五竜岳→唐松岳縦走(1泊2日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 2,019m
- 下り
- 1,694m
コースタイム
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 8:47
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:15
天候 | 09/13(月)〜09/14(火)→くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→長野自動車道・あずみ野ICから車で約60分。 ■駐車台数→450台(第1+第2) ■トイレ→なし(とおみ駅とエスカルプラザにあり) ■水場→なし ■登山ポスト→なし(とおみ駅にあり) ※エスカルプラザには第1〜4駐車場まであり、約1,500台収容可能な無料駐車場が完備されています。 ※登山者用(山小屋泊り)駐車場が第1駐車場の反対側にあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 登山ポストはとおみ駅のチケット売り場の階段の踊り場に設置されています。 テーブルの上に登山ポスト・登山計画書の用紙・筆記用具があります。 ■水場 五竜岳〜唐松岳ルートでは、山小屋以外に1つも水場がありません。 五竜山荘(500ml→100円)・唐松岳頂上山荘(1L→150円)・八方池山荘と飲料水は有料です。 他には、シラタケ沢(遠見尾根)と八方池(八方尾根)にしか水はありません。 しかし、山頂直下にある雪解け水は積雪期に雪に埋まった糞尿があり直接飲むには不衛生です。 浄水器・胃腸薬・煮沸消毒してから飲むと安心です。 五竜岳〜唐松岳をテント泊(1泊)で縦走する場合は、2〜3L(行動中の給水と食事)担いで山荘で必要な分量を補充すれば良いと思います。 ■白馬五竜スキー場第1駐車場(817m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 冬季は、エスカルプラザと駐車場の脇道からとおみ駅へ行けますが、夏季はエスカルプラザの中を通らなければとおみ駅へ行けません。 ■とおみ駅(818m) 白馬五竜スキー場第1駐車場から約8分でとおみ駅に到着です。 時期や天候により運行時間が異なる(悪天候は運休)ので、事前に調べておきましょう。 当日はゴンドラ始発(08時15分)、ザックをデポ(07時07分・1番目)、再度並ぶ(07時55分)、乗車券の発売(08時05分)、ゴンドラ乗車(08時10分)です。 始発時間はゴンドラの準備や係員によってもその都度変わり、冬季は1番目に並んで紙の乗車券を買う間に電子チケット(通し券)を持ったスキーヤーに20人位抜かれるので、寒い中を待つ意味もなく事前に券売機で買えるようにしてほしいものです。 詳細は感想欄をご覧ください。 ■アルプス平駅(1,515m) とおみ駅から約11分でアルプス平駅に到着です。 当日はレストランアルプス360とアルプス展望リフトが運休(入山前に調べる)なので地蔵ノ頭まで約20分歩きます。 しかし、アルプス平駅と地蔵ノ頭の区間には高山植物園とアルプス平自然遊歩道が入り組んでいて看板も大きくあり道迷いに注意が必要です。 通年、朝の後立山連峰の1,600〜2,000mはガスに包まれている事が多く出発前は残念に思いますが、2,000m前後を超えると天候が良い確率が高くなります。 アルプス平駅の階段を降りたら右手(唐松岳側)のアルプス展望リフト沿いに登り、正面上部には地蔵ノ頭のケルンが目印になります。 ■地蔵ノ頭(1,673m) アルプス平駅から約18分で地蔵ノ頭に到着です。 地蔵ノ頭には風切り地蔵と鐘が設置されたケルンがあり、好天時には白馬三山が一望できます。 積雪期には、リフト降り場からスキー場の場外から見返り坂に向かう登山者が多く、地蔵ノ頭に寄る登山者は少ないです。 地蔵ノ頭から約50m進むと17つの慰霊碑群があります。 ■見返り坂(1,740m) 地蔵ノ頭から約20分で見返り坂に到着です。 アルプス平駅から小遠見山まで登山者とは別に、日帰りのトレッキングの人が多くいます。 登山道はよく整備されていますが、木段1つ1つの高さがあり足の上げ下げが多く雪道に比べてとても疲れます。