米と信仰の源「鳥海山」へ花を見にいく。

2024年07月06日(土) [日帰り]

• GPS: 11:32
• 距離: 14.3km
• 登り: 1,358m
• 下り: 1,355m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:38
• 休憩: 1:55
• 合計: 11:33

5:20 スタート地点
5:22 5:24 鉾立
5:35 5:35 鉾立展望台
6:52 6:59 賽の河原
7:37 7:51 御浜小屋
8:07 8:07 御田ヶ原
8:19 8:19 御田ヶ原分岐
8:26 8:27 八丁坂
8:49 8:50 七五三掛
9:00 9:07 外輪山・千蛇谷分岐
10:45 11:00 鳥海山山頂御室参籠所
11:27 11:57 鳥海山
12:13 12:34 鳥海山山頂御室参籠所
13:59 14:07 外輪山・千蛇谷分岐
14:13 14:13 七五三掛
14:26 14:26 八丁坂
14:32 14:32 御田ヶ原分岐
14:51 14:51 御田ヶ原
15:07 15:13 御浜小屋
15:42 15:47 賽の河原
16:44 16:44 鉾立展望台
16:53 鉾立

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

酒田駅より大平山荘から送迎バス。

コース状況／危険箇所等

・大雪渓は雨天時落石多く、ヘルメット推奨とのこと。(夏道を通り、ある程度の回避は可能。)
・雪渓トラバースロープあるが滑落するとかなり下までいってしまうので、自信が無ければチェンスパ装着でも良い。
・石階段＆石畳が入口から御浜まで続くので下りの足にくる。雨天時も転倒に注意。
・「御浜」付近は一番風が強い。撤退判断はこちらでするのが良さそう。

その他周辺情報

大平山荘…1泊2食付8000円。食事が美味しかった。日帰り入浴、食事可能。(営業時間は電話問合せした方が良い。)

