい。小社峠を越えて登り返すと仙ヶ岳西峰(961m)に達した。山頂展望は申し分なく、雨乞岳や宮指路岳などを望むことができた。
双耳峰の仙ヶ岳東峰は主稜線を東に外れているので今回はパスし西に続く縦走路を進んだ。御所谷下降点を鞍部に登り返して小さなアップダウンを繰り返す。832mの標高点を過ぎると縦走路は90°折れ曲がり標高を700mまで落とした。アップダウンを繰り返して760mまで登ると舟石山に到る。歩いて来た仙ヶ岳と西峰から東峰さらに東に続く野登山が見える。南に目を転じるとこの先通る臼杵ヶ岳やウス岩も見ることができた。
南に進み臼杵ヶ岳(697m)に到ると鈴鹿山脈縦走も此処でお終い。少し北に戻り主稜線を離れ石水渓への下山路に入る。2つ目のピークにウス岩の表示があり展望が利く。谷越しに臼杵ヶ岳が望む鈴鹿山脈に別れを告げた。稜線を下り鈴鹿山脈を越えて来た安楽寺林道に出た。此処からは林道歩きで石水渓を通り人里に出ると亀山行のバスは夕方までなく工事中の第二名神の高架を越えて安坂山町入口の水晶橋迄歩きタクシーを呼んだ。
14時過ぎに亀山駅に着いた。これから3日前に車を止めた篠立まで戻らなければならないがJR関西線の列車まで40分余りあるので駅前の喫茶店でコーヒーを街の生活に戻り寛いだ。富田で三岐鉄道に乗換え終点の西藤原迄行って再びタクシーを呼んで篠立パーキングへと戻った。亀山駅から2時間を要した。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する