立山トレッキング(室堂in/黒部ダムout) ※百名山仮完登♪
- GPS
- 09:24
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,846m
- 下り
- 2,835m
コースタイム
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 2:31
- 合計
- 8:30
天候 | Day1(9/27):晴れのち曇り、Day2(9/28):曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【立山黒部アルペンルート】5:25 電鉄富山駅 - 8:20頃 室堂 |
コース状況/ 危険箇所等 |
立山カルデラ周回は、所々にガレ場、ザレ場があるものの、好天下であれば危険に感じる場所はなかった。 一ノ越〜東一ノ越〜黒部平の下り区間では、東一ノ越以降、眺望のない樹林帯を歩く区間が長く、前夜雨だったため、ゴロゴロした岩が濡れ濡れで滑り、何度も転びそうになったため、要注意。 |
その他周辺情報 | Day1:日本一標高の高い温泉宿(ミクリガ池温泉:1泊2食9,300円)にて。 Day2:信濃大町駅徒歩数分の旅館七倉荘にて(500円)。 |
写真
感想
ついに訪れたソノ日!そう、百名山完登の日!
2016年の初代山の日(8/11)に富士山へ登り、その翌日(8/12)に日本最高峰剣ヶ峰(3,776m)の地でご来光を見てから、足掛け3年強(1,141日)、ついに百名山を、立山で完登しました!(ちょうどヤマレコを始めたのも富士登山の直前からなので、自分の百名山ヒストリーは、すべてヤマレコに記録されています!ちなみに、今、噴火警戒レベル的に登頂できない阿蘇高岳と草津白根山は、最も近い山で代替しているため、ヤマレコ上ではシビアに98座と出ます・・・)
元々はインドアな人間でしたが、2010年、山形県に36歳で単身赴任したのがきっかけで、同僚に誘われるがままに月山や蔵王に登り、その頃は「百名山」という単語も知らず、蔵王でスキーに興じ、徐々にアウトドアなキャラに変貌!!2012年に帰京後、「太った」ことがきっかけで、2014年にダイエット目的でウォーキングをスタート。半年後にはランニングをスタート。以来2016年夏までは、東京都最高峰・雲取山や高尾山、故郷の筑波山に登る程度で、多分この頃も「百名山」という単語を知らなかったと思います。
転機が訪れたのは2016年夏。2年ほど週末にずっと続けてきたランニングに段々と飽きてきました。やはり同じルート、同じ距離、同じ景色を見ながら走っていたからだと思います。その頃、テレビだかWebだかで、きっと「トレラン」というキーワードを聞いたんだと思います。普通のトレッキングは何度かしていた当時の自分にとって、最初は「変態」の領域だと思ったトレラン。でも、山を走ったら、毎回違う景色で刺激があり、楽しいだろうな、と妄想を膨らませるほどになりました。
そして、満を持して、2016年6月11日、故郷の筑波山でトレランに初挑戦!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-904190.html
ついに「変態」の領域に足を踏み入れ、それをやり遂げた「変態越え」に達成感を感じ、調子付いて翌週末も、東京の高水三山をトレラン!そして1ヶ月後には、故郷の筑波山を頂点とした筑波連山33kmトレランにチャレンジし、休憩込み12時間弱で走破。その後、もう1回筑波山トレランをはさみ、ついに日本最高峰の富士登山(トレランでなく、普通のトレッキング)にチャレンジ。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-939790.html
シンボリックに、初代山の日(8/11)という日をセレクトしました。この時点では、これが百名山1座目で、今日に至る百名山完登の出発点になるとは夢にも思いませんでした。※それ以前に登っていた月山、蔵王、雲取山、筑波山の4座は、再度登り直したので、あくまで富士山が1座目(起点)
