薬師岳・黒部五郎岳

2020年07月17日(金) ~ 2020年07月19日(日)

• GPS: 49:44
• 距離: 40.7km
• 登り: 3,075m
• 下り: 3,059m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:37
• 休憩: 0:47
• 合計: 8:24

7:02 十三重之塔 慰霊碑
7:47 7:47 太郎坂
8:20 8:26 青淵三角点
8:38 8:38 積雪深計測ポール
9:41 9:41 五光岩ベンチ
9:58 9:58 太郎兵衛平
10:23 10:34 太郎平小屋
10:51 10:51 薬師峠
11:28 11:28 薬師平
12:12 12:19 薬師岳山荘
12:54 12:55 薬師岳避難小屋跡
13:12 13:26 薬師岳
13:37 13:38 薬師岳避難小屋跡
13:58 14:02 薬師岳山荘
14:32 14:35 薬師平
15:06 15:06 薬師峠
15:26 太郎平小屋

2日目

• 山行: 8:26
• 休憩: 0:45
• 合計: 9:11

6:03 太郎平小屋
6:10 6:12 太郎山
7:27 7:27 神岡新道分岐
7:34 7:42 北ノ俣岳
8:08 8:08 赤木岳
8:46 8:51 中俣乗越
10:29 10:37 黒部五郎の肩
10:43 10:59 黒部五郎岳
11:07 11:08 黒部五郎の肩
12:22 12:24 中俣乗越
13:17 13:19 赤木岳
13:51 13:51 北ノ俣岳
13:57 13:58 神岡新道分岐
15:08 15:08 太郎山
15:14 太郎平小屋

3日目

• 山行: 2:31
• 休憩: 0:02
• 合計: 2:33

6:05 太郎平小屋
6:24 6:24 太郎兵衛平
6:41 6:41 五光岩ベンチ
7:25 7:26 積雪深計測ポール
7:36 7:37 青淵三角点
8:02 8:02 太郎坂
8:38 十三重之塔 慰霊碑

天候

17日曇りのち雨　18日曇りのち雨のち雷雨のち時々晴れ　19日晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス

毎日あるぺん号　折立往復利用（太郎平小屋2泊セットで41,800円）
行き
2020年7月16日　新宿都庁前23：00発→2020年7月17日　折立06：40着
帰り
2020年7月19日折立11：45発→新宿西口20：17着
※行きは大型4列シートのバスで一人二列ダブル使用（40％程度の乗車率）
帰りは搭乗者わずか4人のためという理由で何とマイクロバス

コース状況／危険箇所等

○薬師岳山荘手前、右に折れる箇所は視界不良時にルートロス要注意
○折立から三角点ベンチ辺りまでは樹林帯かつ急登なので湿気が辛い。それと道が滑りやすい。
○赤木岳を巻く箇所は岩稜帯でマーキングがあるものの鎖等は無し、やや注意必要

その他周辺情報

薬師岳の湯「白樺ハイツ」076-481-1301（620円）
毎日あるぺん号は此処で1時間15分位時間をとるので、入浴と軽い食事が出来ます。コロナウイルスの関係で現在食堂は閉鎖中、おにぎりやサンドイッチが受付で販売していて休憩室で食べることが出来ます。缶ビールあり。

写真

7/17 6:58

折立から登山開始です。太郎山を経て薬師に至るとありますが、太郎平から右手に太郎山があり、太郎平から左に折れて薬師岳です。

7/17 7:47

アラレちゃん・・・「大好き薬師岳」と書いてありますが、謂われは知りません。

7/17 8:21

蒸し暑い樹林帯を抜けて漸く展望が開けました。三角点ベンチで、薬師岳が見えています。

7/17 8:30

登山道、こんなところもありました。ここまで来ると空が見えているので登りはそろそろ終わりかな、と。

7/17 9:03

抜けると、青空だ！

7/17 9:35

左手には薬師岳もはっきりと見えている。嬉しい。

7/17 9:53

木道に変わり、より歩きやすく楽になりました。

7/17 10:23

太郎平小屋に着きました。ここまで3時間半弱でした。早い人は二時間から二時間半で登ってきているようです。私は小屋に着替え等の荷物をデポさせてもらいそのまま薬師岳に登ります。

