猫又山テン泊-赤谷山
- GPS
- 18:53
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,374m
- 下り
- 2,361m
コースタイム
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:35
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シュラフ
熊鈴
虫除け剤
虫除けネット
ピッケル
アイゼン
大ポリ袋
細引き
シュリンゲ
カラビナ
現金
予備ストックキャップ
ラジオ
|
---|
感想
毛勝山の手前、標高2200m位でペンタックスWG-10を拾いました。
途中大猫山の辺りですれ違った4人組の方ではと思います。
カメラは馬場島荘に預けましたので、お心当たりの方はそちらにご連絡を。
海の日絡みの三連休だが後二日で、テン泊で混まない所が良いと思い、久しぶりに猫又山の「天空のテントサイト」に行くことにした。そしてその周辺で未踏だった赤谷山にも行く計画とした。
馬場島から白萩川の林道を歩き、大猫山への取り付きとなる取水堰堤に着く。立派な取水施設が出来ていて、周辺の工事が続いているという感じ。取り付きは以前の記憶があるので直ぐ見つかったが、知らないと難しい。道そのものが草に覆われて見えないし、案内看板があるのだが、それも草が被って近くに来ないと見えにくい。
草を掻き分けて登山道に入り、いきなりロープのかかった急登を行く。展望の利かない樹林帯、木の根を掴んで攀じ登ったり、標高1200mで木の間から大日岳方面の稜線が見えて少しホッとする。この尾根を夏に登る人はみな大汗かくと思うが、今日はまた格別に暑い。下界では富山で37℃、岐阜県内では39℃の所もあった猛暑日なのだ。そして無風。3リットルの水が足りなかったかと思えてくる。前回2014年10月に同コースを猫又山頂まで6時間代で登ったが、今回は8時間以上かけた。アイゼン・ピッケルなどの分少し荷物も重いのだが、それ以上に暑くてペースが上げられなかった。この間トレランスタイルの2人組に抜かれた。
残雪とお花の大猫平が最初のオアシス、そこからまた笹を掻き分けて一頑張り登って芦見尾根の稜線。稜線上がって直ぐにお地蔵様のピークがある。毛勝山、釜谷山がそびえ立ち、振り返れば一層見事な剱岳がいる。稜線は風が通り、この先は天国の散歩道だ。大猫山はこの地蔵様のピークではなく、少し東の2070mに三角点があるらしいが認識できるピークではなく、今回も僕は分からず通り過ぎた。その先にはっきりしたピークがあって越えた撓みが2135mの標高点だ。このピークは小猫山と言うんだと書いているサイトがあったが、どれだけ確立した命名なのだろう。地蔵ピークの西には2055.5mの三角点があるがこれも名前がないのかわからない。ドラ猫山とか真っ黒猫山とかみんな名前つけちゃえば良いのにと思っている。
「小猫山」の辺りは並んだ岩をさばく個所があり、4人の男女PTとすれ違った。2135mの先は登り一辺倒になって花の種類が多く撮影に忙しい。その中で道にカメラが落ちているのを見つけた。ペンタックスのWG-10。出会ったどちらかのPTのものだと思い、保存画像を覗いて4人組の方と判明。
標高2300m近くなり、大きな雪渓が現れいよいよ大詰め。最初はキックステップで上がれそうだが、上では傾斜が増すだろうからとアイゼン装着。末端で水を汲んでからガシガシ登って行く。草付きのギャップがあって2段目、途中で夏道も見えたが、雪がつながっている所を辿って山頂の東斜面から北に回り込むようにして、猫又山頂直下の「天空のテントサイト」に4年ぶりに到達した。猫又山頂については去年の5月以来、猫又谷から来ていた。
4年前にはクマさんPTと、新潟のお姉さんの3張、テントサイトの素晴らしさを分かち合ったのだったが、今日は孤独のテントサイト。思い出に浸りもしながら、暮れ行く景色をつまみにビール、ウイスキーを嗜むのであった。夜は全天の星空。真上に銀河が横たわり、カシオペアがそのなかにある。しかし僕にはカシオペア以外の星座が判らない。この夜に見える星座の下調べをしてくればもう少し判るのにと少し悔やまれた。
翌朝、ちょっと期待に反して雲が多く、朝焼けは今一、剱岳もガスって見えない。行動始めはアイゼンでの雪渓下り、途中で昨日の登りトレースと分かれてブナクラ峠への尾根道を目指す。雪が切れれば笹が生い茂る道、掻き分けて地面を見て行かないと躓いたりする。やはりひたすら急坂続き、峠上の大岩峰の裾の長いロープを辿って下り切ればブナクラ峠に着く。お地蔵様の周りをトンボが飛び交っている。
大荷物をデポして赤谷山に向かう。下界で見て来た赤谷山の載っているガイドブックでは、6月下旬まで登山道に雪が残るとなっていて、また峠から上はずっと尾根道だからもう雪はないだろうと思い、アイゼンもピッケルも、そして藪勝ちの急登続きだからストックもない方が良いだろうと思って全部置いてきてしまった。ところが、山頂までのルートの下半分は尾根を外れて沢状の部分が多く、小さいながらも3ヶ所の残雪区間があって、上、下、横を巻いて通過した。ピッケルだけでも持ってきていれば最短経路で通過できたと思った。
上部はずっと尾根筋で、岩場、笹藪、ハイマツを掻き分けて山頂領域に到達する。うって変わってなだらかな草地、雪田と並んでお花畑が広がる文字通りの別天地だ。チングルマが見事と聞いていたが、最盛期は過ぎた様で房毛の実になった割合が多い。でも見頃の部分も残っている。最高点と思しき岩の上と周りにはなにもなく、平坦地の中心にお地蔵さまが鎮座している。残念ながら剱岳を始めとした展望はない。
ブナクラ峠に戻って再び大荷物を担ぎ、後はひたすら下る。峠までは日差しもなく風も吹いて涼しかったが、峠から下が無風、陽も照り出して大汗辛抱の急登下り。土倉谷まで下りて水を被って一息付く。以後は比較的緩くなって沢水も随所にあり、辛くはなくなった。土倉谷、田倉谷、大ブナクラ谷と渡渉があったが、最後の小ブナクラ谷は工事が前進して道が伸び、渡渉でなくなっていた。林道歩き小一時間で行動終了。拾ったカメラは馬場島荘で預かってもらった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する