妻と二人で前から行きたいと言っていた三俣蓮華岳へのんびりと行ってみた
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- GPS
- 59:07
- 距離
- 45.0km
- 登り
- 3,281m
- 下り
- 3,263m
コースタイム
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 6:40
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 8:27
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 10:35
天候 | 8月9日 曇り 8月10日 雨のち曇り 8月11日 雨のち曇りのち、奇跡の晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
仕方ないので市有鍋平登山者用駐車場へ駐車する。こちらはかなり空きがあるが行き帰りでプラス1時間以上時間がかかる。しかも帰りが上りなので優しくないが、疲れている場合はロープウェイ利用するのが良いと思う。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●新穂高温泉から小池新道登山口までは一部舗装がある林道で小池新道登山口までは標高差400mほどありますが、歩きやすい。クマ出没情報有り。 ●小池新道登山口から鏡平山荘まではとても整備の行き届いた登山道 基本、急登ですが秩父沢出合、チボ岩、シシウドヶ原など要所要所に休憩できる場所があるので休憩を入れながらゆっくり登りました。危険個所は無いです。 ●鏡平山荘から弓折分岐までは急ですが、小池新道同様に整備が行き届いているので危険個所はありません。 ●弓折分岐から双六小屋までは高山植物が楽しめるなだらかな稜線で晴れていればずっと槍ヶ岳を見ながら登山を楽しむことができる。 ●双六小屋から双六岳山頂は晴れていれば背後に槍ヶ岳を背負いながら登る最高の稜線になる予定でしたが、あいにくの天気で何も見えず。巻道もかなりアップダウンがあるので、晴れていれば危険のない稜線ルートは外せないと思う。 ●双六岳から三俣蓮華岳までは何度かアップダウンのある道ですが、危険な場所はありません。晴れてさえいれば外せない稜線でしょう。 ●三俣蓮華岳から巻道ルート分岐までは、今回の登山で一番険しい道でした。距離はそれほど長くはありませんが、次の日の行程で登り返す気は起きませんでした。すれ違いもし難いので要注意 ●巻道ルート分岐から三俣山荘までは高山植物が楽しめる好ルート、コバイケイソウやチングルマなど最盛期は過ぎていたが、見ごたえありました。最盛期に再訪したいなぁ。 ●三俣山荘から鷲羽岳山頂までは常念小屋から常念岳山頂までの登山道に感じが似ている。標高差400m弱を一気に登りつめるが、遮るものが無いもないので眺めは良いと思う。山頂手前に一部に岩々した場所があるがそこだけ注意すれば問題ない。 ●下山時には三俣山荘から双六小屋まで巻道ルートを選択したが、コースタイムは上りも下りも1時間30分、アップダウンがそこそこあるし、曇って眺めも楽しめなかったので、これで高山植物がみられなかったら、すごく損した気分になるところだった。(個人的な感想ですが) 下山時もクマの目撃情報有り、途中抜かれた登山者が涸沢を下に下るクマを見たといっていました。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉に「ひがくの湯」へ通常800円の入浴料金が登山者なら750円に うまい棒もサービスでご自由にお持ちくださいになっていました。 |
写真
感想
年に1回は家族で登山をしているのだが、今年は子どもたちも大きくなって誘っても乗ってこなかったので、初めて妻と2人で宿泊登山へ行くことになった。
目的地は妻が学生時代に急きょ行かれなくなってしまった三俣蓮華岳を目指すことにした。
長野県側からのアクセスはかなり難しいので初めて岐阜県側の新穂高から登り始めることにした。幸い山小屋の予約は何とか2泊を確保できた。
当初は1日目に双六小屋まで行く予定だったが、妻が「無理!」というので、手前の鏡平小屋までとして、日目に三俣山荘へ宿泊して、3日目に下山することとした。
