憧れの日本海へ;猛暑の後立&栂海新道(蓮華岳→針ノ木岳→鹿島槍ヶ岳→五竜岳→唐松岳→不帰嶮→白馬岳→雪倉岳→朝日岳→親不知海岸)
- GPS
- 41:52
- 距離
- 89.4km
- 登り
- 8,282m
- 下り
- 9,595m
コースタイム
8/12;自宅から車で扇沢へ
2013/8/13(火)
1:00 〜 3:35 扇沢無料市営駐車場 休憩 2:35 予定時刻
↓ (所要時間 0:08 )
3:43 〜 3:45 扇沢駅(トイレ) 休憩 0:02 予定時刻 4:00
↓ (所要時間 2:20 ) 予定所要時間 2:25
6:05 〜 6:11 針ノ木峠 休憩 0:06 予定時刻 6:25 〜 6:35
↓ (所要時間 0:44 ) 予定所要時間 0:45
6:55 〜 7:00 蓮華岳 晴 休憩 0:05 予定時刻 7:20 〜 7:30
↓ (所要時間 0:25 ) 予定所要時間 0:30
7:25 〜 7:37 針ノ木峠 休憩 0:12 予定時刻 8:00
↓ (所要時間 0:38 ) 予定所要時間 0:40
8:15 〜 8:27 針ノ木岳 晴れ 休憩 0:12 予定時刻 8:40 〜 8:50
↓ (所要時間 0:23 ) 予定所要時間 0:25
8:50 スバリ岳 晴れ 予定時刻 9:15
↓ (所要時間 1:00 ) 予定所要時間 0:45
9:50 赤沢岳 晴れ 予定時刻 10:00
↓ (所要時間 0:48 ) 予定所要時間 0:25
10:38 鳴沢岳 晴れ 予定時刻 10:25
↓ (所要時間 0:23 ) 予定所要時間 0:25
11:01 〜 11:13 新越乗越 休憩 0:12 予定時刻 10:50 〜 11:00
↓ (所要時間 0:35 ) 予定所要時間 0:25
11:48 〜 11:58 岩小屋沢岳 晴れ 休憩 0:10 予定時刻 11:25
↓ (所要時間 0:52 ) 予定所要時間 0:50
12:50 〜 13:36 種池山荘 休憩 0:46 予定時刻 12:15 〜 12:30
↓ (所要時間 0:34 ) 予定所要時間 0:35
14:10 〜 14:12 爺ヶ岳(中峰) 曇 休憩 0:02 予定時刻 13:05
↓ (所要時間 0:26 ) 予定所要時間 0:35
14:38 〜 14:46 冷池山荘 休憩 0:08 予定時刻 13:40
↓ (所要時間 0:05 )
14:51 冷池テント場(幕営1)
行動合計 11:16 (歩行 9:21 休憩 1:55 ) 予定行動時間合計 9:40 (歩行 8:45
2013/8/14(水)
3:30 冷池テント場(幕営1) 予定時刻 3:30
↓ (所要時間 0:35 ) 予定所要時間 0:40
4:05 〜 4:10 布引岳 快晴 休憩 0:05 予定時刻 4:10
↓ (所要時間 0:28 ) 予定所要時間 0:40
4:38 〜 4:50 鹿島槍ヶ岳(南峰) 快晴 休憩 0:12 予定時刻 4:50 〜 5:00
↓ (所要時間 0:13 ) 予定所要時間 0:15
5:03 〜 5:13 鹿島槍ヶ岳(北峰) 快晴 休憩 0:10 予定時刻 5:15 〜 5:25
↓ (所要時間 0:02 ) 予定所要時間 0:05
5:15 北峰分岐 予定時刻 5:30
↓ (所要時間 0:32 ) 予定所要時間 1:00
5:47 キレット小屋 予定時刻 6:30
↓ (所要時間 0:56 ) 予定所要時間 1:20
6:43 〜 6:58 北尾根ノ頭 休憩 0:15 予定時刻 7:50
↓ (所要時間 1:10 ) 予定所要時間 1:00
8:08 〜 8:30 五龍岳 快晴 休憩 0:22 予定時刻 8:50 〜 9:10
↓ (所要時間 0:19 ) 予定所要時間 0:35
8:49 五龍山荘 予定時刻 9:45 〜 9:50
↓ (所要時間 0:06 ) 予定所要時間 0:10
8:55 白岳分岐 予定時刻 10:00
↓ (所要時間 0:35 ) 予定所要時間 0:30
9:30 大黒岳 予定時刻 10:30
↓ (所要時間 0:41 ) 予定所要時間 1:00
10:11 〜 10:40 唐松岳山荘 休憩 0:29 予定時刻 11:30
↓ (所要時間 0:15 ) 予定所要時間 0:15
10:55 唐松岳 快晴 予定時刻 11:45 〜 12:00
↓ (所要時間 0:25 ) 予定所要時間 0:30
