飛越新道から黒部源流の北アルプス周回 (薬師岳、雲の平、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、北ノ俣岳)

2018年07月12日(木) ~ 2018年07月17日(火)

• GPS: 49:30
• 距離: 77.2km
• 登り: 5,693m
• 下り: 5,656m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:51
• 休憩: 0:41
• 合計: 10:32

距離 14.5km 登り 1,387m 下り 537m

5:32 飛越新道登山口
7:57 7:58 飛越新道分岐
9:28 9:43 寺地山
10:44 11:09 北ノ俣避難小屋
14:04 神岡新道分岐
15:37 太郎山
15:44 太郎平小屋
16:04 薬師峠

2日目

• 山行: 4:11
• 休憩: 0:57
• 合計: 5:08

距離 6.6km 登り 645m 下り 656m

5:11 薬師峠
5:48 薬師平
6:26 薬師岳山荘
6:57 6:59 薬師岳避難小屋跡
7:14 7:54 薬師岳
8:08 8:09 薬師岳避難小屋跡
8:42 薬師岳山荘
9:32 9:46 薬師平
10:19 薬師峠

3日目

• 山行: 7:33
• 休憩: 0:59
• 合計: 8:32

距離 15.6km 登り 1,094m 下り 838m

4:12 薬師峠
4:35 太郎平小屋
5:12 5:15 第一徒渉点
5:20 第二徒渉点
5:45 5:46 第三徒渉点
6:18 カベッケが原
6:26 6:33 薬師沢小屋
8:01 アラスカ庭園
8:33 8:41 奥日本庭園
8:56 9:00 雲ノ平山荘
9:32 10:00 スイス庭園
10:30 祖父岳分岐
11:49 11:57 黒部川水源地標
12:44 三俣山荘

4日目

• 山行: 7:42
• 休憩: 1:37
• 合計: 9:19

距離 17.7km 登り 1,223m 下り 1,475m

5:24 三俣山荘
6:00 三俣峠
6:09 6:18 三俣蓮華岳
6:37 6:49 三俣蓮華岳巻道分岐
7:29 7:48 黒部五郎小舎
9:31 9:36 黒部五郎の肩
9:40 10:04 黒部五郎岳
10:14 10:16 黒部五郎の肩
11:23 11:24 中俣乗越
12:07 赤木岳
12:41 12:59 北ノ俣岳
13:08 神岡新道分岐
14:13 14:18 太郎山
14:24 14:26 太郎平小屋
14:43 薬師峠

5日目

• 山行: 5:22
• 休憩: 0:53
• 合計: 6:15

距離 8.9km 登り 826m 下り 828m

6:57 薬師峠
7:27 薬師平
8:08 薬師岳山荘
8:39 8:42 薬師岳避難小屋跡
8:58 9:01 薬師岳
9:52 10:29 北薬師岳
11:23 11:30 薬師岳
11:43 薬師岳避難小屋跡
12:05 薬師岳山荘
12:39 12:42 薬師平
13:10 薬師峠
13:12 宿泊地

6日目

• 山行: 7:06
• 休憩: 0:48
• 合計: 7:54

距離 13.9km 登り 523m 下り 1,391m

7:08 宿泊地
7:26 太郎平小屋
7:34 7:38 太郎山
9:28 9:38 神岡新道分岐
10:52 11:18 北ノ俣避難小屋
12:00 12:08 寺地山
13:17 飛越新道分岐
15:02 飛越新道登山口

天候

7/12:雨、7/13:霧→晴、7/14~17:快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

飛越トンネル北ノ股岳登山口駐車場を利用

コース状況／危険箇所等

7/12:往路の飛越新道は雨のため北ノ俣避難小屋分岐付近まで泥沼パラダイス
7/17:復路は数日間の晴れにより靴が潜らない程度まで回復
その他はメジャールートのため割愛します

その他周辺情報

ひらゆの森；http://www.hirayunomori.co.jp/
宿泊可、日帰り入浴は￥５００　男性側は露天風呂が７つ有りました
登山後のまったりにはリーズナブルな施設です

