槍穂縦走(上高地から槍ヶ岳、大キレット、穂高岳山荘、涸沢ルート下山)
- GPS
- 28:43
- 距離
- 47.3km
- 登り
- 2,899m
- 下り
- 2,882m
コースタイム
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 11:25
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 10:06
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:08
天候 | 1日目 午前中快晴。午後過ぎに曇り 2日目 朝 晴れのち曇り 午後過ぎ雨 3日目 朝 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小梨平から明神館まで 左岸が災害で通行止め。河童橋を渡って右岸を明神橋まで進む。 徳沢から横尾まで 上高地の整備工事の為、通行可のルートが繁茂に変わっているよう。道なりに進めば良いのですがヤマレコの地図と微妙に違うらしく警告が2回くらいなる。 横尾から三ノ股まで 一ノ股の手前で道が崩壊。仮の橋代わりに丸太が掛けてある。 三ノ股から槍ヶ岳山荘まで 槍沢をトラバースする迄急登が続く。地味だけど足にくる。水沢と書かれた沢にパイプが刺してあり水が汲める。冷たくて美味しかった。 トラバース後は登りも緩やかになる。小屋まで500mの表示から九十九折りの急登。 槍の穂先 鎖や梯子が多い。 槍ヶ岳山荘から南岳まで 大喰岳まではガレた感じの登り。中岳は頂上直下から九十九折りの急登。最後は梯子。南岳までは少し距離がありガレた道を進む。 南岳小屋から長谷川ピーク コルまでの急下りが厄介でしたが鞍部は意外と歩きやすかった。 長谷川ピークからA沢のコルまで 鎖、ピン、タラップ、ステップ等が設置されているが難所続き。メディアで見る大キレットの難所が集中している感じ。正直怖かった。 A沢のコルから北穂高山頂 北穂高小屋までひたすらよじ登るような急登が続く。途中飛騨泣きがあるが、鎖、タラップ、ピン等ありそれほど難所感はなかった。 北穂高岳から最低のコルまで 北穂高近くは良く整備されてますが北穂高南峰近くからガレて歩きにくい。奥壁バンド(表示があるのでわかる)が岸壁のトラバースで登り降りがあり単純な水平移動でない分手こずる。 最低のコルから穂高岳小屋まで 涸沢岳の登りが北穂高の登りと同じようによじ登る感じ。鎖は多め。丁度とりつく時、急に強い雨が降り出し登るのを躊躇する。晴れていたら落ち着いて登れただろうけど雨の鎖場岩登りに真剣に焦った。一箇所念のため持ってきたカラビナ使ってセルフビレイとって通過。涸沢岳の降下地点から上と山荘まではガレてるけど良く整備された道。 穂高岳山荘から涸沢小屋まで ザイテングラートは相変わらず岩岩してます。大キレットの翌日なのでなんとも感じない。涸沢小屋から横尾まで樹林帯の道。本谷橋から横尾まではほぼフラットな道。 当初は穂高山荘から奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳、重太郎新道と進む予定でしたが、朝雨が降ったのと2年前にそのルートは済ましていたので今回は急遽ザイテングラートで下山しました。 |
その他周辺情報 | 平湯温泉ひらゆの森にて入浴。 日帰り入浴は上高地内のホテルでも出来るところあるようです。外に出れば平湯温泉他多数ある様です。 食事取れるところも徳沢より上高地よりなら多数。 |
写真
感想
今年の夏休み、最初は百名山狙いの北海道遠征を考えていたのですが、長い休みも取れなさそうで直近では天気予報も悪くなってきた。数日で行ける地元から近い場所を探し、前から憧れていた大キレット攻略に予定変更。
大キレットは4年前から3回挑戦しようとしていて、最初2回は槍ヶ岳山荘まで行き、1回目は雨で撤退。2回目は風速23mの風で撤退。昨年7月の3連休に穂高岳山荘まで行くが風速17mの風で撤退。相性が悪すぎると思っていました。
一旦槍穂間を一度に行くのはやめて、土日を3回使い、槍ヶ岳から南岳で1回、南岳から北穂高で1回、北穂高から穂高岳山荘で1回、テン泊で天気の良い日確定日を狙って行こうと思い軽量テント(ヘリテイジ、ハイレボ)まで購入していました。
ふと、夏休み数日前だけど山小屋のキャンセル出てないかなとサイトを覗くと、夏休みの天気予報が快晴予報が無かったせいか空きがある。天気予報では強風予報はない。風さえ無ければなんとかなるだろと予約する。
1日目