11:20 〜 11:25 不帰嶮(不帰二峰) 休憩 0:05 予定時刻 12:30
↓ (所要時間 0:40 ) 予定所要時間 1:10
12:05 〜 12:15 不帰嶮(不帰一峰) 休憩 0:10 予定時刻 13:40 〜 13:50
↓ (所要時間 0:15 ) 予定所要時間 0:15
12:30 不帰キレット 予定時刻 14:05
↓ (所要時間 0:35 ) 予定所要時間
13:05 〜 13:15 休憩 0:10 予定時刻
↓ (所要時間 0:55 ) 予定所要時間 0:40
14:10 〜 14:20 天狗ノ頭 休憩 0:10 予定時刻 14:45
↓ (所要時間 0:15 ) 予定所要時間 0:15
14:35 天狗山荘(幕営2) 予定時刻 15:00
行動合計 11:05 (歩行 8:57 休憩 2:08 ) 予定行動時間合計 11:30 (歩行 10:20
2013/8/15(木)
4:25 天狗山荘(幕営2) 予定時刻 4:00
↓ (所要時間 0:35 ) 予定所要時間 0:45
5:00 〜 5:10 白馬鑓ヶ岳 霧時々晴 休憩 0:10 予定時刻 4:45 〜 4:55
↓ (所要時間 0:38 ) 予定所要時間 0:45
5:48 杓子岳 霧時々晴 予定時刻 5:40
↓ (所要時間 0:42 ) 予定所要時間 0:35
6:30 〜 6:43 丸山 霧のち快晴 休憩 0:13 予定時刻 6:15
↓ (所要時間 0:17 ) 予定所要時間 0:25
7:00 白馬山荘 予定時刻 6:40
↓ (所要時間 0:13 ) 予定所要時間 0:15
7:13 〜 7:48 白馬岳 快晴 休憩 0:35 予定時刻 6:55 〜 7:15
↓ (所要時間 0:18 ) 予定所要時間 0:20
8:06 三国境 予定時刻 7:35
↓ (所要時間 0:24 ) 予定所要時間 0:25
8:30 2504mピーク 予定時刻 8:00
↓ (所要時間 0:30 ) 予定所要時間
9:00 〜 9:12 雪渓(水) 休憩 0:12 予定時刻
↓ (所要時間 0:18 ) 予定所要時間 0:35
9:30 雪倉避難小屋 予定時刻 8:35
↓ (所要時間 0:30 ) 予定所要時間 0:30
10:00 〜 10:18 雪倉岳 曇時々晴 休憩 0:18 予定時刻 9:05 〜 9:20
↓ (所要時間 1:07 ) 予定所要時間 1:00
11:25 〜 11:35 小桜湿原 休憩 0:10 予定時刻 10:20
↓ (所要時間 0:20 ) 予定所要時間 0:15
11:55 朝日平分岐 予定時刻 10:35
↓ (所要時間 0:18 ) 予定所要時間
12:13 〜 12:23 コバイケイソウの大群落 休憩 0:10 予定時刻
↓ (所要時間 0:30 ) 予定所要時間 0:55
12:53 〜 13:13 朝日岳 霧 休憩 0:20 予定時刻 11:30 〜 11:45
↓ (所要時間 0:27 ) 予定所要時間 0:30
13:40 朝日平(幕営3) 予定時刻 12:15
行動合計 9:15 (歩行 7:07 休憩 2:08 ) 予定行動時間合計 8:15 (歩行 7:15
2013/8/16(金)
3:05 朝日平(幕営3) 予定時刻 4:00
↓ (所要時間 0:35 ) 予定所要時間 0:40
3:40 朝日岳 快晴 予定時刻 4:40 〜 4:50
↓ (所要時間 0:22 ) 予定所要時間 0:20
4:02 吹上のコル 予定時刻 5:10
↓ (所要時間 1:03 ) 予定所要時間 1:10
5:05 〜 5:15 アヤメ平 休憩 0:10 予定時刻 6:20
↓ (所要時間 0:20 ) 予定所要時間 0:15
5:35 〜 5:40 黒岩平(水) 休憩 0:05 予定時刻 6:35
↓ (所要時間 0:23 ) 予定所要時間 0:10
6:03 黒岩山 快晴 予定時刻 6:45
↓ (所要時間 0:47 ) 予定所要時間 0:40
6:50 〜 7:00 サワガニ山 快晴 休憩 0:10 予定時刻 7:25 〜 7:35
↓ (所要時間 0:41 ) 予定所要時間 0:45
7:41 犬ヶ岳 快晴 予定時刻 8:20
↓ (所要時間 0:04 ) 予定所要時間 0:05
7:45 栂海山荘 予定時刻 8:25
↓ (所要時間 0:43 ) 予定所要時間 0:40