その後、トレランにハマり、2016年の残りは、東京近郊、特に奥多摩の低山を走ってました。この時点では「百名山」というキーワードは知っていたと思いますが、完登なんて全く眼中になかったですし、皇海山とか光岳なんて読めないし、どこにあるかも知らなかったと思います(笑)。富士山の後、半年以内に登った百名山は、それ以前にも登っていた雲取山と筑波山のみ。
明確に「百名山」を意識し始めたのは、2017年3月だと思います。当時は、利尻山や宮之浦岳とかはるか遠方があるため、百名山なんて夢のそのまた夢だと思い、まずは日帰りできる関東近圏の百名山にトライしてみよう、という軽いノリでした。
そして、2017/3/17に、百名山(関東近圏限定!)へ登ろう!と思ってから初めての百名山となる残雪期の丹沢山へ挑戦!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1086689.html
その翌週には、同じく残雪期の両神山へ挑戦し、GWには同じく残雪期の瑞牆山・金峰山へ1Dayでダブルヘッダー登山し、富士登山以来2度目となる、山小屋(金峰山小屋)を利用した1泊2日登山を堪能し、日帰りの呪縛から解かれました。そして、あることに気づきます。「日帰りでなく、山中泊を取り入れたら、もっと行動範囲が広がるんじゃないか!?」と。ただ、毎回小屋泊では、財力が持ちません。そこで「テン泊」というキーワードが浮かび、調べに調べた挙句、国内最軽量(多分2019年現在でも!)、ダブルウォールテントで、ペグ込み930gというMountain Hardware社のGhost UL1というモデルを約5万で新調!これが「関東近圏」が限定解除(笑)されたブレークスルーポイントで、ここを境に、百名山完登に向けて、本格的にお尻に火がついたのだと思います。
そして、人生初のテン泊は、東京からはるか北に位置する岩手山となりました。2017/7/15のことです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1199622.html
そして、2017年8月、18kgのテン泊装備をかついで、人生初の長期縦走として、南アルプス北部へ繰り出します。そのDay1に、甲斐駒(黒戸尾根)をセレクトしたのは、やっぱりマゾだったからなんでしょうね(笑)。その重さゆえ、標準コースタイム以上かけて仙水小屋まで下山しましたね。今は4,5泊でも15kg程度に絞れてるし、コースタイム×0.7程で歩けるので、今思えば、たった2年前のことですが、懐かしい思い出ですね。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1225930.html
そして、年末に再び転機が訪れます。ピッケル&12爪アイゼンの新調、そう、積雪期の百名山挑戦です。それまでも雲取、丹沢、両神、那須、西吾妻etc. 軽アイゼンでいくつも残雪期の百名山を踏破してきましたが、厳冬期、ピッケルとアイゼンのデビュー戦が、いきなり八ヶ岳(赤岳)だったのは、本当は背伸びしすぎだったのかもしれません。が、誰に教わるでもなく、前爪を利用したキックステップやピッケルを用いた耐風姿勢が身についており、危なげなく八ヶ岳を踏破します。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1345854.html
2018年の年明け早々には、鳳凰三山の薬師小屋を拠点とした1泊2日スノーハイクで、標高1,2,3(富士山、北岳、間ノ岳)の絶景を堪能し、雪山を本格的に始めることに!(ただし、現在に至るまで、雪上テント泊経験はなし)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1351671.html
その後も、本州の雪山をガンガン攻め、その集大成が、GWの燕岳〜大天井岳〜常念岳〜槍ヶ岳かもしれません。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1451526.html
そして、2018年8月、入社以来初めて連続2週間の夏休みを取得し、ついにプライベート(自費)で初めて訪れる北海道へ!結果的には、利尻山を皮切りに、12日で百名山全9座を巡り、レンタカーを1人で2,800km運転する荒業をやってのけました。「洋上のアルプス」利尻山ではSea to Summit to Sea、そう海抜0mから登頂し、海抜0mへ戻る、という新たな楽しみ(笑)を発見しました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1556598.html
