記録ID: 1969589
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
想定外からの南ア縦走(北岳〜塩見岳〜荒川岳〜赤石岳)
2019年08月09日(金) ~
2019年08月12日(月)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 36:22
- 距離
- 58.1km
- 登り
- 5,516m
- 下り
- 5,866m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:35
2日目
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:37
3日目
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 8:59
4日目
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 5:59
今回も先週に続き、ヤマレコ未登録の百高山である烏帽子岳&小河内岳を目指します。
鳥倉からピストンなら容易に登れる2座ですが、縦走にこだわると日数を要します。
特に今年は二軒小屋が休業中なので周回ルートが計画できず縦走あるのみ。
台風10号の動きが気になりますが、鳥倉イン、椹島アウトの3日間の計画です。
仕事を終えて特急あずさに乗り込みますが、
大月過ぎた辺りで、大雨のため甲府〜小淵沢が運転見合わせとの車内アナウンスが。
どうせゲリラ豪雨ですぐ動くだろうと思っていましたが、
甲府駅に着いても運転再開の見通しなし、
さらに飯田線への最終列車への接続はできないとのアナウンス。
当初予定の伊那で宿泊することは断念せざるを得ません。
運転再開を待って岡谷で泊まっても鳥倉への明日午前のバスは間に合わないので、
甲府駅で電車が停まったことを運命と思い、
広河原から北岳経由で小河内岳を目指し、鳥倉に下山することにします。
甲府駅周辺でホテルを20軒くらい当たりますが全て満室。
駅で寝るしかないかと思いましたが、最後に視界に入ったホテルで交渉すると、
ようやく泊まることができました。
しかしホテル探しに時間を費やした上に、
広河原行きのバスは早く並ばないと立つ羽目になるので早起きし、
睡眠不足で初日を迎えます。
バスの中で前日に北岳で落雷死亡事故があったことを知らされます。
今年の夏は天気が不安定で早着しなければと思うものの、睡眠不足でペースはあがらす。
小太郎山分岐の稜線に出てからは時々座りこんでしばし眠ります。
ガスも湧き始めたし、この体調では北岳山荘に宿泊した方が無難と思い山荘に立ち寄りましたが、布団は2人で1枚との貼り出し。
この日はゆっくり寝て体力を回復したいところ。
熊の平小屋まで行けば快適な睡眠がむさぼれると想像し、足を前に進めました。
間ノ岳山頂で同じく熊の平小屋を目指しているYさんと出会い、
途中から話しながら歩いたので、眠気もとれて小屋到着。
すぐに夕食でしたが、何と5名のみ。
荷物も広げたい放題で、3回目となる今回も快適な熊の平小屋となりました。
天気を確認すると台風の動きが思ったより遅く、椹島からのバスも確保できたので、
1日延長して椹島まで歩く計画に変更します。
2日目は小屋があまりに静かだったため1時間以上の寝坊。
目覚ましより早く起きることはあっても、遅く起きたのは初めての経験でした。
塩見小屋を過ぎると平出和也さん、田中陽希さんとすれ違いました。
先行していた平出さんとは少し話すチャンスがありましたが、
とてもフレンドリーな方でした。
この日は三伏峠より先に進む選択肢もありましたが、
天気が良い状態で百高山の烏帽子岳と小河内岳を登りたかったので、
三伏峠泊まりとし、のんびり過ごします。
3日目は今回のハイライトで南ア縦走路で最も人が少ない区間。
暗い中出発しますが、烏帽子岳ででっかい塩見岳と富士山が出迎えてくれ、
百高山である烏帽子岳の魅力を存分に味わいます。
続いての小河内岳は三伏峠〜荒川岳間の盟主という雰囲気で、
山頂ではオコジョが待ち構えてくれました。
高山裏避難小屋までは順調でしたが、荒川前岳の登りは亀足に。
そのため前岳に着いた時には一面のガス。
この状態では悪沢岳に行く価値なしと判断し、早々に荒川小屋にチェックイン。
Yさんとはここでも再会しびっくり。
さらにTJARの強者達がトレーニングなのか集結していました。
最終日も早出し、小赤石岳の肩で御来光を迎えます。
悪沢岳から富士山にかけての色彩のグラデーションに感動の朝でした。
赤石岳でYさんとはお別れ、さらに南に歩けるYさんが羨ましかったです。
予定では13時のバスに乗る予定でしたが、
風呂に入る時間を確保すべく、気合いを入れ10時30分のバスに間に合わせました。
風呂入って、ビール飲んで、飯食って、至福の時を過ごしました。
スタートから未曾有のトラブル発生でどうなるかと思った南ア縦走山行でしたが、
終わってみれば毎日天気に恵まれた素晴らしい旅になりました。
改めて南アのスケールの大きさを感じるとともに、
北アと比べ格段に静かな山歩きを堪能できました。