7/17 10:34

小屋の後は綺麗な青空

7/17 10:44

しかし反対側の薬師岳方向には重そうな雲が降りてきそうになっています。先ずは木道を下って薬師沢テント場に向かいます。

7/17 10:59

登山道が川のよう

7/17 11:08

岩を登ります。しばらくは大きな川の中の石を登る感じです。

7/17 11:20

大きな石ばかりの登山道を抜けるとガレた道になります。

7/17 11:25

何カ所か雪渓は残っていますが、夏道が全て出ていて滑り止めは不要です。

7/17 11:37

あぁ・・・山頂付近がガスに隠れ始めました。ガスが消えてくれないかな。

7/17 12:48

石が次第に小さくなりザレた道になってきます。天候は登るにつれ悪化、雨になりレインウェアを着ます。

7/17 12:53

あそこが山頂かと思ったら、小さな避難小屋でした。そこから左手に15分くらい尾根を歩いて山頂です。あそこを山頂と間違える人がいるのも頷けます。

7/17 13:11

薬師岳山頂に到着です。

7/17 13:12

薬師如来像は祠の中、扉は開けることが出来ないよう大きな岩で塞がれていました。

7/17 13:21

山頂標識と記念撮影、三脚を立てて自分撮りしていたところへSさんが到着、撮っていただきました。ありがとうございました。

7/17 13:25

薬師如来像が安置されている小屋です。

7/17 14:15

山頂は真っ白、展望無しなので早々に下山します。下山する途中でビニールの編み笠をかぶっていて目立つKさんに出会いました。後ろを振り返るとSさんです。Sさんは登りも下りも健脚、早かったです。

7/17 14:29

この辺り、尾瀬のアヤメ平か八甲田山みたいだな〜と思いました。

7/17 14:32

湿原箇所は保護のため木道が敷設されています。両側にはハクサンイチゲが満開でした。

7/17 15:04

薬師沢のテント場です。少し登り返して太郎平です。

7/17 15:16

太郎平小屋の赤い屋根が見えてきました。

7/17 15:19

池塘も点在しています。

7/17 17:33

太郎平小屋の夕食です。トンカツでした。食べ過ぎて太田胃散でした。7月17日はここまで・・・消灯は9時でした。

7/18 6:03

ここから7月18日です。今日はロングルートなので朝食後早々に出かけます。薬師岳の方はまずまずですか。

7/18 6:03

水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎岳の方はどんよりとした黒い雲がかかってきています。あまり良くないな。午後は雨の予報です。

7/18 6:04

太郎山に先ず登ります。Kさんの背中を追って登ります。

7/18 6:12

途中少しだけ右にそれて太郎山に寄ってきました。ここから北ノ股岳に登る途中で雨が降ってきてしまいました。午前中は持つ予報じゃなかったのか。

7/18 7:35

北ノ股岳山頂・・・抜かされ先行していたSさんに撮っていただきました。ありがとうございました。雨が激しくなりました。

7/18 8:00

北ノ股岳を下ってきて振り返ります。ここからは雨が降ったり小止みになったりの繰り返しですが、前方で遠雷がはっきりと聞こえてきました。一度光ってバリバリと落ちた音が聞こえました。引き返してくる登山者もいました。

7/18 8:18

黒部五郎岳が山頂まで見えていたのは、この辺りからのほんの数分間だけでした。目指す黒部五郎岳が写せた1枚目の写真です。

7/18 8:18

その直後、同じ場所から撮った2枚目の黒部五郎岳です。次のピークに着いた頃にもピークが見えていたのですが、カメラを取り出している数秒の間で隠れてしまい、その後二度と姿を出してくれませんでした。

7/18 8:24

薬師岳は山全体、ピークまでよく見えていました。

7/18 8:25

赤木岳や2,575メートルピーク、後は晴れているのに・・・。

7/18 8:37

前方、黒部五郎岳方向はなかなかスッキリと雲が取れません。

7/18 8:41

歩いてきた後は青空

7/18 8:55

後は青空

7/18 8:56

岐阜県側・・・この後左手から黒雲が忍び寄ってきました。

7/18 9:04

雷鳥の雄と遭遇、Kさん情報だと番プラス雛がいた模様です。

7/18 9:05

北ノ股岳から赤木岳、歩いてきた稜線、晴れています。

7/18 9:05

薬師岳の方も晴れています。

7/18 9:29

黒部五郎岳方向は雲が降りてきています。右手の雲は黒い雲でいやな感じです。

7/18 9:42

いよいよ雲の中に突入です。この後あっという間に雲の中へ、そしてゴロゴロピカッと雷雲の中に入ってしまいました。心配になって戻ってきたSさんとしばらくこの雲をやり過ごすため座っていました。怖かったですが、Sさんと一緒だったのでそれほど怖くなかったです。一人だと本当に怖いです。

7/18 10:04

15分くらいたつと周囲が見えるようになってきました。再度山頂目指して登ります。肩までの登りも結構な急坂でした。

7/18 10:30

漸く黒部五郎の肩に到着、再びゴロゴロ鳴っています。光は見えません。小休憩して右手に登り山頂を目指します。

7/18 10:45

黒部五郎岳の山頂に到着です。帰り間際のSさんにまた撮っていただきました。有り難うございました。やマスタのスタンプを取ろうと15分くらい粘りましたがGPSの関係か一向に取れませんでした。ヤマスタの関係者の方々、なんとか改善できないものでしょうか。

7/18 10:45

黒部五郎岳の山頂標識です。雷もあって道も長かったので漸く辿り着いたという感じでした。標高2840メートル

7/18 10:46

三角点は山頂標識の少し先に在りました。

7/18 11:15

よくあるあるですが、下山すると晴れる法則がまたです。

7/18 11:24

これから帰る赤木岳の稜線が嫋やかな姿を見せています。

7/18 12:01

微妙なアップダウンが連続します。一旦下って帰る方向を見上げます。

7/18 12:07

薬師岳、この眺望は最高！

7/18 13:01

赤木岳の岩稜エリアです。

7/18 13:04

マーキングを見失わないように、慎重に岩から岩を渡ります。

7/18 13:51

赤木岳から北ノ股岳までは意外と長かったです。漸く北ノ股岳山頂に戻りました。この先でKさんは熊と遭遇したとのことです。

7/18 14:18

北ノ股岳から下っていくと視界が開けて綺麗な池塘が見えてきました。こんな場所を登ってきた記憶が無いので、ルートミスをしているような気がして地図で確かめました。大丈夫のようです。

7/18 14:32

木道を下ります。赤い屋根の太郎平小屋が見えてきました。

7/18 14:48

10分くらいで着くかなと思ったら、以外と遠く、これから前の太郎山を登り返します。嫋やかな山容で良い感じの山です。

7/18 15:09

さあ後はまっすぐ下って太郎平小屋に到着です。

7/18 16:06

小屋に着いたら、一番の天気、周囲の山々が雨上がりで輝いています。黒部五郎岳はほんの少しだけピークに雲がかかっていますが、この後はすっぽり雲に隠れてしまいました。

7/18 16:06

鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳・祖父岳、そして雲ノ平がよく見えています。

7/18 16:08

何と薬師岳は西日を浴びて輝いているではありませんか。この薬師岳の絶景を眺めながらビールのロング缶を一本飲み干しました。最高の気分でした。

7/18 16:11

小屋の裏からミヤマキンポウゲ越しに太郎山

7/18 16:17

北ノ股岳だと思いますが、思ったより大きな山でした。

7/18 16:17

最後に再び夕日に輝く薬師岳,言うこと無し。

7/18 16:32

小屋の看板には田部重治の名前が刻まれています。岩波文庫の「山と渓谷」は読みました。薬師岳と有峰の章では太郎平が出てきます。当時は太郎兵衛平と呼ばれていたそうです。

