あの日見た吊尾根の向こうへ…穂高～奥穂高～涸沢岳。

2024年08月24日(土) ~ 2024年08月26日(月)

• GPS: 18:05
• 距離: 28.7km
• 登り: 2,145m
• 下り: 2,152m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:53
• 休憩: 0:01
• 合計: 2:54

9:36 上高地バスターミナル
9:40 9:40 河童橋
9:58 9:58 河童橋
10:03 10:03 日本山岳会上高地山岳研究所
10:11 10:11 岳沢湿原・岳沢登山口
10:49 10:50 岳沢風穴
10:57 10:57 見晴台
12:34 岳沢小屋

2日目

• 山行: 5:34
• 休憩: 1:33
• 合計: 7:07

12:34 岳沢小屋
5:57 5:59 カモシカの立場
6:14 6:42 岳沢パノラマ
7:19 7:27 雷鳥広場
7:41 7:58 紀美子平
8:25 8:35 前穂高岳
9:04 9:14 紀美子平
10:54 10:56 南稜の頭
11:06 11:24 穂高岳
12:00 穂高岳山荘

3日目

• 山行: 6:43
• 休憩: 1:38
• 合計: 8:21

12:00 穂高岳山荘
4:53 5:12 涸沢岳
5:24 5:53 穂高岳山荘
6:33 6:33 ザイテングラート取付点
6:47 6:48 パノラマ分岐
7:15 7:15 涸沢
7:29 7:44 涸沢ヒュッテ
8:07 8:07 Sガレ
8:22 8:22 大崩落地
9:07 9:07 本谷橋
9:40 9:40 横尾岩小屋跡
9:56 9:56 横尾
10:32 10:32 新村橋
10:44 11:00 徳澤園
11:04 11:04 徳沢公衆トイレ
11:41 11:41 徳本口
11:45 11:46 明神館
11:49 11:49 明神橋
11:54 12:14 嘉門次小屋
12:44 12:45 岳沢湿原・岳沢登山口
12:52 12:52 日本山岳会上高地山岳研究所
12:56 12:57 河童橋
13:01 上高地バスターミナル

天候

晴れ→小雨→晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

車にて沢渡(さわんど)駐車場まで。
駐車場は複数箇所あり。有料。

沢渡バスターミナルから上高地バスターミナルまで往復で2800円。片道約30分ほど。
(有効期限は購入より7日間)

復路に多数増便あり。

コース状況／危険箇所等

★上高地から明神まで、左岸は現在通行禁止。
(ビジターセンターなどがある側)

上高地～岳沢: ひたすら登りの樹林帯。途中に西、穂高、前穂高などの見える撮影スポットがある。


▼岳沢から奥穂高まで緊張感のある道が続く▼
岳沢～紀美子平: 重太郎新道には鎖場と岩場あり、なかなかの急登。特に下りは滑落事故などが何件か起きてるとの事。

紀美子平～前穂高: ひたすら岩場と鎖場。斜めになってたり、一枚岩だったり、狭い足場なのに切れ落ちていたりとスリリング。

前穂高～奥穂高(吊尾根): ひたすら狭く、片側が切れ落ちたトラバース。しかも、濡れると滑る。注意。
広さがあるポイントが少ないので、休憩のタイミングを測ろう。

奥穂高～穂高岳山荘: ガレのみで構成されてるので、下り側が特に危険。また梯子は最中よりも着いた後の足の置き場が難しい。
▲▲▲

穂高岳山荘～涸沢: ザイテングラート。事故多発なので3点支持をしっかりと。岩場が終わった後はやや道が分かりにくいので注意。

涸沢～上高地: ひたすら長い樹林帯。落石注意箇所何回もがあるので注意。

その他周辺情報

・岳沢小屋: 水場あり。売店にて軽食あり。

・穂高岳山荘: 売店にて軽食あり。弁当は朴葉寿司と岩魚の甘露煮と豪勢。

・涸沢ヒュッテ: 自販機、売店あり。手作りおでんの提供は早くても8時以降。昼に合わせて作るとのこと。

・横尾山荘: 自販機、売店あり。

・徳沢園: きまぐれプリンと各ソフトクリームが名物。プリンは販売時間も個数もきまぐれだ。

・沢渡温泉 ともしび: 日帰り入浴500円。シャンプー、ソープはあり。ドライヤーは無し。

写真

8/24 9:27

上高地のビジターセンターの鳥ぐるみ可愛い。
お値段は可愛くないが、このクオリティなら仕方ない。

8/24 9:37

前回の不帰組と一緒のメンバー。

8/24 9:57

上高地は相変わらず神景観。
だが川の水流は少なめ。

8/24 10:11

河童橋を渡り、遊歩道を奥まで進み、岳沢登山口へ。

8/24 10:47

ここいらの山は圧倒される迫力があるな〜。

8/24 10:49

風穴。めちゃくちゃ涼しい！！
今日みたいな暑い日ずっといたくなる。

8/24 10:57

ガレ場をひたすら上がる。

8/24 11:26

振り返った隙間から上高地。

8/24 11:26

左手には西穂高岳とジャンダルム。

8/24 11:31

ハクサンフウロ。

8/24 12:12

誰かの落とし物。
10から始まり、今は2.
あと少し♪

8/24 12:24

あと200m.

