【悪沢岳-赤石岳-聖岳】遠くて深くてでっかい南ア南部
- GPS
- 56:00
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 3,892m
- 下り
- 4,129m
コースタイム
9日 二軒小屋ロッヂ5:23-8:54マンノー沢頭8:59-10:16草つき10:35-11:00千枚岳-
11:59丸山12:35-13:04悪沢岳13:16-14:10中岳14:25-14:34前岳-15:24荒川小屋
10日 6:18荒川小屋-6:48大聖寺平-7:53小赤石岳-8:21赤石岳8:57-10:06百間平10:21-
10:55百間洞山の家-12:42中盛丸山-13:21小兎岳-14:30兎岳14:38-14:45兎岳避難小屋
11日 4:58兎岳避難小屋-6:45前聖岳-7:04奥聖岳-7:17前聖岳7:35-8:15小聖岳-8:53薊畑-
9:14聖平小屋9:45-10:17岩頭滝見台-12:03聖沢吊橋12:15-12:57聖沢登山口
天候 | 9日 晴れのち午後はガス 10日 晴れのち午後はガス 11日 曇り時々晴れ下山後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
新東名高速新静岡ICからクネクネ山道の県道27号60号を経由して畑薙臨時駐車場へ ICから駐車場まで約2.5時間 駐車場は5〜6割程度と意外に少なかった 【送迎バス】 時刻表は東海フォレストHP参照 12:00のバスに5分まに合わず次の14:30の最終まで沼平偵察やら白樺荘で昼食やら時間つぶし 東海フォレスト送迎バスは3000円の施設利用券を購入、山小屋宿泊時に金券として使用するシステム 聖平小屋、茶臼小屋は東海フォレストではないので注意 この2つの小屋を経営する井川観光協会も送迎バスを運行しており、聖沢登山口や畑薙大吊橋で 乗降することができるようです。 東海フォレストバスは聖沢登山口では降りることはできますが乗れません 駐車場から椹島まで送迎バスで悪路に揺られて約1時間 運転手さんがいろいろ解説してくれるが後部で何も聞こえず、前に乗りましょう 椹島で二軒小屋行きのワゴンに乗り換えるがこのときの乗客は私1人 二軒小屋まで約30分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
臨時駐車場の受付で入山届けを記入、下山後はバス乗車時に下山届けに記入 【ルート状況】 ●二軒小屋ーマンノー沢頭 けっこうな急登。 まぎらわしい踏み跡が多数あるも欲しいところにテープ類などの目印がなく迷うところも多かった。 ●マンノー沢頭ー悪沢岳 特に危険箇所や迷うところはなし。 樹林帯を抜けると草つきと呼ばれる展望が開けた場所に出る。 ここから小聖までは晴れていればすっと絶景を眺めながらの山歩きが楽しめる。 千枚岳から丸山は登山道はお花畑に囲まれ目を奪われ足が止まる。 花の時期はコースタイムを多めにとるべし。 ●悪沢岳ー荒川小屋 悪沢からの下りが岩稜帯の急坂。手を使わなければならない場所もあり、注意が必要。 中岳との鞍部以降は特に危険箇所なし。 途中水場あり、この日は出ていたが細く、すぐ涸れそう。 ●荒川小屋ー赤石岳 危険箇所、迷うところはなし ●赤石岳ー百間洞山の家 危険箇所迷うところはなし。 赤石岳からの下りはザレていて多少歩きづらい。 ●百軒洞山の家ー兎岳避難小屋 特に危険箇所、迷うところはないが、中盛丸山、小兎、兎のアップダウンがけっこうきます。 百間洞から稜線までのトラバース道もお花畑がきれい。 ●兎岳避難小屋ー聖岳 聖岳へはけっこうな急登が続きます。 百間洞から聖平へ1日で行く場合はここがかなりきついと思います。 ●聖岳ー聖平小屋 聖岳からの下りはザレた急傾斜で滑りやすく転倒に注意。何度も尻餅をつきそうになった。 小聖からは歩きやすくお花もたくさんで気持ちよく歩けます。 薊畑周囲はマルバダケブキのお花畑が素晴らしい。 ●聖平小屋ー聖沢登山口 岩頭滝見台過ぎた水場にロープのない急なザレ場あり、けっこう神経を使った。 写真にのせた小さな吊橋が危険。踏み抜きそうで怖い。 けっこう登り返しがあります。急ぐ身にはこたえました。 水場がたくさんありここを歩くのに水筒は不要。 【小屋】 ●二軒小屋ロッヂ 一度泊まってみたかった憧れの山小屋。 小屋というよりはプチホテル。 タオル・歯ブラシつき、シャワートイレ、シャンプー・ソープありのお風呂(定員3人ほど)、 相部屋なし、豪華な食事、感じのいいスタッフと非の打ち所がなく、 他の小屋に比べて高い宿泊代11000円も決して高いとは感じられないし むしろ同料金のその辺の旅館やペンションなんかよりもクオリティ高いと思います。 さらにお高い新館もあります(1室+10000円)。 テントサイトは芝生でひろびろ開放的、この日は2張。 お弁当は朝、昼頼みました。おにぎり弁当、と岩魚とチキンの弁当どちらも1000円。 ●荒川小屋 わりと新しめのログハウス調のこぎれいな小屋。 トイレは離れだが清潔感あり快適。 昼食メニューも充実していて昼メシに利用するのも良さそう。 テン泊でも夕食提供してくれるそうだ。 テン場は小屋のすぐ下。20張ぐらいのスペースだろうか。 この日は6張。 トイレにも水場にも近く、晴れてれば富士山、荒川、赤石が見られるいいロケーション。 ●兎岳避難小屋 見た目廃墟のようなぼろい無人小屋。 しかし3年前に改装されて中はきれいです。 4畳半ほどの広さで携帯トイレ以外の設備は何もなし。 定員3、4名ほど。 小屋の外に幕営スペースが2張分ほど。 赤石岳避難小屋の小屋番さんの話では幕営してもいいとのこと。 水場なし。 最寄りの水場はここから1時間ほどの兎、小兎の鞍部から5分ほど下ったところですが 涸れることもあるらしいので聖平か百間洞で汲んでおく必要があります。 【下山後の温泉】 ●御殿場の茶目湯殿 白樺荘も考えたがその後の運転が長いことを考えて東京に近いここに。 三島在住時によく来ていた時之栖敷地内の日帰り入浴施設。 土日の入浴料金は2000円とかなり高いがアメニティや設備が大変充実していて 個人的にはコスパ高いと思ってます。 タオル、歯ブラシ、カミソリ無料、マッサージ器使いたい放題。 黒豆茶、麦茶、ドリップコーヒー飲み放題。 マット、枕、毛布つきの広い仮眠スペース。 お風呂もきれいで広々。 何より18才未満不可なので静かにのんびり過ごせるのがいい。 4時間ほどまったりしました。 ただ併設のレストランはいまいち。 |
写真
感想
南ア南部が語られるときによく使われる形容詞、
「遠い」「深い」「大きい」「きつい」「人が少ない」
そしてこんな言葉も目にする
「南部を知らずして南アを語ることなかれ」
「遠い」「きつい」は別にしてどれも魅かれる言葉だが、なんせアクセスが悪い。
一部の猛者のように週末にふらっと気軽に行くなんてヘタレの私ができるわけがなく
長期日程が組める夏休みに懸けていた。
しかし天気予報がいまひとつ、今年はあきらめて北アの薬師、黒部五郎にしようかと思ってたら、
直前に好転!念願かなってついに初めての南ア南部へ。
ところがもうひとつ問題が発生。移動日に考えてた7日深夜になんとサッカー男子の準決勝が!
