チャレンジ☆八ヶ岳主脈全山縦走0泊2日
- GPS
- 24:41
- 距離
- 44.5km
- 登り
- 4,036m
- 下り
- 4,283m
コースタイム
- 山行
- 12:12
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 14:22
天候 | 9/3(日中)晴れ〜霧〜晴れ (夜)霧と雨 9/4(朝)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
小淵沢着8:54(スーパーあずさ1号) 小淵沢駅〜観音平 タクシー約15分 \3,340 予約なしで行ったので15分程度待ちました 【復路】 プール平11:51発〜茅野駅12:27着 アルピコ交通バス \920 茅野発13:33(スーパーあずさ18号) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※西岳、西天狗の他、北八ヶ岳の雨池山、三ツ岳、大岳、双子山は通っていません。 南八ヶ岳はどこもルートは明確で分岐には指導標がしっかりついており、迷うようなところはありません。岩稜帯、鎖場やハシゴが連続する箇所もありますが、マーキングに従って進めば問題ありません。 北八ヶ岳も基本的には同様で問題ありませんが、今回通ったルートでは、岩が濡れて滑りやすい場所が多く、特に北横岳から亀甲池への下りは個人的に難儀しました。また亀甲池や天祥寺原周辺で笹ヤブが深い場所があり、夜はルートが判りにくかったです。また、雨上がりなどレインウェアを着ていないとびしょびしょになります。 天祥寺原から将軍平へ上がるルートは、下部で踏み跡が薄めで一部わかりにくいところがありますが、マーキングに従い小屋の横までガレ場を登ります。 |
その他周辺情報 | 蓼科温泉共同浴場 11:00〜21:00 \500 シャワーなし、備え付けはボディーソープのみのシンプルな温泉ですが、プール平のバス停のすぐそばです。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
八ヶ岳主脈の全山縦走にチャレンジして来ました。
日帰りで挑戦している方の記録を拝見すると、観音平を深夜0時過ぎに出発して夕方に蓼科山を下りる、というパターンが多いように思いますが、自分の技術では夜中に岩稜帯を通過するのは避けたいし、登山口への行き帰りは公共交通機関(含むタクシー)を利用したい。
ということで、土曜日の朝に都内を出発して小淵沢駅から観音平までタクシーでアクセスし、明るいうちに硫黄岳くらいまで進み、暗くなってからは北八ツをのんびり歩いて、朝、蓼科山に着くようにすれば山荘で補給もできるし、プール平まで下って茅野行きのバスの時間や温泉の時間にちょうど良さそう、と考えました。
標準コースタイムが29時間くらいなので、休憩も入れて標準の8割くらいを目安に24時間前後で計画しました。
実は先週の実行を計画していたのですが、土曜日の天候不順のため延期していました。週間天気予報では週末はよさそうだったのですが、急に台風12号が発生し、日曜日に傘マークがつく予報に代わり始めました。
それでも湿った南東風の影響で南岸沿いほど天気が悪く、東京より山梨県、山梨県より長野県中部の方が良さそうなので、それほど天気の影響は受けないだろうと判断。予定通り決行しました。
車も人も多くにぎやかな観音平から歩き始めると、はじめはいい天気だったのですが、標高が上がるにつれてガスがかかり、最初のピークの編笠山から権現岳にかけてはほとんど視界がありませんでした。
やはり予報の通り南東の湿った風で雲が出来ているようでした。
このままずっとガスの中なのかなとテンションが下がり気味でしたが、キレット小屋を越えて赤岳への岩場の登りに差し掛かる頃から西側のガスが取れはじめ、赤岳山頂に着くころには東側(清里側)のガスも切れて絶景が拡がっていました。
権現岳から先は時間が遅いこともあってかすれ違う人もいませんでしたが、赤岳まで来ると多くの登山者が展望を楽しんでいました。
みなさん山荘の周りでくつろいでいましたが、自分はまだまだ先へ進みます。陽が傾いて来ましたが、まだまだ十分明るい中、横岳〜硫黄岳と人気の稜線を独り占めして歩くのはとてもいい気分。
東天狗あたりで暗くなりライトを点灯。西の空低く、月齢2の月と金星との大接近が、空に浮かぶ指輪のように美しく見えました。
このまま日が暮れて満天の星空を期待していたのですが、星がたくさん見え始める頃になると再びガスが湧いてきて次第に濃くなり、霧雨が降り出しました。
北八ツに入り展望もなくなった夜の森は疲れも出てきて忍耐の時間になります。
時折ヘッドライトで照らす森の中に濃い黄色に光るものが二つ。シカがこちらをじっと見ているのでした。麦草峠では休憩できる場所を探してうろうろしましたが、適当な場所がなく、結局大石峠まで進んで大休止して暖かい食事を取りました。
再スタートすると疲れが増して来たのかいまいちペースが上がらない。おまけに雨も強くなり、茶臼山の手前でレインウェアを着用。予定から遅れ始めたら急に弱気になり、雨池山、三ツ岳、大岳をショートカットして、坪庭から北横岳〜亀甲池〜双子池に向かうことにしました。北横岳からえんえんと続くつづら折りの下りに、苔むした岩が濡れてつるつる滑り何度か転倒し、大変難儀をしました。しかもようやく亀甲池まで降りてくると、双子池への道が濃いガスの中、笹ヤブに埋もれてわからない。仕方なく双子山もカットして、天祥寺原から将軍平を通り、直接蓼科山を目指すことにしました。
疲れた脚を引きずってガレの登りと格闘している間に気が付くと雨は止み、ガスもすっかり取れていて、見上げるとものすごい星空が拡がっていました。
思わずヘッドライトを消すと、自分の手も見えないほどの暗闇の中、雲かと思うほどの天の川や、秋から冬の星座が煌めき、しばし立ち尽くしてしまうほどでした。
やがてすっかり朝になり、蓼科山荘の扉を開けるとちょうど宿泊客のみなさんの朝食の時間でした。コーラとポカリを調達して最後のピーク蓼科山へ、大きな岩の道を登ります。山頂は360°の絶景で、前日の朝から歩いてきた八ヶ岳の峰々はもちろん、北・中央・南アルプス、御嶽山など全部の山が見え、いつまでも留まっていたいほどでした。
ここからプール平まで、標高差1200mの下りは脚にこたえましたが何とかゴール。
共同浴場が9時オープンだと思っていたので、だいぶ過ぎてしまったと思ったら、11時からだったので、ひと休みしてちょうどいい時間でした。バスの時間にもぴったり。
後半に思ったよりペースが落ちてしまい、休憩も長くなり、予定のコースを全部たどれませんでしたので、もう少し経験を積んで再チャレンジしないといけないかな、と思っています。
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