北海道から帰京後は、週末を利用して、百名山新規開拓を兼ねた紅葉狩りを本格化。中でも、2014/9/27の突然の噴火から(その時点で)4年経ち、2週間位限定で登頂が解禁された御嶽山は、登頂可能最終日(10/8)、快晴下で登頂でき、気持ちを新たにしました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1612060.html
その後、11月後半の3連休で白山へ登ろうと計画していたら、11/22(木)に白峰ゲートが冬季閉鎖。結局、2日後の11/24(土)から1泊2日、白峰ゲート〜別当出合間の片道18kmを己の足で歩いて、冠雪直後の文字通り"白山"を、ラッセル含みで登頂したのも、今となれば"苦しい"思い出ですね。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1662319.html
そして、2019年早々(1/2から)、満を持して、九州へ初遠征。雪の宮之浦岳は、3日間で20名程度としか出会わない「静かな山旅」が待っていました。GWや8月は、縄文杉辺りとか、自分のペースで歩けないほどの渋滞と聞きますが、実質どこ行っても、独り占めできるほどガラガラ。それでいて天気は快晴。山の神様に感謝です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1696685.html
GWには、九州遠征第2弾で、九州の百名山(登れない阿蘇中岳は、外輪山の烏帽子岳、杵島岳、往生岳で代替)を全部制覇し、8月には2年連続となる2週間連続夏休みを取得し、半年前から計画していた南アルプス南部と北アルプス最奥部へ、それぞれ4泊5日の大縦走。本当はほぼ全部テン泊予定で予定を組んだのに、悪天により、延べ10日間でテン泊は1回(南ア茶臼小屋)のみとなったのは誤算でしたが、アルプスの奥深さを改めて実感した夏となりました。と、同時に、8月終了時点でついに99座まで到達しました。
そして、100座目にセレクトしたのは、紅葉期の立山。必ず晴れた日に登頂しようと思い、紅葉が色づく時期を待ち、好天到来を待ち、冒頭に記したソノ日を、やっと本日迎えたのです。
って、前置きがスーパー長くなりましたが、こうして紆余曲折を経て、本日、百名山を完登できました。以下、今回の立山登山のレポが始まります!!
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元々は、毎日あるぺん号で室堂まで乗りつけ、楽に室堂入りしようと考えてましたが、あるぺん号は平日になく、かつあるぺん号は(天候起因の)キャンセル料がバカ高いので、早々に室堂inの手段は、富山側からの立山黒部アルペンルートを選択。東京前夜発の夜行バスで、5:15に富山駅入りし、以降は始発便を中心に乗り継ぎ、8:15頃、室堂へ到着♪。
100座目の立山は、雲ひとつない快晴下にそびえ、ソコソコに紅葉した立山カルデラから見上げる「台形」は迫力満点!はやる気持ちを抑え、立山三山、そう浄土山、雄山、別山に登りたいので、まずは遠回りして浄土山へ。
途中、室堂山展望台に立ち寄ると、8月に登頂した薬師、黒五、笠、水晶をはじめ、槍穂まで、北アルプス南部All Starsの面々が青空の下、丸見え!いやー、まさに百名山完登祭りの様相。本当にステキ!そして浄土山へ。山頂碑見当たらず、どこが浄土山だったか、実はわからないのですが、深く考えず、格好いいフォルムの龍王岳へ。龍王岳(2,872m)が、結果的には百名山コンプリート前に登った最後の頂となりました。
龍王岳から一ノ越山荘を経由しての立山(雄山)山頂までのトレールは、まさに私にとってはビクトリーロード♪。雄山を見上げると、これまで幾多の山々で苦楽を共にしてきたバディ達(夏山=キイロイトリ、冬山=オラフ)も、心なしか感慨深そうな表情をしていましたね(笑)。
そして、ソノ時が到来。500円を払い、雄山山頂の祈祷所へ。祈祷後、横断幕を初めて広げると、居合わせたハイカーさん達から熱烈歓迎を受けました。その時に撮影してもらった写真が、このレポの代表写真となります!!!
