花と雪の飯豊山
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 31:57
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,973m
- 下り
- 1,963m
コースタイム
2日目 4:20本山小屋-飯豊本山-5:00本山小屋6:30-10:10三国岳-13:00御沢野営場
天候 | 1日目 曇り時々晴れ 2日目 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(ただし男子トイレは閉まってました。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
キャンプ場に登山ポストあり。福島の山は携帯やPCからも登山届出せます。 雪の比較的少ないこのコースにも、まだだいぶ雪渓が残っていますが、アイゼン等は使いませんでした。慣れない方はつけた方が良いかもしれません。 山小屋は開業前ですが、開放されています。トイレは使用できませんでした。 剣ヶ峰〜三国山付近はブヨ多し。虫よけスプレーのお世話になりました。 |
写真
感想
今回が初めての飯豊です。初めての山域はちょっと緊張します。
飯豊デビューは会津側の川入からのコースを選びました。右は山形県、左は新潟県、足元だけが福島県という不思議な県界尾根のコースです。
御沢のキャンプ場から暫く森林の道を歩きます。チラホラと咲くアカモノやマイヅルソウ、ウラジロガクヨウラクなどの花に元気づけられながら、視界のあまり効かない急登を進み、下十五里、中十五里、上十五里と標識を確認しながら標高を上げていきます。
地蔵山と道を分けて水場のコースへと進むとシラネアオイが現れ始めます。さらに歩みを進めると、徐々に視界が開けてこれから登る三国岳も姿を現しましたが、それも一時、ガスが出てきて残念ながら再び視界が途切れてしまいました。それでも豊富な花が目を楽しませてくれます。ただし、のんびり花の写真を撮っていると大量のブヨが寄ってきます。
鎖場もある剣ヶ峰の岩場を越えると三国岳。シラネアオイとヒメサユリの群落を見ながらいくつかのピークを踏み、たびたび雪渓の上を歩いて行きます。
切合の小屋の前で、後ろから追いついて来られた単独の方は、飯豊本山を越えて御西小屋まで行かれるとのこと。私もできれば御西小屋まで行き、翌日大日岳まで登れたらと考えていました。ただ、あまりに素敵な花の撮影に時間を取られてなかなか前に進めません。
切合小屋のあたりから天気もだいぶ回復してきて、草履塚では漸く飯豊の素晴らしい山容を眺めることができました。まだまだ豊富に残る雪田が、山肌にゼブラ模様を美しく描いています。またこのあたりから、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲチングルマ、オヤマノエンドウ、ヒナウスユキソウ、ミヤマダイコンソウ等々のお花畑が素晴らしく、目を楽しませてくれました。結局、本山小屋に到着したのは2時過ぎ。天気も再びガスってきたので、御西はあっさりあきらめ、今夜の宿はここにすることにしました。
小屋の横の砂地に幕営したのは、結局、私一人。もう少し下の広場にも、もう一張のテントが張られていたのみでした。夕刻から風が強くなり、夜にはテントが壊れるのではないかと言うような強風にあおられ、良く寝られない一夜を過ごしました。こんな風が吹くなら避難小屋に泊まれば良かったと後悔しても後の祭りです。星の撮影用に担ぎ上げた三脚は、今回も重しになっただけでした(涙)
あくる朝、この日もスタートはガス。朝食前に飯豊山まで往復し、テントを撤収して元来た道を戻ります。なぜかまた、草履塚のあたりでガスが晴れてきました。再び雪形の美しい飯豊の山を堪能し、お花畑を愛でながら下山しました。
予定より短い山行ながら、キャンプ場にたどり着いた時には足がふらふらになっていました。標高500mから2100mまで登るので結構きつい山なんですよね。
でも、花は豊富で雄大な景色。この山、すっかり気に入ってしまいました。
登り始めは何処かよそよそしかった山が、帰るときにはフレンドリーな山に思えました。また、来るよ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する