20年以上代表チームのサポーターをしてる私としては生きてるうちにもうないかもしれないこのチャンスを見逃す訳にはいきません。
私にとっては山より五輪準決勝のほうがプライオリティが高いのです。山は逃げないからね。
当初は7日に移動、8日から3泊4日で畑薙大吊橋から茶臼-聖-赤石-悪沢と縦走し二軒小屋か椹島に下りる計画を、
7日深夜の準決勝観戦、8日移動日にして9日から2泊3日で二軒小屋から荒川-赤石を縦走し大倉尾根から椹島へ下りるコースに変更しました。
これなら決勝のキックオフにも間に合う。
山もサッカーも楽しめる黄金の夏休み、完璧!
....しかし、結果は...負け...
ふざけんな〜っ!!おれの山を返せ〜!!あほ、ばか、おたんこなす!!
とTVに向かって罵詈雑言を浴びせかけ、悶々として眠れぬ夜を明かし、
悔しさと落胆を重荷に加えて8日二軒小屋へ移動します。
しかし、南ア南部は本当に遠い。登山口まで一日がかりです。
椹島から二軒小屋までは乗客は私1人で運ちゃんといろいろお話。
公共交通機関が乗り入れられない理由を尋ねると、運ちゃん曰く、
林道を管理している静岡市がここがあまりにも危険なので許可しないのだそうです。
実際、林道のそこかしこに土砂崩れや落石の跡が。
うーん、導入からしてやばいぜ、南ア南部。
【1日目】
二軒小屋で快適な前夜を過ごし
ニ度寝したため予定より遅いスタート。
はりきって出発しましたが、いきなりの急登で早々にグロッキー。
なんか前回の笠新道より調子が悪い。吐き気もする。滝のように流れる汗。
マンノー沢頭に着いたときには自分はテント泊に向いてないのだと心底思いました。
無理しないこと、頑張らないこと、見栄を張らないこと、それが一番大事〜♫(by KAN)
その後も調子はあがらず何度となく立ち止まり息を整えゆっくりと進みます。
地図で草つきと名のついた森林限界を超えたところに着くと南ア北部の山々や富士山の展望が開け少し元気が出ます。
残念ながら南部方面はすでにガスに巻かれてました。
元気は出てもペースはあがらずとぼとぼと歩を進めます。
千枚岳あたりで出発から6時間たって今日はじめて人と出会いました。
平日とはいえハイシーズンの百名山ルートなのにこの人の少なさ、やっぱ南部すげえ。
千枚岳から丸山の登山道脇にはものすごい数の花が咲き乱れテンションは上がりますが、やはりペースはあがらず。途中雷鳥のチビどもと追いかけっこをさせられてさらに消耗。
悪沢で二軒小屋の豪華弁当を食べようと思ってたのですが、たまらず丸山で大休止とお昼に。
疲労で食欲がありませんでしたがむりやりかき込み、パワーを充填、いよいよ悪沢岳へとむかいます。
ガスが南側から押し寄せてきて山頂を覆いそうでしたが、急ぐ気にもならず、急ぐこともできずとりあえず着けばいいやとゆっくり行きます。
ほぼコースタイム通りに悪沢に到着。
ここも2,3名のみ。
3000m級のメジャーな山なのにこの少なさって...
