バスでつなぐ鳳凰三山〜駒仙の旅

2014年08月05日(火) ~ 2014年08月08日(金)

• GPS: 74:21
• 距離: 47.5km
• 登り: 5,065m
• 下り: 4,407m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:22
• 休憩: 0:20
• 合計: 5:42

10:29 夜叉神峠登山口
11:32 11:33 夜叉神峠
11:37 11:49 夜叉神峠小屋
13:20 13:22 杖立峠
14:07 14:09 火事場跡
15:01 15:04 苺平
15:41 15:41 辻山
16:11 南御室小屋

2日目

• 山行: 7:47
• 休憩: 3:15
• 合計: 11:02

4:40 南御室小屋
5:44 5:47 砂払岳
5:49 5:50 薬師岳小屋
6:12 6:12 薬師岳
7:07 7:31 観音岳
8:53 10:12 アカヌケ沢の頭
11:00 11:22 高嶺
12:08 12:12 白鳳峠
14:06 14:06 白鳳峠入口
14:17 14:18 広河原
14:23 14:34 広河原インフォメーションセンター
14:35 15:00 広河原
15:00 15:25 市営バス移動
15:26 15:26 北沢峠
15:27 15:27 長衛荘
15:28 15:28 北沢峠
15:42 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）

3日目

• 山行: 7:25
• 休憩: 1:39
• 合計: 9:04

4:26 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）
6:00 6:05 薮沢大滝ノ頭
7:13 7:14 小仙丈ヶ岳
8:20 9:13 仙丈ヶ岳
9:46 9:50 仙丈小屋
10:57 11:02 馬の背ヒュッテ
12:00 12:30 薮沢大滝
12:59 13:00 大平山荘
13:17 13:17 長衛荘
13:18 13:18 北沢峠
13:30 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）

4日目

• 山行: 7:45
• 休憩: 1:03
• 合計: 8:48

3:56 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）
4:07 4:08 北沢峠
5:49 5:50 双児山
6:31 6:31 駒津峰
6:58 6:59 六方石
7:53 8:00 甲斐駒ヶ岳
8:34 8:39 摩利支天
9:15 9:15 六方石
9:46 9:47 駒津峰
10:54 10:59 仙水峠
11:22 11:22 仙水小屋
11:48 12:30 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）
12:42 12:42 北沢峠
12:44 ゴール地点

天候

8月5日　晴れ時々曇り
8月6日　晴れ時々曇り
8月7日　晴れ時々曇り
8月8日　曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

マイカーを竜王駅前の山梨交通の駐車場に4日間駐車
1日目　竜王駅前駐車場ー（山梨交通バス）−夜叉神峠登山口
2日目　広河原ー（市営バス）−北沢峠
4日目　北沢峠ー（市営バス）−広河原ー（山梨交通バス）−竜王駅前駐車場

コース状況／危険箇所等

夜叉神峠〜鳳凰三山
　登山道は良く整備されています。
白鳳峠〜広河原
　最初は岩の積み重なった川原みたいな場所（ゴーロ）を下りますが、樹林帯に入ると傾斜が急で歩きにくい。
　なお、白鳳峠に通行止めの標識があり、広河原峠との間は通過できません。
北沢峠〜仙丈ヶ岳
　良く歩かれている道です。
北沢峠〜甲斐駒ヶ岳
　六方石から直登コースは破線ルートです。花崗岩の岩場を登って行きます。岩場に慣れていれば大丈夫だと思いますが、落石には注意が必要です。

その他周辺情報

甲府市内の源泉湯「燈屋」（あかりや）で汗を流しました。１０周年平日入館料が７８０円でした。

写真

8/5 10:43

夜叉神峠を登る途中でフシグロセンノウに出迎えられる。
久々のテント泊で背中の荷が重い。

8/5 11:12

ホタルブクロ

8/5 14:07

登り始めが遅いので既に夏の雲が出ています。

8/5 14:16

シナノオトギリ

8/5 15:26

辻山に立ち寄ります。白峰三山方面の視界は開けています。
前方に薬師岳

8/5 15:26

南アルプス笊ヶ岳方面。悲しいが5月に逝った友に合掌。

8/5 15:28

台風11号の影響でしょうか、すっきりと晴れという天気ではありません。

8/5 20:34

今日は南御室小屋の天場で久しぶりのテント泊。
星が出ている。あした天気になあれ。
ISO800,f6.3,20sec

8/6 4:55

「待ってくれ、お日様でないでくれ。」と言っても樹林の中なのでどうしようもない。後で聞くところによると、秩父方面は雲海の中から太陽が顔を出して荘厳な夜明けだったということです。

