乗鞍岳 平湯尾根を辿り、姫ヶ原で熊を目撃！

2024年08月07日(水) ~ 2024年08月08日(木)

• GPS: 15:07
• 距離: 30.8km
• 登り: 2,336m
• 下り: 2,341m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:02
• 休憩: 0:58
• 合計: 8:00

5:13 林道入口
6:02 6:14 平湯乗鞍登山道 登山口
8:25 8:40 乗鞍権現社
9:59 硫黄岳
10:20 10:21 姫ヶ原
11:03 11:22 硫黄岳登山口
11:40 大黒岳登山口
12:08 12:11 大黒岳（乗鞍）
12:21 12:22 県境ゲートバス停
12:45 12:52 富士見岳（乗鞍）
13:00 富士見口
13:05 摩利支天分岐
13:13 肩ノ小屋

2日目

• 山行: 6:43
• 休憩: 1:21
• 合計: 8:04

5:18 肩ノ小屋
5:18 5:19 剣ヶ峰口
5:46 朝日岳（乗鞍）
5:54 蚕玉岳（乗鞍）
5:57 5:59 乗鞍岳頂上小屋
6:18 6:20 乗鞍岳
6:23 6:25 乗鞍岳頂上小屋
6:28 蚕玉岳（乗鞍）
6:34 朝日岳（乗鞍）
6:54 7:53 剣ヶ峰口
7:53 7:54 肩ノ小屋
8:02 摩利支天分岐
8:06 8:07 富士見口
8:17 県境ゲートバス停
8:21 8:22 ご来光登山口バス停
8:30 大黒岳登山口
8:44 8:49 硫黄岳登山口
9:13 姫ヶ原
9:36 9:38 硫黄岳
10:48 10:52 乗鞍権現社
12:42 12:43 平湯乗鞍登山道 登山口
13:22 林道入口

天候

一日目　曇り後晴れ
二日目　曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

長野市街より、国道19号線経由で上高地に向かい
国道158号線に入り、安房峠を越え、林道入口に駐車
入口付近に、数台の駐車スペースがあります

コース状況／危険箇所等

・林道入口〜乗鞍岳登山口
林道入口は川が近く、虻が飛んでいるので注意
草茫々ですが緩やかな登りの林道
途中、岩石崩落箇所あり、微かなガレ場の踏み跡を辿って通過
急斜面なので、滑落注意です
平湯温泉スキー場合流直前も藪漕ぎを強いられますが
直進すれば、広いゲレンデに出られ、登山口までゲレンデ歩き
・乗鞍岳登山口〜乗鞍権現社
登山道は笹が幅広く刈られ笹が幅広く刈られ、とても歩き易いです
・乗鞍権現社〜硫黄岳
乗鞍権現社からの下りは笹が登山道を覆い始めており、
朝露で、ズボンびっしょりになりました
（この暑さ故、歩いている内に乾きました）
・硫黄岳〜硫黄岳登山口（舗装車道合流地点）
硫黄岳を過ぎ、姫ヶ原付近で這松帯を駆け下る熊を目撃
（熊鈴を鳴らしており、先に気づいてくれたのだと思います）
あまり人が歩かないらしく、熊鈴必携のコースかもしれません
・硫黄岳登山口〜乗鞍岳
スパッツと熊鈴が恥ずかしくなる、登山者で賑わう登山道

その他周辺情報

梓湖畔の湯
https://sawando.ne.jp/trip/237/
上高地付近に来た時の定番です♪

写真

8/6 15:16

登山前日、国道158号線から撮影。白谷山、アカンダナ山か？恐らくもう登る機会はない山々。

8/6 15:23

安房峠から上高地
稜線付近が雲に覆われ、ちょっぴり残念ですがカール地形が愛しく見えます

8/6 15:24

安房峠から先は岐阜県高山市。トンネルで通過するなど夢にも思わない時代は遠く過ぎ去りました

8/7 5:14

一日目
林道入口を出発。ゲートもなく、草茫々なものの、軽トラくらいは通れそう

8/7 5:28

岩石の崩落個所
一瞬、引き返すしかないと思いました

8/7 5:32

人の通った跡らしいガレ場を慎重に伝って通り抜けると、向こうに平坦道が見え、何とか無事通過！

8/7 5:35

以降、緩やかな林道
崩落個所は、滑落にご注意ください

8/7 5:43

平湯温泉スキー場に合流
スキー場合流直前100m程、藪を直進しました(:_;)

