神ノ川からバリエーションルートで蛭ヶ岳に登る
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- GPS
- 11:46
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,255m
- 下り
- 2,252m
コースタイム
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 11:31
天候 | 小雨時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
神ノ川ヒュッテから広河原に移動し、バリエーションルートの地蔵尾根経由で蛭ヶ岳に登ったが、急傾斜の狭い尾根筋の登りとなるため、健脚者向けのコースである。蛭ヶ岳からは臼ヶ岳〜檜洞丸〜犬越路〜神ノ川ヒュッテのコースで下山したが、ガレ場や狭い尾根道を通過するコースになるため、慎重に歩きたい。 |
写真
感想
昨日は、山岳会の大先輩のTさんの企画された丹沢のバリエーションルートで蛭ヶ岳に登る山行に参加し、しごかれてきました。
道志道の奥にある神ノ川ヒュッテから広河原経由で地蔵尾根を通って蛭ヶ岳に登り、その後臼ヶ岳〜檜洞丸〜犬越路と周回して神ノ川ヒュッテに戻るコースで累積の標高差が2000m、実行動時間が11時間を超えるアルプス並みの健脚コースでした。
前夜に神ノ川ヒュッテの手前まで車で移動し、20日早朝の4:15にへッデンを点けて出発しました。前日までは好天で夜も星が見えていたのですが、早朝には霧雨が降っていたため、合羽をきて歩き始めた。
林道を45分程歩くと、白いアーチ橋が見えてきて、橋の先で広河原への分岐に到達した。堰堤を通って河原におり、神ノ川の右側をさかのぼり、神ノ川が二股に分かれているところで、左側の地蔵尾根ルートに取り付いた。この渡渉点を撮影しようとしていたT先輩に事件が起こった。ルートのとりつきでカメラがないことに気づいた。渡渉点を撮影した後、渡渉中にカメラを落としてしまったようだ。急いで探しに戻り、水中に沈んでいるカメラを発見!!防水カメラだった事、すぐに気づいたことで大事に至らなかったのが何よりの幸いだった。
このルートは、取りつきからロープや立ち木を利用してよじ登っていく急登が待っていた。流石にバリエーションルート!!スイスイと登るAさんの後を追って必死で登った。急登を登り切り尾根に到達し、比較的なだらかな道になったが、すぐに次の急登が待っていた。痩せ尾根で立ち木やロープにつかまりながらの登ったと思うと、急な下りで直ぐに登りと息をつく暇がないルートだった。
途中で、岩稜帯の登りの場所でイワウチワの群落に出会うことができた。今回の蛭ヶ岳への山行では、シロヤシオの花に会うのが楽しみだったが、時期的にはちょっと早すぎたようで、蕾が多かった。その代わり、トウゴクミツバツツジや馬酔木の咲き残りに出会うことができた。
地蔵尾根の最後の登りで先頭を登っていた時、ガレ場を登っていて、浮石を下に落としてしまった。後続のAさん&T先輩がすぐに気づいて大事に至らなかったが改めて落石の怖さを再認識した。
地蔵平の手前で東海自然歩道の姫次からの登山道と合流した。バリエーションルートと、一般登山道の違いを実感した。地蔵平で小休止をとった。その後、木道や階段が整備された登山道を登って行くと、バイケイソウが一面に生えている。鹿の食害で大半の草花が食べつくされてしまうのに、毒草のバイケイソウは我が世の春を謳歌しているようだ。
しばらく登ると、ピンク色の花びらが可憐なイワザクラの花が目につくようになった。雨に濡れて、ピンク色がより綺麗だった。蛭ヶ岳山頂の手前では、咲き残りのマメザクラにも会え、花見を楽しめた。
8:40に蛭ヶ岳山頂に到着。雨脚が強くなり、一面ガスがかかっており、折角の眺望の名所も見る影もなかった。丁度丹沢山から登ってこられた親子と出会ったため、集合写真を撮ってもらった。この日初めて出会った登山者だった。
蛭ヶ岳〜臼ヶ岳のコースも、急な下りの連続だった。こちらのコースでもヒナザクラがあちらこちらで見かけられ、得した気分になった。10:00に臼ヶ岳の到達した。結構いいペースで歩けている。臼ヶ岳〜檜洞丸の区間は、アップダウンの連続だった。ここまで快調に歩いてきたが、疲労が蓄積してきて、足が攣り始めた。このため、芍薬甘草湯を飲み、ボルダレンで応急処置!!後半戦は、だましだましの歩きとなった。連続した山道はそれほどでもないが、木の階段や岩場の上り下りは、膝への負荷が高く、足に応えた。この区間は、シロヤシオやアカヤシオの咲き掛けに沢山出会えた。
11:50に檜洞丸直下の青ヶ岳山荘に到達した。雨脚も更に強くなってきたため、山荘の軒下で休憩を取らせてもらい、恒例のカップ麺を食べた。気温は、1日を通して10℃以下0だったため、暖かい食事が元気を取り戻してくれた。30分程休憩した後、12:20に檜洞丸に到達した。
檜洞丸〜犬越路のコースも、途中に大笄&小笄の前後に岩稜部の通過があり、気の抜けない場所があった。14:20に犬越路に到達した。ここまでの疲労が蓄積しており、小休止が20分の休憩になってしまった。犬越路から神ノ川ヒュッテへのコースは、最初がガレ場を下る区間で落石注意の看板もあり、岩だらけの足場が悪い箇所もあり、膝に応え一人ペースダウンしてしまい、情けなかった。T先輩&Aさんは、ロングコースにもかかわらず、テンポよく歩いており、未熟さを痛感した。
15:40に神ノ川ヒュッテに到達した。この日は、利用者は誰も居ないようだった。15:46に出発地点に帰還した。
行動時間;11時間30分、歩いた距離;21.4辧⇔濱冑弦癲2130mという健脚コースを歩き切れた満足感が足の疲れを忘れさせてくれた。
今回は、眺望に恵まれなく、楽しみにしていた富士山等の絶景はお預けになってしまったが、イワザクラやシロヤシオ、アカヤシオ等の花に癒され、思い出深い山行になった。
M山岳会きっての健脚爺3人にして成し遂げられるハードコース 完登おめでとうございます。やはり口では弱音を吐きながら やる時はやるんですね。おみごとでした。
MATUSANもいよいよ花の季節に入り 花博士の真骨頂!!頑張ってください。
mmakiraさん、こんばんは。
昨日のハードコースは、T先輩が企画したものですが、本当にハード山行でした。檜洞丸の青ヶ岳山荘のおばさんが神ノ川ヒュッテから地蔵尾根を通って蛭ヶ岳〜臼ヶ岳〜青ヶ岳山荘のコースを歩いてきたと伝えたら「健脚だねー」と言ってこれから犬越路を経由して神ノ川ヒュッテに戻ると話したら呆れていました。でも、この青ヶ岳山荘の手前ですれ違った登山者に今日どこまで行くのかと聞いたら「臼ヶ岳〜蛭ヶ岳〜塔ノ岳〜大倉に行くつもりです」という返答が返ってきて、親爺3人顔を見合わせました。「上には上があるもんだな」と感心しました。
いろいろなところから花便りが届き始め、行きたいところがいっぱいあって困っています。ぼちぼち歩いて行こうと思っております。
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