8/6 4:57

樹林がパアッと明るくなります。4：57分あと1時間早く出発すべきだったなあ。

8/6 5:20

何とか雲海の富士は見られました。

8/6 5:21

白峰三山は雲の帽子をかぶっています。

8/6 5:36

薬師岳の山頂付近

8/6 5:36

雲海の上の太陽がまぶしい。

8/6 5:37

富士山です

8/6 5:56

白峰三山の雲も取れてきました。

8/6 6:08

薬師岳の岩と富士

8/6 6:13

薬師岳からの白峰三山

8/6 6:39

秩父方面

8/6 6:45

甲斐駒も見えました。

8/6 6:59

タカネビランジはかなりの株数が咲いていました。

8/6 8:29

色の濃いものと薄いものがあります。少し時期は遅いのか、いたんだ花びらのものが多かった。

8/6 8:49

オベリスク。基部までです。

8/6 9:00

地蔵様と甲斐駒

8/6 12:09

白鳳峠

8/6 12:09

白鳳峠の注意書、しばらくは早川尾根縦走は無理みたい。

8/6 12:20

白鳳峠は下りはじめはゴーロ状。

8/6 13:02

イワアカバナでしょうか。

8/6 13:07

キバナノヤマオダマキ

8/6 13:40

タマガワホトトギス

8/6 14:03

センジュガンピ

8/6 14:25

今日は広河原から北沢峠へバスで移動。
早川尾根縦走がしたかったな。

8/6 18:47

北沢峠から10分でテン場到着、長衛小屋のてん場にて2泊目。

8/7 6:32

3日目は仙丈ヶ岳登山です。日帰り装備で快調に歩きます。

8/7 6:36

昨日登った鳳凰三山

8/7 7:12

小仙丈ヶ岳からの仙丈カール。

8/7 7:24

チングルマ

8/7 7:29

コツマトリソウ

8/7 7:29

ヨツバシオガマ

8/7 7:32

ミヤマアキノキリンソウ

8/7 8:09

タカネツメクサ

8/7 8:20

仙丈小屋は随分と高い場所にあります。

8/7 9:16

チシマギキョウ

8/7 9:28

アオノツガザクラ

8/7 9:29

チングルマ

8/7 9:32

イワツメクサ

8/7 9:51

仙丈小屋、屋根の上には太陽光発電。

8/7 9:52

後には風力発電

8/7 10:04

ハクサンイチゲ

8/7 10:09

チングルマ

8/7 10:12

キバナノコマノツメ

8/7 10:13

モミジカラマツ

8/7 10:15

ナナカマドの花

8/7 10:42

丹渓新道分岐点。鹿害からの植物保護のネットがたくさん張ってあります。

8/7 10:49

ハクサンフウロ

8/7 10:54

グンナイフウロ

8/7 11:01

マルバダケブキ

8/7 11:15

下りは藪沢を大平山荘へ向け下ります。例年より雪が多く残っています。アイゼンは使いませんでしたが、条件によりあった方が良いと思います。（小屋の注意書には下りアイゼン必要とあり）

