北アルプス/南岳〜槍ヶ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 2,385m
- 下り
- 2,387m
コースタイム
7:05 新穂高温泉駐車場 出発
7:15 トイレ&登山相談センター 計画書提出 7:35 出発
8:05 白出沢出合 出発
8:40 チビ谷 通過
9:03 滝谷出合 15分休憩
10:05 槍平小屋 10分休憩
11:40 高度2470mの岩棚 昼食 20分休憩
12:48 高度2700mの岩場 10分休憩
14:05 南岳小屋 到着 素泊まり利用
行動時間 5:15
休憩時間 1:15(相談センター滞在含む)
ワープ 0:30(笑)
<2日目>
6:00 南岳小屋 出発
6:15 南岳山頂 5分休憩
7:20 中岳山頂 20分休憩
8:12 大喰岳山頂 16分休憩
8:38 飛騨乗越 ザックデポ2分滞在
8:51 槍ヶ岳山荘 山頂アタック(8:55〜9:28) 9:30 出発
9:38 飛騨乗越 ザック回収 軽食 22分休憩
10:48 千丈乗越の分岐 12分休憩
11:52 槍平小屋 24分休憩
12:56 滝谷出合 9分休憩
14:01 白出沢出合 軽食 15分休憩
14:53 穂高平小屋 通過
15:40 新穂高温泉登山相談センター 下山届提出 10分休憩
16:00 新穂高温泉駐車場 到着
行動時間 7:39
休憩時間 2:21
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
北アルプス南岳から槍ヶ岳周回
<登山計画と実際のコースタイム編>
最初にこの歩行ルートを選んだ時は1日目に新穂高温泉から槍平まで行ってテント泊。2日目に飛騨沢経由で槍ヶ岳に登って、大喰岳・中岳を通って南岳小屋でテント泊、3日目に南岳から南岳新道を下って槍沢経由で新穂高温泉へ帰る予定でした。しかし、インターネッツでいろんな方の山行記録を読んでいると結構同じコースを日帰りしている人を見かけました。でも、折角の三連休ですし・・・体力的に自分には無理っぽいし・・・急いで歩いても面白くないし(私的に)・・・。
「でも、初日槍平に泊まって2日目に南岳に直登して3000mの稜線歩いて槍ヶ岳登って、飛騨乗越から下って槍平まで戻ればテント張りっぱでいいじゃん!」
と思うようになりました。これをB案として当初のA案と2通りの登山計画書を作って直前まで迷っていました。どちらにしてもテント泊に予約は要りませんので出発前まで悩みました・・・。
そして出した答えが以下のB案です。
2011年10月3日
10:00 新穂高温泉駐車場 出発
10:50 穂高平小屋 通過
12:00 奥穂高登山口(白出沢) 通過
13:30 滝谷出合 通過
14:30 槍平小屋キャンプ指定地(宿泊)
行動時間 4:30
2011年10月4日
6:00 槍平小屋キャンプ指定地 出発
10:05 南岳小屋 通過
12:45 槍ヶ岳山荘 到着 (山頂往復1:00)
14:00 槍ヶ岳山荘出発
16:55 槍平小屋キャンプ指定地(宿泊)
行動時間 10:45
2011年10月5日
6:00 槍平小屋キャンプ指定地 出発
6:40 滝谷出合 通過
8:00 奥穂高登山口(白出沢) 通過
8:50 穂高平小屋 通過
9:30 新穂高温泉駐車場 到着
行動時間 3:30
という予定で自宅を出発したのですが、先ず最初の誤算が・・・。
新穂高温泉の手前に位置する平湯温泉へはここ20年近く最低でも年1回は温泉に入りに来ていたのに、思ったより早く新穂高の駐車場に到着し・・・次の誤算は・・・。
朝6:30に目覚めて二度寝することもできずに歩き出し・・・次の誤算は・・・。
新穂高ロープウェイ駅から奥穂高岳登山口の先の白出沢出合までまさかのワープ・・・。
決定的な誤算は10月3日早朝の南岳山頂の気温はマイナス9℃・・・。3日から4日早朝にかけての最低気温予想はマイナス11℃・・・。
コッヘルに残った水滴が凍るまで5分もかからないし・・・。ハイマツが霧氷に覆われるのを初めて見たし・・・岩のあちこちから鼻水の様にツララが垂れてるし・・・ハイドレーションのホースがカティンカティンに凍りつくし・・・コンパクトデジカメのバッテリーも凍りついたのかエブリタイム電池切れ警告・・・。
結局、10月4日のテント泊も諦めて下山・・・。
歩行予定コースは全うしましたが、日程は1泊2日・・・。
「いつもと変わらんじゃん!」
と・・・。
実際の日程は以下です。
2011年10月2日
20:50 自宅 出発 途中で外食 21:30 豊田東IC 東海環状線経由東海北陸自動車道
2011年10月3日
0:00 飛騨清見IC 下車 ガソリンスタンドで給油 コンビニで買出し
1:30 新穂高温泉駐車場 到着 2:00 就寝 6:30 起床 7:05 出発
7:15 トイレ&登山相談センター 計画書提出 7:35 出発
8:05 白出沢出合 出発
8:40 チビ谷 通過
9:03 滝谷出合 15分休憩
10:05 槍平小屋 10分休憩
11:40 高度2470mの岩棚 昼食 20分休憩
12:48 高度2700mの岩場 10分休憩
14:05 南岳小屋 到着 素泊まり利用
16:00 夕食 自炊
18:30 就寝
行動時間 5:15 休憩時間 1:15(相談センター滞在含む) ワープ 0:30(笑)
2011年10月4日
4:00 起床
4:45 朝食
6:00 南岳小屋 出発
6:15 南岳山頂 5分休憩
7:20 中岳山頂 20分休憩
8:12 大喰岳山頂 16分休憩
8:38 飛騨乗越 ザックデポ2分滞在
8:51 槍ヶ岳山荘 山頂アタック(8:55〜9:28) 9:30 出発
9:38 飛騨乗越 ザック回収 軽食 22分休憩
10:48 千丈乗越の分岐 12分休憩
11:52 槍平小屋 24分休憩
12:56 滝谷出合 9分休憩
14:01 白出沢出合 軽食 15分休憩
14:53 穂高平小屋 通過
15:40 新穂高温泉登山相談センター 下山届提出 10分休憩
16:00 新穂高温泉駐車場 到着
16:45 平湯温泉ひらゆの森 入浴
17:30 あんき屋 夕食
18:30 東海北陸自動車道 飛騨清見IC 帰路
行動時間 7:39 休憩時間 2:21
正直夜から朝方までの気温がマイナス5℃までなら南岳でもテントで寝ましたし、2日目も槍ヶ岳か槍平でテントでもう1泊しながらのんびり過ごしました。しかし・・・。
「寒いっ!寒すぎるぅ〜!!!」
一体何が起こったのしょうかっ!(大袈裟)
<プロローグ>
槍ヶ岳(高度3180m/日本第5位の高峰)・・・それは日本アルプスの様々な山頂からその尖った頂を確認できる北アルプス南部のランドマーク的な存在であり、日本アルプスの山々を歩く者は一度は訪れておきたい頂ではないでしょうか。
私の出身高校では毎年夏になると、3年生全員(男子校/1学年800人くらい)で北アルプスの徳沢園のキャンプ場に1週間近くベースキャンプを設置し、チーム別に「奥穂高岳」「槍ヶ岳」「常念岳」を目指します。私は奥穂高岳に登りました。幸い好天に恵まれて登頂することが出来ましたが、入れ替わりでアタックした後日のチームは悪天候で撤退したそうです。私は単純に日本で2番目(実際は3番目ですが当時は2番目と思い込んでいた)の頂に立ちたかったので選択したのですが、実際は槍ヶ岳の方が歩行距離も長く険しいという評判だったので、そちらを回避したとも言えます。その頃から用心深かったのでしょうね。
