日本百名山(幌尻岳、後方羊蹄山)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 36.0km
- 登り
- 3,865m
- 下り
- 3,852m
コースタイム
チロロ川二岐沢ゲート(2:52)…取水施設(3:29)…二岐沢・二ノ沢出合(3:58)…尾根取り付き地点(4:48)…トッタの泉(5:27)…ヌカビラ岳(6:26〜6:39)…北戸蔦別岳(7:07〜7:10)…幌尻山荘分岐(7:43)…戸蔦別岳(8:13〜8:22)…幌尻岳(10:08〜10:28)…戸蔦別岳(12:11〜12:21)…幌尻山荘分岐(12:40)…北戸蔦別岳(13:18〜13:26)…ヌカビラ岳(13:52)…トッタの泉(15:07)…尾根取り付き地点(15:07)…二岐沢・二ノ沢出合(16:01)…取水施設(16:26)…チロロ川二岐沢ゲート(17:07)
※往路 7時間16分 復路 6時間39分 幌尻岳山頂滞在 20分
※行動時間 14時間15分(休憩などを含む)
●後方羊蹄山(倶知安(比羅夫)コースのピストン)
ひらふ登山口(4:19)…二合目(4:59)…六合目(6:12)…九合目(7:03)…後方羊蹄山(7:47〜8:13)…ひらふ登山口(11:21)
※往路 3時間28分 復路 3時間08分 後方羊蹄山山頂滞在 26分
※行動時間 7時間02分(休憩などを含む)
天候 | ●7/08(金) 日高は、晴れ ●7/09(土) 快晴 のち くもり ●7/10(日) 降ったり止んだり ●7/11(月) 小雨 のち くもり のち 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
国道274号を帯広方面へ、日高町千栄で『つり堀イザワ』『HOA』の看板を目安に右折、チロロ川林道に入る。舗装路から『イザワへ左折』の看板を見ながら直進。ダートになって1卍で林道ゲートがあり、そこで入山者名簿に目的地や入山時刻などを記帳する。林道ゲートから林道をおよそ9辧30分ほど走るとチロロ川・二岐沢出合い地点にゲートがあり、ここに車を駐車。 ▲後方羊蹄山(倶知安(比羅夫)コース)へのアクセス 登山口のある半月湖野営場へは札樽道小樽ICから国道393・276・5号経由約69km。国道5号線倶知安町字比羅夫に入口案内看板がある。入口から直進すると再び案内看板が見えてきて、左に行くと半月湖畔自然公園、まっすぐ行くと羊蹄山ひらふコース登山口となる。登山口の右手側に無料駐車場あり。トイレ有、汚れた登山用品を水洗いできる水道あり。 今回の行程は、以下の通り。 ●7/8(金) 移動+前泊 自宅―(車)―岡山空港8:15―(ANA)→新千歳空港10:05 レンタカーを借り、レンタカーで移動 約1時間半 (15時チェックインの為、少しブラブラして) 沙流川温泉 ひだか高原荘に前泊 ●7/9(土) 幌尻岳 宿泊先からレンタカーで移動 約1時間 チロロ川二岐沢コースで幌尻岳に登る 登山後、沙流川温泉 ひだか高原荘に連泊 ●7/10(日) 移動+観光(足の休息日を兼ねる) 沙流川温泉 ひだか高原荘を出発 支笏湖などを観光しながらレンタカーでのんびりと移動 くっちゃん温泉 ホテルようていに宿泊 ●7/11(月) 後方羊蹄山+帰宅 宿泊先から移動 約20分 倶知安(比羅夫)コースで後方羊蹄山に登る 登山後、レンタカーを新千歳空港へ返却する為に移動 約3時間 新千歳空港18:10―(ANA)→岡山20:15―(車)→自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▲幌尻岳(チロロ川二岐沢コースのピストン) 水平移動距離: 約24.5km 累積標高: ±約2,640m 標準CT:18時間40分 ※ヤマプラによる算出 ▲後方羊蹄山(倶知安(比羅夫)コースのピストン) 水平移動距離: 約11.5km 累積標高: ±約1,520m 標準CT:8時間30分 ※ヤマプラによる算出 |
その他周辺情報 | ●沙流川温泉 ひだか高原荘 http://kougenso.jp/ ●くっちゃん温泉 ホテルようてい http://hotel-youtei.jp/ ▲幌尻岳|平取町オフィシャルサイト http://www.town.biratori.hokkaido.jp/kankou/spot/spot2/ ▲羊蹄山(後方羊蹄山)登山ガイド‐倶知安観光協会(くっちゃん) http://www.niseko.co.jp/wp/mountyotei/ |
写真
感想
妻と日本百名山の難関?、日高山脈の最高峰「幌尻岳」と「後方羊蹄山」へ行ってきました。
計画段階で知った幌尻岳の登山ルートは主に3本。
