大雪山縦走 黒岳RW~黒岳、白雲岳、忠別岳、トムラウシ山~国民宿舎東大雪荘
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- GPS
- 56:15
- 距離
- 47.5km
- 登り
- 2,537m
- 下り
- 3,200m
コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 7:48
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 9:07
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:55
天候 | 6/28:ガッスガス。微風。夜〜翌朝方まで雨。6/29:ガス時々視界晴れる。微風。15時頃〜翌朝方まで雨。6/30:曇りのち晴れ。微風。朝方まで雨。 ちなみに6/27は20から30mくらいの強風と雨でテントポールが折れたそうです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
6/28:大雪山黒岳ロープウェイの駐車場にレンタカーを駐車。6:00ロープウェイと黒岳ペアリフトで7号目まで。そこから縦走。トムラウシ温泉、国民宿舎東大雪荘まで。宿泊。 6/30:東大雪荘の無料送迎バスで10時出発で新得駅まで送迎。11時20分ごろ着。11:47、電車で新得駅から帯広駅へ。12:36 帯広駅からノースライナーバスで層雲峡バスターミナルへ。16:43着。歩いて5分程度で黒岳ロープウェイの駐車場。レンタカーを回収。 その他情報 飛行機:エアアジア 1人往復10000円位。 トヨタレンタカーは、プロボックスタイプの貨物車で、6/27〜7/2まで6日間で5万弱。2日間でも6日間でも数千円しか変わらない。天候次第でどうなるかわからない登山では、長期間借りて融通が利く方が都合が良かった。 層雲峡ユースホステルは1泊素泊まりで個室、1人4000円。夕食は900円でカレーあり。朝食は350円でおにぎり3つ。事前にSOTOのOD缶を購入してくれました。ものすごく親切、対応満点。個室に風呂、トイレはない。共用のトイレはある。洗濯機、乾燥機は1回200円。結構大きいので多量の洗濯物も可能。周辺に歩いて行けるラーメン、パスタの外食、セイコーマートあり。層雲峡ロープウェイの周辺は、ビジターセンターや温泉、宿泊施設も多数あり、かなり便利。ロープウェイ乗り場では、空港でチェックされて持参できなかった多機能ナイフ(ナイフ、爪切り、ハサミ等)を2000円で購入。 国民宿舎東大雪荘は、1泊2食で1人、約10000円。新得駅まで無料で送っていただけるので、タクシー代が浮き、かなりお得です。洗濯機500円、乾燥機200円ですが、小さく、乾きません。下山口にあるので、すぐに休めます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒岳7合目〜黒岳への登坂で、数か所雪渓あり。結構滑りますので、アイゼン使いました。7/2にも通りましたが、この時は雪が減っていて、スコップでステップも切ってあり、アイゼンは使用せず。 白雲岳はコース通りだと雪渓を登って稜線沿いに山頂に行くはずですが、雪渓が急斜面で危険と判断し、雪渓を通らず回り込んで岩稜帯をルートファインディングして山頂へ行きました。こちらの方が少しだけ時間がかかりますが、はるかに安全です。滑落して亡くなられた方もいることを後で白雲岳避難小屋で知りました。 ヒサゴ沼への下りと稜線までの登りは大きな雪渓あります。登りは急斜面で、アイゼン必須だとおもいます。滑落した場合、死ぬ可能性が高いです。 コマドリ沢分岐付近の沢筋は長く緩い雪渓が続きます。沢の上がスノーブリッジになっているところもあるので落ちないように慎重に進んでください。 ちなみにトムラウシから十勝岳へ抜けるコースは、三川台から双子沼までが廃道のようにやぶ状態になっていて、地元の方が入口を見つけられなかったと引き返されたとのこと。 大雪山系では、広い尾根、広大な雪田が普通にあり、ガスるとホワイトアウト状態になります。道の目印や踏み跡もほとんどない区間もあり、GPSがないとまったく動けません。それが普通にありますので、必ず持参してください。実際、ベルギーの女性がガスで視界が利かないといって退却されてました。地図だけでは行動不可能です。 山開きは6/30。それ以降は登山者が増え、避難小屋確保が難しくなります。今回、縦走は他に一組のみ。テント作りのガレージメーカーのミキクロタ(http://mikikurota.com/)ご夫妻でした。色々とお話できて、とても楽しいお時間をありがとうございました。 登山道全体の印象としては、アイゼン、GPS、遠くに響き渡る熊鈴があれば安全なコースです。今回の計画ならば、そこそこ歩ける人は、それほど長い区間もありません。ただ、この地域は地形が複雑で天気予報が当てになりません。旭岳と黒岳の区間黒岳と忠別岳の区間、忠別岳とトムラウシの区間でも天気が違います。ですので、天候によって、ビバークや撤退ができるような日程を組み、装備を揃え、計画を立てることが重要だと感じました。ちなみにスマホはほぼ入りませんので、ネットで天気予想は見れません。ある程度、短時間の天気を推測できる経験値がある方は有利となります。今回は、天気予想については、自分の経験が活きた感じとなりました。 また、この地域の一般的なコースタイムは、1.1から1.2倍くらいするとアルプスと同等になると思います。少し厳し目なコースタイムになってると思います。なお、今年は、例年より2週間ほど雪解けが早いそうです。計画時には、ここ重要です!! |
写真
では、お休みなさい・・・とは行かず、この日、風邪が酷くなり、熱と寒気でダウンするのでした。幸いにも小屋の中にあった銀マットや化繊のシュラフを重ねて、寒けを乗り越えました。
そう・・・、昨年からみていて気づいた!!
