大雪山塊縦走(富良野岳〜十勝岳〜トムラウシ〜旭岳)
- GPS
- 32:22
- 距離
- 67.7km
- 登り
- 4,772m
- 下り
- 4,942m
コースタイム
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 4:53
- 山行
- 12:15
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 13:00
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 9:17
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
関空1800-MM117-2000新千歳2107-JR、カムイ45号-2325旭川 旭川駅前JRイン泊 7/22(木) 旭川0740-JR-0845上富良野0852-町営バス-0937十勝岳温泉凌雲閣 〜富良野岳〜上ホロカメトック〜上ホロ幕営地泊 7/23(金) 〜十勝岳〜オプタテシケ〜三川台〜南沼幕営地泊 7/24(土) 〜トムラウシ〜五色岳〜忠別岳〜白雲避難小屋泊 7/25(日) 〜北海岳〜旭岳〜姿見の池〜旭岳ビジターセンター 0930-いで湯号-1100旭川 旭川1300-ライラック24号、JR-1513新千歳1705-MM6102-1920関空 |
コース状況/ 危険箇所等 |
十勝岳温泉〜富良野岳〜上ホロ: ルートははっきりしていて問題無し。景色や花に見とれてトレイルから落ちないように。 〜十勝岳〜オプタテシケ〜双子池: 十勝岳からのだだ広い砂礫地はルート注意。オプタテからの急坂転倒注意。雪渓が所々にあるが緩んでいて問題なかった。 〜三川台〜南沼: 笹藪は刈り払われていて快適。感謝して歩こう。ハイマツなどはほぼ残してあるので見にくい足下の状況に注意。長袖上下、スパッツ、グラス等あればよい。 〜トムラウシ〜忠別岳〜白雲: トムラウシ、ロックガーデンの岩場転倒注意。遮るもののない平原は荒天時ルート取りや雷に注意。 〜旭岳〜旭岳温泉: 歩く人も多いので高速トレイル。旭からの下りは転倒注意。姿見の池から最後の下りも気を抜かずに。素敵な原野あり。 今年は雪渓がよく残っているのだそうで、タイミングよく水の補給ができた。もちろんエキノコックスにより、浄化もしくは煮沸必要。 水場(主に雪渓):かみふらの岳分岐付近、上ホロ、美瑛岳付近、双子池、三川台付近、南沼、北沼、天沼付近、化雲岳巻き道、白雲、裏旭、姿見ロープウェイ駅。 |
その他周辺情報 | ガス缶の他、燃料系は飛行機に持ち込めない。 旭川空港や大きな登山口に販売しているところがあるらしいが、経路上や時間的に無かったらどうしよう?SNS上でなるほど!というやり方を見つけたので紹介したい。 それは通販のコンビニ受け取りを指定するやり方。 僕の場合モンベルのジェットボイルを使う。専用ガス缶を旭川駅前のコンビニで受け取り指定にしてAmazonで注文、 そのコンビニに商品が届くと通知メールが来る。旭川到着の深夜、リンクのバーコードを提示して引き取ることができた。 24時間営業であちこちにあるコンビニの思わぬ活用法に感心した次第。情報元に感謝! 下山後、旭川駅近、ホテルWBF「みなぴりかの湯」入浴 |
写真
感想
一つの物事にこだわり過ぎて、無数に存在する他の可能性を閉ざしてしまうほど人生は長くない。「やらない」ことは至極簡単だが「できる」ことを探して生きるのが良い人生だと信じている。
計画自体は以前から頭にあった。
この五輪連休に好天の予報。行くのは今しかないと五日程前に決断、実行した。
前日旭川入り。期待と不安であまり眠れなかったが、登山口の十勝岳温泉に着けば気合も入る。まずは一座目の富良野岳に向かってGO。
稜線に出れば涼風。ザックをデポして一座目ゲット。靄が多くて展望はイマイチだったが晴れているだけ贅沢だ。
初日は稜線を北に向かって進み、上ホロ幕営地でテント泊。
昼は暑かったが陽が沈むと一気に冷え込んだ。予想はしていたが、夜を越すのが正直辛かった。
寝袋はスリーシーズン対応のしっかりしたもの。ダウンに加えメリノの長袖上下。できればWウォールのテント、など無かったのが装備での反省点。
軽量化を考え上記を省いてしまったのがミスだが、暖かいしっかりした睡眠が摂れるのなら加え、変えるべきだったろう。
二日目も好天。しかし前日同様霞が多い。十勝岳からの朝日も霞んでいた。
そんなことは問題にならないくらい雄大な自然の中を進む。
火星のような十勝岳付近の荒野、ロックガーデンのナキウサギ、背丈より高いハイマツの中の一本道。どれもこれも良い思い出となった。
特に双子池から三川台のあちこちで笹藪が刈り払われていた。少しでも歩きやすいように、廃道にしてはならない、という地元の人たちの熱意と作業に頭が下がる。これが無かったら到底南沼まで届かなかった。心から感謝です。
三日目、3時にアラームをセットしたはずだが安定の二度寝(笑)二時間ほどオシて急いで出発。すぐにトムラウシ登頂。今日もいい天気、最高です。
長い道のりが続くが、可憐な花々とナキウサギや鳥の声に癒され励まされる。
何より前日のハイマツロードに比べたら歩き易い。
デカい忠別岳にイジメられたが、あとは広大な平原をトコトコ。早めに白雲の避難小屋に入った。
ここは避難小屋だけあって設備は最低限。でも建て替えられたばかりで綺麗。これで充分です。しかも不便な環境で数人の若者たちが常駐して管理しているのに感心。頭が下がります。皆んなナイスガイでした。環境協力金にご協力を!
最終日、今日は旭岳温泉に下りる。11:30のバスでもフライトに間に合うが、9:30のにぜひ乗りたい。旭川でお風呂に入るんだ!
小屋泊でHP回復も充分、花も景色も楽しみながら快調に進む。
ラスボス旭岳が立ちはだかるが、これまでの道のりを経験した僕には敵ではなかった。
登頂!もう下るのみです。ロープウェイのお客だろうか、まとまった登山者とすれ違う。しかし乗り物で〆ないのがオジさんの意地。トレイル一択でしょう。
これまた素敵な樹林帯の中をホイホイ下っていると突然、山小屋風の旭岳ビジターセンターの裏手に出た。
ゴール!感無量です。僕的金メダルです。大袈裟だけど、今までの山行の一つの集大成になりました。
最後に、登山道整備の方々、山の管理人さん、出会った登山者の皆さん、心からありがとう。今日も良き日!
☆追記
トムラウシへの登り口の岩の上、幾輪かのバラが置かれてあった。
ハッとして立ち止まり、合掌。
遭難が多発するこの辺り。2002年、2009年のツアー遭難は僕なりに衝撃を受け、文献も読んで学ばさせてもらった。今とほぼ同時期に、風雨に捕まり低体温症で亡くなられたのだ。
単独だろうがグループだろうがそれぞれにリスクがある。10人だろうが万人だろうが大自然の前には無力である。自然は何も遠慮や忖度はしてくれない。
山で遊ぶときは、楽しみと謙虚さと用心深さを持って、といつも考えている。
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