「額平川コース」平取町側から沢靴の必要なレベルの渡渉がある。
「新冠コース」新冠町側から片道 約18kmの長い林道を歩きがある。
「チロロ川二岐沢コース」往復約26km、日高町のチロロ林道、沢沿いの軽い渡渉を経て、北日高の稜線(ヌカビラ岳〜北戸蔦別岳〜戸蔦別岳〜幌尻岳)を歩く。
多少迷いながらも、「チロロ川二岐沢コース」を選択。
休日が長く取れないのが第一の理由、
北海道の山は初めてでヒグマが怖いのが第二の理由
で、日帰りでチャレンジすることに決定。
妻とは大日杉からの飯豊本山の日帰りや、悪天候下での裏銀座縦走の経験はあるので、多少の自信はもてたものの、絶対の自信はもてなかったので、スタートから8時間経過時点で幌尻岳山頂に到着できなければ、途中であっても引き返すと決定。
また、後方羊蹄山は倶知安(比羅夫)コースの往復と計画した。
以下、ザックリとした感想です。
●幌尻岳
・14時間が私の行動時間の限界だと悟った。(妻)
・復路は、ヌカビラ岳からの下りがとても長く感じて辛かった。(妻)
・正直不安だったが、眺望がよかったので、最後まで頑張れた。(妻)
・北の大地の大自然に生きるキタキツネを間近に見れてよかった。
・やはり幌尻岳は、とても雄大な山だった。
・快晴の下、七ツ沼カールと幌尻岳の眺望を楽しめて、本当に幸せな気分になった。
・妻が最後まで歩き通してくれて、とても嬉しかった。予想以上に時間はかかったが、大きな充実感を味わう事が出来た。二人でこの長いルートを歩き通せた事は一生の思い出になると思う。妻よ、本当によく頑張った。ありがとう‼
●後方羊蹄山
・天気予報はくもりだったが、小雨で萎え気味になった。(妻)
・エゾシマリスがとても可愛かった。
・九合目から先のお花畑は見事だった。
・登山中は、小雨+ガスで展望が全く無かったのは残念だったが、無事登頂できてよかった。
●その他
・支笏湖で食べた今が旬のヒメマス姿焼きは、とても美味しかった。
・支笏湖からの風不死岳、樽前山、恵庭岳の景色はまさに絶景だった。
・北海道の自然の素晴らしさを大いに感じる山旅となった。また、来年も来ようと思う。
-------以下、備忘録として行動の記録/感想-----
●7/08(金) 移動+前泊
岡山空港8:15発のANA便で新千歳空港10:05到着。空港で日産レンタカーを借りる。昼飯に札幌ラーメンを某有名店で食べ、空港内を散策するなどして、レンタカーで事前に予約していた「沙流川温泉 ひだか高原荘」へ移動。到着後、明日に備えて早々と就寝。
●7/09(土) 幌尻岳
合羽の下を履きスパッツを付け、宿泊先を1時50分に出発し、レンタカーで移動。
チロロ川・二岐沢出合い地点のゲートまで約1時間で到着。
○チロロ川・二岐沢出合い地点のゲート〜取水施設へ(林道歩き)
駐車場で最終的な準備を済ませて、3時前には出発。長時間行動になるため、意識して無理のないペースを心掛ける。二岐沢沿いの3.1kmの林道を、ヘッデンを点け熊鈴をジャンジャン鳴らしながら歩く。林道終点にある北海道電力の取水施設に到着。ここから林道も終わり登山道となる。
○取水施設〜二ノ沢出合〜尾根取付き
取水施設を過ぎ、北戸蔦別岳への登山口から登山道へ入る。古い林道跡の登山道を辿り、二岐沢沿いの沢沿いや河原を歩く。巨大なフキのような植物がたくさん生えていたのが妙に印象的だった。二岐沢から更に二ノ沢に分岐する。二ノ沢出合にはテントが一張りぐらいは張れそうである。ここから二ノ沢沿い、右手に進む。二ノ沢沿いに、小滝にぶつかるまで、ピンクのテ−プや小さなケルンを頼りながら、踏み跡を辿る。渡渉のポイントを見逃さないよう注意しながら、進んで行く。多少の心配をしていたが、特に問題になる箇所はなかった。尾根取り付き手前50mに尾根取り付きに似た道があるとの情報を得ていたので、この点に注意する。最後の渡渉が終わると目の前に小滝があり、その右手前に尾根取り付きがある。ここから急登が始まる。
○尾根取付き〜ヌカビラ岳へ
急登だが、登山道は明瞭。意識してゆっくりとしたペースで登る。最初は固定ロープもあるが、途中からロープも無くなり、ぬかるんでいて滑りやすい。滑ってドロドロになったり、怪我をしないように注意しながら登高を続ける。トッタの泉を過ぎ、笹の間を進む様になる。トッタの泉の先にある岩場にはアルミ梯子が2つある。この梯子を終え、程なくすると稜線に出た。暫く進むと、ヌカビラ岳の山頂である事を示す三角点を見る。
○ヌカビラ岳〜北戸蔦別岳〜戸蔦別岳へ