これだと最終日の行程が長くなってしまうが、足慣らしで登った鳥海山は山頂までは行かなかったが、大物忌神社までの往復15キロを歩き切ったので、何とかなるだろうという希望の元に計画を立てた。
休みを優先して計画したため、残念ながら1,2日目共に天気には恵まれなかったが、上りでは曇っていたため結果的に妻の体力消耗が最低限に抑えられたため這う這うの体になりながらも何とか昼過ぎには鏡平小屋に到着することができました。
妻は上りで体力消耗のため、おいらは深夜からの自動車運転のため小屋に到着後はそのまま寝入ってしまいました。
妻は上りでの体力消耗と高山病のためか夕食はほとんど食べられず、自分もダイエットのため胃が小さくなっているため、妻の分までの夕食を食べることができずもったいないことをしてしまいました。
夕食後もあっという間に睡魔に襲われ、夢の中へ。
2日目の朝は目が覚め、外を見ると曇りで景色は見えず、それどころか雨まで降っている・・・
今日がこの山行の一番のハイライトである双六岳から三俣蓮華岳までの稜線歩きがあるのだが、待っても雨が止みそうにないのでレインウエアを着て登山開始。
幸いに雨は霧雨、時々パラパラと強く降るぐらいなのでそれほど苦痛は無い。
景色が楽しめない分、高山植物探しに集中して花を楽しんで歩く。
双六小屋に到着しても、雨は止んでも雲はそのまま。
三俣へは巻道を行く選択もあったが、わずかな期待を抱いて稜線コースへ
稜線へ登っても天気は相変わらず。
こんな時にはライチョウでも現れてくれたらなあと思いながら歩いていると、目の前に3羽のライチョウが横切って行った。
双六岳への稜線には登山者は誰もいないので、急いで妻を呼んで一緒にライチョウ観察に心躍らせる。
誰かとライチョウを見た喜びを分かち合いたいが、すれ違った登山者はわずか1名しかおらず、その喜びを分かち合うことができなかったのは残念だ。
晴れていれば人気の稜線ルートだが、すれ違う人はまばらで静かな山歩き
遭難しても誰にも見つけてもらえないのでは、感じるくらいだ。
そのまま、天気は回復することなく三俣蓮華岳の山頂へ
山頂と思って撮影をしていた場所は、厳密には山頂ではなく少し東に行った場所に三角点と山頂標があり、久々に出会った登山者に妻と一緒の写真を撮影してもらった。
景色は全く見えないが、やっとたどり着いた三俣蓮華岳の山頂は感慨深いものであった。
あとはゆっくりと三俣山荘へ下るだけ。
少々予定より遅れたが、13時前には山荘に到着できたので、余裕があるので妻がコーヒーを飲んでいる間に鷲羽岳を目指す。
荷物を下ろしてアタックザックにカメラとGPSMAPと水とゼリー飲料だけを詰め込んで山頂へ。
本日の行程はアップダウンが少ないので足の疲労は無く、1時間かからず山頂へ
雲は少なくなったおかげで鷲羽池を見ることができたが、山頂から景色を見渡すことは叶わなかった。
下山後は妻と合流、三俣山荘のコーヒーはサイフォンで美味しかったとのこと。
ふと外を眺めると、鷲羽岳の優雅な姿が目に飛び込んできた。
登山あるあるで下山したら、晴れてきた・・・
もう1度登る元気はなく、夕食へ。
三俣山荘名物のジビエシチューを堪能、今日は妻もしっかりと食欲があるようで完食、自分もご飯を3杯も食した。
夕食後の食堂はラウンジに早変わり
山荘スタッフのチェロの演奏を聞きながら、缶ビールでのどを潤す。
ラウンジの窓から見える風景は、次第に雲を吹き飛ばして、槍ヶ岳が見えるようになってきた。
満月近くだったのでこのまま晴れてくれれば、満月に映し出された槍ヶ岳を楽しむことができたのだが、雲の動きは気まぐれ、月と槍ヶ岳は再び雲の中に消えていった。
3日目の朝は、2日目と同様に雨の朝・・・
せっかく朝食をお弁当にして、日の出を見ながら食する予定だったが、雨の中ではそんなことは叶わないので、山荘内で食して、小雨になったところを見計らって下山することにした。
2日目と同様に小雨と霧雨の中をとぼとぼと歩く。
巻道を経て双六小屋へ到着しても、晴れ間は無いが鷲羽岳は優雅な姿を見せるようになってきた。
そして、双六小屋から弓折分岐を目指して歩いていると、この山行初の晴れ間が見えた。昨日は全く姿を見せることのなかった双六岳への稜線も見えるようになり、期待をしながら歩いていると、目のまえに槍ヶ岳の姿が!