鳥倉からピストンなら容易に登れる2座ですが、縦走にこだわると日数を要します。
特に今年は二軒小屋が休業中なので周回ルートが計画できず縦走あるのみ。
台風10号の動きが気になりますが、鳥倉イン、椹島アウトの3日間の計画です。
仕事を終えて特急あずさに乗り込みますが、
大月過ぎた辺りで、大雨のため甲府〜小淵沢が運転見合わせとの車内アナウンスが。
どうせゲリラ豪雨ですぐ動くだろうと思っていましたが、
甲府駅に着いても運転再開の見通しなし、
さらに飯田線への最終列車への接続はできないとのアナウンス。
当初予定の伊那で宿泊することは断念せざるを得ません。
運転再開を待って岡谷で泊まっても鳥倉への明日午前のバスは間に合わないので、
甲府駅で電車が停まったことを運命と思い、
広河原から北岳経由で小河内岳を目指し、鳥倉に下山することにします。
甲府駅周辺でホテルを20軒くらい当たりますが全て満室。
駅で寝るしかないかと思いましたが、最後に視界に入ったホテルで交渉すると、
ようやく泊まることができました。
しかしホテル探しに時間を費やした上に、
広河原行きのバスは早く並ばないと立つ羽目になるので早起きし、
睡眠不足で初日を迎えます。
バスの中で前日に北岳で落雷死亡事故があったことを知らされます。
今年の夏は天気が不安定で早着しなければと思うものの、睡眠不足でペースはあがらす。
小太郎山分岐の稜線に出てからは時々座りこんでしばし眠ります。
ガスも湧き始めたし、この体調では北岳山荘に宿泊した方が無難と思い山荘に立ち寄りましたが、布団は2人で1枚との貼り出し。
この日はゆっくり寝て体力を回復したいところ。
熊の平小屋まで行けば快適な睡眠がむさぼれると想像し、足を前に進めました。
間ノ岳山頂で同じく熊の平小屋を目指しているYさんと出会い、
途中から話しながら歩いたので、眠気もとれて小屋到着。
すぐに夕食でしたが、何と5名のみ。
荷物も広げたい放題で、3回目となる今回も快適な熊の平小屋となりました。
天気を確認すると台風の動きが思ったより遅く、椹島からのバスも確保できたので、
1日延長して椹島まで歩く計画に変更します。
2日目は小屋があまりに静かだったため1時間以上の寝坊。
目覚ましより早く起きることはあっても、遅く起きたのは初めての経験でした。
塩見小屋を過ぎると平出和也さん、田中陽希さんとすれ違いました。
先行していた平出さんとは少し話すチャンスがありましたが、
とてもフレンドリーな方でした。
この日は三伏峠より先に進む選択肢もありましたが、
天気が良い状態で百高山の烏帽子岳と小河内岳を登りたかったので、
三伏峠泊まりとし、のんびり過ごします。
3日目は今回のハイライトで南ア縦走路で最も人が少ない区間。
暗い中出発しますが、烏帽子岳ででっかい塩見岳と富士山が出迎えてくれ、
百高山である烏帽子岳の魅力を存分に味わいます。
続いての小河内岳は三伏峠〜荒川岳間の盟主という雰囲気で、
山頂ではオコジョが待ち構えてくれました。
高山裏避難小屋までは順調でしたが、荒川前岳の登りは亀足に。
そのため前岳に着いた時には一面のガス。
この状態では悪沢岳に行く価値なしと判断し、早々に荒川小屋にチェックイン。
Yさんとはここでも再会しびっくり。
さらにTJARの強者達がトレーニングなのか集結していました。
最終日も早出し、小赤石岳の肩で御来光を迎えます。
悪沢岳から富士山にかけての色彩のグラデーションに感動の朝でした。
赤石岳でYさんとはお別れ、さらに南に歩けるYさんが羨ましかったです。
予定では13時のバスに乗る予定でしたが、
風呂に入る時間を確保すべく、気合いを入れ10時30分のバスに間に合わせました。
風呂入って、ビール飲んで、飯食って、至福の時を過ごしました。
スタートから未曾有のトラブル発生でどうなるかと思った南ア縦走山行でしたが、
終わってみれば毎日天気に恵まれた素晴らしい旅になりました。
改めて南アのスケールの大きさを感じるとともに、
北アと比べ格段に静かな山歩きを堪能できました。
天候 | 8/9:晴れ後霧 8/10:晴れ後くもり 8/11:晴れ後霧 8/12:晴れ 3日間とも夕方〜夜はにわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:椹島〜臨時駐車場(バス;指定山小屋宿泊者無料)〜白樺荘(徒歩)〜静岡駅(予約制バス;3100円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・烏帽子岳〜荒川前岳はガレ場やトラバースが多く、集中力が必要です。 ・山と高原地図に記されている水場は全て出ていました。 |
写真
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コメント
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南アルプス7峰縦走(北岳-間ノ岳-塩見岳-悪沢岳-赤石岳-聖岳-光岳)
利用交通機関:
電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
hirokさん、お久しぶりです。
想定外のルートに変更されたので、2日目8/10(土)の塩見小屋から本谷山の間ですれ違ったようです。