8/24 12:25

花や紅葉の時期がすごく良さそう。

8/24 12:27

8/24 12:33

岳沢小屋に到着。

8/24 12:34

売店周りにはイスやテラスがある。

8/24 12:40

アミノバイタルはサンプルもらえる。
嬉しいなあ。

8/24 13:02

名物とのバナナスムージーを頂く。
ふわっと香り、なかなか美味しい！

8/24 13:02

今回持ってきた菓子類。(自分分だけ)
こんなムダばっか持ってくるから、荷物が減らないんだわ。

8/24 14:18

テラスからは前穂高の眺望が楽しめる。

8/24 14:24

こうして見ると標高差がえぐい。

8/24 14:47

花畑があると言う。天狗沢へ行ってみる。

8/24 14:54

思った以上にガレガレ。
つっかけサンダルで来るところじゃなかった。

8/24 14:57

花畑には成果なし。ガックリ。

8/24 14:59

まぁ、この景色を見れたので良しとしよう。

8/24 17:05

夕食は、バイキング形式。
あげものはサクサク、野菜物も多くて良かった！

8/25 3:39

夜も風情がある。
本日はおやすみなさい。

8/25 4:55

おはようございます。
小屋の裏のガレ場からスタート。

8/25 4:57

テント場が何箇所に分かれて存在。

8/25 5:01

重太郎新道(じゅうたろうしんどう)。

穂高岳山荘の礎を築いた今田重太郎氏からついた名前。

8/25 5:05

イワオトギリ？

8/25 5:06

サラシナショウマ(晒菜升麻/更科升麻）。
若菜を茹で、水でさらして食べたということが名前の由来。

8/25 5:06

8/25 5:08

8/25 5:14

虹の根本。
子供の頃は、オズの魔法使いの曲が好きで良く聴いていた。

8/25 5:18

たぶん、ハクサンシャジン。
シャジン系統も見分け難しいなぁ…。

8/25 5:33

御嶽山、乗鞍岳と一望できる幸せ。

8/25 5:34

長い梯子があったり、なかなかハードな道だ。

8/25 5:45

事故が多いためか、上りと下りで道が分かれている。

8/25 5:48

かなり段の大きな岩。

8/25 5:49

短足にはいじめだと思う。

8/25 5:54

注意書きの多さからして、下りの怖さがわかる。

8/25 5:58

ジャンがかっこよ。

8/25 6:01

花畑ゾーンで癒された。

8/25 6:10

ほぼ浮石。落石注意。

8/25 6:11

まだ前穂の取り付きですらないんだが。

8/25 6:14

イワツメクサ可愛いなあ。

8/25 6:34

パトロールの人曰く、下りの事故が意外と多いそうな。怖い。

8/25 6:41

まだまだ続くよ〜…。

8/25 6:42

チシマギキョウ。
紫の花が本当に増えた。

8/25 7:01

岩場登りからガレガレの道になった。

8/25 7:03

ヤマハハコだと思うけど、なんだか違う姿に。

8/25 7:18

雲の橋。薄く細長く伸びておもしろ。

8/25 7:19

雷鳥広場。
ここらへん雷鳥でるんだろうか。

8/25 7:23

だんだんガスと湿った空気に。
雨の予兆。

8/25 7:25

雨が来る前になんとか逃げたくなる足場。

8/25 7:26

小雨を感じながら登る。
特に黒くなった岩が滑る。

8/25 7:34

足場が小さいので慎重になる。
柔らかい靴だと疲れが来そうだ。

8/25 7:41

岩の表面は滑る、足掛けは小さいので岩場慣れてない人は大変だ。

8/25 7:42

紀美子平。奥穂高までの唯一のオアシス。
荷物をデポして前穂高に向かう。

8/25 7:44

奥穂高方面行く道はここらへんみたい。
ハイマツで分かりにかった。

8/25 8:00

黄色丸は直登ルート、白丸は巻道。

8/25 8:08

ウサギギク。

8/25 8:08

アキノキリンソウ。

8/25 8:28

着いた。
ケルンのバランスしゅごい。