槍ヶ岳を目指したチームのメンバーの殆どは体育会系のゴリマッチョな同級生たちでした。しかし、我が校の屈強な連中でさえも自然には勝てず、全チーム悪天候で山頂には立てなかったと聞いています。
私の槍ヶ岳に対するイメージはそんな場所ですから、私がその頂に立つのはもっと経験を積んで3連休以上の休みが取れた時の話だと思っていました。
今年歩いた様々な山から何度もその尖った姿を見ているうちに、狹个辰討澆燭ぞ彳悪瓩日増しに強くなっていたこともありますし、7月に登った常念岳の山頂から上高地を出発した場合の距離感や燕岳・大天井岳経由東鎌尾根からの距離感を目で確認し、前週の北岳で高度的な問題(身体の適正・気温)がクリアできそうだと思ったので、遂にその計画を始動させました(大袈裟)。
東鎌尾根経由ですと往路だけで2日はかかります。上高地経由ですと1日で辿り着く体力的な自信はありませんし、公共の交通機関のダイヤに縛られるので嫌いです。そこで前から気になっていた新穂高温泉から出発する右俣林道経由のコースです。これなら1日目に槍平小屋に泊まり、翌日槍ヶ岳まで往復して、2日目も槍平小屋で泊まれば3連休あれば楽勝です。
「これだっ!」
そう思いました(笑)。
気分は西村京太郎氏の推理小説のダイヤトリックを暴いた瞬間みたいな(大袈裟)
更にワンダーフォーゲル7月号増刊夏山JOY2011の付録の「北アルプス南部」地図を見ていると、
「南岳から廻れば3000mの稜線を縦走できるじゃん!」
となり、
「高度3033mの南岳・3084mの中岳・3101mの大喰岳・3180mの槍ヶ岳と3000m越えの山を一気に4つも制覇できるじゃん!!」
となりました。
南岳は宿泊地に予定した槍平から直登4時間強で辿り着けます。南岳から槍ヶ岳までのコースタイムは2:40なので、単純に槍ヶ岳まで往復するコースに3時間弱プラスするだけで高度3000mの稜線歩きが出来てしまうのです。
もうコレしかありません。
私は早速インターネッツで先人の足跡を探りました。実際のコースタイム・迷いそうなポイントの予習・水場の位置を確認・キャンプ指定地の位置や写真での確認・・・等々・・・。
いつもなら山から帰って中1週間は間が開いていたので行動計画する時間にも余裕がありましたが、今回は前週の北岳とほぼ平行して計画書の作成や勉強をしましたし、北岳から帰って今回の計画を確認している間にも宿泊地の予定を一転二転させたので、何だか随分急いだ気がします。だって北岳終わって中三日でこんどは槍ヶ岳の登山口に立てるのです。こんなに充実した瞬間が訪れるとは夢にも思っていませんでした。
しかし今回は、様々な誤算があり当初の計画とは全く別の行程になりました。歩行コースは同じですが想定よりも先に進める事態が次々に起こったのでした・・・。
<前夜から1日目(自宅→白出沢)編>
2011年10月2日
20:50
今シーズン最後の山泊まり山行だから気が急いていたのか、北岳の帰りの荷物をそのままにしておいたので準備が楽だったからかは定かではないけれど、ちょっと早めに自宅を出発しました。無性に温かくてコッテリした豚骨ラーメンが食べたかったので途中で外食。今夜走る高速道路上には深夜営業の軽食コーナーが無いからです。
21:30
東海環状線の豊田東ICから高速道路の旅路がスタートしました。夜の東海環状線はガラガラです。いつもは土岐Jctから中央道に入るのですが、今回は東海北陸自動車道経由ですので少し新鮮な気分でした。東海北陸自動車道もガラガラ・・・。安全運転でも2時間半で
2011年10月3日
0:00
飛騨清見ICを下車しました。これなら南アルプスや中央アルプスの玄関口である駒ヶ根ICと大して変わりません。夜出発で今夜のコースを走ったことが無かったので時間的には意外でした(出発時にナビをセットした時点で最終目的地まで280km位と表示されていたのでウスウスこの結果は予想していましたが・・・)。高山市内のガソリンスタンドで給油し、昼間は必ず立ち寄る猗珍勠瓩箸いΕ蕁璽瓮鷙場のお土産屋の手前のコンビニで、朝食と昼食を買出ししました。今回はおにぎり2ヶと菓子パン2ヶです。
しばらく走ると爛献腑鵑硫鉢瓩箸いΩい鰺造ってくれる民宿?の前を通過します。昔からいつも思うのですが、空港の近くなら分かりますがこんなところにワンちゃんを預ける需要があるのでしょうか・・・気になります・・・。
走行しているうちに平湯トンネル(通過時の気温4℃)を抜け、安房トンネルの入り口で左折し、真っ暗な国道471号線を北上し(通過時の気温6℃)、突き当りの栃尾で国道を右折、奥飛騨温泉郷を抜け、新穂高温泉手前のトンネルの途中から深山荘方面に左折して深山荘へ続くの橋の手前を右折して、一段高くなっている方が新穂高温泉の登山者向け無料駐車場です。
最盛期は激混必至で深夜到着でも止められないほど大人気の駐車場です。西穂高岳のロープウェイ経由や右俣ルート経由の穂高方面、左俣ルート経由の笠ヶ岳・双六岳・三股蓮華岳方面など多方向への基点となる場所ですから当然です。無料ですし・・・。
1:30
その新穂高温泉駐車場に到着しました。駐車率は60%〜70%ほどだったと思います。
全部で3段くらいの段々畑状に区画が分かれた大きな駐車場ですが、一番奥(最も高い)の区画の最奥に登山口への近道の入り口があるのは知っていましたので、帰りに一刻も早くマイカーに乗り込みたい場合はより奥の方が有利だと思いますが、大した距離ではないですし深夜で既に車中泊している方もいらっしゃると思うので、あまり動き回らずに中段の開いていたスペースにピットイン。
2:00
就寝したと思います。
6:30
起床しました。明るくなっていたので自然に寝覚めたのでしょう。予定では8時起き、最悪9時まで寝る予定だったので2度寝しようと頑張りましたが、槍ヶ岳を前に高揚していたのか目覚めが良く、寝不足感は無かったので起きる事にしました。仮設トイレが2基見えましたが、登山相談センターに綺麗なトイレがある予感がしたので、菓子パン1個を頬張りながらトレッキングタイツと登山靴を履いて、
7:05
駐車場から出発しました。新穂高温泉方面への近道を通って、
7:15
登山相談センター前のロータリーに読み通りの大きくて綺麗なトイレがあったので朝のお勤めをして、無人の登山相談センターに登山計画書を提出しました。
気温7℃ 気圧897Hpa 高度計を1200mにセット
7:35
新穂高温泉から出発しました。
右手の山沿いの舗装路をホテル穂高の前を通って、新穂高ロープウェイの駅の前を通過しました。ここで大きな誤算のひとつ目が起きたのです。
ロープウェイ駅より先は自動車が入れないようにチェーンのゲートになっているのですが、私が通った時に偶然ゲートを開けている方がいらっしゃいました。目と目が合いましたので山のマナーに従い当然挨拶しました。
「おはようございます」
「おはよう・・・どこまでいくんだ?」
「槍平小屋っす!」
「乗ってくか?」
「はい!ありがとうございますっ!」
