夏の遠征はまたも苦行・雨雨雨も百花繚乱の表銀座
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- GPS
- 27:27
- 距離
- 40.5km
- 登り
- 2,911m
- 下り
- 2,912m
コースタイム
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:01
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 9:11
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:43
天候 | 初日2日目 曇のち雨 3日目 雨も外界は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
燕山荘から槍ヶ岳直下まで、とにかく花だらけ。 |
その他周辺情報 | 3日目槍ヶ岳登頂後にログ開始したので途切れてます |
写真
感想
今年もやってきました夏山の季節。と言うことで一月前から着々と準備を進めていたのですが、なかなか梅雨明けしない・・・そして各地で豪雨が降りまくっているさなか、いよいよ出発の日を迎えました。
穂高駅440発の臨時バスに乗るため、前日夜に穂高に入り翌朝430にバス停に着くとすでにマイクロバス1台満員で、2台目に案内されます。こちらは50%程の乗車率、登山口の中房温泉に着くとマイカーの方もかなりいらして悪天予報でもこんなに人がいると安心しますね。
30分ほど支度して、曇天の中スタート。連休なのでテン泊装備の方も多いですね。第二ベンチを過ぎたあたりから続々と下山の方が、挨拶地獄に突入しました。さすが日曜恐るべし、昨日はいい天気だったようで・・・。
テン泊の方とのデッドヒートのお陰でお話させて頂くと、山で知り合った名古屋と茨城の方で、初のテン泊を一緒にといういい関係のおふたりでした。そして午前中は大丈夫と思ってましたが合戦小屋で念願のスイカを食べたあたりから雨が降り出します。
ここで 傘差し登山を始めます。去年岳沢まで登る際にやってみましたが、メガネの私にとって片手が使えなくなる以上に メガネに水滴がつかない、曇らない というメリットが大きく今回も採用(結局この山行ではほぼ差してました)となりました。傘の方は他にもチラホラ、今後増える予感です(^^)
燕山荘につく頃には本格的に降っていて、軒下で雨具を脱ぎ少し待ってランチのカレーうどんをいただきました。雨脚は弱まることなく、燕岳は全く見えません。ピストン諦めて先へと向かいますが、テン泊のお二人は悩み抜いた末大天荘を諦めて燕山荘でテントを張ると。他にもテン泊予定の方がもう下りるなど予定変更相次ぐ感じで、この先はぱったり人と会わなくなりました。
この先は未踏の稜線ですが、残念ながら遠方は見えません。が、その分コマクサの大群生をはじめ花たちが咲き誇っており、そこに集中出来てよかったかも〜。
とは言え雨は止まず全身びしょ濡れ、靴の中に水が溜まる状況でようやく大天荘に到着。濡れた服のまま乾燥室へ行き全て着替えてようやく落ち着きました。靴やザックが使えないとのことで自然乾燥にかけるしかありません。テン泊予定を諦めて小屋泊にした方もいるほど、遅くなるほどに嵐の様相でテント2張が風に煽られており心配になりました(朝5時には撤収されてましたが)。
小屋ではイギリスから来られたカップルと談笑。初めての日本なのに常念から燕岳への縦走とのことで、「なぜこのルートを?」と聞くと下山後すぐに富士山に登るようで、友人に勧めてもらった高度順応ルートだそうです。ちなみに槍ヶ岳山荘で一緒になった韓国のご家族も槍で高度順応して富士山に登られるそうで、定番のようですね。
翌朝はガスガスの中、天気予報も雨だったので宿泊の方はほぼ次やめて中房温泉に下りると。と聞くと不安になり、とりあえず乾いていない靴で大天井岳をピストン、雷鳥親子に遭遇できました。子育て頑張りや~ と言いつつ腹を決めて下る途中に槍ヶ岳山荘に一度キャンセルの連絡を入れました。が、が、です。その直後、進行方向の空が急に明るくなり、青空がのぞきます。山の天気なんて気まぐれ、とわかっていたのですが・・・先に進むことにしました。ああ。