8:28 〜 8:45 黄連の水(水場往復5分) 休憩 0:17 予定時刻 9:05
↓ (所要時間 0:15 ) 予定所要時間 0:25
9:00 割石山 快晴 予定時刻 9:30 〜 9:40
↓ (所要時間 0:20 ) 予定所要時間 0:25
9:20 下駒ヶ岳 快晴 予定時刻 10:05
↓ (所要時間 0:51 ) 予定所要時間 0:40
10:11 〜 10:28 白鳥山 快晴 休憩 0:17 予定時刻 10:45
↓ (所要時間 0:32 ) 予定所要時間 0:20
11:00 シキワリ水場 予定時刻 11:05
↓ (所要時間 0:28 ) 予定所要時間 0:35
11:28 坂田峠 予定時刻 11:40
↓ (所要時間 0:27 ) 予定所要時間 0:25
11:55 尻高山(快晴) 予定時刻 12:05
↓ (所要時間 0:36 ) 予定所要時間 0:35
12:31 入道山(快晴) 予定時刻 12:40
↓ (所要時間 0:31 ) 予定所要時間 0:30
13:02 〜 13:06 栂海新道登山口 休憩 0:04 予定時刻 13:10
↓ (所要時間 0:04 ) 予定所要時間 0:05
13:10 〜 13:15 親不知海岸 休憩 0:05 予定時刻 13:15 13:20
↓ (所要時間 0:05 ) 予定所要時間 0:05
13:20 栂海新道登山口 予定時刻 13:25
行動合計 10:15 (歩行 9:07 休憩 1:08 ) 予定行動時間合計 9:25 (歩行 8:50
8/17(予備日)午前;扇沢で車回収し帰宅
距離 沿面距離 標高差 推定時間 累積標高+ 累積標高−
1日目 17.552 18.345 1033 7:09 2661 -1628
2日目 14.455 15.273 158 7:16 2038 -1880
3日目 23.389 24.275 -474 9:10 2422 -2896
4日目 32.522 34.152 -2102 9:47 2311 -4383
合計 87.918 92.151 -1379 33:23 9438 -10787
天候 | 晴れor快晴、一時霧or曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
扇沢駅前の有料大駐車場(舗装)はガラガラ状態 ・帰路; 栂海新道登山口→親不知駅;タクシー相乗り\1570/4≒\400/人 (前夜栂海山荘泊の方々と下山時刻がほぼ一緒になったため、相乗りが可能でした) 糸魚川タクシーの電話番号は親不知観光ホテルの入口にあった掲示で確認。 親不知駅発14:21→糸魚川駅着14:32 14:50発大糸線→平岩駅で下車し、姫川温泉朝日荘に宿泊 (この日のうちに扇沢行きの最終バスに間に合わないため) 翌日6:57平岩駅発→南小谷駅乗換→信濃大町駅 8:30発のバス→9:00扇沢着→車回収完了 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(コースの状況は季節や天気、個人の力量や体調ので変わりますので、ここに記載の内容を参考にしていただくのは大いに結構ですが、鵜呑みにせず、自己判断でお願いします。) ★全体として;北アルプスだけあって、ルートはしっかりしており、道に迷うようなところは無かったように記憶します。全体にアップダウンが激しく、体力を消耗します。また、午前9時を過ぎると気温があがり、かつ森林限界より上では日差しが強いため、北上ルートでは南斜面の登りで大変暑く、日射病、熱中症に要注意です。また、天狗山荘までは水場がありませんので、小屋で買うしかありません。 ★針ノ木雪渓;今年は例年より残雪多く、谷の半分は雪渓の上を歩きました。雪渓の中間部で、狭くなって急な所は踏み跡が分かりましたが、それ以外は踏み跡がはっきりせず、歩きやすいところを登りました。雪は固く閉まっていて、靴底が少し柔らかい夏用の靴だったため、キックステップしてステップが作れず、滑らないように足の裏全体で踏みしめて登りました。(アイゼンは持っていかなかった)。初心者はアイゼン必須です。また、下りではアイゼンがないとスリップして転ぶ可能性が高いと思いました。ただ、滑っても、ずっと下まで落ちてしまうほどの斜度の場所はステップがあった場所くらいで、それほど危険とは思いませんでした。 雪渓から左側の石の斜面への取付きは、雪渓上部が薄くなっていて、割れ目ができてましたので、早めにした方が無難です。 ★スバリ岳の下り(北斜面);岩屑が崩れかかかっている所を通過しますが斜度が急で転落に注意が必要です。ロープ等はありません。他にも急な岩場が何箇所かありますが鎖はありません。 ★八峰キレット;鉄梯子や鎖が多数あますが、鎖を使ったのは1っ箇所だけ、垂直の岩に付けられた下りだけでした。 ★五龍岳、唐松岳山荘への登り;急な岩場のアップダウンの連続で、鎖が多数あります。体力的に消耗します。 ★不帰嶮;2峰の下りは高度感のある鎖場の連続ですが、鎖があるので、特に危険ではありませんでした。私はほとんど鎖は使いませんでした。 ★天狗ノ頭への登り;ザクザクの砕石の急登で、登りでは踏ん張りがきかず、歩きにくいです。午後の一番暑い時間で、かなり消耗しました。途中に鎖場がありますがかえって岩がしっかりしていて歩きやすかったです。 ★朝日岳の南斜面の登り;最初は森の中を一直線に登るかなりの急登です。 ★栂海新道;刈り払いされたばかりで、藪は問題ありませんでした。ただし黒岩山以降はかなり急なアップダウンの連続で(地図にない小さいものも多い)予想以上に時間がかかりました。標高が低く気温が高いため体力を消耗します。 下駒ヶ岳の登り(ロープ等ほとんどなし)、坂田峠(ロープあり)への下りは特に急です。犬ヶ岳付近もアップダウンがきつい。白鳥山は登り返しが大きく堪えます。 |
ファイル |
非公開
130813-感想・記録.txt
(更新時刻:2013/08/20 04:30)
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 2
1/25,000地形図 1式
ガイド地図 自作1式
GPS 1
笛 1
筆記具 1式
ライター 1
保険証 1
ティッシュ 2
バンドエイド 少々
バンダナ/タオル 2
携帯電話 1
計画書 1
雨具(ゴアスーツ&傘) 各1
防寒着(薄ダウン上) 各1
手袋(防水、軍手) 各1
ストック 2本
ビニール袋 少々
替え下着 1式
洗面具 少し
シュラフ 無
シュラフカバー(ゴア) 1
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
カップ 1
テルモス500ml 1
時計(高度計付) 1
日焼け止め 1
非常食 行動食で兼ねる
|
---|---|
共同装備 |
テントマット 1
ツェルト 1
張り綱予備 1
コンロ 1
ガスカートリッジ225ml 1
コッヘル(鍋) 大小各1
医薬品 少々
ポイズンリムーバー 1
カメラ 1
ポリタンク(1L、4L) 各1
車 1
|
感想
★8/13(火)=初日;蓮華岳のコマクサと、絶景の尾根歩き
前夜1時に扇沢の駐車場に到着。無料の市営の方にとめられて良かった。これで4000円/4日間の節約になりました。
直ちに車の中で寝ましたが、なかなか寝付けず、1時間程度うとうとしただけで3時に起床、ちょうどこの時刻が、ペルセウス座流星群のピークとのことだったので、車のドアを開けて空を見上げると数分で10個程度の流星を見ることができました。
朝食用に買っておいたパンを食べて3:35まだ真っ暗な中を出発。道路を少し歩いて巨大な有料Pを通り扇沢駅でトイレを済ませて3:45に登山口を出発しました。
数回道路に出てすぐまた歩道に入ることを繰り返し、約1時間後に明るくなってきたところで針ノ木雪渓に出ました。今年は雪が多くその後約1時間は雪渓歩きとなりました。雪渓上は雪が硬くトレースがありません。アイゼンを持ってこなかったのと、靴底が少し柔らかいトレクスタの靴だったので、スプーンカット状になっている雪面の水平部分を拾って靴底全体で均一に雪面を押すようにして滑らないようにそっと登りました。斜度が急になり、谷が狭くなって亀裂が入っているところには小さい鯉のぼりの目印があり、みんなが同じトレースを歩くため、階段状になった踏み後があり、助かりました。そこを過ぎるとまた緩やかになってトレースが分からなくなりますが、適当に登って雪渓が2つに別れて細くなるところで左側の草付きの斜面に赤テープと夏道を見つけ、これをたどりました。ザレ場のジグザグで谷を詰めると、針ノ木峠に人がいるのが見えてきて、さらに登ってほぼ予定通りの時間で到着しました。ここで久々の槍穂高連峰とご対面。