※乗せてくださった方にご迷惑をお掛けするのは心外なので人物を特定できるような描写はしません。
この時は単純にまさに狹呂蠅冒キ瓩世覆隼廚い泙靴燭、途中で歩いている人を追い抜くたびに罪悪感に苛まれました。
でも、多分乗せてくださった方も話し相手が欲しかったのだと思います。私の地元の話などをしつつ、
「何だ今日は槍平までか?・・・この時間からなら皆槍まで行っちゃうだろ?情けねぇなぁ」
とか
「最近この辺でクマ見たヤツいるから気をつけるんだぞ」
とアドバイスをくれました。私は
「ツキノワグマって犬のちょっと大きい程度じゃないっすか?・・・サルの方が怖くないっすか?数で攻めてきますし・・・牙あるし・・・」
と聞いたら、
「馬鹿いうなよ!猿に命は取られんが、クマは違うぞ!」
と笑いながら怒っていました。
ちょっとツンデレな方でした(笑)
私も熊除け鈴は装備しているものの若干ナメていた部分があることを反省して、アドバイスを胸に刻みました。
歩行コースタイム2時間の区間を30分で通過してしまいました。実際ここまでは舗装して無いだけで立派に整地してある林道ですから、ワープするに越したことはありません。ただ・・・追い抜いた爐舛磴鵑伴分の足で歩いている人たち瓩北椶鮃腓錣擦襪海箸禄侏茲泙擦鵑任靴拭
8:05
奥穂高岳登山口の先にある白出沢出合で乗り物から降りました。私のルートはこの先登山道なのでどちらにしてもここまでです。お礼を言って別れました。
いよいよここからが山歩きです。随分楽をしました。
この時点で槍平でテントを張るつもりはありませんでした。槍平まで2時間半。予想到着時間は10:30・・・早すぎます。南岳新道を直登しても午後2時過ぎには南岳小屋に到着できそうです。先に進めるならその方が後々楽になるに違いありません。確かにこのまま槍平で泊まったら一人前の男として情け無いと思いました。
白出沢に架けられた鉄網の橋の前には狹呂觧は一人づつ瓩判颪い討△蠅泙后
私は気持ちとザックのハーネスを引き締めて槍平に向けて歩き出しました。
<1日目(白出沢→南岳小屋)編>
8:05
白出沢出合を出発し、道は右俣谷の十数メートルから数十メートル上をゆっくり高度を上げながらもほぼ水平に作られています。基本的には足場はしっかりしており、時々木の根や猫ほどの岩が横たわっている程度で歩きやすいです。スニーカーでも充分歩けます。
8:40
チビ谷を通過するころから山道っぽくなってきます(確か・・・)。でも、やはり水平ですし道はしっかりしていて歩きやすいです。樹林帯の道ですのでほとんど景色は楽しめません。谷を通過する時に穂高側の岩壁上部が見えるか、左側に中崎尾根が見えるだけです。時折笠ヶ岳や抜戸岳が見えたような気がしますが、雲も多かったですしあまり記憶にありません。
段々道がゴロゴロした岩に変わってくると、
9:03
滝谷出合に到着しました。手前の一段高いところに避難小屋もあります。ノックしてから中を覗いて見ましたが、誰も休んでいませんでした。中は非常に綺麗にされていたので愛されていることが良く分かりました。沢の方に焚き木の跡がありましたが、細かいことを無視して言うと「こんなところで焚き木しながら一晩明かしたら楽しいだろうな・・・」と思いました。
この沢には2畳〜4畳ほどある大きな平べったい岩がたくさんありますので休憩にはもってこいです。滝谷の方を見上げると雄滝と思われる大きな滝は見えましたがそれより先はガスで見えませんでした。本来ならここから北穂のドームが見えて迫力満点だと勉強していただけに残念でした。ここで15分休憩し、30mほど沢を登った先にある木の橋を通って対岸に渡り、再び沢を30mほど下って、槍平までの最後のピッチを歩きました。
ここからは次第に傾斜も付いてきて、飛び越えるように通過する岩場や、数段の短い木製梯子が架けられた道です。
突然綺麗な木製の歩道がS字を描くように架けられていました。そして綺麗な小川を渡ると、
10:05
槍平小屋に到着です。ここまで急いではいませんが少し早く到着したようです。今日はここに泊まらないので玄関前を通過し、裏手にあるウッドデッキで休憩させて貰いました。数人の年配の登山者が休憩していました。これから登るのかそれとも下りていくのかは分かりません。ただ、南岳新道に設置してある救命箱と背負子が立てかけてあったので、中には山道を管理してくださっている方もいらっしゃったのでしょう。ここで菓子パン1個を食べて10分休憩しました。最近学んだことは、爐腹が完全に空く前に少しずつ食料を胃に入れることで疲れ難い瓩箸いΔ海箸任后今回もそれを実践しその通りでした。
そして、ここからは山歩きというよりも山登りでした。この小屋は高度2000m弱で南岳小屋は高度3000m弱ですから高度差でざっくり1000m、地図上の直線距離ではざっくり2000mの道のりを4時間強で一気に登るのです。
南岳新道への分岐はこのウッドデッキの直ぐ脇に作られています。
10mほど歩くと犢眦2000m瓩隆波弔あり、更に10分程で南沢沿いを少し登るルートに変わります。斜め上に移動しながら対岸に渡ると、ここからが急登の始まりです。
道はしっかり管理されていますので安心できますが、とてつもない傾斜を登っていく所が数箇所あります。木製の梯子も数箇所設置されていますが、霜が解けた為なのかガスの水滴なのかウェット状態なので所々滑り注意が必要でした。また、リンネ的な溝を横切る箇所で足場が細いところもあるので時折肝を冷やします。前進というよりは手を使いながら上に登っていくイメージの道なので気も張っているのか疲れは出ませんでした。
11:40
高度2470mに腰掛けてザックを下ろすのに丁度良い岩棚があったので昼食を取りながら休憩しました。最近お気に入りの狎嵌咾にぎり瓩畔珍しさだけで手に取った猴颪けご飯風おにぎり瓩任后J未砲めでたいことがあった訳ではありませんが赤飯を食べると力が沸いてくるのです。ここで時折ガスの切れ間から姿を現す笠ヶ岳を見ながら20分休憩しました。
ここから直ぐに森林限界を向かえ、道もいよいよ険しさを増します。樹林帯の急登なら
「最悪落ちても木に引っかかるだろう・・・」
と思えますが、ハイマツも生えないような急峻なガレた痩せ尾根はちょっぴり怖いです。男ならキン○マがキュンとすると思います。
私はしました。キュン・・・て。
急峻な痩せ尾根がひと段落するところで同じくらいの年齢の単独の男性が休んでいました。
「ここから急ですか?」
「はい・・・でも、木のハシゴが滑るほうが怖いですから気をつけてください」
そんなようなことを話しながらすれ違いました。彼は下りのようです。おそらく、目前のキレ落ちているような登山道を見て唖然としていたか、キン○マをキュンとさせていたのでしょう(おそらく)。
その人が休んでいたところから先も結構危険な崩れそうな足場の急な痩せ尾根登りがありました。尾根より左をトラバースする箇所の方が肝を冷やし、もし足を滑らせたらそのまま数十メートル落ちていくでしょう。運がよければ怪我で済むでしょうが、落下速度が出ている時に岩に衝突すれば・・・。
正直今シーズン最も危険な道でした。勿論もっと経験を積んだ方なら問題ないでしょうが、あくまでも山歩き2年生の私にはちょっと高度な道でした。奥様を連れてきていたら100%ブチギレられます。
