八ヶ岳(硫黄岳・横岳・赤岳周回)
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,706m
- 下り
- 1,687m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:50
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:10
天候 | 晴れ(ガス多し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは明瞭で迷うところなし |
その他周辺情報 | 下山後、もみの湯(500円)へ。空いていました。 |
写真
感想
シルバーウィークで大混雑を予測していましたが、宿泊先に予約状況を確認したところ、初日は混雑していないとの情報を入手し、初めての赤岳、山荘泊まりとなりました。
●駐車場はどこにする?
「悪路」「混雑」「1日1,000円」と、事前情報ではハードルの高いやまのこ村、赤岳山荘の駐車場を回避し、2匱蠢阿糧濃戸口の駐車場に駐車しました。
「悪路」…実感としては桜平とよい勝負、一部を除けばこちらのほうが走りやすいのではと感じました。実際、やまのこ村、赤岳山荘には乗用車が数多く見られ、自分の運転技術の範囲であれば十分いけそうでした。
「混雑」…美濃戸口は7:30でガラガラ、やまのこ村は8:10で数台の空きがありました。
500円の差をどう見るかですが、歩きで30〜40分節約できるので、その価値はあると感じました。
連休2日目の日曜日、美濃戸口に至る道路には路上駐車の列が1kmありました。
●美濃戸口〜赤岳鉱泉
半分は整備された林道ですが、途中、ゴツゴツした大きな石もあり、若干、歩きにくいとこもあります。堰堤広場以降は登山道で、八ヶ岳らしいコケがいっぱいの風景の中を歩いていきます。ほぼCT通りの2時間を要しましたが、後半、同じような風景が続く中で視界が開けると山並みが見えてくるのでモチベーションが上がります。
●赤岳鉱泉〜硫黄岳
いくつかのコース図を見るとそれぞれCTがまちまちでどれが正しいのか判別がつきませんが、実際に要したのは1時間40分でした。シャリバテなのか、仕事の疲れが抜けていないのか、まったくペースが上がらず、歩いているより止まっているほうが長いと感じるくらいの行程でした。後半は硫黄岳や横岳が見えてくるので相応に踏ん張りが利きますが、それまでの間は視界のきかない急登なので、一層、そう感じたのかもしれません。
爆裂火口は残念ながら視界不良で見ることができませんでしたが、その代わり、ホシガラスがお出迎えしてくれました。
●硫黄岳山荘
初めての山荘泊で不安だらけでしたが、スタッフのホスピタリティー、システマチックなルール、快適な居住環境(シャワー、ウオッシュレット、一人1枚の寝具等)で疲れも取れます。
食事は2700mの高地とは思えないほど恵まれたメニューで夕食・朝食ともおいしくいただくことができました。手作り品や自家製野菜の提供にもこだわりを感じました。テレビもふつうに見られ、これだけ快適な環境だと、逆に次に泊まることになる山荘が不安になります。(適応能力を身に着けないと)
携帯電話は、AUは室内ではNG。稜線に出ると通じます。
●硫黄岳山荘〜横岳〜赤岳
すっきりとしない天候でしたが、眼下に雲海を眺めながら幻想的な風景を堪能しながらの出だしとなりました。
横岳では雲海からひょっこりと姿を現した富士山、後光がさすように雲の切れ間から太陽光が見える風景、目まぐるしく変わる天候でしたが、次第にガスもとれ始め、三叉峰から先、これから目指す赤岳を見ながらの快適な登山となりました。
流石に連休とあって、往来はもとより、高年齢者の団体ツアーにハマり、度々の一時停止となりましたが、他の方のレコを見る限り、自分の渋滞は軽いものであったと感じました。
赤岳展望荘から赤岳は、今回の登りのラストにふさわしい急峻なルートでしたが、所要時間は30分程度くらいで通過しました。(登りの登山者がほとんどで待ち時間ほとんどなし)
赤岳山頂は多くのハイカーの達成感に包まれ、ガスも取れ、360度ビューが楽しめたので、みなさん、大撮影大会となっていました。
あまりに興奮して、阿弥陀岳の方しか撮影していないことに気がつきました。動画撮るのをすっかり忘れました…。
●赤岳〜行者小屋
時間を追うごとにどんどん文三郎尾根から登ってくる登山者との往来となり、狭いルートは待ち時間が多くなりました。また、急峻な山頂付あたりは、落石、滑落等がないように、十分注意しての歩行が必要なところです。
阿弥陀岳の稜線のルートを正面に見据えながら約30分で文三郎分岐まで降りてきました。
この先は進路をやや北西に取りながら、前方に赤岳鉱泉や硫黄岳、横岳を見ながらマムート印のある階段を快調に下りました。昨年までは降りになると右膝が悲鳴を上げて激痛が走っていましたが、山行数とリガードのサポーター(KG-3)のおかげで痛みも発生しませんでした(サポーターは自分の弱い部位を発見できると効果抜群ですね。それを見つけるまでは素人判断で時間と費用を要しましたが)。
行者小屋はたくさんのテントとこれから山頂を目指す人で大賑わいでした。みなさんの顔を見ると、これから挑戦する緊張感と意気込みが現れている方、下山して満足感と復習している方などなど、それぞれが八ヶ岳を堪能しているのがよく読み取れました。
●行者小屋〜美濃戸山荘〜美濃戸口
ここからはラスト2時間超の修行で、ひたすら歩きます。
沢沿いのゴロゴロした石や木の根元を通過するため、スピードは上げられず、ほぼCTどおりとなりました。
特にやまのこ村からの30分は500円プラスで払ってもいいので、やはり、山のこ村に停めるべきだった…。
●感想
50歳にして八ヶ岳最高峰制覇、初の山小屋泊(山登りのデビューが遅かったので)と、節目の年齢にふさわしい、記憶に深く刻むことのできる充実した山行でした。
ちょっと体力の衰えが気になりましたが、これからも無理をしない範囲でいろいろと楽しめればと思います。
これまでの多くの方のレコを拝見させていただき、事前情報を得ることで安全に下山できました。この場を借りて感謝致します。
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