荷物を置いて蓮華岳のピストンは体が軽くなって飛ぶような感覚でした。しかしながら、最初の急斜面を終えて岩くずの道になると、前に来たときと同様、たくさんのコマクサが咲いていて、写真を撮りながら登るのでなかなか先に進みませんでした。
蓮華岳は針ノ木小屋に泊まった人たちの登頂時間と重なり、少しにぎわっていました。展望はぐるっと360度の絶景、北アルプス全山はもちろん、霞んでいるものの遠く北岳や富士山も見えました。
針ノ木峠まで駈け戻って、軽い昼食後荷を背負って針ノ木岳へ出発、針ノ木岳からは黒部湖の向こうに立山剣の絶景をみながらスバリ岳、赤沢岳と進みますが、気温がだんだんあがってペースはだんだん下がります。小さなアップダウンも多く、ここに来て予定時間オーバー、針ノ木岳まで維持していた貯金をはたいて予定よりも遅れ始めました。予定では種池泊まりでしたが、歩きながら時間的には十分余裕があるので冷池まで行こうかどうしようかと、それでも考えていました。
新越乗越から岩小屋沢の登りは緩やかですが炎天下の暑い登りで、汗を少しでも掻かないように超スローペースで登りました。種池には予定よりも35分遅れの12:50に到着しましたが、天場は狭くてすでに結構埋まっています。暑くてばてたので山荘で缶コーラ350円を買い、山荘前のテーブルで単独で年配の方、京都から来た女性3人組とお話をしながら休憩しました。46分も休憩いていたら、すっかり元気が回復し、雲が出て日差しも弱まったため、足取り軽く冷池へ向けて出発しました。
爺ヶ岳手前では今回の登山で唯一の雷鳥を見ることができました。ここの雷鳥は逃げないと知り合いから聞いていましたがその通りでした。冷池まではペースも回復、種池から歩行時間ぴったり1時間で到着しました。山荘でテントの受付500円をし、4L水(150円/L)を買って、テント場までさらに5分以上の登りでようやくこの日の行動を終了しました。
テント場は尾根上でたいへん眺めが良いところですが、日陰が無く再び晴れてきたためとても暑く、テントの中でしばらく横になりましたがテント内は35℃もあり、逆にカラカラにj干上がって消耗してしまう感じで、登山道を少し登って潅木の木陰で休憩しました。ただここには蚊がいてうるさく、余りのんびりすることはできませんでした。くつろげる場所が無くて、夕刻涼しくなるまで、ひたすら我慢でした。
翌日の水を山荘へ買い行く(19時〜4時は販売しない)ため18時半頃にテントからでると、ちょうど日没の時刻で、大勢が西を向いてカメラを手にたたずんでいました。私もこれに加わって、剣岳の北に沈む夕日を拝みました。山の上で見る日没はずいぶん久しぶりで、特に夏山では午後は雲が沸くことが多いのでめったに見れないため、貴重な体験でした。山で日没を見るのは秋が多いので、たいへん寒い印象があり、寒くない日没には違和感を感じました。
★8/14(水)=2日目;後立山の難関ルートを1日で踏破
この日は一気に鹿島槍、八峰キレット、五龍、唐松、不帰嶮、天狗ノ頭を越えて天狗山荘までの大縦走です。
朝3:30に出発、鹿島槍の山頂でご来光を拝むためにペースアップしました。鹿島槍南峰で一旦はご来光をと思いましたが、水平線に雲があり、すぐには日が登りそうにないのでその間に北峰まで移動、ちょうど山頂に着いたところで日が昇ってきました。
絶景を堪能し写真をとっててすぐに五龍に向かいます。キレット小屋の手前は梯子の連続で、小屋を出発した方々とのすれ違い待ち等で少し時間がかかりました。
小屋からは先も鎖や梯子のある急な岩場のアップダウンで、予想以上に体力を消耗します。ようやく北尾根ノ頭につきますが、そこからも五龍岳までも引き続き急なアップダウン、最後は急な登りで、なんとか五龍岳に到着しました。それでも時間的には予定よりも大幅に短縮でした。山頂は八方尾根の黒菱からピストンというトレランの青年と二人だけで、写真を撮りあいました。大好きなミカン缶でエネルギー補給している間に、トレランの青年が先に出発、私も後を追って出発し、途中で彼を追い越して五龍山荘まで一気に下りました。彼曰く、「歩き方がものすごい省エネですね、たいへん勉強になりました」とのことで、とても礼儀正しい青年でした。ロングを歩くためには、登りは体力と脚力が必要ですが、下りは確かにいかに省エネするかですね。
五龍山荘は、まだ余裕があったので立ち寄らずに通過、唐松岳山荘に急ぎます。唐松山荘通過が12時前だったら、不帰嶮もこの日のうちに片付けて一気に天狗山荘まで行き、翌日の距離を少しでも短くしておくことにしていました。