8/25 8:31

前穂高山頂。バランスしゅごい。

8/25 8:33

雨足が強まってきた。
雨具もないので、さっさと下るよ。

危ないので写真撮れなかったが、一枚岩で滑る箇所(先はガケ)があり、下りのが数倍怖かった。

8/25 9:15

紀美子平で合羽装備。
奥穂高へはこちらから。というか、道もここからが本番らしい。

8/25 9:18

めっちゃ滑るトラバース。
一番山側に寄って歩くのが正解かな。

8/25 9:19

うひん。ここですれ違い勘弁してほしい。
狭い足場で3点支持必須。

8/25 9:29

ハウルの城みたいな面白い岩。
なんか名前とかついてそうなんだけど、どうだろ。

8/25 9:31

割とこんな幅のトラバースが続く。
しかも谷側に斜めってるから気が抜けないんだわ…。

8/25 9:33

どこで休めば…って位続く。
疲れたら休むんでなく、広いとこに当たったら休むのが吉。

8/25 9:36

ウ◯コにしか見えないなめくじ。
雨のせいか何回も遭遇。

8/25 9:39

え〜ここもトラバースぅ〜…？

8/25 9:41

思った以上に精神的に消耗する。
ソロ山行でなくて良かったわ。

8/25 9:41

にしても、右上端のひし形の石すごい。
よく落ちないな。

8/25 9:46

雨は降ったり止んだり。
どっしゃぶりなら無理だったので良かった。

8/25 10:41

奥穂高への最後の登り。
ここも足場は狭い。あと謎に上がり下がりある。

8/25 10:52

誰かの忘れ物。なぜこの岩場で…？

8/25 10:52

この岩場、体力消耗した状態＆鎖の有り無しで難易度変わる。自分の短足を恨みつつ何とか登った。

下りだと足場見えないのでかなり怖いだろう。

8/25 10:57

南陵ノ頭。

8/25 11:00

久しぶりに茉莉伊藤私的新種にお目見え！

チシマクモマグサ（千島雲間草）。
雲にかかるほど高所に咲くことから。
花言葉は「活力」「自信」「可憐な瞳」「遠い思い出」。

8/25 11:10

西穂高への分岐。
ジャンに行く日なんぞ来るのかな…(フラグ)。

8/25 11:15

奥穂高山頂へ到着！
またまたガスってるけど達成感は満タン。

8/25 11:48

穂高岳山荘への下りはなかなか危険だ。
特に登頂してしまった気の緩みがあるのでなおさらだ。

8/25 11:49

おっ、さっきより綺麗なチシマクモマグサだ。

8/25 11:51

最後の梯子まで慎重に。
ここを越えればやっと小屋だ。

8/25 12:11

味噌ラーメン。バター付きで体が温まるぅ〜。
担々麺とかも人気だったな。

8/25 12:54

雨のためか小屋内は賑わっていた。
テント泊を中止した人、涸沢キャンプまで行くつもりを辞めた人など色々だ。

8/25 14:06

やっぱコレだねー。
もしかしたらのラストビール。

8/25 16:04

一瞬だけ晴れ間の奥穂高。
改めてみても険しい。

8/25 16:04

反対側に涸沢岳。
大雨のたも、明日に持ち越すことに。

8/25 17:02

お楽しみの夕飯。
特にゆかりパスタとリンゴがうまい！

8/25 17:26

朝ご飯としてお弁当注文。
朴葉寿司と岩魚の甘露煮。これで1100円はありがたや。

明日は下山日、お休みなさい。

8/26 4:02

おはようございます。
夜は無かった星空が。

8/26 4:03

明日は晴れるかな。

8/26 4:34

朝焼けは雲の中。
日の出が見れるかは賭けだ。

8/26 4:51

まだ暗い涸沢岳。
日が短くなったのを感じる。

8/26 4:52

笠ヶ岳。

8/26 4:56

涸沢岳。
この山頂標撮りにくい位置にある。

8/26 4:57

残念ながら、日の出は望めず。

8/26 5:02

槍ヶ岳と北穂高。

近くにいたガイドさんに聞いたが、北穂はやはり危険な箇所が多く、槍からアクセスの方が多少はマシらしい。
昨日、どしゃぶりの中で穂高岳山荘からピストンした女子二人組スゴすぎ。