8/7 5:43

林道に繋がる目印の標識
林道を使うと平湯温泉スキー場出発より、標高差300m稼げますが、崩落個所があるとは予想していませんでした

8/7 5:43

この藪の奥に林道があるなんて想像もつきません

8/7 5:43

スキー場に着いたからと言って登山口に着いた訳でなく、まだまだゲレンデ歩き

8/7 5:47

足元に平湯峠に至る車道

8/7 5:54

スキー場リフト降車場
小屋の様子から見て今は使われていない感じ

8/7 5:56

ベニイタドリ
周りはすべて白い花なのに、大きな一株。こんなに美しい色のイタドリは初めて見ました(*_*)

8/7 6:01

ソバナ
風に揺れる儚げな青色が好きです

8/7 6:06

乗鞍岳登山口
歩きだして一時間弱、漸く着きました。でも、本当はこの先がとてつもなく長かったのでした(T_T)

8/7 6:06

振り返った平湯峠方面
辺りは雲に覆われ、展望もなく寂しい気もしますが、歩くには有難い、と気持ちを切り替え！

8/7 7:21

針葉樹の原生樹林帯
尾根歩きの平坦な箇所は少なく、こんな箇所では嬉しくなります

8/7 7:29

水場の標識
平湯までの距離は熊さんに齧られて分かりません(^_^;)

8/7 7:38

ロングトレイル、加えて歩く人もそうはいないと思うのに、笹が広く刈り払われ、本当に有難いです

8/7 7:43

本日一番辛かった急坂
木段、ロープありますけれど、疲れて来てもいるので、足が上がらず…

8/7 7:59

コバナノイチヤクソウか？

8/7 8:01

僅かな心地良い道に、しんみり。味わいながら歩くのが今の楽しみ。

8/7 8:18

乗鞍権現社が近づいた感じ

8/7 8:27

乗鞍権現社
3時間半弱、やっと辿り着きましたけれど、まだ本日の行程は半分以下(:_;)

8/7 8:32

オトギリソウの華やかさに癒されながら、休憩

8/7 8:37

右に十石山への矢印がありました。もう一人でこのコースを歩く自信はありません。

8/7 8:41

アキノキリンソウ
そんなに秋を急かさないで！

8/7 8:48

笹に埋もれてしまいそうな、小さな小さな池

8/7 8:50

花盛りのニッコウキスゲに出迎えて頂けました

8/7 8:50

心和みます
登山道両脇から伸びている草でズボンびっしょりでも…

8/7 8:51

進む尾根につく道筋が僅かに

8/7 9:05

岐阜県側が見えているのだと思います

8/7 9:08

歩いてきた尾根
乗鞍権現は雲に覆われてしまい、見えません

8/7 9:27

硫黄岳山頂方面

8/7 10:06

足元にコマクサ
踏まないように注意しながら歩きます

8/7 10:14

這松帯を左から右に大急ぎで下っていく熊を目撃したのはこの辺り。写真は撮れませんでしたが、おそらく人間に気づいてくれたのだと思われ、熊鈴をつけていて良かったとしみじみ(*_*)

8/7 10:28

登り返しのきつさにめげそう

8/7 10:31

でも、見飽きないコマクサに慰められます

8/7 10:34

振り返った硫黄岳

8/7 10:57

乗鞍高原の端
緩やかな斜面であるのが見事にわかります。ここからしか見られない景色でしょう。

8/7 10:58

お花畑に遭遇

8/7 10:58

ウサギギク

8/7 10:59

ヨツバシオガマ

8/7 11:03

ウメバチソウ

8/7 11:04

ハハコグサ咲き始め
秋ですね！

8/7 11:04

イワギキョウ

8/7 11:05

目の上に舗装道(*_*)