さらに登りがひと段落したところに有名な?看板が設置されています。
「ここからき急な下りです」
と。
つまり急な登りはここで終わりか・・・と少し気が楽になりましたが、目前に控えるザレた急な斜面と高度計が指す値から察すると、決して楽ではなさそうです。
12:48
看板の先のほんのちょっと水平に進んだ高度2700mの地点に休憩できる岩場があったので 10分休憩休憩しました。谷を覗き込むと足元の遥か下に槍平小屋が見えます。赤い屋根が良い目印になります。この辺りからこの日の異常な気温に段々気がつき始めました。でも、目の当たりにするのはもう少し先です。
休憩した岩場の直ぐ先の痩せ尾根の頂点沿いに木製の歩道が架けられていました。それはハイマツの上に浮いているように設置され、天空の廊下のようです。幅は40cmくらいです。こういう場所は個人的には大好物です。ですが短いのですぐに終わってしまいます。
木道の先は一旦鉄梯子で高度を下げさせられ、ガレた斜面をトラバースしながら進むのですが、広大な斜面全体が同じ色彩でガレているので、どのようにトラバース道が切られているのか判別し難いです。2万5千分の1地図には細かいところは描写されていませんので確認したところで良く分かりません。ただ、歩き出せば立体的な感覚で道は判別できますので問題ありませんが、数十メートル先で道が直角に折れているのでそこ行ってみないと先は分かりません。
最下部のトラバース道を突き当たるとそこから先は一気にガレ場を直登しました。人工的に裁断された細い何かの植物の茎(枯れている)の先にピンクのリボンが巻かれ、目印にしてあるので取るべきラインは判別できます。落石の危険性も高い場所ですのでここは一気に登った方が良いと思ったので、2泊分のテント泊の荷物を背負って必死に登りました。
それが一段落したところに腰掛けれるほど大きく窪んだ岩があったのでちょっとだけ休みました。ふと見上げるとアチコチからツララが垂れ下がっています。温度計を見ましたが記録することを忘れ、覚えてもいませんが午後2時前で氷点下でした。
すこし進むと岩にペンキで爛皀Ε好悪瓩判颪れていました。無論狆屋まで瓩箸いΠ嫐でしょう。ちょっとテンションが上がりましたが高度計は未だ2900m付近を表示していました。まだ100m近く残っています。ここまで来ると登りの疲れというよりも、寒すぎて辛いです。いよいよガスも濃くなり、景色も無いし・・・5m以上先が見えないので実際あとどれほど歩くのかもわからない・・・。
そしてハイマツに付着した霧氷が一層不安を煽ります。
「今日の寝袋で大丈夫なのか・・・」
今回持ってきたのはイスカのエア450・・・メーカー的には犧把禹藩儔硬戰泪ぅ淵6℃瓠ΑΑ真冬の鈴鹿山脈の高度1000mほどの稜線で、腰より上の積雪の中を歩いている時より今の方が数段寒い・・・おそらく夜中から朝方にかけて迎える最低気温時間帯には余裕でマイナス6℃は下回る気がするし・・・シュラフカバーも持ってきたけど、車中泊の経験上この寝袋だけでは死にはしないかも知れないけど・・・寒くて寝れないのは確実だし・・・もし、マイナス10℃以下になったら風邪引くし・・・明日の歩行に支障が出るし・・・どうしよう・・・。
そんなことを考えているうちに、突然ガスの中から南岳小屋のキャンプ指定地が現れました。
一人の方が既にテントを張り終えて、私と目が合うとニッコリしながら会釈されました。
「やっぱり、この状況でもテント張る人がいるんだな・・・」
そう思いながら一瞬で観察すると、テントはシングルのゴアテントだし・・・着ているものは明らかに冬山並みの装備・・・。
「あの人は間違いなく冬山テント泊経験者だっ!・・・ツラレテハイケナイ・・・」
そう思いました(笑)
「・・・どうしよう・・・・どうしよう・・・素泊まりか・・・テントか・・・」
悩みながらも、
14:05
南岳小屋に到着しました。玄関を開けると土間があり、更に次の扉を開けると受付やラウンジ的な空間があります。ストーブを炊いているのでしょう、とても暖かいです。眼鏡が曇ります。私は受付に顔を出すと、
「テントをひと張りさせてください」
何でしょうね・・・自然にそう言ってしまいました。
そして、受付表に住所を半分ほど記入したところで
「ところで、今夜の最低気温はどれくらいになりますか?」
「わかりません!天気のことは何とも言えません!」
確かにそうですが、もう少し言い方があるのでは・・・と思いながら質問を変えました。
「今朝の最低気温は何度でしたか?」
「マイナス9℃です」
「・・・素泊まりさせてください」
出発前にテレビで見た天気予報で犧L襪ら明日にかけて11月中旬並に気温が下がる瓠ΑΑΔ箸猖未ら寒気が流れ込んでくる瓠ΑΑΔ噺世辰討い浸が瞬時に再生されたのでした。その情報から察するに、今朝マイナス9℃なら明朝は間違いなくマイナス2桁突入する・・・。最悪凍死するかもしれない・・・その時はそう思いました。
結局素泊まり利用で南岳小屋のお世話になることにしました。料金は6000円です。
<1日目(南岳小屋宿泊)編>
食事は自炊ですが、暖かい談話室が利用できたり・・・乾燥室が使えたり・・・暖かい寝床を用意してもらえるハズだと思いました。トイレも小屋内の狹傾颯肇ぅ讚瓩鮖箸┐觚⇒を得ました。素泊まりを利用する限り、今夜凍死することは無いでしょう・・・。その時は高度2800mを越えてからあまりにも寒かったので大袈裟ではなく本気でそう思っていました。
「6000円で命拾いできるなら安いもんだ」
そう思いました。そして安心したのか煙草が吸いたくなったので外のベンチ向かおうとしたら、
「では、準備が出来たら声を掛けていただければお部屋にご案内します」
と、声を掛けられた。ちょっと優しい言い方に変わった気がする・・・。
「・・・・」
外に出ると早速凍てつくような風が露出している顔にぶつかってきました。外の木製のテーブルとベンチにも霧氷が付着しています。風も強いのでライターの着火に手間取ります。
とりあえず着替えたかったですし、荷物を整理して暖かい紅茶を作りたかったので部屋に案内してもらうことにしました。
案内してもらう時に
「自炊は外ですか?」と聞いたら、確かに「はい」と言った。←ここは重要です。
寝床は2階にあります。10畳程のドアなしの部屋が4つほどとドア付きの個室が2つほどと和室が1つあったように思います。私はうろちょろするのは苦手なので見て廻った訳ではありませんが何となくそういう記憶です。当然内部の写真も撮っていません。
私が案内されたのはドアなしの部屋です。部屋の内部は上下2段に分割され、それが向かい合っています。1区画に5組の布団が敷かれた所謂犹宿屋瓩任后私の寝床は2階で入り口の壁側を指定されました。例え一方でも他人がいない環境は助かります。これからどの程度宿泊客が来るのか分からない状況ですから尚更です。
バックパックは部屋の入り口付近の指定された壁に立てかけます。寝床が1階の人は部屋の内部の自分の足元に置くようです。とりあえずザックから着替え一式を引っ張り出し、布団の中に滑り込み、すっぽんぽんになり、ウールの爺シャツ上下とダウンジャケット上下を着込みました。小屋の2階部分の寝床エリア全体は暖房が効いていないので、この服装で丁度良いくらいです。同室のダウンを持っていない人は布団の中でブルブル震えていらっしゃいました。毛布の支給はなく、ただシーツ付きの敷布団とふかふかの掛け布団があるだけです。マットレスも敷いてあるので寝心地は抜群です。さすが北アルプスだと思いました。