ヌカビラ岳で休憩をする。いよいよ楽しみにしていた日高の稜線歩きだ。幌尻岳まではそう遠くないようにこの時には感じた。北戸蔦別岳にある山頂看板(花の絵が描いてある素敵な看板)で記念撮影をする。戸蔦別岳へ歩いていると『キタキツネ』が前方にいるのを発見する。思わず興奮して写真を撮る。人間のことなど、お構いなしに後ろ足を上げて、豪快に立ちションをしている。その後、登山道をスタスタと進んで、残雪を舐めていた。毛艶も悪く痩せていて、北の大地の厳しい自然で生き抜く事の大変さをその姿から感じた。そうこうする内に戸蔦別岳に到着。戸蔦別岳の山頂から見える幌尻岳と左に七つ沼カール、この素晴らしい展望を見たいが為に、このルートを選んだといっても過言ではない。申し分の無い天気の下、何とも言えない感動に浸りながら、七つ沼カールと幌尻岳山頂が入るベストアングルを狙い、何枚も写真を撮る。
○戸蔦別岳〜幌尻岳
戸蔦別岳から先、ところどころに這松のうるさい箇所がある。これも北海道の山の醍醐味だと我慢しながら突破する。
○幌尻岳山頂
そして、いよいよ幌尻岳の山頂に到着!妻との日本百名山77座目の登頂となった。日高山脈の最高峰の幌尻岳山頂からは、北から南までの日高の山並みがぐるりと見渡せる。ここまで長い道のりを頑張って妻と歩いてきた事もあって、感動もひとしおだった。恒例の登頂記念撮影をし、山頂からの眺めを十分楽しみ、行動食を頬張ってから、下山にかかる。
○復路
往路同様、ヌカビラ岳までは展望を楽しみながら稜線を歩く。今度は伏美岳やピパイロ岳が見やすい位置関係となり、気持ちも新たに復路の稜線歩きを楽しめた。ヌカビラ岳から尾根取付きへの下りは膝への負担が大になる。妻は膝への負担を軽減させつつ、我慢の下りを続ける。尾根取り付きを経由し、二岐沢出合いまで歩き続けて、チロロ川・二岐沢出合い地点のゲートまで無事に戻って来る事ができた。
登山後、沙流川温泉 ひだか高原荘に連泊。
●7/10(日) 移動+観光
沙流川温泉 ひだか高原荘を早朝に出発し、のんびりと支笏湖などを観光しながらレンタカーで移動。くっちゃん温泉 ホテルようていに宿泊。
●7/11(月) 後方羊蹄山+帰宅
宿泊先から移動。約20分でひらふ登山口に到着。準備をしてひらふ登山口を出発。一合目を過ぎると急な斜面となり、ジグザグに登っていく。途中『風穴』の看板を見て、平坦地の二合目からは単調な尾根の登りが続く。マイペースを保ちながら、ぬかるんだ、花のほとんど咲いていない登山道を我慢しながら九合目まで登っていく。九合目で登山道は2方向に分岐している。左は頂上、右は避難小屋と看板に書いてある。左に進路をとる。ここからは期待していた高山植物の多いカール状の地形を見ながら登っていく。次の分岐は直進し、さらに登って火口の縁に出る。火口の縁から母釜の外周をたどり、北山を越える。高山植物の咲く砂礫の道を緩やかに登って行き、羊蹄山の山頂に到着。山頂からは生憎のガスで展望はなかった。山頂で記念撮影をし、休憩をとった後、下山にかかる。ガスでお鉢巡りをしても楽しくないので、歩いて来た道をピストンする事とした。しばらく下っていると、『エゾシマリス』を発見!なんとも可愛らしい姿にとても癒された。その後もぬかるんだ登山道で尻餅をついたりしない様に慎重に下って、ひらふ登山口へ無事に戻った。足元はドロドロになっていたが、トイレのそばに登山道具を水洗いできる水道とタワシがあったので助かった。帰り支度をここでして、レンタカーを新千歳空港へ返却する為に約3時間の移動開始。下山してからはお約束の様に晴れてきて、途中にある羊蹄山ビュースポットに車を停めて、羊蹄山を麓から眺めた。それから、昨日は支笏湖からの風景があまり見れなかった為、再度立ち寄って、支笏湖からの素晴らしい景色を楽しんだ。その後、新千歳空港まで戻り、新千歳空港18:10発のANA便で、岡山20:15到着。岡山空港から車で自宅へ戻った。
DON-CHANさんはじめまして!
静岡県在住のpsmaruと申します。
岡山県から大遠征お疲れさまでした。
今年の夏の休暇で北海道へ登りに行こうと思っているので参考にさせていただきます
僕も高校まで岡山県倉敷市で育ちました。
昭和45年生まれの45歳です。もしかして同級生ですかね?
とても親近感が沸いたのでコメントさせていただきました。
フォローさせていただきます。よろしくお願いします
はじめまして、psmaruさん。
ご推察どおり、僕は昭和46年1月生まれなので、同級生です
18歳〜25歳までは東京にいましたが、それ以外は岡山県在住です。
今年はじめて北海道の山に登りましたが、その雄大さに大変感動しました。
とても魅力的なところですよ。
北海道の山行、是非とも楽しんできてくださいね
高校まで同郷の同級生という事で、僕もかなり親近感が湧いたので、
フォローさせていただきます。
今後とも、よろしくお願いします。
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