しばらくはなだらかの道で、快適に進みます。トレラン向きの道で、先ほどの青年に抜かれました。唐松岳への登りは予想外の急登と鎖場があり気温が上がって暑さも有り、汗をあまり掻かないようにペースダウンしました。それでもとても暑かったので、唐松岳山荘でコーラをのむことを楽しみに登ったのですが、なんと大ショックの売り切れ!他の炭酸飲料も無いとのことで飲むのを断念、時間的には10時過ぎで十分に早いため、大休憩して昼食をとり、暑くて元気が出ない中を不帰嶮へ向けて出発しました。
それでも不帰嶮にくると高度感とスリルが楽しく、調子よく鎖場を下っているとあっという間にキレット(2峰と1峰の鞍部)に到着、ここで後ろから来た別のトレランの青年に抜かれました。この方はなんとこの日朝3時に扇沢を出て、鑓温泉まで行くとのことで、たいへんのスピードでした。小屋泊まりの軽量であればそれも可能かと思いながら先を譲りました。今回の山行で抜かれたのは結局この二人だけでした。
そしてこの日の4回目にして最後の大登り(1回目鹿島槍、2回目五龍、3回目唐松)の天狗ノ頭への標高差400mは苦行でした。午後1時を過ぎて南向きの日当たり良好な斜面、しかも石が白くて照り返しがきつい。砕石ざくざくの道で踏ん張りが利かず、ずるずると下に落ちながらの登りでした。灼熱の大きな蟻地獄を必死で脱出しようとしている蟻の気持ちが分かったような気がしました。途中鎖場があり、この部分はフリクションが効いて登り易く、ここを越えて尾根にでたところで少し休憩しました。急斜面が終わる頃に雲が沸いてきて日陰になって少し涼しくなり、あと30分遅く登ればよかったなどと考えながら伸びやかに伸びる歩き易い道をゆっくりと天狗ノ頭へ登頂しました。最後に天狗山荘が見えたときは、とてもうれしく思いました。喉がからからでテントの受付時にコーラを買おうとしたらここでも売り切れ、代わりにファンタグレープ300円をgetしました。この小屋から北には水場があるので、これからは水には困りません。顔や手も洗って、水場のありがたさを痛感しました。
★8/15(木=3日目;賑わう白馬を越えて静寂の朝日岳へ
前日頑張って天狗まで来たので、この日は朝日小屋までで他の3日に比べると短く余裕がありました。
朝起きるとガスっていたこともありますが、4時25分出発と少し遅くなりました。それでもご来光を鑓ヶ岳で見ようと、まだ暗い中をペースアップ。ちょうど5時に山頂についてご来光を待つと、ガスが時折晴れて太陽が顔を覗かせました。
その後しばらくはまだガスの中でしたが、丸山あたりで晴れ始め、白馬岳に纏わりつく雲が大迫力でした。その雲も見る間に無くなってきて、自分が白馬岳に着くころにはすっかり快晴!大展望を堪能できました。
三国境までは若者たちでにぎわっていましたが、ここから先は人が急に少なくなります。
鉢ヶ岳の巻道は雪も残っていて冷たくおいしい水が流れ、その周辺には広大なお花畑が広がって、とても気持ちの良いところでした。前日歩いたコースはほとんど花がなかったので、とても癒され、急ぐ必要がなかったので、ゆっくり歩いて堪能しました。
雪倉岳の登り返しもお花がたくさんで苦になりませんでした。山頂はさすがに少し賑わっていました。その先もお花を見ながらの楽しい下りが続き、鞍部から朝日岳のふもとに差しかかると巻道になって小桜ヶ原という湿原でした。ここも山上の楽園といった感じ、気温が上がってきて暑いのが玉にきずでした。
余裕を保ったままで朝日平への巻道分岐に到着。ここは迷わず朝日岳へ登頂するルートを選びましたが、のっけからの急登、灌木の中で風がなく、木陰が少なく直射日光でとても暑く、ゆっくり登りました。すると、前方斜面が真っ白になっていることろがあり、雪渓かと思ったら何と全部コバイケイソウの花でした。これほどの大群落は見たことがなく、驚きでした。この上は斜度も次第に緩くなり、湿原状の花畑を過ぎると山頂でした。いつの間に曇ってしまい展望はありませんでしたが、誰もいない静かな山頂を独り占めできました。
ここからも木道の多いお花畑の道を下り、2か所急な場所を通ると巻道と合流して少し登り返して朝日平に登着しました。ここの天場は今までの2か所と違って平で快適、ツェルトをうまく張ることができました。
★8/16(金)=4日目;いよいよ栂海新道を下って一気に日本海へ
14:21親不知駅発のJRに乗るため、計画では4時出発としましたが、実際には3時5分に出発し、計画より55分のアドバンテージでスタートでした。この時点では余裕だったのですが・・・
