EPIC DAY!夢の槍ヶ岳初登頂&北アルプス縦走(上高地〜槍ヶ岳〜大天井岳〜常念山脈〜一ノ沢)
- GPS
- 56:50
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 3,029m
- 下り
- 3,208m
コースタイム
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 10:15
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 11:42
天候 | 全日快晴 特に2日目はこれ以上望めない程の天気でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰り】一ノ沢登山口よりタクシーでJR穂高駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
槍沢コースは長い雪渓歩きがあります。アイゼンは不要でしたが、ストックはあった方が楽かも。 東鎌尾根は残雪なし。雪がなくても岩場、ハシゴ、鎖が多数あります。気をつけましょう。 |
写真
感想
山登りを始めてから憧れ続けた槍ヶ岳。
これまでの登山経験(たった2年チョットですが)は、全てこの時のため!
混雑している時期は精神的に負担がかかるため、空いている可能性が高い7月上旬のこの時期に計画。
当初計画していた7月第1週は雨のため中止。
この第2週を逃してしまうと、場合によっては来年に延期となってしまうため、ここ最近は天気予報ばかり気にしてました。
水曜日の時点で、天気予報に「登山日和」の文字が躍り、さわやか信州号を急いで予約。
ついに念願の槍ヶ岳に挑戦することができました。
【1日目〈上高地→ヒュッテ大槍〉】
爽やかな上高地の沢沿いを歩き、槍沢ロッヂまでは、ほぼ平坦な道を歩きます。
1日でヒュッテ大槍まで行かなければならないため、素晴らしい景色を味わいながらもCTを意識して歩きました。
槍沢ロッヂからは急な登りになってきます。
念を入れた装備と三脚を入れたザックは今までの山行の中で一番重く、何度も休憩しながらでないと歩くことができません。
最後の雪渓は、迫力があって一歩一歩慎重に登ることになりましたが、大きな槍の姿が見えてくるので頑張ることができます。
ヒュッテ大槍へは、予定通り午後4時に到着。
宿泊者は私達を含めて2組だけだったので、ゆったりと過ごすことができました。
夕食は洋食メニュー。ボリューム満点で、とっても美味しかったです。
(残念だったのは、生ビールが準備中だったことくらい。)
ヒュッテ大槍から見る槍ヶ岳は格好良く、何度見ても飽きません。
夜は槍ヶ岳の頭上に北斗七星が輝いていました。
【2日目〈ヒュッテ大槍→槍ヶ岳→(東鎌尾根・喜作新道)→大天井岳(大天荘)〉】
大天井岳の向こうから昇る朝日、モルゲンロートの槍ヶ岳に勇気をもらい、いよいよ槍ヶ岳のアタック開始です。
朝食を抜き、早朝5時過ぎにヒュッテ大槍を出発。
進めば進むほど、槍ヶ岳の姿が、RPGのラスボスの如く厳つく変化していきます。
肩に到着した時は、想像と全く違う姿に。
最初は肩までで良いと言っていた嫁も、覚悟を決めたようで、先陣を志願。
しっかりと足場を確認しながら、穂先を登って行きます。
登っているのは私達だけで、下りて来る数人とすれ違うだけだったため、自分のペースでストレスなく登ることができました。
最後の梯子を登り切り、何度も夢に見た山頂へ。
誰もいない!二人占め!初めての3千メートル!雲一つなし!
思ったより広く感じた山頂でしたが、そこには想像を遥かに超えた絶景が広がっていました。
たっぷりと憧れの山頂を堪能し、いつまでも居続けたい衝動に駆られるのを我慢し、後ろ髪を強く引かれながらも、穂先から下山。
その後は、東鎌尾根を通って大天井岳へ。
しかし、この東鎌尾根からが曲者でした。
梯子やら岩場やらトラバースやら・・・。
いつもであれば、どんなに疲れてもCT通りには歩ける嫁が、ノロノロ歩き。
ザックが重たい私も、バランスを崩さないように、ノロノロ歩き。
午後4時に到着予定だった大天荘に到着したのは午後5時過ぎ・・・。
今までの山行で一番疲れました。
大天荘の夕飯もボリューム満点。特に赤味噌の味噌汁は疲れた身体に最高のご馳走でした。
【3日目〈大天井岳(大天荘)→(常念山脈)→常念乗越→一ノ沢〉】
3日目は昨年楽しく歩いた道。
真っ青な青空の下、緑とコマクサ一杯の稜線をのんびり歩きました。
昨日までの疲れがまだ足に残っていたので、常念岳登頂は断念。
常念小屋から少し登ったところで、雷鳥探し休憩。
ここで、まさかの雷鳥親子からの祝福が待ってました。
雷鳥親子を発見し、撮影タイム開始。
岩場に腰をかけて、のんびり撮影していると、お母さん雷鳥が何を思ったのか、私の近くまで来て、足元で砂浴び開始。
それに続けと、6羽の雛も集まってきて、あっという間に雷鳥親子に囲まれ、身動き取れない状態に・・・。
手を出せば、間違いなく捕まえられちゃうような距離なので、下手に動いて驚かせたりしたら大変、だけど写真は撮りたいという気持ちもあるので、変な格好で写真を撮ってました(笑)
他の登山客もその周りに集まり、雷鳥可愛いねって言いながら、岩と同化した私と雷鳥を笑いながら見てました。
動物大好きな私は大満足!
楽しく下山し、雷鳥親子のお陰で最高の山行を締め括ることができました。
夫がずっと登りたいと言っていた槍ヶ岳。
念願叶って、やっと登りに行けました。
私は「登りたい」より「怖い」が先に立って、肩まででいいやと思っていたのですが、実際に行ってみたら天気もいいし、調子に乗って頂上まで登ってしまいました。
貸切状態の頂上からの眺めは最高!お天気も快晴でいうことなしでした!
しかし、ラスボスは槍の穂先ではなかった。
私にとってのラスボスは東鎌尾根。岩の苦手な私にはとてもきつかった。槍の穂先なんて、ボスの頭にちょびっと乗ってるツノみたいなもんです。
そしてやっとたどり着いた大天井岳。
大天井岳には昨年燕岳側から登っているので余裕かと思っていたら、大天井ヒュッテ側からの登りは、東鎌尾根ほどではないもののハシゴあり岩場ありの道で、大変疲れました。
初日の雪渓歩行特訓と、二日目の強制岩場特訓で、少しは登山スキルが上がったと思いたいです...
三日目は気持ちの良い縦走路をのんびり歩き、常念岳で雷鳥の親子と戯れ、とどめに一ノ沢でブヨに噛まれて帰りました。
今回はとても消耗する山行だったので、当分の間はゆるゆるハイキングを楽しみたいと思います。
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