写真

7/12 5:28

今日は地味なルートで北アルプスに出没！
出だしから雨でテンションだだ下がりです💦

7/12 6:38

なぜならば泥濘ルートで有名な飛越新道だから

7/12 8:01

とまあ、この辺りまではこの後の泥沼パラダイスを知る由もなく。。。

7/12 8:10

イキナリのニッコウキスゲ群生地にこれまでのテンションがアゲアゲ⤴⤴⤴

7/12 9:01

このルート、けっこう湿原ちっくな泥炭土で雨だと超スリッピーです。そんな中でも一層湿原ライクな鏡池平

7/12 9:02

花にとっては花弁の先のしずくが重そう💦

7/12 9:33

テン泊装備と泥んこ遊びによって、ココまで既にコースタイム+1時間かかってます

7/12 10:45

キリっ霧の中、ようやく北ノ俣岳避難小屋との分岐
もうヘロヘロなんですけど。。。

7/12 10:49

とりあえずココで泊まっちゃおうかな〜と行ってみたらなんと小屋が傾いていて使用禁止に💦　仕方ないので給水と休憩のみで今宵の宿泊地、薬師峠のテン場を目指します！

7/12 11:29

先が見えないって時には幸せな事かもしれない。。。

7/12 12:45

そう、ミヤマリンドウにも癒されつつ

7/12 12:45

と、ガスが薄くなってその全貌が見えた途端に絶望感が

7/12 14:03

ようやく北ノ俣岳との分岐へ、その後は放心状態で薬師峠へ下りテントの中で爆睡

7/13 5:22

おはようございます！
本来の計画では初日にテント設営後、薬師岳往復でした！
既に計画変更、天気もイマイチなので今日は薬師岳往復のまったり山行

7/13 5:49

今シーズンはこれでも雪が少ないみたいですね

7/13 5:54

本来ならばドーンと絶景な薬師平も寂しい感じ

7/13 6:23

山荘まであと15分て。。。
ガスって距離感なっしー

7/13 6:30

でも7分くらいで到着でした！

7/13 7:01

途中、避難小屋跡らしきものが建っていました

7/13 7:47

山頂到着でーす!
暫く待機していると、少しだけ展望が開けてきた

7/13 7:48

おー、こんな所を登ってきたのか

7/13 8:08

自然の造形美も

7/13 8:40

残雪を抱いた山腹も

7/13 8:46

ヨツバシオガマ

7/13 8:52

下山途中で太郎平小屋が見えました

7/13 9:03

この山はチングルマと残雪がベストマッチな感じがします

7/13 9:55

そして残雪の下は。。。
気を付けないとブラックホールへと落ちてしまいます

7/13 10:15

雨後だったので花びらが透明になっているサンカヨウも見れました

7/13 14:01

ウサギギクもカワイイですね！

7/13 14:12

テン場から約20分の太郎平小屋で連泊の手続きを
※一日ごとにテン泊の手続きが必要です

7/14 4:26

今日は雲の平へ行こう！

7/14 4:31

この界隈、湿原ちっくな所が多いです

7/14 5:13

まずは薬師沢まで約360mの急降下

7/14 5:17

沢の音がドンドン近くなってきました

7/14 5:19

薬師沢、澄んだ水が潤沢に流れているのは数多い沢筋の雪解けによるもの

7/14 5:25

沢沿いの登山道ではキヌガサソウが主張してました

7/14 6:22

このルート、木道やベンチなど整備が行き届き、歩いていて気持ちいいです

7/14 6:31

沢音が大きくなって急降下するとそこが薬師沢小屋

7/14 6:32

ちょっとビビるつり橋

7/14 6:36

頼りない梯子を二度降りるとそこが雲の平への急登の始まり

7/14 6:38

薬師沢小屋の水源は川の対岸から引き込んでいるんですね

7/14 7:06

下りでは使いたくない苔むして超スリッピー大石ゴロゴロな登山道

7/14 7:35

まだまだ気が抜けません💦

7/14 7:48

ようやく木道末端まで上がってきました

7/14 8:06

しばらく歩くとココがアラスカ庭園
でも、なぜアラスカ？

7/14 8:06

途中から祖父岳や三俣蓮華岳が見えました

7/14 8:09

黒部五郎や笠ヶ岳も

7/14 8:11

ココも楽園

7/14 8:19

鷲羽、三俣蓮華、槍、笠、黒部五郎と枚挙に遑がないです

7/14 8:38

そして奥日本庭園の背後には昨日登った薬師岳がドーン！
でも、なぜ奥日本庭園??

7/14 9:04

しばらく雲上の木道を歩くと、ギャンブレル屋根が特徴的な雲の平山荘に到着！

7/14 9:25

雲の平のテン場へは少し下ります
三俣方面へは雪渓の上部、祖父岳の麓を巻くような感じで右手方向へ進みます

7/14 9:31

天空の楽園を満喫しました

7/14 9:43

途中、眼下に高天原山荘が見えました

7/14 9:44

スイス庭園も行ってみました！
でも、なぜスイス庭園???