星空の中を朝日岳通過。昨日明るいうちに歩いておいてよかった。ここからいよいよ栂海新道に突入、吹上のコルでアベックを抜いて、涼しいうちになるべく先まで行きたいので、先を急ぎました。
長栂山からアヤメ平へ下る途中で次第に夜が明け、気もい良い湿原や草原を進みます。豪雪地帯だけに、この時期でこの標高でも残雪があり、水芭蕉をはじめとする春の花がいまだに咲いて言いました。
軽量化でスピードを上げるため、水の持つ量を極力少なくしたので、途中の水場で給水していきます。黒岩平、黄連の水、シキワリの水は大変おいしく、助かりました。
気持ちの良い草原も黒岩岳で終わり、そこから日本海までは恐ろしく急でとてつもなく暑いアップダウンの繰り返しで、苦行となりました。ただ、樹林の中で日差しが遮られること、山頂では展望が得られることが慰めになりました。電車の時間に間に合わせるため、ひたすら自分が作った計画の予定時刻と競争、ろくに休憩せずにひたすら海を目指し、下山後のコーラを目指して歩きました。55分あったアドバンテージは少しずつ縮まり、栂海新道登山口に到着したときは計画よりわずか8分早かっただけでしたが、何とか予定時刻前に到着できました。親不知観光ホテルの前の自販機で種池以来のコーラをようやくゲット、これを飲みながら親不知海岸へ降りました。海は冷たいかと思いきや、生ぬるくて気落ち悪く、砂浜ではなくごろた石なので水の中で立っているのが難しく、電車の時間がせまっているので早々に引き揚げました。駅まではまだ1時間近く歩くので感慨にふけっている暇もありませんでした。
しかし、登山口に戻ってみると、途中で抜いてきた栂海山荘に宿泊した方々が次々と下山してきて、タクシーに相乗りすることができ、暑いくてトラックが危険な国道を歩かなくてすみました。
この日はその後、糸魚川駅で大糸線に乗り換え、平岩駅まで行って姫川温泉に宿泊しました。
翌日朝一の電車で大町へ、大町からバスで9時には扇沢へ戻り、車を回収しました。ただちに家路に着きましたが、お昼前から中央道の渋滞あはじまり、八王子の家に着いたのは13時近くになりました。
※GPSがPCに繋いでも認識されなくなってしまい、データを取り込みむことができませんでした。したがって、ルートデータは後日マップ上で手動で作成しております。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
shigetoshiさん、こんばんは。
100キロ近い、超ロング、お疲れ様でした。
天気に恵まれ、素晴らしい山旅でしたね。
親不知、いつか行きたいと思っているのですが、
なかなか計画できずです。
shigetoshiさんだと朝日平から一気に海までいけちゃう
のですね。
ていうか、テント泊装備とは思えない速さ。種池山荘
から冷池山荘まで1時間とか、鹿島槍から五竜まで3時間
とか、先日日帰り装備で息子と歩いた時よりずっと速い!
繰り返しますが、8/31は2割減のスピードでお願いします
今回、何キロ位を背負っていたのでしょう?
テント泊装備でこのスピードで歩けると、さらに世界が
広がりますね。う〜ん、とても真似できない。。。
youtaroさんこんばんは。
鹿島槍・五龍の日は水場が無いので2.5L持ちました。この日は2日目で食料がまだ減ってなかったので、トータルで15kg位だったと思います(測定してないので感覚ですが)
最後に親不知に着いたときは食料も水もほとんど残ってなかったので10kg位だったでしょうか。
テントにはツェルトを使い計量化しました。マットも最新のニーモ製超軽量半身用で、寝袋ではなくゴアのsyラフカバーを持って行きました(ツェルト内の結露対策)
それでも最近はやりのウルトラライトとまでは行きません。コンロには利便性を考えてEPIガスカートリッジをもっていきましたし。
朝日平ではテント無しで銀マットの上にごろ寝しているだけの人もいて驚きましたが、たいへん参考になりました。
今回は荷物の重さや距離ではなく、敵は暑さでした。
10〜13時は気温が上がって、雲もできず炎天下でとにかく暑く、この時間の登りは本当にきつかったです。
こんなに早く歩くのは一人のときだけですのでご心配なく
shigetoshiさん こんばんは
日本海まで先が長いのに・・・
扇沢から爺が岳でなく針ノ木・蓮華経由で行かれたんですね。
流石です!