今まで痛くなったことなどなかった大腿内側の筋肉をもみほぐし、ちょっとした達成感に浸ります。
だいぶガスが湧いて来て、展望はそれほどありませんでしたが、かつてない満足感に包まれていました。
本日最後の中岳への登りをやっつけるとあとは荒川小屋に下るだけ。
中岳でこれから荒川小屋にむかうテン泊の若者と遭遇。彼の今日の行程は三伏峠からきて悪沢をピストンし荒川小屋へ、明日は赤石、聖を越え一気に聖平小屋まで行くんだそうだ。すげえな...。
荒川小屋に着き通算2回目のテント設営をすますと、ビールロング缶をお買いあげ(なんとエビスが他のビールと同料金、迷わずエビスを購入)、テン場わきのベンチで至福の時を過ごしているとテン泊の人が通りかかったので少しお話。
その人は前日鳥倉から塩見、蝙蝠を縦走し二軒小屋に下りテン泊、今日は私と同じルートで荒川小屋に来て明日は空身で赤石をピストンし鳥倉へ下りるという。す、すげえ...。
南ア南部は山もすげえが来る人もすげえ。
あとで知りましたがこの方はtomo1839さんでした。
夕ご飯はあまりにも疲れていてせっかく作ったスープパスタを残してしまいました。
食事が終わるとすぐ寝落ち。
【2日目】
2日目朝はまた寝坊。起きたら5時ですでに明るくなってました。
あわてて幕を開けると目の前に薄紅色の雲をまとった富士山が!!
こういうのをテント山行に求めていたのですよ。
天気も上々。
急いで昨日の残りのパスタをかき込み撤収し出発。
あれ?気のせいか昨日より身体が軽い気がする...
不思議なことに昨日とはうって変わってこの日は体調がすこぶるよく足も快調でした。
なんでだろう?
大聖寺平手前でもう赤石からピストンで戻ってきたtomo1839さんにご挨拶。
テン場からはけっこうシンドそうに見えてた小赤石への登りもさして苦にならず晴天の中大展望を楽しみながらわりとあっさり赤石岳山頂に着いてしまいました。
時刻はまだ8時半。
ここで、煩悩が夏山の午後のガスのように湧いてきます。
......赤石小屋に泊まる予定だったが昼前には着いてしまうし、そのまま椹島へ下りてしまうのももったいない。
なによりこの絶好の日和にさっさと樹林帯へ潜るのはもったいなさ過ぎる。
今日は身体が軽いし、まだまだ快調に歩けそうだ。
目の前に聖までの稜線がにんじんのうようにぶら下がっている。
....聖まで足を伸ばすか?
でも聖平までは無理だ。
百間洞だと時間があまりすぎるし、明日がきつい。
兎岳避難小屋はあまりチェックしてなかったけどどうなんだろう?
昨日の疲労を思うとあまり自分の体力も過信できない。
1日予備日があるから日程を1日延ばしてゆっくり行くか?
でも天気は?...
荷物とは反対に軽いオツムでいろいろ考えたあげく、
天気と兎岳避難小屋と水場の情報を仕入れに赤石岳避難小屋へ。
小屋番さんにいろいろ教えてもらう。
まず天気は明日午後から崩れそう。
兎岳避難小屋は中はそれなりにきれい。外にテント2張くらいは張れる。
兎と小兎の鞍部の水場は昨日は出ていたらしい。
で、結論。
今日は絶景を楽しみながら兎岳避難小屋まで距離を稼ぐ。
明日は午前中に聖平小屋まで行きそのまま下る。
バスに間に合ったらそのまま帰る。
間に合いそうになかったら椹島に泊まって明後日早朝帰る。
かくして体調と天候の良さにのぼせ上がったオッサンはふらふらと聖岳のほうへと足を進めるのでした。
「あ〜聖がオレを呼んでる...」
そして百間平でKさんと出会います。
実は荒川のテン場でお隣でしたが顔を合わせることはなく、