8/7 11:05

やっとやっと硫黄岳登山口に到着。登山口なのに、ここから硫黄岳を目指すと実は這松帯のかなり長く感じる下り！

8/7 11:05

トウヤクリンドウ
この花も秋の到来を切実に感じさせる花

8/7 11:22

ここから舗装車道歩きなんて、順序がまるで逆！

8/7 11:22

四ッ岳

8/7 11:22

振り返った硫黄岳

8/7 11:22

車道歩き始まり

8/7 11:29

桔梗が美しい場所なのでしょう

8/7 11:33

ハクサンチドリ

8/7 11:34

白いハクサンチドリが(*_*)

8/7 11:37

8/7 11:39

車道脇にもコマクサ

8/7 11:40

大黒岳に向かいます

8/7 11:42

余りにも可愛くて、つい写真を撮ってしまいます。乗鞍岳はコマクサの大生息地でもあったのですね！

8/7 11:53

真っ直ぐな登山道の先が大黒岳

8/7 12:05

大黒岳山頂方位盤

8/7 12:05

休憩所
右下に畳平

8/7 12:06

左端に乗鞍岳（剣ヶ峰）

8/7 12:21

コマクサ群生地の向こうに鶴ヶ池

8/7 12:23

疲れていますが、富士見岳山頂へ

8/7 12:45

言葉は要りません

8/7 12:46

振り返った大黒岳

8/7 12:46

富士見岳山頂標識
乗鞍岳（剣ヶ峰）は雲の中

8/7 12:56

不消ヶ池

8/7 12:58

ついまた写真を

8/7 13:13

肩の小屋に到着

8/7 15:28

剣ヶ峰方面
受付後、生ビールの誘惑に負け、登山続行を断念(^_^;)

8/7 15:28

歩いてきた道

8/7 15:55

山頂からの見晴らしも良さそうな晴天になりましたが、もう足が言うことを聞きません、というか生ビールが美味しすぎ…

8/7 18:52

夕暮れの摩利支天岳
明日天気になあれ！

8/8 5:06

二日目
肩の小屋からご来光を見られ、最高に幸せ＼(^o^)／

8/8 5:19

食事が七時なので、間に合うか、気になりながら乗鞍岳剣ヶ峰目指して出発

8/8 5:59

頂上小屋
全く記憶にありません

8/8 6:06

剣ヶ峰に到着

8/8 6:13

雲が俄かに吹き払われ、穂高が

8/8 6:15

御岳が

8/8 6:15

白山が

8/8 6:19

乗鞍本宮奥宮に参拝
実は裏道から登っていたと、ここで気づきました。大変失礼しました(^_^;)

