ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 901568
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

後立山大縦走。キレット(八峰・不帰)突き抜け2DAYS!!

2016年06月18日(土) ~ 2016年06月19日(日)
 - 拍手
GPS
22:58
距離
47.3km
登り
4,830m
下り
4,540m

コースタイム

1日目
山行
10:57
休憩
1:15
合計
12:12
0:02
128
2:10
2:10
40
2:50
2:58
10
3:08
3:08
10
3:18
3:18
35
3:53
3:53
49
4:42
4:42
43
5:25
5:43
25
6:08
6:08
49
6:57
6:57
8
7:05
7:41
137
9:58
9:58
44
10:42
10:55
16
11:11
11:11
36
11:47
11:47
27
12:14
12:14
0
2日目
山行
10:15
休憩
0:32
合計
10:47
3:42
3:47
30
5:09
5:09
11
5:20
5:20
90
6:50
6:50
20
7:10
7:10
26
7:36
7:36
37
8:13
8:13
53
9:06
9:33
14
9:47
9:47
19
10:06
10:06
30
10:36
10:36
52
11:28
11:28
13
11:41
11:41
66
12:47
12:47
43
14:15
ゴール地点(白馬大池駅)
天候 18日はず〜っと☀☀☀
19日は午前中☀〜☁、そして山行終了とともに☂
過去天気図(気象庁) 2016年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
【往路】
 柏原新道手前駐車場(約10台)は何と満車。(驚)
 扇沢橋を渡った右側にある駐車スペースに駐車(約40台)
【復路】
…涼咼蹇璽廛ΕДぁ20分毎)+ゴンドラ(随時)1,920円
▲乾鵐疋藹着駅〜白馬大池駅・・・徒歩45分
 (次の電車まで時間あり過ぎだったので歩きました(>_<))
 (タクシーで白馬駅まで3,000円、ただし、ハイシーズンでないため常駐はしてなくて
 電話で呼びます。)
JR大糸線(白馬大池〜信濃大町)580円
  ※発着便少ないので注意!(10:04 12:16 15:38 16:29 18:04 19:15)
ぅ▲襯團灰丱后平濃大町駅〜扇沢駅)1,360円
 ※最終17:10(大糸線、白馬大池駅15:38発に乗らないと間に合わない!)
  最後、扇沢駅から☂の中、徒歩で駐車場へ。。。
    
コース状況/
危険箇所等
危険箇所はなんと言っても不帰ノ嶮の2峰北峰〜1峰の間でしょ〜
朝一から緊張感走りましたよ〜
不帰キレット。意外とここからは危険個所も無く。(ほっと、安心)
ただ、登り返しがキツソウ。。。
2016年06月19日 05:09撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
2
6/19 5:09
不帰キレット。意外とここからは危険個所も無く。(ほっと、安心)
ただ、登り返しがキツソウ。。。
撮影機器:

感想

梅雨真っ只中、まさかの週末土日☀予報\(^o^)/ヤッタネー

「これは、往くしかないっ!」ってことで、前から点と
点を繋ぐ縦走をしたかったのと、ちょうどこの18日に
小屋が開ける後立山連峰に決定〜!

この辺りの残雪情報が全く無いのがちょっと不安だけど、
「往けるとこまで往ってみよう!」


*+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。*+
✿DAY1✿  『初めての北峰・八峰キレット』

今日も長丁場で日中暑くなることを考えて、深夜0時の
「ゼロ・スタート・ハイク」。
いつもの帰宅後3時間睡眠で車を飛ばして、柏原新道
登山口へ時間通り到着!

予想外だったのは、登山口手前の駐車場が満車だった
こと。「えっ、まさか?」
流石に橋渡った右側の駐車場は空いてたけど。


見上げれば明るい月と満天の星空✰✰✰
この時間でも長袖ベースレイヤー1枚で全然寒くない!
コンディションは上々。
暗闇でも歩き馴れた道。ついついペースが上がってて、
2箇所いつもの残雪トラバースは小屋の方が雪切りして
くれてある。感謝!!

真っ暗闇に明かりの灯る種池山荘に到着!
休憩するほどの疲労も無いので、そのまま爺ヶ岳南峰
へ向かう!
稜線に上がってからは時折西からの冷たい風。
中峰、北峰は寄らず、完全夏道の快適なトラバース道
を往く。

3時過ぎ。冷乗越付近へ降ってると、早くも東の空は明
るくなり始めた。

「鹿島槍南峰でご来光間に合うかなぁ。。。」

降って登り返して、冷池山荘に到着!
ここで上のキャンプ地辺りでヘッデンの灯りが見えたの
で、ご来光目当ての方が先に出発したのかな?