ドアが無いので廊下を通して他の部屋からも「暖房なのかなぁ〜?」とか「今日は特別寒いねぇ〜」という声が聞こえてきます。確かに寒いです。やはり毛布が無いのが解せません。
着替えたらテルモスと火器と水筒と食料をアタックザックに詰め替えて外に炊事に行きました。
やはり外に出た瞬間からとてつもなく寒いです。ガスも濃いし、風も強いので余計に寒く感じます。鼻水は止まらないし、顔と手が悴んでうまく動きません。
外のテーブルセットに座り、凍える手でガスストーブをセットすると600ccの水を沸騰させました。とりあえず暖かくて甘〜い紅茶を作るのです。今回は近所の薬局で購入した爐靴腓Δ紅茶瓩任后とにかく温まりそうだったのでよく考えずに購入しましたが、自宅に帰り小分けする為にジップロックに詰めている時、
「・・・何か苦手な匂いだな・・・」
と思いました。それでも甘くして、更にウィスキーを混ぜれば多少はマシになるだろう・・・と考えて持参しました。
作ってみたらこれが旨い!甘くした段階ではとてつもなく旨い!・・・でも、更にウィスキーを投入したらちょっと風味が落ちました(笑)。この場合はウィスキーよりブランデーの方が合うでしょう・・・。
それでも温かい飲み物には救われます。何よりダダ下がりのテンションゲージが上昇を始めるので行動力も上がります。しばらく紅茶をチビチビやりながら寒風に耐え、全く景色の見えない空間の中で高度3000mの場所で過ごす楽しさを噛み締めていました。
「もしかしたら、テントでもイケたかもな・・・」
薄々そう考えていた時に、一人の男性が50ℓほどのザックを肩にかけて小屋から出てきました。
「テントっすか?」
「はい」
「大丈夫っすか?」
「大丈夫でしょう、厳冬期用の寝袋持ってますし・・・」
「なるほど」
完全に経験の差だと思いました。若い方なら体力だけでもこの寒さを乗り切れそうですが、目の前でテントを組み立て始めた方は私と同年代と思われ、体力のピークは超えているハズ・・・。
それを乗越えられるには何より犒亳貝瓩モノを言います。
おそらくこの気温を予想して厳冬期用を担ぎ上げてきたとしか思えません。ザックが50ℓ程度という事は、基本的には猴招廚覆發里六ってこない派瓩隼廚錣譴泙垢里如意味も無く10月初旬に厳冬期用は使わないハズ・・・テントもやっぱりシングルのゴアだし・・・。
16:00
ガスも濃いし今日も暗くなるのが早そうだったので、夕食を作り始めました。今回はこれほど寒くはなるとは思っていませんでしたが、ある程度は寒いと予想していたので素早く作ってすぐに食べられる爛▲襯侫(騰瓩鉢爐靴犬澆量A構繊淵ぅ鵐好織鵐函豊瓩里澆任后狄罎込みおこわ瓩箸いΕ▲襯侫(討任垢、想像より美味しかったです。蒸らしている間、着ている服のお腹のあたりに突っ込んでいたので、それがまた暖かく合理的でした。味噌汁は作っても1〜2分で冷たくなるのでご飯を食べる時に再加熱しながら飲みました。
食べ終わって、一服して、「さあ、ティッシュでコップを拭くか・・・」とマグカップの底を見ると、少し残った水分は全てガチガチに凍っていました。それを指の爪で剥ぎ取って綺麗にしました。
テーブルから撤収して土間に入ると、一人の年配の男性が炊事を炊事をしていました。
「!?」と思いました。しかし、テーブルの上には爐海両紊妊灰鵐蹐六藩僂靴覆い任ださい瓩判颪い討△襪里任垢、テーブルの下の方・・・土間の角にある木製の土台に爛灰鵐蹐呂海海濃藩僂靴討ださい瓩判颪い討△襪任呂覆い任垢・・・。
「ここでもいいのか・・・」
と静かに納得しましたが、牾阿辰童世辰燭犬磴鵝瓩箸いε椶蠅發△蠅泙靴拭
寝床に帰って荷物を纏めて、持ってきた読みかけの小説を読みました。ちょっと暗いですが天井の中央にひとつだけ電球があるので字は読めます。
暫く読書していると外が明るくなってきて、皆もどんどん外に出て行きます。廊下から誰かが「キレットが見えるよ」
と言ったのが聞こえたら、私も読書を止め、暖かい布団から這い出て、カメラを持って外に出てみました。
爛レット瓩箸亙羚睿∧の北穂高岳から南岳までの稜線が大きく切れ落ちて繋がっている日本最高難度の道狢腑レット瓩任后F擦噺世辰椴匹い里どうかわかりませんが、とにかくとてつもない難路です。今年の7月にbird-mountainさんとM氏と三人で常念岳から蝶ヶ岳まで縦走した時に、
「来年はあそこをヤリましょうね」
的な事を冗談半分で言い合ったのを思い出します。
小屋から出ると北方が南岳山頂で南方が北穂高・涸沢岳・奥穂高岳・前穂高岳方面の展望台である獅子鼻です。獅子鼻の辺りは小屋よりちょっと高い位置にあり、登るのに1分かかりませんが大展望の場所でした。北方は穂高と名がつく山々の岩の塊、西方には雄大な笠ヶ岳、南方には明日歩いていく中岳方面の高度3000mの稜線とその終着点に槍ヶ岳、東方には蝶ヶ岳から大天井岳を中心とする燕岳を有する稜線・・・。
「素晴らしい・・・」
獅子鼻の近くに立った時はガスが消えかかる途中でしたが、みるみる晴れていき、同時にオレンジの夕日が笠ヶ岳の方に沈んでいく・・・赤く染まった滝谷の岩壁と鋭い稜線を境にコントラストで真っ暗の西方の岩陰・・・。
ただ黙ってその光景を見つめていました。今までで最も美しく・・・ダイナミックで・・・神々しささえある光景でした。
夕日が完全に笠ヶ岳の裏に落ちていったので小屋に帰って、寝床に潜り込みました。
まだ寒かったので、ザックから寝袋を出してプラスしました。段々暖かくなってきて、先ほどの光景がまぶたの裏に焼きついていたので暫く余韻に浸っていましたが、気付くと寝ていました。
18:30
多分寝ていたと思います。他の皆さんは18時前から夕食を食べに1階に下りていったので、その静寂を使って眠りに落ちたと思います。
21時頃、暑くて少し汗をかいて起きてしまいました。どうやらこの寝床エリアも暖房が行われたようです。よく考えてみれば、3000mの稜線に建っている山小屋の布団セットに毛布が無い訳がなく、毛布が無いということは空調があるということです。ぼんやりそんな風に考えながら寝袋を壁際に追いやって、二度寝に入りました。それからは標準装備の布団一式だけで夢も見ずに快眠できました。
2011年10月4日
4:00
起床しました。携帯電話のアラームの音量を下げたつもりでしたが、それでも静かな空間では飛び起きてしまうほどに聞こえました。まだ部屋の電気はついていません。1時間後には小屋の朝食のハズです。
私はダウンパンツ保護の為、上に行動着のズボンを履いて、炊事道具一式を持って土間の片隅に荷物を置いて外に出ました。
「寒っ!」
それしか言えません。しかし、想像よりは気温は低く無いように感じました。それでも玄関の柱に立てかけてある温度計を見た人が、
「マイナス11℃だって!そりゃあ寒いよぉ〜」
と言っていました。
空は満天の星空ですが、流れ星を待っているのは辛いくらいに寒かったので、土間に入って紅茶作りから始めました。その間に便意を催せばいいかな・・・と思っていましたが、なかなかそういう雰囲気ではなかったので先にラーメンを作りました。
途中でテント泊の男性も土間で炊事を始めたので