8/8 6:19

言葉は要りません
自分の幸運に感謝するのみ

8/8 6:19

昨日の疲れも吹き飛びます

8/8 6:20

素晴らしい景色を見せてくれ、有難うございました。帰路も長いことですし、お暇します

8/8 6:24

あっという間に奥宮は頭上に

8/8 6:27

言葉は要りません

8/8 6:28

頂上小屋と奥宮

8/8 6:29

ライチョウさんトリオに出会いました

8/8 6:29

夏の保護色しているので、ちょっと見つけにくかったのですが、こんなに晴れてきてもお散歩でしょうか？

8/8 6:29

自分の幸運に改めて感謝

8/8 6:32

権現池

8/8 7:53

お世話になりました
長い道を戻ります

8/8 7:55

振り返った剣ヶ峰と肩の小屋

8/8 8:00

人影はまだ僅か

8/8 8:03

絶景

8/8 8:04

奥穂も山間に望めます

8/8 8:07

朝日を浴びてコマクサも嬉しそう

8/8 8:14

鶴ヶ池

8/8 8:23

烏帽子岳と四ッ岳

8/8 8:28

大丹生池

8/8 8:30

見飽きません
延々とコマクサが見られ、幸せ(^^♪

8/8 8:31

バス再開は8月20日
それまでは静寂の保たれる天空の舗装道

8/8 8:44

昨日は隠れていた十石山方面が見渡せ、大満足

8/8 8:45

舗装道を離れます

8/8 9:09

辿る道筋がくっきり

8/8 9:19

姫ヶ原でしょう
昨日、熊を目撃したのはこの辺り

8/8 9:19

滅多に人の通らない縄張りに人が現れ、熊さんも驚いたことでしょうね

8/8 9:32

硫黄岳
登山道は山頂付近を巻いています

8/8 9:45

尾根道独り占め
今日出会ったのは、3羽のホシガラスのみ

8/8 9:47

オブジェのある岩場

8/8 9:47

振り返ると大丹生岳
下りは早いと実感

8/8 9:48

日が陰ってきた、行く先の尾根

8/8 10:09

左足元に平湯

8/8 10:14

乗鞍権現社は見えているのかどうか？

8/8 10:29

ニッコウキスゲ
昨日と同様微笑んでくれています

8/8 10:42

十石山分岐

8/8 10:43

乗鞍権現社に無事帰還
無事下山を祈願しました

8/8 11:25

急坂の針葉樹林帯も下りは思ったより快適

8/8 11:30

水場
近そうですが、水の心配がなく寄ってみませんでした

8/8 12:11

分岐
字が消えかけていましたが、池に向かう道があるようです

8/8 12:20

樹間に安房峠

8/8 12:31

三角点発見！
中根山
標高＝1870.79 m
三等三角点

8/8 12:34

乗鞍岳登山口に帰還
どうやら無事帰ってきました

8/8 12:50

平湯温泉スキー場ゲレンデから望めるのはアカンダナ山でしょうか？山の険しさに見とれてしまいます。ゴール間近、梓湖畔の湯にゆっくり浸かって、帰途につきましょう♪

撮影機器：

TG-835 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

kyom4

乗鞍岳に再び登りたいと思い始めたのは、
平湯温泉スキー場から乗鞍岳に登った記録を拝見してからでした。
残雪期に登るのには不安があり、日帰りも自分の足では自信なく
小屋泊まりにしようとは最初から決めていましたが、
同じ道を戻るにしても、距離があるので、不安は消えぬまま
もしものエスケープも考えつつ、計画を実行に移しました。

国道158号線（安房峠越え付近）の地図を幾度か眺めるうち、
平湯温泉スキー場から登り始めるより標高差の少ない林道を発見。
グーグルマップでも林道入口が確認できたので、
この林道を歩いて乗鞍岳登山口に向かう計画を立て
歩き始めてみると、岩石の崩落個所があり、想定外ではあったものの
微かに人の歩いた形跡のあるガレ場を通過でき、幸いでした。

乗鞍登山口から乗鞍権現社までは幅広く笹が刈ってあり
あまり人の歩かないコースで、しかも長距離なのを思うと、
猶更、登山道整備をして下さる方々に感謝です。

硫黄岳を過ぎ、眼下に姫ヶ原の這松帯を見渡せる下り斜面で
這松帯を横切って西へ駆け下る大きな熊を目撃！
距離があり、またほんの一瞬の出来事でしたから、
慌てるとか驚く前に熊は這松帯の中に消えていました。
熊鈴の音を聞き、先に逃げてくれたのだと思います。
このコース、熊さんの居住地故、熊鈴必携かもしれません。

肩の小屋に予定より遅れて到着し、受付後は疲れもあって
生ビールの誘惑にたやすく負け、乗鞍岳を眺めながら乾杯。
翌日、剣ヶ峰に登り、来た道を戻ろうと決意しましたけれど、
疲労が回復するか疑問でしたが、何とか歩き切れ
念願の平湯尾根を、思う存分に楽しむことができました。
気象条件、熊との遭遇回避、様々な幸運に感謝です。