追いかけるように山荘を後にして、やや急登の布引山
をガシガシっと往く。


南峰でご来光は甘かった。。。(-_-;)

ついつい左手から後方の景色に見蕩れて歩が進まな
い。
そうこうしてるうちに、布引山登行中にご来光は上がっ
てしまって、遠方の峰々が次第に色付いていく。

「でも、素晴らしいモルゲンショーが見れればOK〜♪」

花咲く稜線に癒されながら、ザレたジグザグ道を登り上
げると、誰もいない鹿島槍南峰に到着!

ここで、初めての休憩。山頂は時折吹く風がめっちゃ寒
くて、ダウンにグローブダブル装着でちょうど良い位。

見渡す限り360度のパノラマ!(^_^)v
なんと言ってもやっぱり目を引くのは、剱岳のお姿!

「さぁ、ついに来たよ〜、お次は初の北峰へ☞」

いきなりのガレガレ細尾根クライムダウンは滑る!滑る!
はやる気持ちを抑えて、慎重に足を運ぶ。
一旦鞍部に降って、さらにガレを登り返して北峰山頂へ
到着!

山頂から東へ伸びる残雪期バリエーションの東尾根に
思わず目がいって、
「来年は是非登ってみたいなぁ。。。」



次はいよいよドッキドキ❢❢❢の八峰キレットへ☞☞☞

狭くて浮石の多い、細尾根の登下降が続く。
そして、小屋が近づくと鎖場も現われて険しさも。

ま、それでも残雪はまったく無い夏道オンリーなので、
思ったほどの困難さは無く、淡々と歩いて最後崖のよう
なところを降下して「八峰キレット小屋」へ到着!

小屋から正面の眺めはもちろんカッコいい剱岳!
「小屋明けしてたら是非泊まってみたかったなぁ。。。」

疲れも出てきたので、ここでしばし休憩タイム!




さぁ、今日の後半戦。五龍が大きく見えるので、視覚的
にはすぐそこって感じるけど、実際はここからが長かっ
た。

足元は小砂利だったり、浮石だったりと連続する小ピー
クの登下降にも気を使う。

北尾根ノ頭を過ぎて、いよいよ五龍に近づくと、梯子、
鎖場が出てきて険しさを増す。

五龍山頂直下は岩稜帯の、まさに岩登り!
ペンキマークどおりに行けば、特に難しいことも無い。
ただ、落石を起こし易いので、後続が居たら気を使う
かも。。。

そして、見覚えのある山頂付近に登り上げて、少し北へ
歩いて山頂標に到着!
「ここから見る剱岳もサイコー\(^o^)/」

だいぶ疲れも溜まってきたので、さっさと本日営業開始
した五龍山荘へ向けて下山。

降りは下部で一部雪渓の下だったけど、岩場から巻けば
アイゼン無しで往ける。

五龍山荘はまだお客さんを迎える準備中。
冷たいコーラとウーロン茶を買ってまったり休憩。
なんとか疲れも取れた。


後は宿泊地の唐松岳頂上山荘まで往くだけ!
ただ、ここからもそう簡単な道ではなくて、白岳、大黒
岳〜牛首とアップダウンは容赦なく体力を奪う。

途中、やっと五龍へ向かう登山者と一人、二人、グルー
プと出遭うようになり、少しずつ賑やかさが。。。

で、牛首まで残雪は数メートル程度のものが3箇所。
(確か!?)アイゼンは全く必要ない。

最後、急登の牛首と続く鎖場を慎重に歩いて、登山者で
賑やかな山荘に無事到着!

ここも営業初日で混雑するほどではなく、一人布団一枚
でゆっくり休めた。

受付して荷物を整理した後は、山荘前で剱岳を眺めなが
ら、
「ご苦労さんビール!」

久し振りに賑やかな登山になってきた。

夕食後、アーベンを見るのと、明日のルートの残雪状況
を確認しに小屋の外でしばし撮影タイムを楽しむ(^_^)

受付の時に小屋の方から、
「もしかしたら、ロープが無いと降りれないところがあ
るかも。」

その言葉が頭から離れず、またビールを飲んで早めに
就寝。



*+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。*+
✿DAY2✿  『緊張〜の不帰ノ嶮』

2時起床。
ひっそりとした食堂で一人昨夜作ってもらった朝食の弁当
を食べる。

天気予報では昼頃から下り坂。
今日も早朝暗い中からスタート!
とはいえ、暗闇の中を不帰ノ嶮にトライするほどの勇気は
無いので、ちょうど明るくなる時間に合わせて出発!

まずは、唐松岳。
朝一は高度順応するまでゆっくり登り上げないと!
それでも、よく整備された登山道のおかげで暗闇の中山頂
へ到着!

昨日よりも冷え込みは弱く、長袖ベースレイヤーとTシャ
ツで十分暖かい。

そして、いよいよ東の空が少し明るくなり始めた頃に降っ
て、不帰ノ嶮へ突入!!