この先もコマクサの群生は続き、昨日道中ほぼ同じで大天井ヒュッテに泊まられたご夫婦とすれ違い(この日のすれ違いはこれだけ!)、中房温泉に戻られる御夫婦のご無事を祈りつつヒュッテに下ります。そこで一度キャンセルした予約を入れなおしていただき(同グループなので)、3連休でお手伝いに来られたスタッフさんと「天気ばかりはね・・・」という話を。
この先、ちらちらと北鎌尾根の稜線が見えそうで見えない感じでしたが時には青空も出て「これは正解だった!」と。そしてやはり花が多く、西岳あたりまではルンルンで歩けました。が、この先徐々に雲が広がり案の定雨が降り出します。水俣乗越あたりの難所を越え、ヒュッテ大槍(ここで初めて槍に向かわれるお二人に遭遇)で名物つけ麺をいただいた後は本降りに。山荘に着くと、2日続けてのずぶぬれ靴内浸水状態。 こちらもすぐに服と荷物を乾燥室に入れさせてもらい体を拭いて落ち着きます。こちらはキャンセルが出て宿泊者も少ないので、ということで靴も入れてよかったので助かったのですが、広くて大天荘と比べて温度が低いのがちょっと残念でした(靴は乾かず)。
そしてなんといっても夕食時間過ぎてもまだガスガス+雨で槍様が姿を見せてくれません。「今回は登らんとこかなあ」と思わせる状況、19時ごろに一瞬だけガスが抜けて姿を拝むことができましたが結局見えたのはこの時だけ、ありがたみが増します。
翌朝朝食をお弁当に変えて外に出ますがやはりガスで見えません。山友も登頂済だったのでやめよかな~としましたが、玄関に出ていた方が「この先風もやんで晴れるわ」と。うーんそれならば、と挑むことに。ところが途中からしっかり雨が降り出し一瞬にして乾いたウェアはびしょ濡れに。危険を感じつつ登頂した眺望0の山頂は強風。これはやばいとさっさと写真撮って下りますと、小屋にはこれから登ろうという方々が。びしょ濡れの我々を見て「行かれたんですか?どうでした?」と聞かれましたので「とにかく行くなら気をつけて」と。中には高齢の方もいらしたので、安全を祈るばかりでした。
あとは下山だけだーと高を括っていましたが、やっぱり雨です。こんなことある?
山頂直下のハクサンイチゲが終わると花はすっかり減りますので、歩きに集中します。途中4つの雪渓渡りと崩落した道のう回路を過ぎ槍沢ロッジで休憩、ちまきをいただきます。この辺りからまた靴の中がくちゃくちゃしだして気持ち悪いのですが仕方ありません。ところが横尾山荘当たりから足の指や裏に違和感が出てきて、徳澤以降は痛みに変わりました。おそらく濡れた足がふやけて摩擦に負けてしまったのかと。最後は足を引きずって晴れ渡る上高地に到着。ここから長い「車回収」が辛かった・・・
改めて見ると足の全指にマメや擦り傷が出ており、まともに歩けません。庇うあまりアキレス腱にも痛みが出まして、これは体の復旧に時間がかかりそうです。
麓で一泊し、いつも寄るSKYさんで談笑させてもらい、初めて見つけたあさの工房で山のタイルアートを見てようやく「あーここを歩いたんやなあ」となぜか実感。お土産も一番安い作品をしっかり購入しました^^
3日間全部雨という苦行ではありましたが、これまでで一番花を見た山旅でもありました。この雨でますます元気に咲き誇ってもらえれば~ あ、今日梅雨明けしてるやん・・・。
コメント
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芥川賞の「バリ山行」に続いて「アメ山行」で受賞出来るくらいの感想文でしたね!
最後の靴の中のふやけた足・・そしてマメの痛み・・この悲劇・・良〜く判ります!
でも花はしっかり楽しめたようなので良かったですね
ゲカイト隔離されてましたのでいろいろ情報収集に時間かかりました^^;
昨年学んだはずなのに、人気エリアの小屋予約はキャンセルしにくくて・・・
花だけは大満足でした。
表銀座!良いですね〜
雨がきになりますがお花もしっとり良い感じです。
花たちにとっては恵みの雨だったと思います!
行かれるなら今ですよ〜って、また凄いことされてますね…
今年も苦行ですな〜。
でも、メチャクチャうらやましいっす。
楽しいレコでしたよ。
ありがとう、お疲れ様でした。
もう夏のアルプス、風景忘れました・・・
でもまだ書ききれない苦行や出来事たくさんありました〜。シゲさんも遠征されると思います、ぜひハレの日にしてください!いろんな意味で。
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