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■一ノ背髪(1,892m) 見返り坂から約20分で一ノ背髪に到着です。 好天時には、一ノ背髪辺りからガスが切れ始めて南には天狗岳・北には白馬三山が見えます。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■ニノ背髪(1,950m) 一ノ背髪から約15分でニノ背髪に到着です。 展望は一ノ背髪と変わらず、小遠見山は目前です。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■■小遠見山の分岐(1,982m) ニノ背髪から約10分で小遠見山の分岐に到着です。 2股の分岐になり左側→小遠見山へ、右側→中遠見山へのトラバース道になります。 積雪期には、トラバースする登山者(目的地→五竜岳)が多いです。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■小遠見山(2,007m) 小遠見尾根の分岐から約2分で小遠見山に到着です。 小遠見山には慰霊碑・地蔵・ベンチがあり広い山頂です。 遠見尾根には小・中・大・西遠見山がありますが山と呼べるのは小遠見山のみ、中遠見山と大遠見山は登山道の通過点、西遠見山は窪地になります。 西遠見山まで登りと下りを4回繰り返します。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■五竜登山口(1,986m) 小遠見山から約2分で五竜登山口に到着です。 2股の分岐になり左側→中遠見山へ、右側→小遠見山へ向かいます。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■中遠見山(2,037m) 五竜登山口から約20分で中遠見山に到着です。 慰霊碑のケルンと道標だけがあり、登山道の脇を通過するだけなので山頂とは感じません。 しかし、鹿島槍ヶ岳北壁やカクネ里の雪渓が正面間近で上部から下部まで見えます。 もちろん無雪期も素晴らしいですが、積雪期の鹿島槍ヶ岳北壁は危険と美しさが混在して目を奪われます。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■大遠見山(2,106m) 中遠見山から約40分で大遠見山に到着です。 中遠見山〜大遠見山の登山道は樹林帯に遮られて眺望はよくありません。 登山道の途中に2つの池塘(ちとう・湿原や泥炭層にできる池沼)があります。 大遠見山は狭くベンチも無いので、休憩には向いていません。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■西遠見山(2,268m) 大遠見山から約35分で西遠見山に到着です。 1つの池塘を過ぎると窪地に西遠見山と西遠見池があります。 五竜岳が大きく近づき、白岳下部の岩稜帯へ向かいます。 積雪期には、道標が雪に埋まります。 ■白岳(2,541m) 西遠見山から約25分で白岳に到着です。 夏道では5つの鎖場がありますが、しっかりした手がかりと足がかりがあるので安心です。 また、2,375m地点に積雪期に利用する五竜山荘までのトラバース道の分岐(写真添付)がありますが無雪期は通行止めです。 2,481mにある「これより岩場」の道標を通過したら、気づきにくい2股があり右側上部に白岳があります。 左側を進むと白岳から約50m進んだピークに立ち、直下には五竜山荘と背後には通り過ぎた白岳が見えます。 積雪期には、道標が雪で埋まります。 ■遠見尾根分岐(2,511m) 白岳から約5分で遠見尾根分岐に到着です。 2股の分岐になり右側→唐松岳へ、左側→五竜山荘へ向かいます。 積雪期には、道標が雪で埋まります。 ■五竜山荘(2,490m) 遠見尾根分岐から約5分で五竜山荘に到着です。 テント場は剱岳側に上段・中段・下段の3段からなり、全20張りの予約制です。 水500ml→100円になり入口右側(白岳側)にある黒タンクから補充します。 テント泊と通過者のトイレは、入口左側(剱岳側)の通路を山荘の端まで行くとトイレ(男性便器2ケ・和式便器2ケ)と手洗い場(オレンジタンク・飲料不可)があります。 ■八峰キレット分岐(2,795m) 五竜山荘から約85分で八峰キレットに到着です。 2,600mからガレ場になり落石に注意が必要です。 2つの鎖場があり、八峰キレットに到着です。 ペンキで豊富な目印がありますが、悪天候や夜間歩行では道迷いや滑落に注意が必要です。 積雪期には、道標が雪で埋まります。 ■五竜岳(2,814m) 八峰キレットから約10分で五竜岳に到着です。 鹿島槍ヶ岳と剱岳がとても近く、圧倒されます。 剱岳側の東谷山尾根は立入禁止です。 ■遠見尾根分岐(2,511m) 五竜山荘から約5分で遠見尾根分岐に到着です。 夜間歩行では、道迷いに注意が必要です。 ■大黒岳(2,389m) 遠見尾根分岐から約50分で大黒岳に到着です。 大黒岳は切れ落ちた岸壁にあり、下部には崩落したガレ場を通過するので滑落に注意が必要です。 ■これより岩場の看板(2,486m) 大黒岳から約25分でこれより岩場の看板に到着です。 ここから鎖場があるのでストックを収納、すれ違い不可の登山道になり、夜間歩行や荒天時の通行には注意が必要です。 ■■ピッケル(小) (2,599m) これより岩場の看板から約30分でピッケル(小)に到着です。 ここまで3つの鎖場があるので滑落に注意が必要です。 ■牛首の鎖場(2,623m) ピッケル(小)から約5分で牛首の鎖場に到着です。 岩場の核心部になり、滑りやすく浮石が多く事故が多い場所です。 手がかりと足がかりがしっかりしているので、すれ違いに注意しながら素早く安全に通過しましょう。 2つの鎖場を越えると唐松岳頂上山荘が見えます。 ■■八方尾根(五竜岳側)の分岐(2,632m) 牛首の鎖場から約10分で八方尾根(五竜岳側)の分岐に到着です。 2股の分岐になり左側→唐松岳頂上山荘を通過して唐松岳へ、右側→唐松岳頂上山荘の裏側を通過して八方尾根へ向かいます。 ■唐松岳頂上山荘(2,620m) 八方尾根(五竜岳側)の分岐から約1分唐松岳頂上山荘に到着です。 唐松岳頂上山荘の営業はトイレ・売店・テント泊のみになり、小屋泊は営業していません。 山バッジ(全12種)の販売があります(写真添付) ■■八方尾根(唐松岳側)の分岐(2,628m) 唐松岳頂上山荘から約2分で八方尾根(唐松岳側)に到着です。 ザックをデポして、唐松岳まで白い砂礫の登山道を15〜20分登ると山頂です。 ■唐松岳(2,696m) 八方尾根(唐松岳側)から約15分で唐松岳到着です。 不帰キレットと白馬三山がとても近く、圧倒されます。 遠見尾根に比べると八方尾根は登山者が非常に多いので、11時までに登頂できれば山頂は混雑しません。 ■■八方尾根(唐松岳側)の分岐(2,628m) 唐松岳から約10分で八方尾根(唐松岳側)の分岐に到着です。 ザックを回収して八方尾根を下ります。 ■丸山ケルン 八方尾根(唐松岳側)の分岐から約35分で丸山ケルンに到着です。 唐松岳頂上山荘〜八方池山荘の区間には5つのケルン、八方池山荘〜黒菱平の区間には1つのケルン、合計6つのケルンがあります。 ■扇雪渓(2,312m) 丸山ケルン,ら約15分で扇雪渓に到着です。 雪渓が残る平地の岩場になり、休憩適地になります。 ■八方尾根登山口(2,105m) 扇雪渓から約30分で八方尾根登山口に到着です。 3股の分岐になり左側→八方池へ、右側→第3ケルンへ向かいます。 ここまで日帰りのトレッキングをする人が多く、すれ違いが増えるのでマスクを着用すると良いでしょう。 ■第3ケルン(2,111m) 八方尾根登山口から約2分で第3ケルンに到着です。 下段には八方池があり5〜10分で周回できます。 ■八方ケルン(2,066m) 第3ケルン△ら約15分で八方ケルンに到着です。 6つのケルンの中で、顔の形をした1番有名なケルンになります。 ■第2ケルン(2,012m) 八方ケルンから約10分で第2ケルンに到着です。 慰霊碑のあるケルンがあり、好天時には不帰ノ嶮〜白馬三山まで一望できます。 ■公衆トイレ(2,004m) 第2ケルンから約5分で公衆トイレに到着です。 公衆トイレ((積雪期は閉鎖)は男性の小便器5ケ、水洗の大便器(和式・洋式)が各1ケ、水道(手洗い用・飲料不可)、トイレットペーパーがあります。 ここから登山道が3つに分かれます(左側→積雪期の直登ルートになり無雪期は立入禁止、中央→トイレ脇の登山道、右側→木道) 中央と右側の登山道は400m下部で合流します。 ■八方山ケルン(1,965m) 公衆トイレから約15分で八方山ケルンに到着です。 ベンチがあり、好天時には爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳が一望できます。 ここから再び木道が始まり、八方池山荘まで2つの登山道があり約50m下部で合流します。 別名→石神井ケルンと呼ばれています。 ■八方池山荘(1,850m) 八方山ケルンから約20分で八方池山荘に到着です。 八方池山荘の裏側から第1ケルンへ向かいます。 ■第1ケルン(1,821m) 八方池山荘から約3分で第1ケルンに到着です。 第1ケルンは八方池山荘から約300m下部、黒菱平駐車場〜八方池山荘の途中にあります。 八方池山荘からゴンドラリフトに直行する人には気付かれないケルンです。 ■八方池山荘(1,850m) 第1ケルンから約5分で八方池山荘に到着です。 八方池山荘前には売店があり、山バッジなどが販売しています。 ここで登山行程は終了、ゴンドラリフトを乗り継ぎ、タクシーで白馬五竜スキー場第1駐車場へ帰ります。 ■今回の山行は、積雪期に五竜岳に登るための下見登山となり、日帰りも可能ですが初めての五竜岳と五竜山荘なのでテントを担いで縦走します。 ※八方尾根には、全部で6つのケルンがあります。 ※■■マークがある総称は独自のつけたものです。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 五竜岳〜唐松岳ルートは高低差→1,300m(遠見尾根)と850m(八方尾根)・総距離→19km・コースタイム→13時間25分になり日帰りが可能です(好天時の場合・山滑走を除く) 白岳直下と五竜岳直下の岩場の落石と滑落に注意が必要です。 ★出発地の選択(五竜岳→唐松岳ルート) 出発地を五竜岳にするとスキー場内が通行禁止のため、必ずゴンドラを利用するので08時30分〜09時00分の出発になり遅くなります(週末や連休は更に遅れる可能性あり) 唐松岳→五竜岳ルートの場合はゴンドラ(08時30分〜09時00分の出発)以外に八方池山荘に前泊して早朝に出発可能です。 また、黒菱平駐車場→八方池山荘まで夜間歩行が可能になり時間に縛られず登山が楽しめます。 ★縦走した場合 五竜岳⇆唐松岳ルートを縦走した場合、登山口と下山口が異なります。 単独で自動車を回収する場合はタクシー・バス・電車を利用しますが電車とバスの本数は極端に少なく(下山する時間に左右される)、運休する時期もあり確認が必要です。 今回は八方駅〜八方尾根バスターミナル駅(1.3km・徒歩10分)まで歩いてタクシーに乗る予定でしたが、運よく八方駅前のタクシー乗り場に待機していました。 八方駅〜白馬五竜スキー場第1駐車場まで料金2,640円(初乗り640円)・約15分で到着です。 タクシー乗り場に待機していない場合(アルプス第一交通→電話0120-973-212)は迎車料金200円が追加されます(タクシー運転手より) ★ゴンドラ・リフトについて 遠見尾根はゴンドラ1台(片道1,300円・当日有効)と八方尾根はリフト2台・ゴンドラ1台(片道1,700円・当日有効)を利用します。 また、ゴンドラリフトの乗車中によるスマホの落下や乗車券の紛失(払い戻しなし)に注意が必要です。 ★山小屋について 五竜山荘→07/03(土)〜10/16(土) テント泊と小屋泊。 唐松岳頂上山荘→07/10(土)〜09/26(日)トイレ・売店・テント泊のみ営業。 八方池山荘→通年営業。 事前に山小屋の営業期間・予約・登山ルートの安全・水の販売(宿泊者以外に販売しない小屋あり)を確認しましょう。 ★テント泊について テント泊は五竜山荘と唐松岳頂上山荘ともに全20張り(予約制)となり、週末や連休には競争率が高くなります。 五竜山荘のテント場は上段・中段・下段からなり砂地ですが、ペグが刺さりづらいので注意が必要です(強風注意) 今回、登山の1週間前からテント泊の予約をしましたが予約が取れず、それから毎日キャンセル待ちの電話をしましたが無理でした。 登山日が迫り焦りながら白馬館予約センターに相談すると、登山日が平日であり連絡なく当日キャンセルする人がいる場合があるとのこと。 キャンセルが出る確約はないけれど最悪ビバークも考えながら五竜山荘に到着、小屋番さんに経緯を話したところ運よく1人キャンセルが出たのでテント泊が可能になりました。 