もちろん面識がないのでわかるはずもないのですが、ちょっと残念です。
どんな方とすれ違ったかなぁ、と思い返しても姿が浮かんできません。
今回は小屋泊山行だったのでしょうか、三伏峠小屋、荒川小屋の混雑はどうでしたか?空いた山小屋は天国ですよね〜♪
お疲れ様でした。
YosshiTさん、こんばんは
当初の予定が伊那泊で、6:45の伊那大島発のバスに乗るという
まさにYossiTさんの計画そのものでした。
塩見小屋から本谷山間はこの日で最もすれ違いが多かった区間でした。
(平出さん&陽希さんもこの区間でした)
意外とこれから塩見岳目指す方多いけど、
塩見小屋は小さいし、どうするのかなあなんて考えながら歩いていました。
YosshiTさんは熊ノ平まで行かれたのですね
三伏峠、荒川小屋ともに5〜6割の入りで、お盆休みなのにびっくりでした。
‖翩でキャンセル続出
▲謄麈颯屐璽爐脳屋は閑散(三伏峠のテン場はぎゅうぎゅう詰め)
のどっちかなあ、と思いました。
hirokさん、こんにちは
電車の不通は残念でしたが
hirokさんの引き出しの多さに驚きました。
大きな天気の崩れもなく、
それぞれの山がデカく雄大な南アルプスです。
日の出の雲海と富士山には涙が出そうです。
ダケカンバの森の写真もなかなかすてきです。
熊の平小屋はテッパンですか。
近い小屋、遠い小屋でぜんぜん違うようで
機動力の重要性を実感しました
satfourさん、こんばんは
甲府で電車が止まった時点で、選択の余地がなかったというのが実情です。
結果的には台風が遅かったので、予定通り椹島まで歩けたので、結果オーライでした。
南アから見る富士山は特別ですね。
大きさが違うし、御来光がとても絵になります。
毎回印象に残る朝を迎えることができて、ラッキーでした。
熊ノ平小屋は3回目でしたが、良い思いしかないです。
北岳山荘はいつも混んでいますが、ここはいつもガラガラ。
そのうちに廃業にならないか心配なくらい。
水もジャバジャバ出て、お勧めの小屋の一つです。
白峰三山縦走する際も、ちょっと寄り道してここに泊まれば快適に過ごせると思います。
通常人のざわめきで自然に目が覚めることが多いですが、
寝坊するほどガラガラってすごいですよね。
hirokさん、こんにちは。
連休はお山は休みだったのかしら?と思っていたら
ガッツリ南アでしたか
出だしの予定変更、感想を読んでいるだけで疲れてきそうです。。
うまく乗り越えて、充実の4日間になりましたね
9年前になりますが、テン泊装備で鳥倉から入山し、
初日に悪沢岳まで歩いた時のことを思い出しました。
(途中高山避難小屋でテントを張り、ピンストした)
このときの荒川前岳への登りがきつかったこと、写真を拝見して
記憶が鮮明に蘇ります。そして、戻り途中でのあの水場の
ありがたかったこと。
山行終了後の生ビールの美味しさは格別だったでしょうね
お疲れさまでした。
熊の平小屋のテン場は南アで一番泊まってみたいところ。
ここのところの行動パターンからいつになるか不明ですが。。
youtaroさん、こんばんは
南アでは70〜80Lザックを背負っている方がたくさんいましたが、
あれだけの重量背負って歩けるのは尊敬に値します。
こちらは朝・昼飯を背負っただけで、
いつもよりスピードが確実に落ちているのがわかりました。
軽量に慣れてしまうと、そうでない時の反動が怖いです
三伏峠〜荒川前岳は久々に歩きましたが、
とても人が少なく、その一方で烏帽子岳や小河内岳などいい山もあって、
改めていい所だなあ、と感じました。
しかし最後の荒川前岳は日差しが強烈&標高差600mの登りと、
南アらしい洗礼を受けてしまいました。
あの水場がなければ三伏峠から担いだと思うので、とても助かりました。
予定より早く椹島に着いたことによって、 & ととても幸せな時でした。
たまには早めに下山して、のんびりもいいですね
hirokさん、こんばんは!
いつにも増して豪華な休日ですね〜
歩きたいと思っている場所、全て網羅されていますよ
天候にも恵まれ、思い出に残る山行だったと思います。
写真の一枚1枚に、思いが込められている気がします
こうして拝見していると、やはり百高山は魅力的な山々ですね!
安倍荒倉岳も、そこに至る稜線歩きが素晴らしいので
ピークについては我慢ですね
お盆は多忙で、最終日しか出掛けられませんでしたが
hirokさんのレコで、行ったつもりになりますよ
tailwindさん、こんばんは
昨年、一昨年と悪天に泣いたお盆休みだったのですが、
ようやく今年は縦走がかないました。
当初、台風が3つも立て続けに発生した時は、今年もダメかと頭を横切りましたが。
遅い台風10号のお蔭で、1泊延長して楽しめました
何とかマイナーな三伏峠〜荒川前岳を歩けて良かったです。
百高山は完登した後でも気になる存在ですね。
稜線から外れていてもついつい立ち寄ってしまいます。
安倍荒倉岳はサインが新しくなってましたし、
新蛇抜山はルートが明瞭になっていたので、
百高山ブーム到来か!?と思ってしまったほど。
これからも意識しての登ろうとと思います
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