赤石岳山頂で初めてお会いし少し会話、聖に行くか迷ってることを話すと
「行きましょうよ!」
と背中を押してくれたのです。
そして百間平で再開。
「行くことにしたんですね!」
と声をかけられ、避難小屋で入手した情報を話すと、Kさんも兎岳避難小屋にしようかな、という。
で、なんとはなしにご一緒することに。
聞けば5泊6日の日程で鳥倉から入り塩見、荒川、赤石、聖、茶臼、光まで縦走、茶臼小屋まで戻ってウソッコ沢を下るという南部全縦走をするとのこと。ちなみに昨年は塩見、白峰三山、仙丈と北部ほぼ全縦走したとのこと。すごい。
常に私が先行し決して速くはないがロングを踏破する粘り強い安定した歩きは力強いものを感じました。
百間洞山の家で水を4L確保し荷がさらに重くなりましたが今日は最後まで足が快調です。
中盛丸山への登りあたりからガスが増えて来て山々の頂きが隠れるようになりましたが
この日は長い時間展望を楽しめ深大な南部を満喫できましたね。
小兎の鞍部から稜線を東側に5分ほど下りると水場がありました。
やや細めでしたがまだしばらくはもちそうな感じでした。
ここまでで消費した分の水を補給し本日ラストの兎岳への登りに向かいます。
さすがに疲れてきていましたがガスのおかげで涼しく歩け順調に山頂に到着。百間洞から兎まですれ違った人はわずか数人。
山頂から避難小屋の屋根が見えます。
ぼ、ぼろい...ほとんど廃墟って感じです。
実際に目にしてネットで見たことがあったのを思い出しました。
そうだ、「ここはないな...」って思ったんだっけ...
まあテントも張れるって行ってたしもうここに泊まるしかないんだし、と気を取り直して避難小屋へ。
外はぼろいですが情報通り中は4畳半ほどで狭いですがきれいです。
私はテントデビューしたてなので張りたかったんですが
明日の朝は雨かもしれないしとりあえず小屋に泊まることにしました。
後続の宿泊者がきて窮屈になったらテントを張るということにして。
しかしその後はだれも訪れず、Kさんと2人だけで広々と快適に夜を過ごすことができました。
南部の深く静かな山奥で暗いランタンの灯りの下で山話(とサッカーの話)に花を咲かせた一夜はよい思い出になりました。そしてこのとき飲んだウィスキー(今回はタリスカー)の味は格別でしたね。
消灯後、疲労とアルコールですぐ眠りに落ちましたがほどなく身体が何かにぶつかって目がさめました。
なんと、シュラフごとKさんに体当たりしてたのです、オーマイガッ。
すんません、すんませんと謝る私に、「大丈夫ですよ」と笑って許してくれたKさん、いい人です。
翌朝、「昨日私うるさくありませんでしたか?」とおそるおそる聞くと
「ああ、なんか疲れてたみたいで....」
「えっ、まさか、イビキかいてました?」
「...まあ、ちょっとですけど」
う〜ん、私は寝相は悪いですがイビキをかくことはあまりないはずなんだけどな〜。
とんだご迷惑をおかけしてしまったorz
やはりテントにしときゃよかったか...むむむ...
【3日目】
3日目は朝からガスが多く、聖や赤石ははじめはちらちら見えてましたがすぐにガスに隠れてしまいました。
聖への急登をガスの中を雷鳥に励まされつつ山頂へ。山頂はだれもいません。そしてガスは晴れず。
晴れるのを期待してしばらく待つ間Kさんに誘われて奥聖へピストンします。
しかし奥聖もガス、前聖に戻ってもやはりガス。
40分ほど粘りましたがあきらめて下ることにしました。
ところが下りはじめて10分もすると徐々にガスが取れていくではありませんか!
...山ではありがちな下山後の晴れ...
