奥大日岳〜立山周回(北ア)
- GPS
- 25:04
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,462m
- 下り
- 1,453m
コースタイム
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:54
天候 | 1日目 快晴 2日目 晴〜薄雲 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂〜奥大日岳 称名川はまだ雪の下。残雪期なのでアイゼンはほどほどに効きます。稜線まではストック、稜線に出てからはピッケルの方が良いと思います。 奥大日岳〜剱御前小舎 最低鞍部まではピッケルを、雷鳥坂の登りはストックの方が良い思います。 剱御前小舎〜別山 雪が少なく一部は夏道が出ています。 別山〜富士ノ折立 最初は夏道を下り、雪道が続くようになります。富士ノ折立へ登る斜面はクラストした雪道なのでアイゼンが効きました。 富士ノ折立〜雄山 夏道は雪の下で黒部湖寄りの雪稜を歩きます。大汝山から過ぎた最初の岩峰は直登、次の岩峰は直登のトレースがありましたが、これはダメで黒部湖寄りに巻きます。黒部湖側に寄り過ぎると、雪庇を踏み抜きますので注意。所々深い落とし穴がありますので、トレースを外すと踏み抜く恐れがあります。 雄山〜一ノ越 大体雪道が続きます。急斜面がありましたが、ステップが刻まれ歩きやすくなっていました。 危険な箇所は少ないですが、富士ノ折立と雄山神社の岩峰が、急斜面なので核心部と言えそうです。富士ノ折立の斜面は一部急斜面があり、ステップも薄くできれば、下りより登りで通過する方が安全です。踏み抜きそうな落とし穴は所々で散見されました。 雪面は午後から気温が上がると、クラストした部分は雪が腐って少し滑りやすくなると思います。核心部の通過は気温の低い時間が良いと思います。 |
写真
感想
【感想/記録】
また立山ですが、今回は営業を始めた剱御前小舎に宿泊して夕日と、別山からご来光を見る計画です。前回と同じく朝5時半過ぎに立山駅のチケット売り場に到着すると、平日なのにもう150人くらいの方々が並んでおり、さすがGW期間。早めに来て良かったけど、並んでいる間は朝から晴れたおかげで寒かった。
無事7時20分発のケーブルカーに乗車でき、室堂からは8時半過ぎに出発。昨日は吹雪だったそうで、10センチほどの新雪が積もっています。奥大日岳を目指しますので、一旦雷鳥沢に下ります。キャンプ場はGWだけあって、カラフルなテントが点在していました。ここからは称名川を渡るのですが、雪に覆われて川がまだ無く、橋も当然ありませんでした。やっぱり今年は雪が多いみたいです。
斜面を登って新室堂乗越付近の稜線に出ると、ちょっと風が吹いてきましたので、アウターを着てストックからピッケルに持ち替えて再出発。幸いトレースがありますので、追っていきます。新雪なのでちょっと足が沈み込みますが、アイゼンが効いてサクサクと登っていけます。ここからはピークを2つ乗り越えて、最後に奥大日岳の斜面を登りますが、白馬岳での疲れがあってか結構足に堪えます。
お天気が良く無風だと暑く、場所によって風が吹いたり止んだりして、その度にウェアーの調節をしながら進んでいくと、ようやく奥大日岳の稜線に乗り上げました。大きな雪庇があるので、端に寄らないように進んでいくと11時半過ぎに奥大日岳の山頂付近に到着。雪が多く山頂標も休める場所も無いので、白山や大日岳を撮影し、ちょっと戻って平らな所で昼食を食べました。
お天気が良いので剣岳や立山、薬師岳や白山までよく見えて、奥大日岳に来た甲斐がありました。12時頃に引き返し始めましたが、気温が上がって雪が腐り、来た時よりも足が沈み込むようになり、ちょっと歩きづらくなりました。またピークを登り返し、雷鳥坂を登っていきます。300メートルほど登らなければいけないので、ここも足に堪えます。斜度は大雪渓よりも緩いのですが、腐ってちょっと滑りやすくなった雪面を登るのはやっぱりキツイ。ピッケルからストックに替えて、斜面を詰めていくと14時45分頃にようやく剣御前小舎に到着。
宿泊の手続きを済ませ、小舎の前で担ぎ上げたビールで祝杯です。お天気が良いので夕日も期待できそうです。夕食を食べてから剣御前山で夕日を待ちます。お天気は良かったのですが、残念ながら西の空に雲があって、剣岳や後立山連峰は期待していたほど赤く染まらず。でも夕日が落ち赤く染まる、富山平野〜富山湾〜能登半島まで一望できて良かった。そして雷鳥も近くで餌を食べていたので激写できました。