「雪はあるのか?果たして無事抜けられるのか?❧❧❧」

痩せ尾根、ザレ、急峻のガレ場の登下降。これに岸壁を
巻くようにというか、横に這う様に巻いた足元の狭い鎖場
が加わる。

朝一で身体の動きが鈍く、1箇所足を滑らせてしまい、
「ヒヤッ!」とした場面も。
アドレナリン出まくりました。(@_@;)

ちょうど、その一番緊張している頃にご来光を向かえて、
鎖場で撮影タイム!

これが返って、気持ちが落ち着いて良かったかな。

結局、心配してた残雪は1箇所だけ。断崖絶壁の狭い足場
で、山側に身体を寄せて、最後は念のためウィペットのピ
ックを刺しながらバックステップで下降。
問題なしでした。(^_^)v


その後、不帰1峰へ登り返す地点まで来ると、難易度は一
気に下がり、不帰キレットまでもなだらかな降り基調の
快適ルートとなる。

キレットからは見上げると滅茶苦茶急登も登り返し。
「これが天狗の大下り、ならぬ大登りか!?」

ま、もう危険地帯は抜けたし、時間も良いペースで来てる
ので、のんびり往くことに。

最後はやっぱり岩稜帯に長〜い鎖場!
稜線に出たところで小休止。
また、ここでも剱岳の雄姿を眺めて疲れを癒す。

「さて、今日は午前中勝負!
本数の少ない大糸線の電車の時間も気になる。。。」



後半戦の白馬三山へ!

直ぐ天狗山荘が見えてきて、これから往くルート上に大き
な雪渓が広がる。
傾斜は緩いので、アイゼン無しでそのまま渡り、2つめの
雪渓はやや傾斜があるため、下から右側の雪の無いとこ
ろから巻いて上がる。


綺麗な三角錐の白馬鑓ヶ岳!
10人位の登山者とすれ違う。ほとんどがこの後温泉かな。

ザレザレの登山道はそれほど傾斜もキツクないので、あっ
という間に山頂へ到着!

次の杓子岳へは降って、大きく登り返すので、結構大変!
数人の登山者が山頂標の周りで休憩中だったので、写真
を撮って、最後の高峰「白馬岳」へ!

山頂付近は猿倉からのガスが強烈に立ち込めていて、も
しかしたらもっと早く天気が崩れる予感がした。

山荘でコーラを買って、行動食を胃に流し込む。
疲れはそれなりにあるけど、ここからは降り基調。
体力的な問題は無い。

ゆっくり登って白馬岳山頂に到着!
「ここも貸切状態?えっ?皆さんどこに往ってるの?」
って感じ。

実際にはここからも小蓮華山だけでなく、小ピークをいく
つか越えて往くので、なかなか手強い。(-_-;)

やっと白馬大池が見えて、
「これで稜線歩きも終わりかぁ。。。」
なんて感慨に耽っていたのが間違い。

池に着いたとたん、ガスが酷くなって視界が10m位にな
るところも。
大岩地帯を登って下って、大きな雪渓渡りで先行者のトレ
ースを辿りすぎてミスコースやらかす。(-_-;)

ここはGPSで補正して復帰するも、さらに下方で藪地帯
に入ったところからまたルートロスト!!

「どう考えても、ここは違うでしょ〜」ってところをGP
Sの方向通りに進んだり、戻ったり。

最後は覚悟を決めてGPSの方向どおりに藪を掻き分けて
進むと、先行者のトレースに合流!

だいぶ時間をロスしたので、ロープウェイ駅までスピード
ウォーク!

栂池自然園には水芭蕉が咲いていて、時間があればゆっ
くり歩きたかったなぁ。。。

上からポツリポツリと雨が降ってきた頃にロープウェイ駅
に到着!

2日間の縦走は無事終了です!\(^o^)/

*+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。:+**+:。.。*+



その後、ゴンドラに乗って栂池の町に着いたものの、大糸
線次発まで1時間半もあったので、仕方なく歩いて白馬大
池まで。
最後の最後でめっちゃ疲れました。(-_-;)

今回初めて突き抜け方式の縦走をしたけど、やっぱり一人
だと交通機関の待ち時間とか、交通費とか、いろいろと
マイナス面がありますねぇ。
車回収用にスクーターでも買うしかないかなぁ。。。



(長文お読みいただきありがとうございました。m(__)m)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1831人

コメント

凄い!
batayhanさん、初めまして!
 凄いスピード縦走ですね。初日に扇沢から唐松まで行きますか!
田中陽希さんといい勝負ですね!
とても真似はできないので、もっとペースダウンして、近々、この辺りに行こうと思っています。
(詳細は後ほど)・・・詳細情報よろしくお願いします。期待していますよ!
2016/6/20 21:49
Re: 凄い!
コメありがとうございます。
少しずつアップしていきますね。
まさに稜線歩きどおしの素晴らしいルートでしたので、是非
2016/6/20 22:11
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [3日]
扇沢〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜アルプス平
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら