お盆休み北ア縦走 裏銀座→表銀座
- GPS
- 42:32
- 距離
- 66.5km
- 登り
- 6,319m
- 下り
- 5,931m
コースタイム
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 3:13
- 合計
- 11:11
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 10:19
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 3:58
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 6:15
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 8:45
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 5:22
双六小屋出発後10分ほど、ペットボトルを置き忘れたのでとりに戻る。槍ヶ岳出発後10分ほど、テント札をテン場に置いたままにしたことに気づいてテン場に戻る。確認してるつもりなんですがどうも忘れ物が多いです。
天候 | 初日のブナ立尾根、烏帽子は日差しが強い1日。その後はずっと曇り基調で稜線はガスの中。2,3,4日目(三俣、双六、槍)の夜は一時雨or雷雨。槍と大天井はそこそこ風あり。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
穂高駐車場へ向かうも5時で満車。臨時駐車場に駐車。 穂高駅→(大糸線)→信濃大町駅→(裏銀座登山バス)→七倉山荘。 ◆下山後 中房温泉→(乗合バス)→穂高駅。 バスは補助席まで満員。荷物は抱えるしかなく大荷物だと身動きが取れずかなりキツイので大型ザックの人はタクシーを使ったほうがいいと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道については特に異常なし。表裏銀座で一番危険なのは槍の穂先かと思います。烏帽子岳、水晶岳、西鎌東鎌は穂先と似たレベルの岩場や梯子もあります。 七倉のゲート-ダム間はタクシー利用が定番ですが、落石があったため徒歩移動区間があります。土曜はタクシー待ち250人で2時間以上行列ができていたそうです。七倉ダム先の濁沢は丸太橋が架かっています。 ◆テント場水場トイレ等 全てのテン場でペグ刺さりました。ペグはカーボンコアステイク、ウルトラライトネイルペグ、グランドコントロールライトペグです。七倉、三俣、双六は水無料。他は1L200円。烏帽子は通過者1Lテン泊者2Lまでの購入制限あり。三俣はもう水源が乏しいのか小屋前の水場は使用不可。三俣は小屋内のトイレで他は外トイレ。三俣と槍は臭いがキツめでした。 |
その他周辺情報 | 下山後は中房温泉の湯原の湯で入浴。バス時刻があるのであまりゆっくりできませんでしたが、10時前で利用者が2,3人しかおらず快適に利用できました。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
七倉・ブナ立尾根inの合戦尾根・中房outで北アルプス裏銀座表銀座をテント泊縦走してきました。
三俣山荘以外のテン場は予約不要のため混雑することを予想、まただいたい午後は雨の予報だったので早出早着で計画行動しました。槍ヶ岳も混雑を避けられるように、中休みも兼ねて双六小屋で一泊を挟んでアプローチしましした。
結果としては天気がよくなかったりで全く混雑することはなく、かなり悠々と過ごせました。その代わり眺望がないことも多かったのですが、1週間山にいて行動中雨に降られなかったのでなかなか悪くはない山旅だったと思います。テントで6泊したのでテン泊欲、縦走欲は十分に満たされました。
◆8/11七倉前泊
