鍋平→西穂高→ジャンダルム→奥穂高→北穂高→大キレット→槍ヶ岳→新穂高
- GPS
- 28:24
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 2,866m
- 下り
- 3,860m
コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 9:23
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 9:27
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:36
天候 | 11日 晴れのち曇り 12日 晴れのち曇り 13日 曇りのち雨 14日 雨のち曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◯西穂高岳まで 独標から山頂までが岩稜帯、特に独標の下りからピラミッドピークの区間と山頂直下の一枚岩登りの区間が難しいです。 ◯西穂からジャンダルム 基本的にすべて難所で間違いありません。特に序盤の赤岩岳手前の長い鎖の下り、間ノ岳山頂からの垂直鎖の下り、天狗の頭からのガレザレの急下り、天狗のコル手前の2本の長い鎖の下り、天狗のコルからジャンダルムまでの急登の登り返しのキツさが印象に残りました。 ◯ジャンダルムから奥穂 ジャンダルム自体はあまり難しいとは思いませんが、ジャンダルムからロバの耳までの区間、そしてロバの耳全体が難しいと思います。特にロバの耳は昨年奥穂から逆ルートで行ったときよりもはるかに難しかったです。馬の背は登りで通過できるので難しくは感じませんでした。 ◯奥穂から北穂 涸沢岳から最低コルへの下り区間全体、登り返し区間の奥壁バンドが危険な難所です。個人的には大キレットより難しく感じました。 ◯北穂から南岳 いわゆる大キレットですが、飛騨泣きを含めた北穂小屋からA沢のコルへの下りの区間は全体的に難しかったです。飛騨泣きは登りは難しく感じませんでしたが下りは恐ろしかったです。長谷川ピークは登りで通過するのでだいぶ楽に感じました。 ◯南岳から槍 特に危険箇所はないと思います。強いて言えば中岳からの鎖、ハシゴを含めたザレ場の下りでしょうか。 ◯槍ヶ岳から新穂高 まずガレ場の下りがずっと続くので足が痛くなります。また樹林帯に入ってからは苔付きの岩が多く雨で濡れていたので足を置くのに非常に神経を使いました。そしてこの区間の最大の関心事は沢の増水だと思います。SNSで情報を得てから下るべきだと思います。 |
その他周辺情報 | ◯新穂高登山者用駐車場 https://www.okuhida.or.jp/wp-content/uploads/2012/08/803126d87cbe83bc9f387cce555819b2.pdf ◯新穂高ロープウェイ https://shinhotaka-ropeway.jp ◯西穂山荘 http://www.nishiho.com ◯穂高岳山荘 https://www.hotakadakesanso.com ◯北穂高小屋 https://www.kitaho.co.jp ◯南岳小屋 https://www.yarigatake.co.jp/minamidake/ ◯槍ヶ岳山荘 https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/ ◯槍平小屋 https://www.yaridaira.jp |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
3泊4日で西穂高岳から槍ヶ岳まで小屋泊で縦走してきました。ジャンダルム、大キレット、奥穂北穂間という北アルプス最恐コンボは一度はやってみたい憧れの縦走路でした。充実した4日間でした。
この旅の最初は、無料はもちろん有料でも駐車する場所がないというところからのスタート、いきなり旅の終了を意識せざるを得ませんでした。そこに臨時登山者用駐車場発見。無料かどうかはヤキモキしましたが結果無料でラッキーでした。
今回の山行の目的の一つは昨年までに経験した上記3つの難所を逆から行くことでした。ジャンダルムは奥穂から行った方が難しいとの評価が優勢かもしれませんが、大キレットは南岳から、奥北は北からの方が優しいと言われています。昨年までに各別に攻略してきたので、今度は逆から一気に行ってやろうというちょっと調子に乗った無謀な挑戦をさせてもらいました。感想としては、逆からはやっぱり違うねという感じです。ジャンダルムの区間は登り基調になり体力勝負の要素が強くなりますし、ロバの耳が最大の難所になりました。奥北は以前は最後の鎖の上りの区間が、今度は初っ端から鎖の激下り足場はザレザレ、落ち着いたと思ったら涸沢槍の鎖ハシゴ鉄杭コンボで最低コルまでに精神的に疲れました。登り返しも奥壁バンド区間は逆ルートより難しかったです。大キレットは、核心部は北穂小屋からA沢のコルまでの下り全部になりました。基本足元はガレたりザレたりしているので下りは大変です。飛騨泣きも、上りのときは一瞬で終わってしまいましたが今回は上から狭い場所に立って足を下ろせる岩や鉄杭を探すも見つからずかなり無理な体勢で鎖にしがみつきながらみっともない降り方をしてしまいました。逆に長谷川ピークは難しく感じるところはありませんでした。南岳への登りもキツそうと覚悟はしていましたが思いのほか急登とは感じませんでした。
上記とは別に今回気付かされたのは、4日目の早朝の雨の中での槍の穂先でした。槍の穂先は二度経験していましたが、岩が乾いているときは下りで鎖を使わずに前向きに降りられましたが、濡れていると後ろ向きで鎖を頼りつつ慎重に滑らないか倍の時間をかけて降りざるを得ませんでした。昨日までの晴れにどれほど助けられていたのか痛感させられました。雨の日は難しい岩稜帯には絶対に行かないという教訓を再認識できました。
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