この時期、ガスは雪渓から産まれるのです。
よって、気温が高くなると、必然的に雪渓回りはガスが増え、雲が増え、夕方以降、気温が下がると、ガス溜まりの地形では、雨になりやすいのだと思います。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ズボン
靴下
着替え2日分
予備手袋
防寒着
雨具
靴
ザック
食料4日分
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ+予備ヘッドランプ(レッドレンザーMH5とMH3。単三型電池使用可能)
予備電池(単三型リチウム電池エネジャイザー。2本でガーミンMAP64Sが30時間使用可能。実際に縦走3日間+お鉢1日分の終盤まで電池交換無し)
GPS(ガーミンmap64S+予備e-トレック30)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
サングラス
テント1式
カメラ
テムレス手袋
トレッキングポール
濾過器(ソーヤー)
コッフェル
SOTOのOD缶(200ml)
SOTOのストーブ(アミカス)
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感想
北海道ならではの安全面に関する感想です。
1.アイゼンについて
あくまでも私の感覚ですが、北海道の方はアイゼンを極力使わないように感じました。また、アイゼンが必要かどうかお聞きしても、恐らくいけそうならば「要らない」とご返答されることが多いように感じました。行けそうならばツボ足で行かれることが多いようですが、滑落回避を優先して、極力アイゼンは使用すべきです。実際、北海道のベテランの方が滑落して亡くなられていることをお聞きしました。今回のコースは、本州のアルプスの感じで考えると、ピッケルまでは不要だとおもいますが、アイゼンは持参することを強くお勧めします。
2.ヒグマについて
信頼できる情報筋からですが、大雪山系でもヒグマの事故は毎年起きているそうです。ですが、なぜかオフィシャルにはならないとのこと。観光資源への傷となりかねないからかも・・・というお話しでした。ですが、危険なものは危険だと周知して、観光客にもきちんとしたクマ鈴携帯を喚起するようにした方が良いと思います。事故がおきないことを祈ります。
3.情報収集について
層雲峡ビジターセンターは必ず寄るべきです。今の登山道の情報を、登山者目線で親切、丁寧に教えてくれます。ちなみに6/27に、6月中はヒサゴ沼避難小屋やキャンプ場が使用できることを教えていただきました(7月からは建て替え工事で小屋、キャンプ場とも使用不可)。こういったオフィシャルではない貴重な情報も入手できます。また熊出没情報やその状況まで詳細に教えていただけます。6/30には、黒岳への登りで若い熊が突然登山者の前に飛び出てきて、非常に危険な遭遇状況であったことや、同日に裾合平で400kgを超える巨大な熊が出没したことなども教えていただきました。爆竹は熊を心理的に追い詰めすぎてしまい、反撃に合いやすいこと、遠く響き渡る高音の鈴でないと効果的でないこと、夜間はかなりの頻度で熊が登山道にいるので、明るいうちだけ行動すること、雪渓の場所やアイゼンの要不要など。
今回、夫婦で挑んだ大雪山縦走。本当にしびれる景色が広がっていました。
登山というより、原野感が凄く、自然の偉大さや怖さ(特に天候)を肌身で感じました。
景色は本当に絶景です。日本ではないような絶景が死ぬほどあります。クレイジージャーニーのようです。
気をつけないと感動の波で溺れます。
山行、お疲れさまでした。
お写真拝見しまして、まるで自分も登っているかのような幸せな気持ちになれました。
ありがとうございました(*´∀`*)
トムラウシはまだ行ったことがありません。
いつか行ってみたいです。
日本ではないかのような絶景、堪能したいです!!
はじめまして。
トムラウシに行かれるならば、トムラウシ温泉からピストンだけでなく、その向こう側がとっても良いですよ。ナキウサギも見れましたし。写真、小さすぎて載せませんでしたけどね。地元の方のようですし、知ってしまったからには、行かれないと後悔しますよ(笑)
天人峡→トムラウシを日帰りトレイルするのが夢です( ´艸`)
ナキウサギもいたんですね。
トムラウシはやっぱり夢の山です。
体力、技術、走力つけて、時がきたら、挑戦します!!
お返事までいただきありがとうございました。
初めまして🎵新得町の隣 清水町出身の北さんからお疲れ様です❗素晴らしい写真ですね 、おいら60歳過ぎからホンカクテキニ登山を始めた古希過ぎのジーです
それまではお金くれても山なんか登るかと友達の誘いを断り続けていたのですが
スッカリはまり故郷の十勝岳に登り感激❗槍や北岳、黒部五郎だけにも妻と登りました❗この月末に斜里岳と羅臼岳に登ります
トムラウシの縦走は俺らには厳しいので新得がわから登るつもり、早くしないと体力が衰えるので来年に田舎に帰省したら上る予定、大変記事も参考になりました、内地からだとコウツウヒガ バカになりません、LSG飛行機だと良いですね、どうぞまた北海道の🗻にお越しくださいまし❗山梨県甲斐駒ヶ岳麓に移住した北さんから❗どうぞお元気で☺
はじめまして。
現在70歳ということで、自分も見習って、70歳でも登山現役を目指したいと思います。
ちなみに、本州の山は北海道の山とは、まったく別物で感動しています。
山というか自然そのものです。「原野」という方がぴったりな感じがします。
山の美しさだけでなく、自然の奥深さに感動します。
「北海道にきたな〜」って感じです。
田舎に帰省されましたら、北海道の山々、存分に楽しめますね。
また、来年、北海道には行きますよ。
それでは、お互い、怪我無く、事故無く行きましょう。
ごめんなさいタイトルにいっぱい書いてしまいました
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