【北アの女王、薬師岳を独り占め、恥ずかしがりやの女王様は雲隠れ】
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 09:48
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,761m
- 下り
- 1,744m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:44
天候 | 晴れのちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
有峰林道小見線は有料道路(1,800円)am6:00〜pm8:00の間通行可です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
薬師峠キャンプ場までは夏道です。薬師峠より上、薬師岳山荘の下までが雪渓歩きとなりますが、かなり融雪が進んでいて踏み抜き要注意です。アイゼンはあれば安心でしょう。前爪は不要です。 太郎平小屋の水場はまだ栓を開けてませんでした。水は薬師峠キャンプ場に水場あります。 下山後の温泉はいつものグリーンパーク吉峰、大人600円。シャンプー、ボディソープ備え付けです。露天風呂、サウナもあります。 |
写真
感想
梅雨の中休みが今年はしばらく続いてますよね
めずらしく平日に休みがとれたので、随分以前に登った薬師岳へ単独登山です。
なんと4年ぶり、登山始めた頃に登ってそれっきりなんですよね。遠くから眺めることはあるんですけどね。どっしりした存在感のあるお山です。
愛知大学の遭難事故でも有名で、なんとなく畏敬の念を抱く山でもあります。
どこから向かうにしてもアプローチが大変。なので静かな山行ができるかな?特に本格的な夏山シーズン前の時期ですしね。
有峰林道のゲートに到着したのは5時40分頃。先行車が1台いましたが岩魚釣りの方。登山では自分が一番乗り、っていうか他に登山の人いません。他は工事関係車両ばかり。
きっちり6時にゲートが開いていざ登山口の折立へ。大体30分くらいで登山口に着きます。なのでスタートは大体7時前頃からなんですが、登山としては随分遅いスタートではあります。
登山口にある愛知大学の慰霊碑におまいりしてからスタート。今日一日の登山の無事をお願いしました。
前回も日帰りしているので、それとなくペースはつかめてはいますが、多少スピードを上げて太郎坂を登ります。しかし、この太郎坂が実につらい。斜度としては早月尾根と遜色ありません。
しかも朝からいい天気。樹林帯の中でも汗が滴り落ちます。途中にアラレちゃんポイントというのがあって(樹にDrスランプのアラレちゃんの看板がしばりつけてある。どうやら30年以上の歴史があるらしい。現在4代目)、太郎平小屋の従業員は折立から40分を目安にしているらしい。
で自分はというと大体35分くらいで登れてる。こりゃ調子いいわ。ま、日帰りでザックも軽いからなんですけどね。これでテントとか担いでるともうダメ。
最初の休憩を三角点に決めていたのでそこまではひたすら登る。三角点はそれまでの樹林帯から急に抜け出すので、まことに気持ちがよろしい。
ここからは展望がいいプロムナードのような登山道になります。雪はほんとうにところどころ残ってましたけど、まぁ無いのと同じようなもんです。
三角点から上はチングルマがものすごいことになってました。まさにチングルマ祭り状態です。コイワカガミもその中に赤い色で咲いていて、さすが山深いお花畑はいいですね。しかもこの登山道に独りっきり。天気もよくてサイコー。なんというぜいたく。
立山方面は三角錐のような剱岳もクッキリと見えていて気分上々。平日で人が少なくて天気もいいとなれば歌でも歌いながら登るしかないですね。で、なぜか頭の中ではAKBのカチューシャがリフレインしている。え?こんなん俺のジェネレーションじゃないしと思っても、しばらくするとリフレインしてるんですよ。なんじゃこりゃ、結局この日は下山までカチューシャのヘビーローテーション状態でした(笑)
太郎平小屋には2時間40分くらいで到着。よしよしいいペースだぞと、周りを見回すとどうも雲行きが怪しい。青空見えてるけどさっきまでこんなに雲あったっけか?