7/14 9:52

雲の平山荘、絵になりますね〜
近くより遠望の方がその形が際立ちます

7/14 10:10

読売新道へと続く赤牛と薬師岳からスゴ乗越を経て立山へと続く稜線
いつか繋いで歩いてみたいです

7/14 10:21

途中、ベンガラを撒いてある残雪の上を少しだけ歩きました

7/14 10:26

残雪とヨツバシオガマ

7/14 10:31

祖父岳、巻いてます

7/14 10:37

今思うに、祖父岳、ワリモ、鷲羽経由で三俣山荘泊でも良かったかなぁ

7/14 10:40

この景色、何度見ても飽きません

7/14 11:03

たまにはこんな強面も

7/14 11:23

第一雪田に咲くミヤマリンドウ

7/14 11:50

シナノキンバイと鷲羽岳

7/14 11:57

そう、ココに来たかったんです

7/14 12:00

祖父岳と鷲羽岳の沢筋に咲くシナノキンバイ
蒼と黄色のコントラストがハッピーセットですね

7/14 12:04

下ノ廊下を歩いた時から、この源流地点に思いを馳せていたのかも

7/14 12:11

コバイケソウはアチコチに咲いていました

7/14 12:12

この小さな流れが膨大な電力の源になるとは想像できません

7/14 12:24

イワカガミもアチコチで多く見られました

7/14 12:25

ワリモ岳とハクサンイチゲ

7/14 12:53

今日は三俣山荘へ早めの投宿
何故って？

7/14 17:00

このジビエシチューを食べたかったんです！
ちょっとハーブが効きすぎでしたがまいう〜でした

7/14 19:17

食後は少しまったりした後、外でマジックアワーを待ちます

7/14 19:31

カップルならば展望レストランでまったり夕餉のひと時を過ごすのも良いでしょうね

7/14 19:33

今日一日お疲れ様でした、自分

7/15 4:54

おはようございます！
朝もモリモリ、ご飯お替りしてスタートです

7/15 5:35

鷲羽からの朝日が眩しいけど、テン場にはまだ光が届いてません

7/15 6:04

三俣山荘はロケーションが良いですね〜

7/15 6:05

今日は三俣蓮華岳を経由して野口五郎岳から薬師峠のテン場を目指します

7/15 6:16

双六方面にはまだ結構雪が残っていました

7/15 6:17

そんな感じで三俣蓮華岳到着！

7/15 6:17

雲の平の向こうには薬師岳

7/15 6:41

シナノキンバイ

7/15 6:44

三俣山荘からの巻き道と合流
この日は巻き道はアイゼン必携のようでした

7/15 7:03

黒部五郎のカールが素敵！

7/15 7:09

この山域、チングルマ、ハクサンイチゲ、イワカガミが幅を利かせてますね！

7/15 7:34

そんな感じで黒部五郎小舎へ到着！
山頂へは稜線コースとカールコースがあります

7/15 7:49

冷たくて美味しいお水でした

7/15 7:53

オススメはカールコースです！

7/15 8:46

このカールは素晴らしい！
是非、登りで使ってほしいルートです

7/15 8:54

そこかしこから清涼な水がこんこんと湧き、流れを作っていました

7/15 8:57

氷河に削られなかった丈夫な岩

7/15 9:07

壁感が凄いです

7/15 9:23

カール上部に咲くハクサンイチゲ

7/15 9:42

黒部五郎岳の三角点、山頂よりも少し下に有りました

7/15 9:48

ようやく山頂GETです！

7/15 9:54

槍を見ながら三俣山荘で作ってもらったお弁当を頂きました
ニジマスの甘露煮と酢飯がベストマッチ

7/15 10:08

閻魔様のような石仏が祀ってありました

7/15 10:17

これからアノ鞍部辺りまで歩きます

7/15 10:20

山頂直下の残雪

7/15 10:30

登山道脇にベニバナイチゴ

7/15 10:35

イワイチョウ？

7/15 10:45

チシマギキョウ

7/15 11:43

振り返るとまた違った印象の黒部五郎岳

7/15 11:45

天空の絶景パノラマ周回路です

7/15 12:01

赤木岳到着！
この標識からすぐのところにある岩山に上りましたが、ココが山頂みたいでした

7/15 12:03

次なるターゲットは北ノ俣岳

7/15 12:16

左俣沢の源頭部

7/15 12:46

北ノ俣岳到着！

7/15 13:13

ココからは数日前、霧雨の中を朦朧として歩いた記憶が微かに
ある

7/15 13:18