穂高の駐車場は朝着かないと駐車できないと思ったので、早めに家を出てそのまま七倉山荘まで移動してしまいました。
七倉山荘でテン泊したのですが、昼食利用は別として、入浴可能時間(14:00〜17:00?うろ覚え)しか山荘内には入れてもらえません。外で1日過ごすのに日傘が役立ちました。テン場は蟻が多かったです。
◆8/12 七倉→烏帽子
七倉ゲートが開くのは5時。タクシーは使わず3時半頃にゲート前から歩き始めました。トンネルは完全に真っ暗でちょっと怖かったです。
6日分の食糧と水5Lを含めザックは17.5kg。烏帽子小屋で水の購入制限があるため水は多めに持ちました。これでブナ立尾根を登るのはやはりキツかったです。日差しが強く風もほぼなし。ポイント毎に補給補水し、シャツの汗を絞って体を冷やしながら登りました。
まだ空きだらけのテン場にテントを張り、休憩してから烏帽子岳へ。前烏帽子が山頂かと思って引き返す所でした。山頂はなかなかの岩場でした。ガスが広範囲に流れており、赤牛岳のあたり以外はあまり見通せませんでした。
◆8/13 烏帽子→三俣山荘
天気は曇りのち雨。稜線はガスが流れており、各山頂では眺望なしでした。
野口五郎岳周辺は大岩ごろごろですが斜度は緩やか。お花畑もあり雷鳥の家族も見ました。
東沢乗越から始めのピークを越えて見えた水晶小屋が予想よりだいぶ上のほうにあり、小屋までの登りがなかなかキツかったです。水晶岳は急峻でどこから登るのかハテナでしたが、南側にルートがありました。ザックを小屋前にデポして山頂まで往復しました。小屋でおでん休憩後にワリモ岳、鷲羽岳を経由して三俣山荘に降りました。ここの登り下りもなかなか堪えました。
三俣山荘前の水場は使用できませんでしたがテン場の水場は水量豊富でした。14:00頃にテントを張っているとちょうど雨が降ってきました。暫く本降りと小康状態を繰り返していました。
◆8/14 三俣山荘→双六小屋
やや小雨が残る中テントを撤収して5時頃に出発。雨はすぐに止みました。ガスで眺望が微妙な中でしたが、垣間見える景色を愛でつつ、ゆっくり三俣蓮華岳と双六岳を歩き、4時間ほどで双六小屋に到着。双六池の辺りのテン場に幕営し、昼食は小屋前でとりました。雨は降りそうでなかなか降らず、テン場でいろいろ干しつつチェアゼロに腰掛けてひたすらまったりしていました。夜は雨が降ったと思います。
◆8/15 双六小屋→槍ヶ岳山荘
夜明け前に槍ヶ岳山荘へ向けて出発。相変わらずの曇天で槍は厚いガスの中でした。西鎌尾根の前半は開けた場所にお花畑があったりして稜線の険しさに穏やかさが入り混じります。左俣乗越くらいからは岩場度合いが増して鎖も出てきたりします。右手には鏡平弓折笠が見え、左手には赤岳硫黄岳の威容が迫っており、曇天であっても様々な表情に魅了されるいい稜線歩きでした(快晴なら槍や裏表銀座の山々も見えるのでさらに絶景なのでしょうが…)。
槍ヶ岳山荘に到着したときも周囲は真っ白。穂先でも同様で山頂からの景色は望めず仕舞いでした。ただ山荘前やテン場にいるとき、たまにガスが流れて周囲の景色が見られました。混雑とは無縁だったのでまったり過ごしました。夜は雷雨で断続的に雨脚が強まり、風もそこそこ吹いていました。
◆8/16 槍ヶ岳山荘→大天荘
夜明け前は穂先周辺のガスはほぼなく、槍ヶ岳山頂に登れば夜明けとともに絶景が見られたと思います。午後の天気は相変わらず微妙だったので、大天荘を目指して穂先には登らずテン場を後にしました。
ヒュッテ大槍まではけっこうな岩場なので足元注意です。薄暗い中ですが、西鎌尾根では南岳や北穂高岳、明神、本谷カールなどがよく見えました。裏銀座の山々がよく見えるのですが、山頂は絶妙に雲の中でした。朝イチは見えていた大天井岳もガスに飲まれました。途中、西岳と牛首山にもしっかり登頂し、大天井ヒュッテでお昼ごはんを頂いてから大天荘に到着しました。