道の駅 鳥居 ふらっと…

山居倉庫(さんきょそうこ)…本間家所有の米倉倉庫。防風林として植樹されたケヤキ並木が見事。

本間家旧本邸…

海鮮市場…

写真

7/5 12:33

新潟駅から酒田駅へ。
チケットホルダーなるもの初見で候。

7/5 12:35

女子力高そうなバランス弁当と地ビールを食す。

7/5 13:32

日本海が見えてきた！

7/5 13:33

佐渡島かと思ったら粟島というらしい。

7/5 14:53

酒田駅に到着。
山荘のある「遊佐町(ゆざまち)」に向かう。

7/5 16:17

前泊する大平山荘近くの展望台近くにニッコウキスゲ。

7/5 16:19

輝く日本海。

7/5 16:20

庄内平野はバッチリ見えた。

7/5 16:22

ウツボグサ(靫草)。花言葉は「優しく癒す」。
近くに本当に花が多い。

ちなみにウツボグサは膀胱炎に効くとか何とか。

7/5 16:24

オオヤマフスマ？？ 花言葉は「いたわり」。

7/5 16:24

キバナカワラマツバ？
花言葉は「活発」。

7/5 16:25

オダマキ(荢環)。
花言葉は「決意」「愚か」「必ず手に入れる」。

7/5 16:25

ネバリノギラン(粘芒蘭)。
花言葉は「偽りの愛、心」。

7/5 16:26

庄内平野広し。

7/5 16:34

敷地内には鹿がいる。(オス、若オス、メス)
鹿せんべいが売店に売ってる。

7/5 16:44

近くに鳥海山大物忌神社。

7/5 17:56

宿に戻りお夕飯。
シャケ咥えたリスが可愛い。

7/5 17:56

かなり量が多く美味しいお食事！

7/5 19:01

明日の朝食弁当。
それではおやすみなさい。

7/6 5:20

おはようございます。
本日はいよいよ鳥海山に登る。

7/6 5:25

王道の鉾立ルート。

7/6 5:25

お掃除小僧。

7/6 5:27

TDKの山小屋。
一般の人も泊まれるらしい。

7/6 5:30

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)。
花言葉は「清楚」「期待」「延期」。

7/6 5:38

雪渓がある間だけの幻の滝。

7/6 5:40

タムシバ。噛むと柔らかいミントの香り。
猟師にとってハミガキ代わりだったらしい。

7/6 6:13

県境。秋田はここまで。
鳥海山の読み方が秋田県「ちょうかいさん」、
山形県「ちょうかいざん」らしい。

7/6 6:15

ヤマブキショウマ。
花言葉は「誠実な愛」「爽やか」。

確かにイケメン俳優みたいな名前してるもんね。

7/6 6:19

ベニウツギ。

7/6 6:22

今日はちょいガス。庄内平野は辛うじて見える。

7/6 6:24

ベニバナイチゴ。
花言葉は「胸に灯をともす」「人知れぬ恋」。

見た目に反して危険な香りのする花言葉だ。

7/6 6:27

ちょっと晴れたり、曇ったりを繰り返す。
早くも森林限界で笹っぱらに。

7/6 6:29

残雪あり。

7/6 6:31

たまに出る陽に笹が輝く。

7/6 6:34

ショウジョウバカマも濡れて艶やか。

7/6 6:35

サンカヨウ(山花葉)はまだみたいだ。

7/6 6:35

色が抜けたのも何だか可愛い。

7/6 6:40

ミツバオウレン。

7/6 6:40

花のチングルマ。

7/6 6:41

イワイチョウ。
花言葉は「純潔」「清楚」「多才な人」。

7/6 6:42

毛になったチングルマ。濡れてしょんもり。

7/6 6:43

岩がゴツゴツした湿原のようなところを通過。

7/6 6:43

チングルマに囲まれて歩くのが楽しい。

7/6 6:45

雪渓をバックに。

7/6 6:51

いろいろな種類が咲き乱れる。

7/6 6:52

湿原チックな所も。

7/6 6:56

アオノツガザクラ(梅蕙草)。
花言葉は「臆病」「内気」。

7/6 7:01

前夜に雨だったためか濡れた所が多い。
石畳の道を注意して歩く。

7/6 7:06

かなりの範囲に残雪あり。
これでも少ない方らしい。

7/6 7:10

ミヤマハンノキ(深山榛木)。スモーキーな香り。
花言葉は「忍耐」「不屈の心」「剛勇」。

7/6 7:11

ミツバオウレンが濡れて透けてる。

7/6 7:17

バイケイソウ(梅蕙草)もかなり咲いていた。
花言葉は「遠くから見守る」。

3〜4年に一回しか咲かないらしい。

7/6 7:19

ツマトリソウ。

7/6 7:20

アカモノ(赤物)。丸い葉が特徴。
花言葉は「真心の愛」「美しい思い出」。

7/6 7:20

ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)。
葉の裏が白いのが特徴。

関東に比べると青っぽい部分が少ない。

7/6 7:25

ヨツバシオガマ(四葉塩釜)はピーク。
花言葉は「美しい祈り」「誘惑」。

7/6 7:35

御浜。名前の由来は鳥海湖が「鳥ノ海」と呼ばれており、その側だから。

7/6 7:36

ミヤマキンポウゲ。
一重咲きの「ウマノアシガタ」の八重咲きをキンポウゲというのが正らしい。

7/6 7:37

ウスユキソウの紋様が良い感じ。

7/6 7:37