8/7 11:45

鋸岳

8/7 11:46

雪渓の状態ですが、場所により薄くなっています。落ちないように慎重に歩く場所を選びましょう。

8/7 12:40

再び鋸岳

8/7 12:49

イチヤクソウ

8/7 13:01

キバナノヤマオダマキが大平山荘前に咲いていました

8/7 13:02

センジュガンピも大平山荘の水場のところに咲いていました。

8/7 13:17

北沢峠バス停にはクリンソウの群落がありますが、まだ、咲き始めで、つぼみの株が大多数。

8/7 13:35

長衛小屋の前にあるヤナギラン

8/8 5:39

4日目は甲斐駒登山です。昨日の反省で早出します。
天候が悪化してきています。こんな大きなスケールの虹がかかりました。

8/8 5:43

鳳凰三山方面

8/8 5:43

甲斐駒と鳳凰の間には大菩薩連峰が浮かんでいます。

8/8 5:44

鳳凰三山とホシガラス

8/8 5:50

甲斐駒とご対面です。

8/8 6:21

ホシガラスが食べ散らかしたハイマツの実。

8/8 6:34

鳳凰と富士が重なってきました。

8/8 7:52

甲斐駒の山頂ですが、あいにく雨が強く降ってきました。でも山頂付近で降られただけでした。

8/8 8:55

六方石と中央アルプス

8/8 9:31

戸台方面

8/8 10:51

仙水峠からの摩利支天

8/8 11:06

帰りは仙水峠経由で下山。ここもゴーロです。

8/8 12:34

テントを撤収しバス停へ。途中に小さな休憩舎を発見。

撮影機器：

EOS M CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ テント シュラフ 無線機 カラビナ シュリンゲ

共同装備

調理用食材 ガスカートリッジ コンロ コッヘル テント ロープ

感想

syabin

計画について
　鳳凰三山から早川尾根を経由し駒仙という目論見は、早川尾根赤薙沢の頭の先の登山道崩壊と共に計画も消滅。
　南アルプススーパー林道も夜叉神トンネルの先で通行止めとなっており、バスが通れないという。
　さらに台風11号が接近してきており、天候の心配もある。そして出した結論が、山梨交通竜王駅前駐車場を起点とし、途中をバスでつなぐというプランだった。そして天候次第ですぐに帰れる北沢峠にベースキャンプ設置で計画。

荷物について
　鳳凰三山を2人で4日分＋αの食糧と天幕一式を背負って縦走するのに、かなりの体力を使ってしまった。特に白鳳峠の下りがしんどい。
　仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳は日帰り装備なので、飛ぶように歩けると思いきや体力を消耗した身には楽勝とはならず。おまけに仙丈ヶ岳では高度障害の軽い頭痛も。

天候について
　台風11号は西日本と東北には深刻な影響を及ぼしていたが、南アルプス北部のこの山域は、最終日に少し降られたが、何とか持ってくれた。仙丈で少しガスったが、天気の割には、遠方まで山が見えた。

オベリスクについて
　実はオベリスク攻略も目論んでおり、ロープとシュリンゲを持って何とか登ろうとしたが、結局断念。最後の大岩の割れ目にぶら下がっていたロープは危なそうで使えないという判断をし、「登攀用具一式がないと無理」とあっさりあきらめた。

テント生活について
　寝ているか食っているかの生活、自由で楽しく、なんといっても経済的。道具の進歩によりテントやバーナーは軽量となったが、食糧は少し重い。学生時代はキスリングを背負い、三角屋根の帆布テントを設営し、灯油のラジウス（スベアー）で生米を炊いて食べていたので、隔世の感がある。最近は贅沢に山小屋2食付とすることが多くなってしまったが、あらためてテントの魅力を再発見した。

コメント

papiban

興味あるコースです
syabinさん、こんにちは。

台風接近にも関わらず、天気はそこそこだったようで良い山行だったと思います。鳳凰三山からの周りの山々の眺め、素晴らしいですね。

早川尾根は、槍穂連峰に対する常念山脈のように、白峰三山の展望台になっているみたいなので、私も一度は縦走したいと思っていますが、登山道崩壊で当面は無理そうですね。
栗沢山から広河原峠までのコースで挑戦してみようかな。これとてアクセスの良い芦安から入山出来ないのは、少々不便なのですが。

syabin

Re: 興味あるコースです
papibanさん　コメントありがとうございます。

南アルプスの天気はまずますでした。まわりを見渡すと北アルプスは終日雲の中だったし、八ヶ岳も上部は雲に隠れていました。富士山と秩父、大菩薩などは雲の上に出ていたので登った人はそれなりの展望が得られたと思います。

広河原〜甲府は奈良田経由だと３時間くらいかかるので、芦安から入れるようにならないと、とても遠いです。

山梨交通バスですが、途中ドライブインにも休憩で立ち寄ったし、ガイドさん（５０年近い仕事のキャリアがあると思われる）も添乗しているし、後ろの客は飲んでるし、まるでバスツアーのようでした。