と思ってるまもなく、薬師岳は頂上が雲の中に隠れてしまいました。ありゃ、前回もそうだったけど薬師岳とはあまり相性がよくないようです。雲の中頂上に向かうのはあまりテンション上がりませんが、頭の中のカチューシャに励まされて薬師岳に向かいました(笑)
薬師峠のテン場から上が雪渓歩き。トレースはそれなりにあるし、トラバース箇所はスコップでステップカットしてあるので自分はアイゼンなしで行きました。あればより安全かと思います。融雪が進んでるので踏み抜きには要注意です。
薬師平で一旦夏道が出ますが、すぐに雪渓に戻り薬師岳山荘の手前200mくらいまで雪渓です。そこから上はピークまで雪はありません。この辺ではミネズオウ、アオノツガザクラ、キバナシャクナゲなんかがよく咲いてました
薬師岳山荘は昨年新築して、新しい木の香りがなんともいいです。一度泊まってみたいですね。晴れてれば小屋から薬師岳や周囲の山の景色がいいのですが、残念ながらガスで展望がきかないので、さっさと頂上に向かいます。
ここからはの赤い石のガレ場をジグザグに登り、ほどなく避難小屋跡。頂上はもうすぐそこですが、遭難慰霊のケルンがあるのでそこでもお参り。ここまでの無事に感謝しつつ頂上へ。
ヤッター頂上!ってガスであまり見えないんですよ。幸い雲が動いているので、少し晴れたときを狙って写真撮影。しばらく待ってみたけどあまり回復しない。こんなんで北アルプスの女王を独占してもなー、あまりうれしくない。
こんな時に他に登山者がいれば話でもするんですが、この日はとにかく誰にも会わない。登山者じゃなくてメスのライチョウが雪渓の上をちょこちょこ歩き回ってましたけどね、ライチョウじゃお話もできないし。
お昼食べたり写真撮ったりして20分くらい頂上にいましたかね、あまり回復してくれないので、今度はピーカンの時に登頂する、ということにして名残惜しいですが下山します。薬師岳にはまた宿題ができました。
降りは雪渓上も走って降れるし足にも優しい。真夏だとこんなわけにいかないんですよね。雪渓切れるあたり、ちょうど薬師沢源流と登山道が並行するところは、岳カンバが雪に倒されていて、突然バーンと立ち上がったりするので注意が必要です。この辺傾斜が急で一番気を使うとこでしたね。
太郎平小屋でバッジと山小屋スタンプをゲット。夏の最盛期は沢山の人でにぎわうポイントなんですが、今日は小屋前のテーブルに私だけ。少しガス晴れないかなと思って待ってみましたが、むしろ悪くなる一方。
この日は麓はずっと晴れだったんですが山の方は雲に隠れてたみたいですね。ま、こんなこともあります。
急ぐ山旅でもないので、高山植物の写真を取りながら降ります。ところが私、登りはいいんですけど降りが苦手。特に急勾配はゆっくりになってしまうんです。
案の定、太郎坂では登りより降りの方が時間がかかってしまいました。登りより時間がかかるってどういうこと?慎重にもほどがありますよね
望みどおり北アルプスの女王を独占できましたが、天気がいまひとつだったので、もう一度登る理由ができました。今度は日本海まで見えるような天気の時に登りたいですね
羨ましいです
sakura0725さん
まずは、その体力と行動力に敬服します
凄過ぎです
それにしても、何とも言えないお花畑
多種多様の高山植物が一斉に咲き誇っていますね
百のお山のうち
とても参考になりましたよ
頭の中のAKB
こんばんは
平日登山っていいですよ
なんか罪深いような気がして、でもいい気分なんです
梅雨なのにたまたまお天気が良くて
同じ曲が頭の中でグルグルまわってるって経験ないですか?
この山域は大好きですよ〜
前日、お隣の黒部五郎にいってました!
北ノ俣からの景色見て
いつか、立山から
薬師を縦走してみたいな〜と思いましたよ!
確かに単独登山ですと
脳内エンドレスミュージックって流れますね!
私の場合、今回はビートルズとaikoでした。
raichouさん こんにちは〜
黒部五郎のレコ読ませていただきましたよ〜、大、大、大拍手です
飛越からの黒部五郎はやりたいやりたいと思ってるんですが、みなさんあのぬかるみがひどいって...で、躊躇してるんです
長靴で踏破されたraichouさんに脱帽です
今度同じルートで歩いてみようと思います
脳内エンドレスミュージックの理解者がいてくれてうれしいです
私もBeatles大好きです
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する