聖平小屋から続々と上がってくる登山者を羨ましげにすれ違います。
途中雷鳥に慰められながら、昨日あれだけの絶景が見られたし、百間洞に泊まってたらもっと悲惨な3日目だったしと自分を納得させます。
小聖からは聖の大きな山容を拝むことができました。
今日はこれでヨシとしよう。
ただそのあとすぐにまた聖はガスに包まれ、この日聖山頂付近が晴れたのはこのわずかな時間だけだったようです。
小聖から樹林帯にはいるとマルバダケブキの見事なお花畑が薊畑まで続きます。
ちょうど聖平小屋の女将さんが散策に来ていて、花の名前やニッコウキスゲの再生の話などを教えてもらえました。気持ちのいい薊畑、聖平を過ぎ聖平小屋に到着。
時刻は9時ちょい過ぎ。サッカーの決勝も無くなったし予備日が1日残ってるのでKさんと茶臼まで行くことも考えましたが、今日の疲労度と怪しくなって来た雲行きを考えやはりこのまま下山することにします。がっちり握手をし、またどこかで会えることを願って、そしてKさんの山行の無事と成功を祈ってお別れします。本当にありがとうございました。そしてイビキかいてごめんなさい。
さて後は下るだけです。14:30椹島発の最終バスに間に合うか微妙なところでしたが1回の休憩だけで残る力を振り絞り一気に下山します。
13:00ちょっと前に林道についてこれなら間に合うと確信しましたが、
登山口に多くの登山者と1台のバスが...
詳細は関係各所にご迷惑がかかるといけないので割愛。
予定よりも早く畑薙夏期臨時駐車場に戻って来られました。ラッキー。
車に戻った途端雨が降り出しました。
いいタイミングでした。Kさん大丈夫かな...
帰りは渋滞に遭うこともなく御殿場の茶目湯殿に立寄り汗を流したり仮眠とったりまったりしてから
23時に帰宅。ちょうどメキシコvsブラジルの決勝戦が始まるところでした。
今回初めて南ア南部を訪れてその魅力にすっかりはまってしまいました。
赤石岳山頂でのルート変更の判断は大正解でした。
比較的天気にも恵まれ、夏山の醍醐味高山植物のお花畑も満喫し、人との良い出会いもあり、
静かで奥深い南部の山々に抱かれた今回の山旅はこれまでで最高のものでした。
はじめテント泊は自分には無理だと弱気になってましたが、それなりに歩けることがわかったのも収穫です。
少しはテン泊の自信がついたかな。
♫もうテン泊なんてしないなんて〜言わないよぜえったい〜♫ by まっきー
.....しかし、韓国にも負けるとはね......
コメント
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南南アの素晴らしさ、雄大さがつたわってきて、一気によまさせていただきました。
素晴らしいです。
南南アのファン (といってもどの山も好きなんですが、笑)として、ありがとうございます。
今シーズンは、南南アを重点的に歩いているので、ついついレコに反応してしまいます。
追加、
大変失礼しました。しかし、「男子」サッカー、、、、あれじゃーねー。ポゼッションして勝てるサッカーではなかったですね。
ホンミョンボに見破られていた。
女子は、負けたけど、勝てる内容でしたし。
A代表に期待です。
いいなあ、ソロ(テント)縦走!
いろんな事情で、しばらくやってないので、嫉妬充満。
レポート読んで、縦走やってきた気分になった。
勝手に、ありがとうございました。
いいレポートです。
くま
kanosukeさん、お疲れ様でした‼
100%、ドM山行を貫徹されると思っておりましたが、やっぱり
人間、なかなか性格変わりませんからねえ。ドMとか、ドスケ○○とか
南部は学生時代に一度縦走しただけですが、なんせ40kgのキスリングでしたから、しんどかった思い出しか残っていません。 中盛丸山の おたんこなす‼ って思い出です。
今の体力では、多分、悪沢の手前で両腿が攣るので、もうちょっと鍛えてから後を追いま〜す
はじめてではないですよ〜
昨年の赤岳のレコで10拍手もいただいちゃいました。
事前にricalojpご夫妻のレコも参考にさせていただきました、感謝です。
あれ?拍手したはずなのに、反映されてませんね。あらためて、ポチ。
ホントの最初の計画では茶臼から塩見、蝙蝠岳までまわって二軒小屋に下りるという身の程知らずな無茶な行程を考えてましたが、前回のテン泊で痛い目にあったりいろんなレコを拝見させていただき、また文中にあるような事情でかなり縮小してしまいました。
それでも今回の山行は最高で私も南南アの大ファンになりましたよ
またレコを参考にさせていただきます
これからもよろしくです。
私も追加
奥さんともどもricclojpさんもかなりのサッカー好きとお見受けいたしました。
さすが静岡県民ですね〜
ちなみにイニエスタは私も大好物です
韓国戦はダイジェストでしか見てないのでわかりませんが
メキシコ戦は日本対策をしてきた相手に永井の足を封じられて
有効な対抗策が打ててませんでしたね。
勝てる試合をみすみす2試合落としたことが歯がゆくてしかたないっす
ま、最初の期待値からすると頑張ったほうですが予選リーグのできがあまりにも良かったので、ものすごい期待をしてしまっただけに落胆も大きかったですよ
あっ、今ベネズエラ戦が引き分けで終わってしまった....