テントが張れたのは偶然で、予約なしでの登山は山小屋に迷惑が掛かるので反省点です。 ★天候や服装について 全国では、8月に長雨と台風で国道・林道・登山道の崩落が発生しました。 10月まで台風が発生するので天候・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 五竜山荘〜唐松岳頂上山荘の稜線は藪漕ぎがあるので、早朝や雨上がりには合羽・ザックカバー・ゲイターがあると快適です。 また、五竜岳と白岳の最低鞍部にある五竜山荘は風の通り道になり風が強くて寒いです(テント泊の場合) 09/13(月)21時00分〜翌朝まで風速10〜15mあり防風・防寒対策が必要です。 山では秋山〜冬山に移行しているので装備や服装に注意しましょう。 ★マーキングについて 遠見尾根は登山者が少ないですが道標が多く、全体的に整備された登山道です。五竜岳直下の岩場はペンキマークが豊富にありますが登りと下りでペンキマークが異なる場所があるので安全なルートを選択しましょう。 五竜山荘〜唐松岳頂上山荘の稜線では分岐点もなく道標が1つしかありませんが道迷いの心配はなく、岩場や牛首の鎖場もペンキマークがあり安心です。 八方尾根は通年を通して登山者(当日は100人以上とすれ違い)が多く、道標も多くて安全です。 ★登山日(09/13〜09/14)の天候は晴れ予報でしたが2日間曇りで、下山後には雨が降りました。 今回は縦走なので、2日目は日の出前に出発しますが平均して気温6〜13℃で風速10〜15mあり寒さ対策が重要です。 07時07分に唐松岳山頂では気温7℃・風速20〜24mありとても寒かったです。 ★ゴンドラリフトのチケット購入(購入待ち・運行待ち含む)や乗車時に混雑(通年、ソーシャルディスタンスは不可能)するのでマスクと除菌スプレーを携帯して、健康第一に努めましょう。 ★国道148号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・台風に特に注意しましょう。 ★標高・気温・天候・風速・積雪量・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★遠見尾根(とおみ駅〜五竜岳)では、スマートフォンの電波が常に入り、五竜山荘〜唐松岳頂上山荘の区間と八方尾根(唐松岳頂上山荘〜八方池山荘)では電波が終始入っていました(機種による) 寒さや高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です。 ★五竜岳〜唐松岳ルートの縦走は日帰りが可能ですが、距離が19kmあり日照時間が短くなり装備と服装が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図の携帯が必須です。 遠見尾根の登りにこだわりがなければ、八方池山荘に前泊して早朝に出発するか、黒菱平駐車場から入山して唐松岳〜五竜岳を縦走すればゴンドラの時間を気にせずに登山が楽しめます。 ★ヘルメットは全行程で使用、ストックはとおみ駅〜五竜岳(五竜山荘〜五竜岳の区間は岩場なになり危険なので不要)〜牛首の鎖場まで使用、サングラスは携帯しましたが不使用です。 ★無雪期でもスマートフォンなど電子機器に頼り過ぎてはいけません。 バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では、技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★無雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。 その踏み跡が正解とは限りません。 ショートカットや直登直下などで踏み跡がいくつもあり迷う事があります。 ピンクテープや赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ、限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して、健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また、登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり探し出すのは極めて困難です。 こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 ★登山では、食事(行動食)・トイレ・着替え・装備の着脱など面倒になり後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて、落石や滑落など危険回避に神経を使いましょう。 ★短い夏山シーズンも終わりコロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困りますが、五竜山荘と唐松岳頂上山荘と八方池山荘の売店で販売(写真添付)しています。 また、エスカルプラザの売店や道の駅白馬にも販売しています(種類は少ない) ★緊急時の連絡先 ヽ式会社 五竜(ゴンドラ)→0261-75-2101 五竜山荘→0261-72-2002(白馬館予約センター) E眈廠拂詐綮柿顴090-5204-7876 と方池山荘→0261-72-2855 デ鯒牢儻開発株式会社(ゴンドラ)→0261-72-3280 β臘警察署→0261-22-0110(代表) ★無雪期になり暖かくなりましたが、強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラスがあると便利です。 ★エスカルプラザの営業時間が08:00〜17:00となり、第1〜3駐車場では車中泊が禁止です。 営業時間外のエスカルプラザは閉館となり、トイレは利用できません(とおみ駅のトイレは24時間可能) 最寄りの道の駅白馬(車5分、距離2.5km)、サンサンパーク白馬(車8分、距離3.8km)が車中泊が可能ですがルールを守って利用しましょう。 ゴミを捨てたり、トイレを汚したり、設備の破壊行為が続くと白馬八方尾根スキー場第2第3駐車場のように、車中泊が禁止になります。 ★五竜岳〜唐松岳ルートでは、五竜岳直下の岩場や牛首の鎖場が危険な岩場になります。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・落石の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★五竜岳(遠見尾根)には、エスカルプラザ(無料)・とおみ駅(無料)・アルプス平駅(無料)・五竜山荘(有料)に4ヶ所のトイレがあります。 唐松岳(八方尾根)には、唐松岳頂上山荘(有料)・公衆トイレ(無料)・八方池山荘(有料)・うさぎ平テラス(無料)・八方駅(無料)に5ヶ所のトイレがあります。 五竜岳〜唐松岳ルートには豊富にトイレがありますが、必ず紙おむつや携帯トイレを持参しましょう。 ★五竜岳を含む後立山連峰は長野県側(小遠見山側)が急斜面、富山県側(剱岳側)が緩斜面になります。 季節を問わず滑落する場合は、富山県側だと助かる確率が高いです。 ★今回の山行の危険箇所 ’魍拂床爾5つの鎖場(2,319m〜2,450m) 五竜岳直下の鎖場(2,680m・2,760m) 5躰鵑虜疹(2,623m) ★★五竜岳より下山が遅れた場合★★ 五竜テレキャビン(下り)の最終時間は16時30分です。 ゴンドラリフトを利用した日帰りの登頂(登山開始09:00終了16:00の実質6時間)は厳しいです。 下山時に、小遠見山を通過時点でゴンドラ最終16:30に間に合わない場合は『0261-75-2101』に電話をしてください(株式会社 五竜) 遭難防止対策上、エイブル白馬五竜スキー場側で延長運転を実施してくれます。 『17:00』を過ぎた場合には割増料金を請求され、登山者がスキー場内を登下山する事は禁止です。 ★★唐松岳から下山が遅れた場合★★ グラートクワッド(下り)の最終時間は16時30分です。 ゴンドラリフトを利用した日帰りの登頂(登山開始09:00終了16:00の実質6時間)は可能です。 下山時に、八方池を通過時点でゴンドラ最終16:30に間に合わない場合は『0261-72-3280』に電話をしてください(白馬観光開発株式会社) 黒菱平駐車場を利用した登山者は歩いて下山できます。 ★エイブル白馬五竜スキー場第1駐車場から約3km圏内にはガソリンスタンドやコンビニがあり、とても便利なエリアです。 しかし、場所によって車中泊の禁止や火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で五竜岳〜唐松岳を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■白馬八方温泉「八方の湯」 ■営業時間→07/17〜10/10 10:00〜21:00(最終受付20:30) →10/10〜12/17 12:00〜20:00(最終受付19:30) →12/18〜 10:00〜21:00(最終受付20:30) ■休館日→なし。 ■料金→大人800円、小人400円。 ■マスクの着用義務→あり。 |
