梅雨明け前の白馬稜線花探し(猿倉⇒白馬岳⇒小蓮華山⇒白馬大池⇒栂池)
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- GPS
- 29:40
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,981m
- 下り
- 1,364m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:13
天候 | 7月23日:雨時々どしゃ降り 7月24日:晴れのち雨(稜線は強風) |
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過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
深夜0:00頃到着時には10台程度。翌朝出発時もほとんど変わらず駐車場はガラ空き。土日及び連休でこの状況は珍しいですね。 ●アルピコタクシー(栂池→猿倉)\6,240 http://www.alpico.co.jp/taxi/ ゴンドラで下山後、栂の湯前でタクシ−会社に電話したところ10分ほどで来てくれました。携帯電波の届く場所で降車ならカードも使用できます(猿倉はOK)。 ●バス情報 https://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/ ●栂池パノラマウェイ(ロープウェイ〜ゴンドラ片道)¥2,000 https://www.tsugaike.gr.jp/ *乗車同意書の記入もしくは「COCOA」アプリのインストールが必要です。 *現在「HAKUBA VALLEY」ロゴ入りマスクのプレゼント中 (登山中持ち歩くのに便利そうです) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト&トイレ:猿倉荘前にあり(記入用紙もあり) 平成28年7月1日から「長野県登山安全条例」に基づき、指定登山道を通行する際には、登山計画書を「長野県知事に届出する」こととなりました。 http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html ●白馬頂上宿舎:素泊まり¥7,500+個室1部屋¥10,000、受付12:30〜 https://www.hakuba-sanso.co.jp/ 長引く梅雨による天候不良などでヘリが飛べず、現在のところ素泊まりのみの営業となっています。売店で飲み物や軽食の販売もありません。食料は全て持参することになります。今後についてはHP要確認! *乾燥室は使用できました。この大雨の中、全身ずぶぬれで登ってきた登山者にとって非常にありがたかったです。 *HPにマスクや手指消毒用のシート、インナーシーツ等を持参するよう記載があります。今回私たちは全て対策をして持参しましたが、特に受付でチェックを受けることはありませんでした。とはいえ、このご時勢なので、極力持参することが望ましいのではないかと現地でも感じました。他の登山者への配慮と自分の安心の為に! ●危険箇所 各人の体力や経験などによって大きく違うので詳しくは書きませんが・・・ ・大雪渓の落石(雪渓上に大小様々な岩が転がっています) 時々大きな岩が転がってきます。実際に歩いていた時にも転がり落ちていきました。ガスで視界不良の時は特に注意が必要になります。 ・雪渓の移動 基本的にはベンガラで誘導してありますが、薄くなっている箇所もあります。今はまだ前爪のあるアイゼンが安心でしょう。できればヘルメットもあればなお良いです。 ・雨続きで濡れた岩や木の根・木道、ぬかるみ 天狗原から栂池ビジターセンターへの登山道はぬかるみが多く非常に滑りやすくなっています。 |
その他周辺情報 | ●下山後の温泉:おびなたの湯 \550(スマホ等の割引券画面提示で¥100割引)。 http://hakuba-happo-onsen.jp/obinatanoyu/ 洗い場やシャワーの数は少ないですが、解放感のある気持のよい温泉です。 *感染症対策として受付に消毒スプレーが置いてあり手指消毒を求められます。 *脱衣所で密にならない、大声で話をしないなどに気を付ければ、登山後に汗を流した方が身体も気分もスッキリするのではないでしょうか?あくまでも判断は個人にゆだねられます。 |
写真
感想
♪梅雨明け前の白馬稜線花探し♪
今シーズンは、緊急事態宣言の為に山歩きのシーズンインが遅くなり、その後も長引く梅雨の影響で週末も雨天続き。気づけば前回の山行が既に一ヶ月も前のこと。例年やっているロングルートトレーニングもできていない。
そんな中、いきなり北アルプス登山をすることに迷いはあったが、今までに歩いたことのあるコースを設定し、ペース配分に余裕を持てるように計画してみた。
例年なら梅雨明け後の良い季節。青空の下、お花満開の山歩きを楽しむはずだったのだが、残念なことに梅雨は明けなかった・・・。
★Day1(猿倉〜白馬頂上宿舎)
実は、頂上宿舎に早く着いたら、杓子岳と白馬鑓ヶ岳をピストンしようかな〜、などと計画していたのだが、出発から霧雨のスタート。天気予報では11時頃から雨降りになっていたので、これからどんどん天気は悪くなることが予想されるため、スタートの時点で杓子方面への計画はなくなった。とにかく安全に大雪渓を通過することが重要だ。ガスガスにならなければいいのだが。
白馬尻までは何とか小雨で落ち着いていたが、雪渓にとりつく前から雨脚が強くなってきた。しかも少々寒いので、カッパの下にウインドシェルを着込んだ。アイゼンも装着し、ストックのキャップも外す。ガスガスになっていないのが救いだ。
あとはもう、ひたすらベンガラを追いながら、落石に注意しながら登るのみ。このベンガラを目印に歩けば、難なく雪渓から夏道に上陸できた。
雨は小雨になったり強く降ったりを繰り返しながら降り続くが、小雪渓あたりから風も強くなってきた。立ち止まると寒いので黙々と上を目指して歩き続ける。お腹もすいていたので何か食べたいのだが、立ち止まって荷物を下ろしている余裕もない。本当にただひたすら歩いていると「ガンバレ岩」が眼の前に現れ、上を見上げると頂上宿舎が現れた。
受付は12:30〜ということで部屋には入れないため、乾燥室を使わせてもらいここで濡れた荷物を乾かす。カッパを着ていても内側まで雨がしみこんで寒い。トイレを使わせてもらい着替えたら少し暖かさが戻ってきた。到着が早かったため乾燥室もゆったりと使えたので、かなりのものが問題ない程度に乾いたところで受付をして、あとは部屋でのんびり。小屋で食事の提供ができないことと天候が悪いのでキャンセルも相当でたのだろう、小屋は連休にもかかわらず静かだった。
★Day2(白馬頂上宿舎〜白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜栂池)
昨夜確認した天気予報によると、午前中は曇り、昼前から雨の予報。よってご来光は無理と思い完全に明るくなってから小屋を出ようとしていたのだが・・・。
ムムッ、外が思いのほか明るくなってきたようなので、もしかしたらと思い慌てて準備を整え白馬岳山頂を目指す。
何とかご来光に間に合い、奇跡的に良い景色を見た後は、雨の降らないうちに早めの下山を目指すが、劔岳方面からどんどん雲に飲まれていく。旭岳も白馬岳も雲に飲まれ、そのうち霧雨になってきた。稜線はずっと強風で花の写真を撮るのも難しい。とりあえず先を急いで小蓮華山でザックカバーを装着し白馬大池へ。いつもこの辺りでライチョウに遭遇しているが、本日は気配さえも感じない。悪天候すぎてライチョウも休養か?
白馬大池山荘のベンチでしばし休憩後、白馬乗鞍岳を経て栂池へ。雨はだんだん強くなったが、白馬乗鞍から先は風は弱まった。こんな天気でも下からどんどん登ってくるのは、やっぱり連休だからなんだ、と改めて思う。
無事にビジターセンタまでたどり着いたので、栂池山荘で、お約束の「さるなしソフト」と「栂池サイダー」を注文し休憩。
ロープウェイ・ゴンドラ・タクシーを乗り継いで猿倉までケガも体調不良もなく帰ってくることができた。
白馬岳から白馬大池にかけての稜線は、こんな悪天候でもその時々の良さがある。本当に大好きな場所。また来ることにしよう。
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