翌朝は3時頃から出発する方々の気配で起床しました。皆さんハーネスや登攀器具を装着されておられましたので、剱岳をアタックされるのでしょうか。準備をして4時前には剣御前小舎を出発。途中は一部の登山道に雪が無くアイゼンで歩きづらい。別山北峰には4時半頃に到着し、ご来光を待ちます。日の出と共に風が吹き出しまし、ダウンジャケットを着込んでいても、ちょっと寒かった。ご来光であたりが明るくなってきましたが、剣岳や立山は期待していたほど赤く染まらず、今回もちょっと残念。でも無事にご来光も見られて良かった。ここで剱岳を見ながら朝食を食べたかったのですが、風が強いので別山南峰の祠の影で朝食を食べました。
ここから雄山へ向かいますが、途中には核心部的な富士ノ折立の急坂がありますので、ヘルメットを着用して出発。一旦下って真砂岳へ登り返しますが、夏道が出ているのでアイゼンだと歩きづらい。立ち休みしながら真砂岳頂上に出ると、広い雪原が広がりその先には、富士ノ折立に登る斜面が大きく見えます。頂上近辺は雪煙が舞い、風が強そうです。幸い急斜面もクラストした雪が続き、アイゼンで登りやすく標高を上げていくと、無事に富士ノ折立の分岐点に到着。ピークは登らず風が治まって暑くなってきたのでここでグローブを替えて、一休みしました。
ここからは夏道では無く、黒部湖寄りの雪稜をトレースを追って進みます。広い雪原を進むと雪に埋もれた大汝休憩所を過ぎ、大汝山へ雪面を直登し到着。この辺からはまた風が強く吹いてきました。さらに進むと岩峰が2つあり、最初は乗り越えて、次は黒部湖側に巻いて進むと雄山神社の岩峰に到着。定石通り逆くの字型に登って雄山神社に到着。白馬大雪渓での無事のお礼と、また山行の安全祈願をさせていただきました。
雄山頂上から後立山連峰、槍ヶ岳、穂高連峰、黒部川源流の山々、富士山を撮影。また一層風が強くなりましたので、社務所横でちょっと休憩し、パンを食べてから下山を開始。雄山からもクラストした雪が続き、アイゼンで快適に降りられました。一ノ越でアウター、ダウンジャケットを脱いで、ピッケルをしまってストックを出して室堂へ。GWなので登ってくる方々が多い。気温が上がってきたので、暑く雪は腐り気味になりましたが、9時40分頃に室堂に到着しました。白馬岳山行後のため疲れがありましたが、お天気に恵まれ良い山行でした。帰りは10時発の高原バスに乗れて混み合う前にサクッと立山駅まで戻れました。
【注意点や反省点】
剱御前小舎は一泊2食付きで10,000円、夕食は17時から朝食は6時からですが、朝食はお弁当に変更できます。水はありませんが、お湯とお茶は1リットル100円です。乾燥室はジェットバーナーであっという間に乾きますが、時間が夕方頃に限られているのが残念。今回は十畳間ほどの部屋で4人で泊まりました。就寝した時間は7時半頃と早い時間だったのでまだ辺りが騒がしく気になる方は耳栓があった方が良いかも。
立山を周回する場合、時計回りだと富士ノ折立の斜面、雄山神社の岩峰の急斜面が登りとなるので難易度が下がります。また、雷鳥沢からの登り返しも無いので、反時計回りの最後のガッカリ感もありません。最初に雷鳥坂への急坂があるのが大変でしょうか。
今回初めて使った、マウンテンハードウェアのタイフォングローブは、アウターとインナーグローブに別れるタイプです。耐寒性能はそれほど高くないと感じましたが、細かい作業がしやすくてカメラの操作もしやすく感じました。インナーグローブを変更すれば耐寒性能はアップするかもしれません。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
769
628
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
49
31
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
16
13
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
167
128
ウォーキングの距離(km)
19.6
14.3
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
27,072
19,772
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
53〜135
49〜141
体重
61.9 -> 61.2
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