晴れていればこんなにもパラダイス

7/15 13:33

ようやく太郎平小屋がみえました
眼下には池塘が散在していて楽園ちっく

7/15 13:50

ズームで薬師峠のテン場の様子を！
結構混んでいるみたいな

7/15 13:58

池塘の背後は雲に隠れている薬師岳

7/15 14:18

ココなら何度でも歩きたい！
そんな感じの縦走路

7/15 14:20

今日も良く歩きました！

7/16 7:27

おはようございます
計画変更で一日ズレたので2日目にガスっていた薬師岳へリベンジ登山

7/16 7:35

既に見慣れた景色ですが、何度見ても飽きません

7/16 7:58

なるほどね、晴れているとこういう感じなんだ

7/16 8:12

残雪を抱いた山肌もこの時期ならでは

7/16 8:12

山頂ロックオン

7/16 8:16

イワヒバリが縄張りを主張していました

7/16 8:46

今回行けなかった赤牛岳

7/16 9:05

リベンジ完了！

7/16 9:11

時間もあるので北薬師岳にも行ってみます

7/16 9:18

ココにもヨツバシオガマ

7/16 9:20

岩場に生えるタカネヤハズハハコ

7/16 9:21

昨日はアノ北ノ俣岳からコッチを眺めていたのに

7/16 9:34

薬師岳から北薬師岳までの間は岩稜帯でアルペンちっく

7/16 9:38

このままスゴ乗越まで歩きたい

7/16 9:59

そんな誘惑に駆られながら北薬師岳に着きました
赤牛岳を見ながらコレで乾杯！

7/16 10:02

今度はアッチ側を歩こう

7/16 11:24

さてと、まったり下ります

7/16 12:02

昨日歩いた五郎ちゃんからの稜線

7/16 15:33

メッチャ暑いテン場に戻ってだら〜りタイム
今回のニューウェポンは3hで30%残量のiphone7満充電でした

7/16 19:23

ビールを飲みながらマジックアワーを待ちます

7/16 19:30

鮮烈な落日でした

7/16 20:08

日が落ちると途端に寒くなります

7/17 6:47

今日は最終日(^^♪
スロースタートでまた飛越新道を戻ります

7/17 7:15

テン場にはもう殆ど人が居ません💦

7/17 7:20

折立からのルートがアクセスし易い太郎平小屋
また来たいお気に入りの場所になりました

7/17 7:21

雲の平越しの槍もしっかり眼に焼き付きました

7/17 7:42

最後に太郎山の山頂にも寄って帰ります

7/17 9:26

初日こそ雨でしたが、その後は晴れに恵まれラッキーでした

7/17 9:38

北ノ俣岳と神岡新道との分岐まできました
アノ緑が薄い山頂が寺地山

7/17 10:00

登りでこの景色ならばもう少し頑張れた気がする！

7/17 10:08

有峰湖もよく見えます

7/17 10:44

キンコウカ

7/17 10:47

ココは尾瀬か、はたまた平ヶ岳それとも苗場山
みたいな

7/17 10:49

今度来るときは軽身のザックで！

7/17 11:22

またチャレンジしたいルートです

7/17 11:42

キスゲファンにはオススメなルートですよ

7/17 12:02

キツイけど素晴らしい景色が待ってます

7/17 12:25

標高が下がるにつれ激暑い💦

7/17 12:49

キスゲやワタスゲが湿原ちっくで癒される

7/17 13:16

復路はトンボのおかげでブユなどの害虫があまりいませんでした

7/17 14:20

往路ではアスレチックな倒木もスッパリ切って頂いておりました
倒木処理ご苦労様です！

7/17 14:58

そんな感じで、長かった北アルプス周回の山旅も終わろうとしております

撮影機器：

DMC-TX1 Panasonic

iPhone 7 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

K_2

下ノ廊下を歩いてから、いつか源流までいってみたいと思っていましたが、ようやく念願がかない、飛越トンネルからのへそ曲がりルートで周回です。
その甲斐有って初日から雨で飛越新道名物の泥沼パラダイスに昇天し、計画がズレズレになってしまい予定していた赤牛岳までたどり着く事ができませんでした。
しかし、それはそれで最後の秘境と言われている雲の平もしっかり踏破し、黒部川源流の水に触れる事ができて充実した山旅でした。

三俣山荘では目の前の鷲羽岳がおいでよ〜っと言っていましたが美味しい所は次回に残しておきたいと思います。