「大丈夫でしたか?」
と聞いてみた、今生きているのだから大丈夫だろうとは思いつつ・・・。
「はい、朝方暑かったくらいです!」
本気なのかやせ我慢なのか微妙なところでしたが、私に強がる理由はないのでそうだったのでしょう。逆に私は
「(内心)・・・テントで寝てみれば良かったな・・・」
とも思いましたが、何分経験が浅いので今回はこれでヨシとしました。次回は夕方あれ位の寒さなら今回の装備でも何とかなると思いました。これも経験のひとつです。
4:45
テント泊の男性とほぼ同時にラーメンをすすっていました。やはり朝は暖かいラーメンで内臓を起こしてやるに限ります。食べ終わって炊事道具を撤収し終わった頃、食事付きの人たちの朝食が始まり、トイレも空いていたので朝のお勤めをしました。南岳小屋の中のトイレは便座に座るタイプの洋式のバイオトイレです。紙はゴミ箱に入れます。用が済んだらドアの外にある牘薪将瓮椒織鵑魏,擦弌⊆動的に汚物とおがくずを攪拌(かくはん)してくれるそうです。運転は自動で止まります。ただ、手洗い場の水は出ないので、ウェットティッシュで拭くしかありません。
寝床に戻り、布団の中ですっぽんぽんになって行動着に着替えました。今日は早朝から好天のハズですが、気温は氷点下だと思ったので、いつものパタゴニアのキャプリーン1の上にR1フーディーを着て、一番外にオーバーとして雨具上下を装備しました。
ザックに全ての荷物をパッキングし、一度全てのハーネスを開放し、コンプレッション系を締め上げてから、ザックを背負うのに必要なハーネスを順番に締め上げて調整しました。
受付横の無人水販売所で1ℓ/宿泊者は100円を購入し、ハイドレーションパックに補充し、
6:00
南岳小屋を出発しました。
<2日目(南岳小屋→槍ヶ岳)編>
と、言っても昨日見た夕日を浴びた穂高の山々が忘れられずに、今日の進路とは反対方向の獅子鼻の展望台に登りました。今朝は大キレットに雲が掛かっておらず、その鋭利なエッジの全てを肉眼で確認することが出来ました。今朝の光景も素晴らしいです。大キレットも暫く見ていると
「俺でもイケるんじゃね?」
と思えてきました。ただ、今回の様にテント装備だと辛いのでいつかチャレンジする折には最初から小屋泊まり装備で来ようと思います。
北方の景色を堪能してから、南方の南岳山頂に向けて歩き出しました。
6:15
あっ!という間に南岳山頂に到着です。麓に狷邀戮泙10分瓩判颪い討△辰燭茲Δ糞いしますが実際は5分程度でした。ここでの景色は獅子鼻と大して変わらないので写真を撮りながら5分くらいしか滞在しませんでした。これでも一応は今回の課題である犢眦3000mの稜線歩き瓩涼罎里劼箸弔任△覘狷邀3033m瓩鬟リアしました。次は中岳です。
中岳までの道のりは硬い砂と岩で形成されていました。それほど難しい道ではありません。
それよりも、ちょっと喉を潤そうとハイドレーションのマウスピースを咥えると、
「!!!・・・出ない・・・???」
おかしいなと思いホースを見てみると、
「!!!・・・ハゥッ!!!!・・・ガチガチニコオッテル・・・」
この時持っていたアナログ温度計を見ると爛泪ぅ淵9℃
「そりゃ凍るわな・・・」
と素直に納得しました。今朝作った暖かい紅茶はザック中にありますので、水分補給はできますが、頻繁には出来そうもありません。それに昼ごろにはハイドレーションの水も溶けても飲めるでしょう・・・そう思いました。
気を取り直して歩き出し、一際この稜線上で独立してそびえている中岳の頂上への登りを歩き出しました。真夏の日中なら暑さでバテるような短い急登がありましたが、この時は気温が低すぎて汗もかかないような環境だったので、比較的楽に山頂まで登ることができました。
7:20
中岳山頂に到着しました。ザックからテルモスを取り出して紅茶を飲みました。やはりこれには助けられます。甘い液体が活力も与えてくれます。水分補給が終わったところで、ここからの絶景を撮影しようとカメラを取り出し電源を入れると・・・
「充電してください!」
と・・・・。
こいつのこの症状はもう慣れっ子です。氷点下になると大抵バッテリー残量が無いとダダを捏ねるのです。電源を入れなおすと回復することもあるので、この方法で騙し騙し撮影を続行。それ以後はフリースの胸ポケットに入れて体温で暖めながら使いました。
中岳の標高は3084m。本日2つめの3000m峰です。気温はマイナス8℃。ここからですと今までよりも一層槍ヶ岳が大きく見えます。ただ、この辺りからウスウス感じていたのですが、
狒筌岳は穂高連峰の山々の中に聳えていて初めて格好が良いものだ
これは私の個人的な感想です。槍ヶ岳を近くから見ても爐燭世里劼箸弔離圈璽瓩妨えてしまうのです。おそらくこのルートから見た場合の特別の見え方かも知れません。東鎌尾根や西鎌尾根、或いは北鎌尾根やその他の沢筋から登ってくれば、そそり立つその尖った岩峰は格好が良いかも知れません。しかし、やはりここ稜線から見ると、稜線の終着点という特別の感情は沸いて来ますが、素直に「すっげぇ〜!」という気持ちは沸かないのです。高度がほぼ同じような状態を維持しつつ段々近付いて行くからでしょう。
中岳の山頂でそんな事を考えながら20分休憩しました。
山頂から先は鉄の長い梯子で一気に高度を下げさせられます。
「何でやねんっ!」
とツッ込みたくなりますが、単独で立ち上がっている中岳の形状を考えれば納得がいきます。
そうして一度大喰岳とのコルまで下りると、今度は地味な登りです。傾斜はキツくないですし、危険な箇所は無かったような気がします・・・(※この日は全体的にそうですが、似たような状態の稜線歩きだったので記憶としてはかなり曖昧です。撮影した写真を見ながら書いていますが、もしかしたら前後とか勘違いしている場合があるかも知れません)
8:12
大喰岳の山頂に到着しました。この山は遠くから見てもそうですが、ハッキリしたピークがある訳ではなく、台形の長いピークを有しています。頂点付近に登ってみると、小さなピークがアチコチにあったような気がします。その中でも狢膓岳瓩判颪れた柱が立っているところで写真を撮りました。近くで単独の女性が槍ヶ岳の方から歩いてきてアチコチ写真を撮っていましたが、ここには来ないで中岳の方に向かって歩いていってしまいました。私と目が合った訳ではありませんので避けれた訳ではない・・・と信じたいです(笑)
ここでもテルモスの紅茶を飲みましたが、余りの美味しさに調子に乗りすぎて空にしてしまったので困りました。ハイドレーションのホース内は未だ凍り付いていましたが、幸い本体は凍っていなかったので、これをサーモスに移して飲むことにしました。
大喰岳は3101m。本日3つ目の3000m峰ゲットです。ここで16分休憩しました。
山頂からはまた一旦下ります。大喰岳と槍ヶ岳の間のコルが猗騨乗越瓩任后
8:38
飛騨乗越にザックをデポします。アタックザックにテルモスと貴重品だけを入れて、メインザックは岩に立てかけておきました。ここで2分滞在です。
槍ヶ岳山荘への登り坂の途中に段々畑の様になった区画に仕切られたキャンプ指定地がありました。1区画に丁度2人用(130cm幅)のテントが張れそうです。よく調べませんでしたが、大型テントを張ることの出来る区画も少数くらいはあるのでしょうか?
