久々の親子登山は北岳 〜縦走予定だったのに北岳に来ただけ〜
- GPS
- 22:30
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,881m
- 下り
- 1,918m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:23
天候 | 7/22:晴れのち霧&雨 7/23:雨 7/24:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
5:10のタクシーで6:00広河原に到着 タクシーは大人1200円(バスより70円高いだけ)、子供は1100円(行きは知らずに大人料金を払ったが、帰りの支払い時は子供は100円安いとのこと) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■広河原〜白根御池 樹林帯の中をひたすら上り詰めていきます。道は整備されていて、特に難所はありません。 ■白根御池小屋 南アルプス天然水が汲み放題、飲み放題です。トイレもきれいです。 ソフトクリームが名物のようですが、子供がアレルギーのため、食べずじまい。 ■白根御池〜北岳肩の小屋 やはり急登が続きますが、特に難所はありません。白根御池からすぐの草すべりや、二股からの道が合流するところから、お花畑が続きます。とてもきれいです。 ■北岳肩の小屋 テント場は稜線より東側がメインで、風をよけられます。西側にも少しテント場がありますが、こちらは風が強そう。 水場は、東側のテント場から下に100mほど下ったところで、片道15分程度。途中に案内表示があまりないので心配になりますが、よく踏みしめられた道をたどっていくと、水場に着きます。水はやや細く、プラティパス2Lをいっぱいにするのに1分弱かな。本来どうなのかは知りませんが、そのまま飲んでも大丈夫でした。 ■北岳肩の小屋〜北岳 岩場ですが、よく整備されていますし、特に難所はありません。 |
その他周辺情報 | 温泉niftyで評判が良く、北岳山頂や芦安駐車場でお会いしたご夫婦がいいと教えてくれた芦安温泉岩園館に行きました。 http://onsen.nifty.com/minamiarupususanroku-onsen/onsen002131/ 2階の岩露天風呂は、源泉43度がすぐ流れている上段の小さな湯船と、そこから流れ出た下段の大きな湯船があります。上段は通常の温泉程度の熱さ、下段はかなりぬるめですが夏にはちょうどいい温度。泉質は特に硫黄臭さもないシンプルな温泉ですが、露天の解放感、湯の温度とも最高でした。 |
写真
装備
個人装備 |
半袖インナー
長袖シャツ
レインコート
タイツ
ズボン
靴下
靴
グローブ
長袖インナーダウンジャケット
帽子
タオル
ザック(90L & 35L)
ストック
ヘッドランプ
プラティパス2Lx2 & 1Lx1
シェラフ
シュラフマット
歯ブラシ
本
携帯
笛
ティッシュ
ハンカチ
着替え
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共同装備 |
食糧3日分+予備1日分
行動食
スポーツドリンク粉末
アミノ酸ゼリーx4
テント
テントマット
大容量バッテリー
ケーブル
カメラ
三脚
ガスカートリッジ2缶(1缶しか使用せず)
コンロ
コッヘル
ライター
マッチ(使用せず)
ナイフ
割りばし(使用せず)
ゴミ袋
地図
ファーストエイドキット
日焼け止め
予備電池
筆記用具
ダウンパンツ
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感想
イベント目白押しで親より忙しい、うちの子供。夏休みに入り、3日間の休みができました。どこに行きたいかを聞いたら、「穂高と槍」「北岳と間ノ岳」。話し合った結果、南アルプスの北岳から間ノ岳の縦走に行くことになりました。
予定は2泊3日、予備も含めて4日分の食料+テント泊装備で、2人合わせて25kg超。初の3000m超えですし、睡眠不足だとすぐにへばる子供のことを考えて、親が20kg超の荷物をかつぐことに。20年前の70Lのザックは肩に食い込んで痛いので、90Lのザックを新調し、いざ出陣!