その後、立山最高峰の大汝山でも横断幕を広げ、たっくさん記念撮影をしました。ちなみに、雄山や大汝山からは黒部湖・黒部ダムがスッキリ見下ろせます。8月の黒部源流の名峰巡り、そして「黒部川の最初の一滴」巡りを前に、名著「黒部の太陽」を読破し、映画(DVD)も見てきたので、黒部ダムの真上の赤沢岳、鳴沢岳、その間の関電トンネル(扇沢トンネル)を思うと、胸が熱くなりましたね〜。
そうそう、今年7月と9月(今月)、後立山連峰を縦走し、向こう側から紺碧の立山連峰(立山・剱)を見てきたので、対岸の後立山連峰(爺ヶ岳〜鹿島槍〜五竜〜唐松〜不帰ノ嶮〜白馬三山〜旭岳)がクッキリ見え続ける今日の視界は、嬉しくて嬉しくて仕方なかったです♪。
そして、真砂岳を経由して別山(南峰・北峰)へ。ついに立山三山(浄土山、雄山、別山)を踏破。名実共に、百名山をコンプリートした瞬間、といった感じでしょうか。別山北峰から見える眼前の剱岳はホントに近い!そしてイカツイ!まさに岩と雪の殿堂、という巨艦イメージです。8月に早月尾根側から日帰り登頂した際は、真っ白で眺望ゼロだったのが、本当に悔やまれますね。
本当は、剣御前と奥大日岳まで縦走する段取りでしたが、雄山と大汝山で、いつになくゆっくりしすぎて、タイムオーバー。翌日雲間が切れそうなら行こうと思い、剱御前小舎からは黙々とみくりが池温泉まで下山。
みくりが池温泉(1泊2食 9,300円)は、日本一標高の高い(2,400m)温泉宿です。ちなみに日本一標高の高い露天風呂は、2,150mの八ヶ岳・本沢温泉です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1259023.html
Day1は、日中は最高の天気でしたが、夕方以降はガスが上がってきてしまい、日の入りも、翌日の日の出も、全く見えませんでした。なので、アーベントロートやモルゲンロートはお預けです。でも、料理はおいしいし、温泉は入り放題(延べ4回入浴)だし、トイレはウォッシュレットだし、ゴミ箱もあるし、下界の旅館と何ら変わらないクオリティでしたね。とても標高2,400mの山の上とは思えず。
Day2は、終日曇天予報のため、剣御前や奥大日岳登頂は諦め、一ノ越山荘経由で、黒部ダムまでただただ下山するシンプルプランに変更。一ノ越山荘まで300mハイクアップし、そこからは黒部ダムまで1,300mをハイクダウンしました。たいした眺望もない気候でしたが、烏帽子岳〜三ッ岳〜野口五郎岳という裏銀座縦走路は、まぁまぁ見えたのが、眺望的には唯一の収穫でしょうか。
黒部ダムの観光放水(毎秒10t)は圧巻ですね。恐らく小学生の頃、両親に連れられ、見に来ているはずですが、物心ついてからは初の黒部ダムとなりました。実は2週間後も、阿曽原温泉へ黒部ダム側から入る予定のため、また来ます!
本当は扇沢まで歩けるルートがあるなら歩きたい(笑)のですが、仕方なく、関電の電気バスで扇沢へ。以降はバスを乗り継いで信濃大町、そして新宿へ。信濃大町で食べたソースかつ丼は絶品でした。
こうして、2016年から始めた百名山登頂は、立山で無事幕を下ろしました。
100座のうち、眺望に恵まれた山が62座。逆に言うと、37座は眺望なしorイマイチだったので、再度登り直し、全座の眺望を得ることを、次なる目標において、登山を続けていきます。
長い日記を読破頂き、ありがとうございました!
/////(後日追記)/////
2020/9/19 阿蘇山へ登頂(真の99座目)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2600358.html
2021/3/27 草津白根山へ登頂(真の100座目)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3025117.html
happygoyeahさん、はじめまして。
百名山、完登おめでとうございます
まだ44歳でらっしゃるようですが今後も楽しみですね
百名山の横断幕よいですね
実は私も99座なので横断幕を発注中です
晴れた山頂、やはりよいですよね。
私も二百行きながら同感です
今後とも安全登山でお互い楽しみませう
コメント、ありがとうございます。ShuMaeさんは、99座ですか!?私も99座目(笠ヶ岳)の登頂後、自分でデザインし、制作のみ外注しました。似たもの同士ですね(笑)。100座目は妥協せず、好天をピンポイントで狙って登頂してください!応援してます!
(作成中だったレポを完成させました。読破するのに多分30分位かかります、笑)
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