写真
装備
共同装備 |
塩あめ5ケ
携帯トイレ
ちり紙
コンパス
腕時計
ドライフルーツ50g
ようかん(小)2ケ
ゼリー飲料3ケ
粉末アミノ酸3本
ビスケット4枚
ソーセージ(小)3本
乾電池
風速計
三脚
LEDライト
マーキングテープ
スマホバッテリー10
000mAh2ケ
救急セット
ソフトシェル(上)
熊鈴
ワイヤー1m
ツェルト
温度計
手袋
長ズボン
ソロテント
ペグ9本
ガイドロープ
コッヘル一式
ハイドレーション(水1L)
地図
登山計画書(控)
ヘルメット
ヘッドランプ2ケ
割りばし
エアマット
鍋敷き
テントシート
ライター
ガスコンロ
ガス缶
腰コルセット
寝袋(夏用)
シュラフカバー
靴ひも(予備)
日焼け止めクリーム
リップクリーム
除菌スプレー100ml
ボディシート
手ぬぐい
現金
マスク
靴下
インナーシャツ
ストック
筆記用具
スマートフォン2台
ゴミ袋
ザック42L
ザックカバー
帽子
サングラス
ダウンパンツ
アルファ米100g×2ケ
半袖シャツ
スプーン
カレーの素300g
牛丼の素180g
カップ麺
おにぎり2ケ
ハンバーグ100g
水2L
麦茶0.7L
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感想
【2021年/五竜岳〜唐松岳(テント泊)】
■2021年09月12日(日) くもり
実家 21:35 18℃ 1,000m
ローソン白馬神城店 00:17 16℃ 715m
荷作り 00:17〜01:00
消灯 01:00〜06:30
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■2021年09月13日(月) くもり
※ゴンドラリフト「アダム」
起床 06:30 16℃ 715m
荷作り 06:30〜06:40 16℃
ローソン白馬神城店 06:40 16℃ 715m
白馬五竜第1駐車場 06:47 18℃ 817m
荷作り 06:47〜07:07
とおみ駅(ザック→デポ) 07:07〜07:15
駐車場へ戻り朝食 07:15〜07:47
とおみ駅 07:47〜07:55
ゴンドラ乗車券の発売待ち 07:55
〜08:05
ゴンドラ待ち 08:05〜08:10
とおみ駅 08:10 18℃ 818m
アルプス平駅 08:21 15℃ 1,515m
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■2021年09月13日(月) くもり
※五竜岳・遠見尾根ルート登り
アルプス平駅 08:21 15℃ 1,515m
地蔵の頭 08:39 15℃ 1,673m
慰霊碑群 08:46 15℃ 1,676m
クマの鐘 08:49 14℃ 1,671m
見返り坂 09:01 15℃ 1,740m
一ノ背髪 09:22 17℃ 1,892m
二ノ背髪 09:37 18℃ 1,950m
小遠見山の分岐 09:45 20℃ 1,982m
小遠見山 09:49〜10:08 21℃ 2,007m
五竜登山口 10:10 24℃ 1,986m
中遠見山 10:27〜36 21℃ 2,037m
大遠見山 11:15〜35 23℃ 2,106m
西遠見山 12:10〜19 19℃ 2,268m
白岳 13:42〜56 18℃ 2,541m
遠見尾根分岐 14:00 19℃ 2,511m
五竜山荘 14:06 17℃ 2,490m
テント受付 14:06〜26
八峰キレット分岐 15:52 13℃ 2,795m
五竜岳 16:04〜16 14℃ 2,814m
八峰キレット分岐 16:21 14℃ 2,795m
五竜山荘 17:08 10℃ 2,490m