8/26 5:08

前穂高、奥穂高がそびえる。

8/26 5:18

常念、大天井の稜線も綺麗に見えていた。

8/26 5:18

毎日この景色を眺めているイワギキョウ。
羨ましい。

8/26 5:25

降りてきた先に奥穂高が聳える。
今日は良い天気だ。

8/26 5:54

さて、下山開始。

8/26 5:58

ここも意外と事故が多い。
一応、ヘルメット装着で行く。

8/26 6:12

危ない箇所ではあるんだけど、昨日通過した吊尾根よりも安心感がある。

8/26 6:17

梯子。

8/26 6:17

最後の危険箇所ぐるり。

8/26 6:19

ま た お 前 か 。
昨日よりはヌメリが少ない。

8/26 6:36

振り返ると既にガスの気配。
早い。

8/26 6:36

あっという間に見えなくなる。

8/26 6:54

チングルマの大群。
花が少ないから嬉しい。

8/26 6:54

涸沢槍をバックに花畑。

8/26 6:54

今年の紅葉はどうなるかな。

8/26 6:58

涸沢ヒュッテで待ち合わせがあったので、パノラマコースを通るが、道がわからなくなるw

通りすがりの人が親切で良かった。

8/26 7:28

涸沢ヒュッテからはまた青空が見えた。

8/26 7:42

昨日にPTメンバーのザックが破損し、ショルダーが根本から取れとしまった。
たまたま小屋にいたガイドさんに直してもらったのを写真に撮らせてもらう。

8/26 7:44

今は通過できないパノラマコース。
崩落などで危ないため、通過は自己責任。

8/26 7:58

名残惜しいが見納め。

8/26 8:01

最後に良い景色をありがとう。

8/26 8:08

Sガレ。数少ない休憩ポイント。
意外と本谷橋(ほんたにばし)までも事故が多い。

8/26 8:12

ヒシ岩。ダイアモンドロック。

8/26 8:21

よく休憩してる人を見るポイント。
だが実際は落石の多い危険箇所だ。立ち止まりも推奨できない。

8/26 8:38

ガレも多いが、木枠を整備してくれていてありがたい。

8/26 8:50

本谷橋。なせが生臭い臭いが…。
水の滞留で藻が発生してるんだろうか？

8/26 9:37

元の林道はなくなり、ガレた河原を歩く。
意外と体力取られる。

今後は川の増水で通れなくなる可能性が大かも。

8/26 9:57

やっと横尾。
ここから地上に戻ってきた感じがある。

シャバの空気はうまいぜー。

8/26 10:43

プリンのために急いで徳沢園へ。
が、残念ながら、本日は提供無し。

さすが女将のきまぐれプリン。がっくし。

8/26 10:46

代わりにシナモン入りのコーヒーフロート。

8/26 11:49

左岸が通行不可なので、明神から嘉門次小屋へ。

8/26 11:51

こちらの方が日陰が多く、涼しい。

8/26 11:52

おっ、よく焼けてるやんけ。

8/26 12:03

嘉門次小屋の岩魚塩焼き。
単品1200円、定食1800円だから定食のがお得な気がする。

8/26 13:54

上高地、沢渡と戻った後は、立ち寄り入浴へ。

「ともしび」は足湯温泉の目の前、500円。
シャンプー、リンス、ソープ有。ドライヤー無。

8/26 14:11

出た後は足湯でまったり。Wi-Fiも使えて便利。

本日もお疲れ様でした。

撮影機器：

iPhone 13 128GB SIMフリー Apple

感想

じゃり子

前回、不帰ノ嶮でご一緒したMさん、Oさんに今回も誘っていただいた。
自分1人では絶対行かない場所に行くチャンスをいただき、感謝。(一年前に見た時はもし行くとしたら何年後になるかな～とか思ってた。)

想像通りなかなかハードな道で、想像以上に長丁場で、精神力が削られる道だった。

独りだったらかなりキツかった。
雨も重くなる前に通過できたのも幸運だった。

2回目の奥穂も真っ白ではあったが満足感と達成感が得られた。手放しプライベートで遊べる山は当分無いだろうから楽しかった。


今後はどうなるか分からないが、最低でも今の技量は落とさないように努力しようと思う。

コメント

まき

懐かしいね、奥穂高岳
もう一年か

今週は台風で諦めました(T_T)

じゃり子

まきさん
一年あっという間でしたね！
今年は確かに天気の悪い週末も多くて良いチャンスが少なめでした。次回のリベンジ、ご一緒できたら嬉しいですね（＾∇＾）

まっきー

お疲れ様でした。このルートは絶景が見れるので良いですね。奥穂⇄北穂のルートもスリルがあるので是非😊

じゃり子

まっきーさん
大雨の中、ジャン往復、北穂往復した猛者がいた事に痺れました。私の実力値だと何年先になるか分かりませんが…いつか北穂もチャレンジしてみたいです！