東京を3時前に出発し、芦安駐車場には5時前に到着。北アルプスに比べると、随分と近いですね。5:10のタクシーに乗って広河原へ。
準備をして6:40頃に出発。二股ルートの方が楽しそうですが、ザックの重量を抑えるために水の量を減らしているので、まずは水場のある白根御池まで。
高山病予防のために、ゆっくりと、水分を摂りながら登っていきます。意識せずとも、久々登山の子供もゆっくりですし、重い荷物の親もゆっくりです。南アルプスらしい樹林帯を歩いていくと、白根御池に到着。
コースタイム2時間半、予定では3時間のところを2時間50分で到着したので、いいペースですね。まだ9時半ですが、昼ごはんのラーメンを作って食べます。南アルプスの天然水がうまい! ガスがかかって鳳凰三山や北岳は見えませんでしたが、気持ちのいいところです。
十分休憩を取ったので草すべりを登っていきますが、途中からは雨が降ってきてレインコートを着込みます。花に癒されつつも、急登でなかなかペースが上がりません。小休止をしているときに子供に聞くと、少し頭が痛いかも、とのこと。高山病の恐れがあるので、休憩を多くとります。アミノ酸ゼリーを飲んだり、深呼吸したり。
何とか、小太郎尾根分岐に到着します。本当なら甲斐駒や仙丈の大展望なんでしょうが、あたりは霧で真っ白。ただ、ここからは傾斜が緩くなった稜線歩き。ここからは子供のペースが一気に上がり、荷物にあえぎ、写真を撮る親を置いてスタスタと先に進みます。結局、白根御池からコースタイム3時間、予定では4時間のところを3時間半で歩き切りました。
肩の小屋で受付をして、テント設営。霧に覆われているものの、雨が止んでいたので助かりました。霧が出ているし疲れているしで、山頂はお預け。子供はテントで読書、親は100m下の水場まで水汲みに行きます。東側斜面のテント場から下りていく、しっかりと踏み固められた登山道があるのですが、どんどんと下るので、本当にこれで水場に着くのだろうか、これで道を間違っていたら登りは大変だぞ、と不安になります。不安がピークに達するころに、足元の岩に「水」の文字が出てきました。そこから3分ほどで水場に到着。2Lのプラティパス2本に水を詰め、登り返します。3000mの高所だからか、1日の登山後だからか、荷物は軽いのに足は重く、休み休み登っていきます。結局、往復で45分ほどかかりました。
雨が降ってきたのでテント内で食事をして、早めの就寝。
雨は夜中も降っていて、風邪でテントがバタバタいうので、子供が夜中に起きては「大丈夫?」と何度も聞く状態。稜線上は風が強かったようですが、テントのところは風速10mもなかったでしょう。しっかりとテントをロープで大きな石にくくりつけておいたので、風に飛ばされることもなく、無事に朝を迎えました。
ただ、2日目は朝からずっと雨。周囲のテントはどんどんとなくなっていきますが、子供を連れて間ノ岳までピストンするのは危険と判断し、停滞決定。テントで横になって持ってきた本を読んだり、肩の小屋で休ませてもらってマンガの「岳」を読んだり、おしるこをいただいたりして、一日過ごしました。
3日目。星空を取ろうと午前3時に起きて、テントから外を見ても霧で真っ白。朝日を見ようと4時半に起きても、霧で真っ白。結局5時過ぎに起きて朝食をとり、6時頃に北岳に向かうことに。稜線より東側に下ったテント場は霧で真っ白でしたが、稜線上は霧が取れている状況。もしかして稜線なら朝日も見れた?と思いつつ、山頂を目指します。
寝起きで高所にも慣れて元気な子供と、荷物が軽い親の足取りは軽く、コースタイム50分のところを30分で登頂。ガスっていて大展望とはいきませんが、間ノ岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山などがときどき見えます。そして、ガスが取れると雲海! ガスが取れるのを40分ほど待ちましたが、ほとんど変わりません。あきらめてテントに戻ります。
朝食をとり、虫がキモイと騒ぐ子供とともにテントを撤収し、下山開始。小太郎尾根分岐に着くまでもあまり状況は変わらず、仙丈と甲斐駒の大展望は見られませんでした。また来い、ということですね。
下りは早い!子供はひょいひょいと下っていくので、それに何とか着いていくと、小太郎尾根分岐から1時間かからずに白根御池に到着。コースタイムは1時間半なんですけどねぇ。白根御池で昼ごはんのラーメンを食べ、その後もひょいひょい下って広河原へ。
2泊3日の親子テント泊登山は、結局2日目が読書タイムで実質1泊2日の山旅になってしまいましたが、楽しい登山で、また子供とテント泊登山に行きたいなと思う父親でした。
夏バテ中のPinballです
天気は今一つのようでしたが、ブロッケンとはラッキーでしたね
お花畑もなかなかで、娘さんと楽しい2泊3日だったのではないでしょうか?
ちょっと羨ましく思いました
それにしても、今から1万尺越えとは将来が頼もしい!
Pinballさん、コメントありがとうございます!
そうですね、久々の子供との登山、とても楽しかったです。いつまで親の登山に付き合ってくれるかな、と思いつつ、歩いていました。
子供にとっても楽しい思い出になり、大人になっても山好きになってくれると、うれしい限りです。
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