前日夕方から名古屋を出発。ひらゆの森に最終ギリギリに入浴。アカンダナ駐車場で車中泊。朝、4時頃順番取りのつもりで一応出発準備を整えてバス停に行くともうバスが来ていて列も並んでいる。始発前に増発した様だ。慌ててチケットの列に並び購入。4時40分頃のバスに乗れました。始発はもっと早かったかも。
上高地の朝、晴れた事は無かったがこの日は朝から快晴。暑くなる。
横尾を進んだ辺りからTJARの選手とすれ違いが始まる。槍ヶ岳まで8人位とすれ違った気がする(いい加減な記憶)。すれ違う度に頑張って下さいと声を掛けるが、途中から私如きが何頑張って下さいなどと言っているんだろう。俺の方が頑張んなきゃいけないんじゃないかと深い悩みが発生。
槍平ロッジでジュース休憩するも日の当たらないベンチに空きはない。しゃーないわな。炎天下で休憩する。この後ババ平の木陰でも休憩を取る。この後ヒュッテ大槍分岐辺りまで炎天下の中休み休み進む。この炎天下、想定外だった。
思い返してみると上高地から槍ヶ岳まで1日で行くの初めてだった。1泊入れるのと一度に行くのは疲れ方がこんなに違うかと。
15時20分頃山小屋到着。到着が遅かった分夕食が17時50分の回となった。穂先に登る時間的な余裕ができた。有難い。
穂先は4度目で気持ち的にも余裕でヘルメットだけつけて空身で上がる。舐めてないか?と怒られないかちょっとだけ不安になる。でも登り始めると疲れが出てきてしんどい。最後の梯子の上段で脚が攣りかかる。場所が場所だけにヤバかった。
頂上に登ったらガスガス。晴れたり曇ったりが繰り返してたがハズレを引いたみたい。
2日目
朝、弁当として貰った中華チマキを食堂で頂き出発。大喰岳岳辺りで朝日を見る。中岳までは楽に来れたが、南岳辺りからガスが出てきて展望なし。昨日の疲れもあって中々気持ちが前に進まない。
南岳でコーヒーと山バッチ購入。一服した後大キレットに挑戦。長谷川ピークまではあまり情報が得られず、緊張したが特に悩むほど難しい所は無かった。長谷川ピークから先に進む時、前後して進んでいた人達と一緒にいくことに(というより勝手に私がついていった)。その時の2グループ御三方有難う御座いました。お陰で心が折れずに北穂高小屋まで行けました。
長谷川ピークから本やネットでよく見る大キレットの難所が続く。長谷川ピークを超えた辺りと手掛かりのない岩のトラバースが怖かった。身がすくむほどではないが正直想定より怖かった。
A沢のコルから北穂高小屋まではひたすら長い急登。ご一緒させていただいた方に励まされながらなんとか登頂。北穂高岳の頂上で写真を撮り合う。その後、なんとなしに食事をとる時にその方達とは別々に取り、そのまま、お別れしました。今思えばもう少しお礼を言っていれば良かった。このレポご覧になっていたら有難う御座いましたとお伝えしたいです。
穂高岳山荘へ向けて出発する。ネットの情報で北穂高岳から涸沢岳までは大キレットより怖いとの感想があったのですが、北から進む分は大キレットほど怖い感じはなかった。奥壁バンドを抜けて最低のコルの手前のコブで一休み。その後涸沢の取り付きで強い雨が降り出す。滑りやすい雨の降り出しの岩や、鎖など滑る要素が多く暫くビビって、雨が小雨にならないか様子を見たが天気変わる様子なし。諦めて進むことに。途中、先程ご一緒させていただいた方が追いつき、雨の中自信ないので先に行って下さいと言ったら、私も自信無いですから先に行って下さいと叱咤激励されて、腹括って進むことに。色々面倒くさい奴と思われたかもしれませんが、ご迷惑をおかけしました。お陰で様で涸沢岳登頂出来ました。
予定より遅くはあるが15時頃穂高岳山荘到着。受付の後、乾燥室に濡れた服を干すのにハンガーの数が少なく苦労する。
夕食後は早めの就寝となりました。
3日目
朝食後も雨が降っている。予定では奥穂高、前穂高と今回3000m峰8座縦走のつもりでしたが、悪天候の吊尾根の死亡事故に何度かニアミスしているトラウマで下山はザイテン選択。降り始めるとすぐに小雨になる。吊尾根も行けたか、と後悔。吊尾根の予定ルート自体は2年前の快晴の日に通過したのでまあ、良しとします。
後は何度か歩いたお約束の下山路。心を無にして進みます。
雨は涸沢小屋辺りでやみ本所橋辺りで雨具をしまう。靴に目をやるとソールがめくれかかっている。今年買ったばかりなのに。
徳沢園でカレーライスを食べる。ここでまともに食事とるの初めだった。
明神からは観光客が一杯。更に右岸を進まなくては行けないので中々進まん。河童橋に着いても天気悪いしすぐにバスターミナルに進む。
帰路ひらゆの森にて入浴。さっぱりしました。更に高山のドライブインで高山ラーメンを食べて名古屋まで戻りました。
今回の縦走路、すぐにはやりたくないが百名山終わった後でも晴れた日にまたやってみたいな。
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