>いいレポートです
え〜、そんなおだててもだめですよ〜えへへ
ありがとうございますっ!
7月の剣は残念でしたね
夏のアルプスはこれからですか?
どんな事情かわかりませんが
また是非テント再開してください
今度はどこかのテン場でお会いできるといいですね
ドMだなんて褒め過ぎですよ〜
今回わたしなんか足もとにも及ばないスーパードMの方に何人もお会いしましたから、わたしなんざプチM程度ですよ
FRESCHEZZAさんこそ40kgのキスリング担いでたなんてよっぽどドMじゃないすか
とても私にはそんな代物担げません
昔の登山者ってホントすごいですよね...
また鍛え直して是非軽量化された近代装備で中盛丸山を蹴散らしてやっておくんなさい
その後の天気の崩れを考えると、どんぴしゃのタイミングの山行でしたね。
ちっとも羨ましくなんかない…イヤー、羨ましすぎる。!
南アのことはよく分かりませんが、山深〜い雰囲気が伝わってきます。
いいな、いいな。クッソ〜。
私の夏休みは天気予報に翻弄され、露と消えました。
こうなったら、やはり西穂高から雲の平まで行くしかないですね。
本当に疲れましたが最高でした!!
羨ましいですか? いひひひ
前回のgeraさんの北尾根にずいぶん羨ましい思いをさせられたんで
おあいこですね〜
西穂から雲の平といわず高天原まで行っちゃってください
kanosukeさん、こんにちは。
南ア南部の旅、お疲れさまでした!
うらやましすぎる
南ア南部、良いですねー。
なんと言ったら良いのでしょうか、私は南ア南部には行った事がないのですが、
何だか大人の休日といった感じで、とても贅沢な旅といったイメージがあります
予定を変更しての、素晴らしい縦走。サッカーは残念でしたが、私もいつか(10年後位?)は行ってみたいです
南アらしい、ドMな急登とドMな猛者達も多いようですが、うーん、やっぱり良いですね。
あれ、何だか、「良いです。」としか言葉が出てこないですね。
ボキャブラリーが無くてすみません
テント泊も段々と慣れてきたのでしょうか。
暫く、テントを背負っての縦走にハマってしまいそうですね
次の縦走も何だか凄そう。今から、楽しみにしています
コメントありがとうございます
圧倒的な絶景を前にすると言葉が出なくなります。
私もすげえ...しか言えませんでした。
山に抱かれるとはこういうことか、と実感しました
南ア南部はcirrusさんも絶対はまるはず
というか山好きならだれもが気に入ると思います。
10年後といわず、日帰りで鳥倉から塩見とか荒川とか、
小渋川から赤石とか、易老渡から聖とか
cirrusさんなら日帰りで余裕ですよ
わたしにゃ、無理ですが...
テント泊もようやく身体が慣れてきてくれた気がします。
でも次の槍穂縦走は小屋泊にします
ふらつくと怖いので...
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