雲は多めだがハッキリと映る槍ヶ岳の姿に喜びを妻と分かち合いながら、歩き続ける。
鏡平まで2.5劼良充┐魏瓩ると槍ヶ岳だけでなく、周囲の山々も見え始めた。
あとは頭上にある雲が無くなれば、絶景になることは間違いない。
その期待を胸に歩いていると、花見平ちょっと手前では後ろに鷲羽岳、目の前には槍ヶ岳と穂高連峰の山々を見ることができるようになってきた。
これで満足と言いたいところですが、雲が段々と少なくなって山肌の色もはっきり見えるようになって、満足度もさらにアップ!
このまま鏡池まで行けば逆さ槍ヶ岳も見えるのでは、と期待が高まったが、これ以降は槍、穂高には雲がまとわりつくようになる。まとわりつく雲の流れはそれはそれで美しいのだが、池に映る槍ヶ岳は可能ことはありませんでした。
鏡池を過ぎると標高を急速に下げていくため、槍穂高の眺めも刻一刻と変わっていき、雲が無くなることには周囲の低山によって槍穂高は隠されていった。
かなり標高を下げていくと、妻の足は限界を迎え、休憩ポイントごとに足を冷やし、ゆっくり休んでから出ないと歩けなくなっていた。
それでも、林道に出てしまえば人なみくらいのスピードにはなるので、1時間ほど歩いて新穂高温泉に帰ることができました。
ここでザックを置いて、急いで鍋平駐車場へ車を取りに行く。当初はロープウェイを使って鍋平駐車場へ行くつもりだったが、今日は下山ばかりだったので、空身になればこの程度の登りなら難なく登れた。
車を回収して妻とザックの待つ登山センターで妻とザックを車に乗せて、ひがくの湯へ
登山者割引のある湯で3日分の汗をしっかり流して、安曇野のきまぐれ八兵衛でつけ麺を食し、安全に留守を任せた子どもたちがいる家に無事に帰宅することができました。
夫婦で3日間も家を空けて登山することができるまでに子どもが成長してくれて感謝です。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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こんばんは😄
相方さんの高山病?的な滑り出しと最後の脚痛
それでも三日間の裏銀座まずまずでしたね。
山の天気は何とかと昔から言われてますが、
かねてからの山行き(裏銀座)実現出来て良かったですね。
私も60年の山行きでも好天は数えるほどです。
圧倒的に曇りや雨模様が多いものです。
地元の里山や近くの安達太良は晴れた日にしか登りませんでした^o^
裏銀座からの穂高連峰や槍ヶ岳は左右(南北)が逆に見えるで新鮮な感じがします。
私達が登った時は殆どガスガスで鏡平山荘では夜半に雷と大雨でした。
翌朝も雨が降らないだけで眺望無し。
鏡池の水面も周りの草木のみ( ・∇・)
双六への途中では雷鳥親子に^o^
三俣小屋で槍の穂先を待ちましたが、ついぞ肩迄で残念でした。
もう何十年も三俣蓮華岳へ行かれなかったことを聞かされていたので、行くしかないと思ってました。
なかなか山荘の予約をすると好天を狙って登ることが困難ですが、雨もそれほど強く降ることが無かったので、何とか往復することができました。
欲を言えば水晶岳か黒部五郎岳まで足を延ばしたかったのですが、妻の足ではなかなか距離を延ばすことは難しかったです。
長野県在住なので、見慣れた北アルプスとは同じ山でも見え方が違っているので、新鮮な気持ちで登ることができました。
とりあえず登ることができることが分かったので、好天を狙って再チャレンジすることもできると、前向きに考えています。
三俣蓮華・鷲羽登頂、お疲れ様でした!
お天気と奥様の高山病はご苦労されたようですが、
何十年かの思いが凝縮した濃密な山行になったでしょうね😉
水晶・黒部五郎はまた今度ですね。
私も今回双六岳行ってみて、裏銀座が射程内に入って来ました。
お子さんたち、しっかり留守を守ってくれましたね。
子供の成長は嬉しくもちょっと寂しいですよね。
ウチは息子(今年の春から長野市民です!)が山男子なので、別には暮らしていても一緒に登ることを楽しみにしています。
初めてのコースだったのでmakimaki08さんの山行記録がとても参考になりました。
小池新道はとても整備されていて、急でしたがゆっくり山行で体力的にも負担が少なかったので、アクセスは大変ですが天気のいい日にまた登りたいなあ思ってます。
息子さんは長野住まいだということですが、若いうちは体力と思いますので長野の山々を満喫していただければと思ってます。(自分は過去には群馬住まいで山には縁がなかったですが、東京が近くてそれはそれで楽しかった思い出です)
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