数張りのテントと外に出ている方もいらっしゃったので撮影は遠慮しておきました。
キャンプ場を中を縫うように通り抜けて坂を登りきると看板がありました、
「槍ヶ岳山荘まで100m・・・新穂高温泉まで14.4km・・・」
「!!!・・・14.4km・・・今日はここから14.4km下って帰るのか・・・」
正直見なきゃ良かったと思いました(笑)
実は昨晩から考えていたのですが、これほど寒くなかったら槍ヶ岳か槍平でもう1泊しようと思っていましたが、時間的に余裕があり過ぎるし・・・何より寒すぎるし・・・と、いう事で今日下山するつもりでした。予定通りなら16時あたりに駐車場に辿り着けるハズです。しかし、ここから14.4km歩くという現実を数字的に目の当たりにすると・・・辛いっす。
ここから更に私の猛チャージが始まりました。
8:51
槍ヶ岳山荘を完全スルーし、槍の根元の広くなったところでテルモスの水を飲んだら一気に 山頂アタックを開始しました。登り始めた時間は8:55。私の前に登り始めた単独の男性が慎重な足運びだったので少し詰まり気味でしたが、実際15分くらいで山頂に立ったと思います。登りはちょっとしたクライマー気分が味わえて非常に愉快痛快です。鉄の鎖も設置されていますが大して使う必要はありませんでした。それより中腹にあるL字の鉄筋のアンカーが打ってあるのですが、それは必要でした。山の雑誌で何度も見た鉄の梯子はかなり頑丈に取り付けてありますので非常に安心して命を預けることが出来ました。最後の鉄梯子はちょっと長いので、途中で振り返ると男子はキン○マが「キュン!」とするかも知れません。
私はしました。キュンって。
山頂は前を登っていた単独の男性と私の2人です。写真で何度も見た山頂の祠を中心に写真を撮ったりしましたが、やはり想像していたような感動はありませんでした。しかし、
「20年の時を経て、高校時代の槍ヶ岳アタックチームのリベンジを果たしたったぞぉ〜!!」
と、心の中で叫んでおきました。
槍ヶ岳は標高3180m。本日4つ目の3000m峰ゲットでミッション完了です。
北鎌尾根の方は怖くて覗くこともしませんでした。(今は後悔しています)
西鎌尾根の方に張り出した岩の上に腰掛けて、来年の課題である牘世諒伸疂面を目視で確認しました。続いて北方に目をやると、唯一完璧に冠雪した連峰が・・・白馬三山です。正確には唐松岳辺りから冠雪していたかも知れません。
「もう積もってる・・・」
ここより高度は低いですが、やはり日本海から流れ込む湿った空気があのあたりで冷やされるからでしょうか・・・?
やはり一度登った山には親しみが沸きます。
槍ヶ岳の山頂に滞在したのはトータル5分前後だったと思います。(とにかく気が急いていたので時計すら見ませんでした)
下りは登りと所々別ルートです。
登りより下りの方がキュンキュンします。
もちろんキン○マが・・・。
何分ルートや足場を確認するのに下を見る機会が多いですし、その度にずっと下の方まで視界に入るので、余計な高度感が恐怖の種になります。でも10分もかかって無いような気がします。9:28には根元に下りていました。
9:30
槍の穂先の根元を出発しました。
<2日目(槍ヶ岳→新穂高温泉駐車場)編>
やはり槍ヶ岳山荘は通過です。いずれゆっくり訪れることにします。
9:38
飛騨乗越まで下りてきて、ザック回収を回収し、荷物を整理し、カロリーメイト4本を一気喰いしました。ここに22分滞在しました。
後は下っていくだけですから転ばない程度にハイペースで下り始めましたが、北岳からの疲労の累積なのか膝に若干の違和感があったので、ペースを調整しながら下っていきました。飛騨乗越からの下り前半は歩き難いガレ場です。捻挫の危険性も加わるので慎重にならざるを得ません。途中で学生のパーティー2組ほどとすれ違いました。若い方の元気な挨拶には毎回私も元気付けられます。
10:48
千丈乗越の分岐まで下りてきました。ここからは未だ槍ヶ岳の穂先と槍ヶ岳小屋が見えます。青い空と岩の稜線がはっきりとしたコントラストで競い合っていて非常に爽快です。ここで12分休憩しました。
高度2500mを下回る辺りからハイマツも無くなり、槍の穂先も見えなくなります。私は、
「ハイマツとも来年6月までまたお別れかぁ〜」
などと、独りで感慨に深けりながら手元のハイマツを撫で撫でしてお別れしました。
そこから槍平までは地図を見た時にイメージしたよりは急な下りでした。もちろん昨日から歩いてきた道と比べればハイキングコース程度ですが、想像では緩い道だと思っていたので意外でした。途中に犧埜紊凌緇讚瓩箸いβ瑤ありますが、年配のご夫婦が休憩されていたので写真は撮りませんでした。
11:52
槍平小屋のキャンプ指定地に到着しました。河原の広場のようなキャンプ場です。もう少し気温が高ければ最高のキャンプ地だと思いました。地面は砂場も多く、ペグは自由自在だと思われますし、ロープを張るのに丁度よい石もたくさん転がっています。私はフラットな砂地にザックを放り投げて枕にし、東方にそびえ立つ中岳と思われる稜線を見ながら休憩しました。本当に過ごし易そうでしたので若干後ろ髪を引かれましたが、時間は未だ正午前・・・早すぎます・・・。
起き上がってザックを装備し、小屋の方に歩き出すと、小さな冬期小屋が見えてきます。この小屋はかの牴弾J限析梱瓩立ち寄った小屋です。大ファンの私は感無量でした。冬期小屋の直ぐ前に蛇口が3つあるシンク付きの水場があります。ひとつは水を出しっぱなしなので、水が豊富なのが伺えます。益々過ごしやすそうだと思いましたが、昨日登っていった南岳新道の分岐点とウッドデッキをもう一度撮影して、小屋の前を通過し、滝谷の出合に向けて歩き出しました。結局ここでは24分休憩しました。
往路はガスに包まれていたので見えませんでしたが、今日はずっと北穂高岳のドームや滝谷の岩壁が良く見えます。その険しい様子は何故か犁乾島瓩鯱∩曚気擦泙后ΑΑΩたこともないのに・・・(笑)
明るい登山道をドンドン下り、
12:56
滝谷の出合まで下りてきました。やはり今日は谷の奥まで良く見えます。出合の中央に立つと、ドームも中心に見えるし、その下に雄滝と思われる滝も配置され、まさに風光明媚です。景色のフレームは縦型なので、水墨画で掛け軸に書き出したら良い構図になると思いました。9分休憩して歩き出しました。
ここからは登山道の傾斜も随分緩くなります。ここもとにかく無心で歩き続けました。
14:01
白出沢の出合まで来ました。橋を渡ったところが広くなっているのでカロリーメイト4本を一気喰いしました。いつも非常用で持ってきているカロメを完食したのは初めてです。15分休憩し、ここからは未舗装の長い長い林道歩きです。
歩き出して直ぐに奥穂高の登山口があるので、小屋の存在や小屋の前の広場を確認しながら撮影しました。ここから奥穂高岳までは標準コースタイムで6時間です。