7/18 17:01

太郎平小屋の二日目の夕食です。今日ハンバーグです。

7/18 19:38

食堂内で居残ってソロ仲間と歓談して過ごしました。

7/19 4:58

ここから最終日、7月19日です。小屋の受付です。

7/19 5:01

7月19日の朝食です。鮭とヒジキが昨日のメニューと違う品ですね。

7/19 6:05

今日の薬師岳は姿を見せていませんが、何となく天候が回復しそうな感じです。が、今日はこれから下山するのみです。後ろ姿のKさん、二度目の薬師岳、行ってらっしゃい！

7/19 6:05

黒部五郎岳方向は相変わらず雲の中です。

7/19 6:06

木道を散歩気分で下ります。

7/19 6:10

富山市の町並みが見えています。

7/19 6:47

右手のピークが鍬崎山ですかね。

7/19 7:28

有峰湖が見えています。ニッコウキスゲも点在しています。

7/19 8:03

樹林帯、大きな木が沢山ありました。ネズコ（クロベ）やオオシラビソ（シロベ）の巨木が沢山生きています。

7/19 8:40

登山口手前にある遭難慰霊碑

7/19 8:40

その十三重之塔

7/19 8:46

下山してわかりました。登山届提出ポストは登山口にはなく、この張り紙がありました。何と太郎平まではアプローチなのか。

7/19 10:00

トイレの前にこの看板が・・・確かに出没しました。

7/19 10:37

この蝶に何故か好かれ、纏わり付かれました。最後はずっと私のザックに止まっていました。汗のにおいかな。

7/19 12:00

毎日あるぺん号で亀谷温泉へ下る途中、有峰のダムを撮りました。有峰や折立は思ったより奥深いですね。

7/19 13:57

亀谷温泉の白樺ハイツです。温めのお湯で気持ちよかった！

7/19 22:05

薬師岳山荘で購入した薬師岳の山バッヂ（1）

7/19 22:05

薬師岳山荘で購入した薬師岳の山バッヂ（2）

7/19 22:04

太郎平小屋で購入した薬師岳の山バッヂ

7/19 22:04

太郎平小屋で購入した黒部五郎岳の山バッヂ（1）

7/19 22:04

太郎平小屋で購入した黒部五郎岳の山バッヂ（2）

7/19 23:12

薬師岳山荘で購入した薬師岳の手拭い

7/19 23:13

太郎平小屋で購入した小屋の手拭い

7/19 23:13

太郎平小屋で購入したTシャツ

7/17 11:04

キヌガサソウ（薬師峠から薬師岳へ登る途中）

7/17 11:28

ハクサンイチゲの群生（薬師峠から薬師岳へ登る途中や北ノ股岳周辺）

7/17 14:26

ハクサンイチゲ（薬師峠から薬師岳へ登る途中）

7/17 14:34

アオノツガザクラ（薬師峠から薬師岳へ登る途中）

7/17 14:55

キヌガサソウ（薬師峠から薬師岳へ登る途中）

7/17 14:59

水滴が宝石のように輝いています。

7/17 15:01

シナノキンバイ（薬師峠近く）

7/17 15:23

ヨツバシオガマ（太郎平小屋周辺）

7/18 14:22

イワイチョウ（これは北ノ股岳周辺）

7/18 14:49

チングルマ（彼方此方に）

7/18 16:11

ミヤマキンポウゲ〜バターカップ（太郎平小屋の周辺）

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ フリース防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ GPX（ガーミンeTrex30xJ） 薄荷スプレー

備考

ヘッドライトの充電式電池の充電不十分

感想

24c

○薬師岳・黒部五郎岳
太郎平小屋に連泊して登ってきました。
○毎日あるぺん号
4割程度の乗車率で4列シートに一人二列使いでした。
大半の登山客は立山方面に向かい、折立まで乗車した登山者は数人でした。
帰りは亀谷温泉で日帰り入浴できたのは良いのですが、乗車4名と少人数のためという理由でマイクロバスに乗り換えさせられました。
狭くて乗り心地も悪くうとうと居眠りすら出来ませんでした。
○太郎平小屋
天候不良とコロナウイルスの影響で宿泊者は少なかったです。
シュラフもしくはシュラフカバー持参必須です。もし持参していない場合はシュラフカバーを購入して貰うと言うことだそうです。
やはりよく眠れずに二晩ともに二時間くらいの睡眠でした。

○ソロ同士
二日間共に同じルートを歩いた川崎のKさん、鎌倉のSさんにはとてもお世話になりました。ありがとうございました。特にSさんの健脚に引っ張られていなければ黒部五郎岳には登れていなかったかもしれません。
Kさんの熊の動画にはびっくりしました。我々も雷鳥だけでなく熊に事実上遭遇していたわけですね。
道中も食事の時もお陰で楽しい山旅になりました。

帰りのバスでSさん以外に一緒になった若者、気が狂ったような行程、前日の夜11時に三俣山荘を出たそうで折立に下山してきました。それもバス出発の数分前でした。
北アルプスには想像を超えた強者が沢山います。

山で行き会った方々、特にSさんKさん、それから山小屋や登山道整備の方々、山の神様と家族に感謝の山行でした。皆様有り難うございました。
自分なりには膝痛や筋肉痛もなく、心肺には大分来ましたが潰れずに、年の割にはよく頑張った山行でした。

コメント

kumakuma3

川崎のKです
先日はお疲れ様でした。
天気は良かったり悪かったりでいろいろありましたが、アフターもまた色々お話し出来て楽しかったですね。
またお会い出来る事楽しみにしてます。
3日目、薬師岳再登頂、正確でしたよ！

24c

Re: 川崎のKです
kumakuma3さん、コメントありがとうございました。こちらこそ楽しい山旅にしていただき感謝しています。三日目の薬師岳再チャレンジ、良かったですね。二度も薬師岳に登り頑張った甲斐がありましたね。でも凄いなー。
また何処かの山でお会いできると良いですね。