御浜神社。
山小屋のように売店、トイレあり。

7/6 7:38

なんだかめっさ晴れのタイミングが増えてきた！
鳥海湖がチラーリ。
他の人達は見れなかったそうなのでラッキーだった。

7/6 7:53

石のエリアに突入。

7/6 7:54

イワベンケイ(岩弁慶)が大量発生。
花言葉は「よく耐える」「堅固な意思」「信じて従う」。

7/6 8:02

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)。

花言葉は「危険」「警戒」。
葉っぱに毒があるそうな。飲用はヤバイらしい。

7/6 8:02

ハクサンフウロ(白山風露)。
花言葉は「変わらぬ信頼」「気高い心」「健気」。

7/6 8:06

ミヤマウスユキソウ(深山薄雪草)。
花言葉は「変わらぬ信頼」「気高い心」「健気」。

7/6 8:07

御田ヶ原(おたがはら)。

7/6 8:12

ニッコウキスゲの蕾がたくさん。

7/6 8:13

ウサギギク(兎菊)。花言葉は「愛嬌」。

7/6 8:14

ハクサンイチゲ(白山一華)。
花言葉は「清潔」「幸せを招く花」。

7/6 8:16

長い石畳の道。

7/6 8:17

ミドリハクサンイチゲ。

7/6 8:18

ハクサンイチゲの大群生。

7/6 8:23

イチゴ系の何か。

7/6 8:25

タカネアオヤギソウ(高嶺青柳草)。

7/6 8:26

チョウカイアザミ(鳥海薊)。
花言葉は「独立」「報復」「厳格」「触れないで」。

7/6 8:27

八丁坂。

7/6 8:38

岩場を歩き登る。

7/6 8:49

七五三掛(しめかけ)。
山形発祥で注連縄＝七五三縄(しめなわ)からきているらしい。
ちなみに人名で「七五三掛さん」という人もいるらしい。

7/6 8:58

ちょっとした急登を上がる。

7/6 9:00

外輪山との分岐点。
眺望は外輪山のが良いそうだが、ガス＆強風により本日は断念。千蛇谷(せんじゃだに)へ行く。

7/6 9:06

ベンチから先は下り道。

7/6 9:08

岩場の夏道と雪渓道が混在。

7/6 9:10

今回は雪渓を横断しショートカット。

7/6 9:15

登りはツボ足で支障なし。

7/6 9:54

イワベンケイは間近で見ると非常に愛らしい見た目だが、生命力が非常に強く、修験や信仰の象徴に数多くなったらしい。

7/6 9:57

ハクサンチドリ(白山千鳥)。
花言葉は「美点の持ち主」「素晴らしい」「磨かれた技巧」。
鳥海山ではシオガマが優勢でチドリが少ない。

7/6 10:14

結構な風だ。

7/6 10:23

ガレ場を登る。
今回はガスってるが、晴れの日だと森林限界が早く長時間、背中に日差しを浴びる事になる。かなりキツイはず。

7/6 10:29

アオノツガザクラ再び。

7/6 10:30

ツガザクラ祭り！

7/6 10:36

雪渓トラバース。チェンスパを装着。
たぶんソロ山行ならツボ足で行くかも。
しかしながら、転倒した場合はかなり下まで滑落の恐れあり。

7/6 10:42

小休憩。雪渓歩き既に飽きたw

7/6 10:50

山頂神社に到着。鳥海山大物忌神社の奥社。
狛犬のまろみが良き。

7/6 10:50

山頂美術館は13日オープンらしい。

7/6 10:58

山頂見えてきたー！
急に晴れ出してきてテンション上がる。

7/6 11:03

岩と緑と青空のコントラストやばい。

7/6 11:05

山頂付近は岩登り。
荷物をデポして身軽に行けるのが嬉しい。

7/6 11:10

やたら記念彫が多い。
信仰の山なのに何故だろう。

7/6 11:11

世界平和。

7/6 11:14

道中、一番好きだった岩場。
かっこいい。

7/6 11:18

何枚でも撮ってしまう。

7/6 11:18

マーキングもあり歩きやすい岩場。

7/6 11:21

この降っていく坂、探検感が半端ない。

7/6 11:34

再び登り返した後に庄内平野の眺望！

7/6 11:36

岩場はイワウメの花園。花言葉は「春の使者」。

7/6 11:37

眺望が既にカッチョ良すぎる。

7/6 11:43

登ってる感のある岩が好きだー！

7/6 11:43

鳥海山の最高峰である新山(しんざん)。

7/6 11:44

向かい側に七高山(しちこうざん)に続く外輪山。
次は行きたい。

7/6 11:49

なんだこの青空感。
さっきまでのガスガスどこいった。

7/6 12:00

満喫した後は小屋へ戻る。

7/6 12:08

めっさひび割れた巨大岩。
あんな大きいものが割れるなんて自然は凄い。

7/6 12:13

神社で下山準備を整える。

7/6 12:18

固有種のチョウカイフスマ(鳥海衾)。
花言葉は「健気」「我慢」「希望」。

7/6 13:10

雪渓へと下り開始。

7/6 13:33

トンボがヤムチャしてる。
結構いたんだが、なぜ寒い雪渓にこんなに飛んできてしまったのか。

7/6 13:35

ガスが晴れて、雪渓の大きさに驚く。
これでも8月には大方無くなってしまうそうだから驚き。

7/6 13:36

カエルin蟻地獄。
同ツアーの人が森にお帰りと、ナウシカしてあげていた。優しい。