往路はワープしてきたので実感しませんでしたが、やはり私はこういった林道歩きが苦手です。同じ距離の登山道を歩くほうが気持ちが充実するので、林道歩きは疲れだけが溜まっていきます。急に道が明るくなって左手に草原が広がってくると、
14:53
穂高平小屋に到着です。ここには牧場があり、牛が放牧されています。この日も数頭の飛騨牛と思われる牛さん達がのんびり過ごしていました。小屋の写真を撮るつもりでしたが、小屋の前で小屋の主人と思われる老人と、2名ほどの客人がいらっしゃったので撮影は遠慮しました。小屋の前の林道が大きく曲がっているところにトイレがあり、その左側の放牧地の柵の手前に道があります。そこが林道をショーカットする為の近道の入り口です。
この近道が意外に楽しいです。短い距離の中にうねったような細い山道が作ってあり、ちょっとした危険箇所にもしっかりとミニチュアのような橋などが架けられているのが楽しいのです。
地図で見るより長く感じましたが、ちゃんと林道に復帰します。私はこの合流点の何でもないところでバランスを崩して捻挫しました(汗)。(後日談/幸い2日で完治しました)
新穂高ロープウェイ乗り場やホテル穂高の前を通過すると、
15:40
新穂高温泉登山相談センターに到着しました。相変わらず無人なので、ポストに下山届提出し、奥様に携帯電話から犁△襯魁璽覘瓩鬚靴泙靴拭私は山に居る時は緊急時以外は電源を落としているので心配しているかも知れません。
そして自動販売機でホットミルクセーキと甘そうなコーヒーを買いました。ちなみにここは表に空き缶入れがないので建物内に捨てに行きます。観光案内所?のカウンターの向かいに空き缶入れはあります。ここで10分休憩し、計ったように
16:00
新穂高温泉駐車場に到着しました。
<エピローグ>
自家用車の鍵を開け、登山靴とトレッキングタイツを脱ぎました。
急にひらゆの森の日帰り入浴可能時間が心配になってきたので、とりあえず駐車場を出発して走り出しました。
16:45
平湯温泉ひらゆの森に到着した時に、敷地の入り口でガードマンのオジサマに1度制止されましたが、すぐに1台の車が出て行ったので駐車できました。時間も時間ですし、平日なので意外でした。数え切れないほど訪れた場所ですが、山帰りに立ち寄るのは初めてなので新鮮です。
大好きな硫黄泉に浸かったり、1日振りに歯磨き粉を使えて最高に癒される時間を過ごしました。
やはりここは私のソウル湯です。
露天の奥にある総檜の湯船に浸かりながら、親友のH氏の言葉を思い出していました。
彼がつい最近バイク一人旅でひらゆの森キャンプ場を訪れた時、夕食はキャンプ場に隣接する爐△鵑屋瓩膿べたらしいのですが、
「あそこはマジでコスパ高いっ!」と、言っていた事です。
彼は自動車にしてもアウトドアグッズにしても、特に食に関してそう簡単に褒めることはありません。私の経験上、彼が褒めて上で薦めたものにガッカリしたことはありません。
そんな訳で
17:30
あんき屋で夕食を頂きました。注文したのはイチオシの爐泙弔笋療竿直篤定食1200円です。
メニューは決して豊富とは言えませんが、ちょうど肉と野菜が食べたかったので即決です。
テーブルの上にカセットコンロが置いてあり、油をしっかり引いた厚めの鉄板を使って、目の前で作ってくれます。お肉は国産和牛と書いてあります。これを鉄板の上に敷く様に広げた野菜の上に乗せて陶器の鍋の蓋を被せて蒸し焼きにします。定食にはご飯とお味噌汁と漬物とタクワンが付きます。肉と野菜の量が多いので山帰り、且つ朝ラーメン以降カロメ8本しか食べていない胃袋も満足しました。なるほど・・・やはりコスパ高いです。
建物も清潔に維持され、ホールの天井も高く開放的で、スタッフのホスピタリティもレベルが高いです。この時は私と地元のご高齢の家族の2組でしたが、時期と時間の問題でしょう。
私的にはもっと評価されて良い(クチコミで評判を聞いたり、TVで紹介されるなど)お店だと思いました(偉そうに・・・)
私はここに
「これからは爐劼蕕罎凌広瓩鉢爐△鵑屋瓩鷲ずセットで訪れるだろう!」
と宣言いたします(笑)。マジでおススメです。
ほっぺが落ちるほど美味しいと言うよりも総合的に考えると間違いなく満足できるからです。
あんき屋を後にし、途中にある板倉というお土産屋で猯篥爐侶椶舛磴鷯討瓩鯒磴辰討い海Δ隼廚辰討い泙靴燭、すでに閉店していたのでダメでした。
18:30
東海北陸自動車道の飛騨清見ICから帰路につきました。
おわり(全部読んで頂けたのなら嬉しいです)
これで私の2011年の夏山テント泊シーズンは終了となりました。来週から休日に予定が詰まっていますし、丁度アルプス山域の山小屋も営業を終えますし、寒すぎて高所キャンプも苦行化するからです。
今年は去年よりもシーズン開始を心待ちにしていましたし、知識と経験も少し蓄積されてきたので天候以外は大成功の半年だったと言えます。ただ、去年と今年で有名な2日間コースを随分消化してしまったので、来年からどうしよう・・・・。
また半年テントはスタンバイしますからゆっくり考えます。
何だかんだと随分無駄遣いしながら道具も増やしてきましたが、やっと本当に必要なものとそうでないものの区別が付く様になってきたと思います。「もしものときに・・・」というグッズは私の場合大抵使いません。勿論大きなトラブルが無かったからですが、実際起きていたとしても他のもので代用できたり・・・結局面倒なので処置しなかったり・・・そもそも持っていることを忘れたり・・・。そういったモノを後半は随分カットしましたので2泊分の荷物でも出発時の総重量(ザック・水・食料含む)は12kg程度だと思います。ザックはアークテリクスの65ℓが気に入っていますので、コンプレッションベルトを締めて50ℓ程度で使用しました。
食事も結局早く作れて早く食べられて、片付けの必要がないインスタント系で良いと思いました。気の効いた食物は街で楽しみたいと思いますし、味気ない食事はそれはそれで「山に来たなぁ〜」と思えるので気持ちは充実できます。
今後はまた奥三河・明神山と鈴鹿・鎌尾根を中心に高度1000m〜2000mくらいの低山で体力と経験を積んでいきたいと思います。
今から始まる冬期シーズンの目標は狄畧磴粒尾根縦走瓩任后9垢帽まで積雪の経験ももっと積んでいきたいと思います。しかし、全て必ず日帰りできる山に限ります。
爐發靴皀哀奪梱瓩鯊靴┐燭蝓担ぎ上げるよりも、
牴燭何でも生きてその日に下りてくる甍戮梁領呂斑亮韻鳩亳海暴電世鮹屬い討い海Δ隼廚い泙后
雨の日以外の予定の無い休日全部を山に使わせてくれた奥様と、天候によって多少休日をズラしてもカバーしてくれたお店のスタッフに感謝の気持ちで一杯です。この場を借りて、
「有難うございました」
を・・・。
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