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■2021年09月13日(月) くもり
※五竜山荘テント場
テント整地・設営 17:09〜18:02 8℃ 2,490m
自由時間・買い物 18:02〜30 11℃
夕食 18:30〜19:11 11℃
荷作り 19:11〜19:30 10℃
自由時間 19:30〜22:30 外10℃ 内14℃
消灯 22:30〜翌03:30 外9℃ 内12℃
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■2021年09月14日(火) くもり
※五竜岳〜唐松岳・上り〜下り
起床 03:30 外7℃ 内12℃
朝食 03:30〜04:02 7℃ 内12℃
テント撤収 04:02〜04:40 6℃
五竜山荘 04:40 6℃ 2,490m
遠見尾根分岐 04:46 6℃ 2,511m
大黒岳 05:35 8℃ 2,389m
ピッケル(小) 06:28 7℃ 2,599m
牛首の鎖場 06:33 7℃ 2,623m
八方尾根分岐(牛首側) 06:42 7℃ 2,632m
唐松岳頂上山荘 06:42〜52 7℃ 2,620m
八方尾根分岐(山頂側) 06:54 7℃ 2,628m
唐松岳 07:07〜13 7℃ 2,696m
八方尾根分岐(山頂側) 07:24 7℃ 2,628m
唐松岳頂上山荘 07:25 8℃ 2,620m
八方尾根分岐(山頂側) 07:28 8℃ 2,628m
丸山ケルン 08:02 11℃ 2,420m
扇雪渓 08:15 10℃ 2,312m
八方尾根登山口 08:46 11℃ 2,105m
第3ケルン◆08:48 11℃ 2,111m
八方ケルン 09:03 12℃ 2,066m
第2ケルンぁ09:10 12℃ 2,012m
公衆トイレ 09:16 12℃ 2,004m
八方山ケルンァ09:26 11℃ 1,965m
八方池山荘 09:43 13℃ 1,850m
第1ケルンΑ09:49 13℃ 1,821m
八方池山荘 09:55〜10:00 13℃ 1,850m
※八方尾根には、全部で6つのケルンがあります。
※登山行程は八方池山荘までで終了。
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■2021年09月14日(火)
※ゴンドラリフト下り くもり
グラートクワッド(乗) 10:00〜10 13℃ 1,850m
黒菱平(降) 10:10〜15 13℃ 1,680m
アルペンクワッド(乗) 10:15〜22 14℃ 1,688m
うさぎ平テラス 10:22〜30 16℃ 1,413m
ゴンドラリフトアダム 10:30〜40 19℃ 805m
タクシー乗り場 10:40〜44 19℃ 805m
白馬五竜第1駐車場 11:00 21℃ 817m
着替え 11:00〜11:05 21℃ 817m
実家 11:05〜14:25 20℃ 1,000m 雨
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■3月に挑戦して敗退した、憧れの五竜岳。
無雪期なので、荷物も心も身体も軽い。
再び、冬に挑戦する前に縦走で挑戦。
日帰りでは惜しいので、テントを担ぐ。
無骨な遠見尾根は、下りでは勿体ない。
白岳から見る五竜岳の傾斜に圧倒される。
この急斜面を、冬に登れる想像ができない。
遠見尾根の慰霊碑の多さも、尋常ではない。
冬の五竜岳は、馬力と精神力が試される。
八峰キレットと不帰キレットを踏破して
日本三大キレットを登り切った先には
「憧れと試練」の剱岳と北鎌尾根が待つ。
技術・経験・知識を身につけて挑戦したい。
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■体重→64.0kg 荷物→14.95kg
日の出→05:17 日の入り→18:17
移動距離→16.88(1日目→8.64km、2日目→8.24km)
移動時間→12時間03分(合計)
(1日目→07時間04分、2日目→04時間59分)
休憩時間→01時間59分
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