7/6 13:38

すごい落石の数。ヘルメット推奨も納得。
雨天時に特に落ちて来るそうで、雨の時は通行しないように言われた。

7/6 13:48

あ、またガスが濃くなってきた。
道中は曇りで山頂だけ晴れとか神の采配凄い。
よほどのラッキーガールがいたようだ。

7/6 13:49

帰りは旧道から。

7/6 13:51

谷の隙間から覗く緑に息を呑む。

7/6 13:52

ヤマハハコ(山母子)。
花言葉は「親子愛」「純情」

7/6 13:54

旧道のが坂が緩やかと聞いたが、意外とキツイぞw

7/6 13:56

パッとガス晴れた隙に見える色の美しさ。

7/6 14:00

ユキノシタ(雪下)。
花言葉は「謙遜」「愛よ甦れ」「困難に負けない」。

7/6 14:02

梯子。旧道ながら、かなり道は整備されている。

7/6 14:03

イワヒゲ(岩鬚)。
花言葉は「揺れる思い」。

7/6 14:03

梯子をあがった岩にチョウカイフスマ。

7/6 14:03

たくさん咲いてるー！

7/6 14:08

この景色を見るために来たんだぁ…。

7/6 14:11

ゴゼンタチバナ(御前橘)。緑のはここだけだった。
花言葉は「永遠の愛」「敬愛」。

7/6 14:22

朝よりニッコウキスゲ(日光黄菅)が咲いてない？！

7/6 14:22

シモツケ(シモツケ)。
花言葉は、「努力」「自由」「気まま」「整然とした愛」「無駄」「無益」。

ちなみに中国にはシモツケにまつわる悲しいエピソードがあるようだ。

7/6 14:29

ハナニガナ(花苦菜)。
花言葉『明るい笑顔の下の悲しみ』。

7/6 14:43

キスゲ満開時が見てみたい。
御浜周辺は風も強いので緑の海が波のように揺れて美しい。

7/6 15:01

花が開いているのでミヤマシャジン(深山沙参)？
花言葉は「可憐な振る舞い」。

7/6 15:09

なんかアブラナっぽい花がある。

7/6 15:38

賽の河原付近まで戻ってきた。

7/6 15:42

ヒナザクラ(雛桜)。
東北界隈にのみ自生。名前の通りの愛らしさ。

花言葉は「乙女の息吹」。

7/6 15:56

カラマツソウも満開になっとる！

7/6 15:57

チングルマもフワフワに戻ってきた。

7/6 16:00

朝は蕾だったサンカヨウ(山荷葉)が咲いてるー！！

7/6 16:01

何度見ても嬉しい。

花言葉は「清楚な人」「自由奔放」「幸せ」「親愛の情」。

7/6 16:03

イワカガミもまだまだ元気。

7/6 16:56

スタート地点の稲倉山荘に戻ってきた。

7/6 17:05

ホームに帰還。

7/6 18:01

夕食は肉尽くし！分かってるね〜。
この日は少し飲んで語ってゆっくりお休み。

後泊はいいね。

7/7 7:33

おはようございます。ゆったり朝ごはん。
米が美味しすぎて、山形ではダイエットは無理だと思う。

7/7 9:25

帰り道、バスの運転手さんのご厚意で道の駅に寄ってくれた。野菜、果物なと安い！

7/7 9:31

岩ガキを頂き…

7/7 9:34

プリンスメロン2個で600円、パプリカ8個くらいで180円を購入。共に特産品。

7/7 10:11

山居倉庫。ケヤキ並木が本当に美しい。
ちなみに「やまのい」でなく「サンキョ」と読む。

日本一の大地主とされた本間家の米倉跡。

7/7 10:17

個人所有だった為か賽銭箱は無く、
米倉らしく注連縄の上に米俵らしき飾り。

7/7 10:22

米倉なので湿気ご溜まらないように屋根ね下に隙間が空いた造り。
このでかい蔵が当時は十二棟もあったそうな。

7/7 10:44

売店にて100%メロンジュース。
めちゃくちゃ濃厚！！500円でこれは凄い。

7/7 10:53

本間家旧本邸。T字型の「門かぶりの松」。
元は幕府の巡視一行を迎えるために建てられたそう。敷地内に神社まである。

金持ちはスケールが違うね。

7/7 10:54

左右で造りが分かれている拘り。
入館料を払えば中も見られる。

ちなみに現本邸は割と普通との事w

7/7 10:54

瓦に本の字。

7/7 10:57

傷みが少なく、よく手入れされてるのが分かる。

7/7 11:40

海鮮市場に移動。11時オープンなのにすごい人出。
岩ガキをお代わり。

7/7 12:16

旬のマグロ漬け丼をテイクアウト。
厚切りで最高。

山と酒田観光を満喫した。
お疲れ様でした。

撮影機器：

iPhone 13 Apple

感想

じゃり子

＃Yamakaraツアー。
また米の美味しい所にきてしまった…。
おデブ街道は止まらない。

その分は動かんと！と今回は鳥海山。

春夏秋冬といつ来ても良いらしいが、今回は花の季節。梅雨らしく天気予報が芳しくない。

前夜は雨、登り始めはガスとちょっぴり諦めが入る…。だけどお花が序盤からたくさんあり良い意味で忙しかった。

道中の地名が信仰に由来してるのも面白く、山自体にも米畑の水源として秋田側と山形側での争いがあったというのも興味深い。

その上、山頂に近づくにつれ晴れて来るというマジックが発生。本当にツイている。

下山時には更に花の状態が良くなっているという嬉しいオマケも。


また再訪したい山が増えてしまった。