テン場ははじめガラ空きでしたが、午後から夕方に人が増え、他の場所も空いているのに何故か周囲を囲まれました。風の少なく平らそうな場所に張るのはわかるんですが、何も目の前に向かい合わせで張らんでも…。寝るときは耳栓をするのであまり関係ないのですが、夜中も結構うるさかったぽいです。これまでと違いややキャンプ場の雰囲気を帯びていました。
◆8/17 大天荘→中房温泉
4時頃にテン場を後にしてまずは燕山荘へ。大天荘からの下りは少し急です。喜作レリーフあたりはちょろっと岩場や梯子もあります。それ以外はだいたい穏やかな稜線歩きを楽しめます。稜線は相変わらずガス多め。谷側から吹き付ける風もあって肌寒いくらいでした。
6時過ぎに燕山荘に到着。ザックはデポせず燕岳へ向かいました。山頂ではちょうど人が多かったのですぐに引き返しました。少し時間をずらせばよかったです。合戦尾根はこれまでと違って人が多くなり、ベンチなどでも休憩はせずに下りました(すれ違い待ちが多かったのでそれが休憩になっていますが)。
中房温泉に下山し無事に登山終了。湯原の湯で入浴しさっぱりして気持ちも朗らかに。せっかくさっばりしたのですが乗合バスが狭くてキツかったので、最後の最後でちょっと気分が悪くなってしまいました。
◇装備メモ
上)キャブリーンクールライトウェイト/DFメッシュメリノ
下)AXIOライトトランクス、DW5ポケットパンツ、オリンパスハイクミッドGTX
ブナ立尾根の登りはキャプリーンでも汗だく。朝の稜線はメッシュメリノで程よい。合戦尾根下りはメッシュメリノでお尻びしょびしょ。
・ライトトレックULTRAシルバーUV
晴雨両用の日傘。日差しが強いテン場や稜線、雨降りのテン場、どちらでもとても役に立ちました。ユーロシルムはUL系メーカーが出してる日傘のOEM元らしいです。非折り畳み式をザック横に刺すのが流行りのようですが、折り畳みだと小さいザックやサコッシュ、尻ポケットにも入るので携帯に便利です。耐久性は下がると思いますが。
・アークホールUltra 50L
フレームとロードリフターと厚い肩腰ベルトがあってちゃんと腰荷重できるけど600g程しかないulザック。メイン生地がultra100なので軽いのですが、折れ目や角にピンホールが出来るとは思っていたほうがいいかと。
ザック本体はいい出来なのですが、後付けのサイドポーチでトラブル発生。三俣蓮華に登り始めたところで、止水ファスナーと本体の縫製が解れました。多めに物を入れていたので開閉時に負荷がかかっていたと思います。とはいえ使用数日で壊れるのは…。サイドポーチは両方外してカンパラパックに戻ろうと思います。
・VB-12Z 3S
吊下式シングルウォールなので設営撤収が早い。そしてシングルウォールなのに前室があるのが本当に便利。雷雨やテントが押されるそこそこの風もありましたが不安なく過ごせました。Φ9.3mmのDACクロスポールは安定感があります。結露は普通にします。もちろん非透湿幕に比べたら少ないです。ダブルウォールでもフライは結露するのでどっちみち拭くことになりますが、1枚布で結露も少ないほうが拭くのも楽です。ハンカチサイズのスイムタオルがあれば無問題です。
・オリンパスハイクミッドGTX
ゼロドロップで指先が広い最高に足に合う靴で、足の不調とさよならできました。ところが今回、耐久性が低いという致命的な欠点に気が付いてしまいました。
今シーズン使い始めたばかりなのですが、槍のテン場でソールの一部が剥がれていること、ソールの凸がかなり擦り減っていることを発見。ソール剥がれは一部なので歩行にあまり影響なかったのですが、擦り減りは影響大。牛首山の下りで滑って尻もちをつき、合戦尾根でも何度かずるっと滑りました。消耗品とはいえ半シーズン保たないのは財布に厳しいです。また他にいい靴が見つかればいいのですが…。
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