13日は裏銀座からこちら方面を眺めてました。
終日いい天気でロングな縦走楽しまれて羨ましいです
ツェルトは軽量化出来るのでロングの時は良いですね。
ahigetoshiさん、こんばんわ。
今回は、北アから親不知へと抜けるコースだったのですね。
以前、知り合いも歩いたらしく、その時の様子を聞いた時からいつかは歩きたいと思っているコースです。
お写真を拝見する限り、とても険しい路ですね。
それにも関わらず、身軽なトレランのお兄さんを追い越していくとはすごいですね。
省エネな歩き方、私も身につけたいです。
下りはバタバタになるので、いつも疲れるんですよね。。。
ファンタグレープフルーツ飲んだことは無いのですが、さっぱりして美味しかったでしょうか?
とっても気になりました。
4日間のテン泊山行おつかれさまです。
kankotoさん、こんばんは。
そうなんです。第一の目的は栂海新道&日本海だったのですが、4日間もあったので、欲張って蓮華&針ノ木にも行ってしまいました。youtaroさん同様、私にも八峰キレットや不帰キレットの所要時間が読めていなかった中ではちょっと冒険でした。(ここで躓いたら日本海にたどり着けない…)一応予備日1日は確保していたのですが。
ところでkankotoさんは予定通り雲ノ平、黒部五郎に行かれたのですね。後立山からも水晶、薬師方面がよく見ていました。それにしても、近頃はテント山行の人が増えたので、確かに天場確保が課題です。ロングでは到着が遅くなるので、悩ましい問題ですね。ただ、みなさん行動が遅くて3時ころに天場到着が多いので、午後2時ころであれば天場の埋まり具合はまだ半分くらいでした でも朝一でテント移動してベストポジションを確保するとは、名案でしたね
aottyさん、こんばんは。
栂海新道は岳人みんなの憧れですね
でも、サワガニ山岳会という小さな山岳会が独力で切り開いた道なので、最短距離で道が付いており、急斜面でもジグザグすることなく一直線に登り降りする道が付いていて、とてもハードでした。下駒が岳の登り付き部は「ここ登るのか」というような崖の横の急登ですがロープ類も無く、ステップもあまりしっかりしてなくて、難儀しました。
省エネ歩行ですが、単にいかに楽して歩くかというだけでう。長年そうやって歩いてきたから自然に身に着いたようですが言われてみて初めてそうなのかと思いました。省エネ歩行できればそこそこロングに行けて、登りでどんなに疲れても下りはOKなので、確実に下山できる利点もあります。すぐに身に着けるのは難しいかもしれませんが。
ところで、飲んだファンタは一番一般的なただのレープ(葡萄)でした グレープフルーツ味があったら私もぜひ飲んでみたいです
shigetoshiさん、こんにちは
ヨーロッパの次は日本海ですか
北アから親不知のルートは以前ヤマケイで読んで、いつかは行きたいと思いながら、なかなか実現しません。
天気に恵まれ、岩あり、展望あり、花ありのいいルートで、見ているだけで歩いた気分になってしまいます
特に三国境から朝日岳の花はすごいですね。
夏もやや後半という時期に、これだけの種類と量が見れるとは。
それにしても速く歩けるというのは羨ましい。
通常では不可能なルートでも1日で歩けてしまうので、
計画する範囲が広がって楽しそうです
shigetoshiさん、こんばんは。
同じ時期に北アルプスだったのですね。でもこちらとは速度と距離が違いすぎですが
双六岳からは、少し曇っていてそちら方面は良く見えなかったのですが、写真を見るとそちらはずっと天気が良かった様ですね。流星も見損なったので、このレコを羨望の眼差しで読んでしまいました。。。
しかしほんとに写真を見ると行きたくなりますね。。。
hirokさん、こんばんは。
4日間フルに歩いて、一滴も降られず、夏山で夕焼けを見れるなんて、記憶にないくらい恵まれました
その代償で、暑さには参りましたが
花は、鹿島槍から天狗ノ頭まではわずかしかありませんでしたが、白馬で急に増えて、
北に行くほど多くなり驚きました。雪の多さに比例しているようです。
水芭蕉等の春の花が残っていたのもびっくりでした
さらに北、黒岩山以北は標高がさがって普通の樹林帯のなるので、花は少なくなりますが、機会を作ってぜひとも行ってみてください。
Futaroさん、こんばんは。
流星は初日の扇沢、2日目の冷池、4日目の朝日平でも見ることができました。久しぶりに、朝晩天気の良い山で、夕焼け、朝焼け、星空を堪能できた、たいへん贅沢な登山でした
Futaroさんは双六での子供たちの世話役、本当に御苦労さまでした。山を楽しむどころではなかったと思います。
同じ時期に、自分だけいい思いをしていたようで、なんだか申し訳なく思ってしまいました
白馬付近では大勢の家族ずれにお会いし驚きましたが、みなさん多かれ少なかれ、似たような御苦労をされているのでしょうね。ファミリー登山の大変さ、よくわかりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する