常念岳・一ノ沢ルート(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,633m
- 下り
- 1,615m
コースタイム
- 山行
- 12:32
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 12:50
天候 | 11/22(火)→くもり/雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→長野道・安曇野IC〜車で約60分。 ■駐車台数→30台(無雪期) ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし。 ■24時間利用→可能。 ※一ノ沢林道ゲートの冬期閉鎖→04月下旬〜11/30(水)の15時。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■一ノ沢第1駐車場(1,220m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 11/22(火)の05時10分に0台、11/22(火)の18時10分に1台の駐車がありました。 ※別称→常念岳登山者用第1駐車場と呼ばれます。 ■冷沢小屋(1,252m) 一ノ沢第1駐車場から約2分で冷沢小屋に到着です。 通年、無人小屋として開放されていますが外トイレは使用できません。 水場は小屋の前の沢水が利用できます。 ■一ノ沢登山口(1,323m) 冷沢小屋から約15分で一ノ沢登山口に到着です。 登山口に登山ポストがあります(登山計画書とペン有り) 水道と公衆トイレは冬期閉鎖中です。 ※表記の誤り→一ノ沢登山口を一部でヒエ平登山口と表記されていますが実際にはありません。 ■山の神(1,378m) 一ノ沢登山口から約10分で山の神に到着です。 沢沿いのルートになり、山の神の前は小川が流れる登山道です。 ■古池(1,446m) 山の神から約10分で古池に到着です。 水場としても利用が可能ですが水の流れが停滞して鮮度が悪いので、近くの沢水を利用した方が衛生的です。 小川が流れる登山道や渡渉(丸太橋・飛び石)が続き、標高1,500mから日陰に雪が現れます。 ■王滝(1,617m) 山の神から約40分で王滝ベンチに到着です。 王滝の道標がありますがベンチは見当たりません。 ※別称→王滝ベンチと呼ばれます。 ■烏帽子沢(水場・1,744m) 王滝から約25分で烏帽子沢に到着です。 対岸へ10mのゴーロ帯を渡り、丸太の階段を登ります。 当日は涸れ沢でしたが増水時には渡渉が困難になります。烏帽子沢の道標は見当たりません。 ※別称→烏帽子沢出合と呼ばれます。 ■笠原沢(水場・1,885m) 烏帽子沢から約45分で笠原沢に到着です。 対岸へ飛び石で渡渉しますが霜・雪・氷が岩に付着しているので転倒に注意が必要です。 晴天時には正面に常念乗越の稜線が見えます。 ※別称→笠原沢出合と呼ばれます。 ■胸突八丁(2,075m) 笠原沢から約60分で胸突八丁に到着です。 笠原沢から胸突八丁まで深いV字谷の一ノ沢沿いを歩き、陽が当たらずとても寒い区間です。 道迷いポイントが2ヶ所あり、丸太橋が外された1,901m地点と右岸から左岸へ渡渉する2,003m地点です。詳細は写真を添付しています。 胸突八丁から九十九折りの階段が続き落石・滑落・雪崩エリアになり特に注意が必要です。 ■最終水場(水場・2,184m) 笠原沢から約35分で最終水場に到着です。 一ノ沢を左岸から右岸へ渡り、ロープに宙吊りになった枝が目印になります。渡渉した後に崩落地があり雪崩・落石に注意が必要です(写真添付) ヤマレコでは最終水場の標高が2,380mになり、第3ベンチより上部になりますが積雪量も多く見当たりません。また樹林帯で沢地形ではないので標高2,184m地点を最終水場とします。 ■第1ベンチ(2,254m) 最終水場から約15分で第1ベンチに到着です。 常念乗越まで階段の九十九折りが続き、常念乗越まであと800mです。 ■第2ベンチ(2,333m) 第1ベンチから約15分で第2ベンチに到着です。 森林限界が近づき晴天時には浅間山が見えます。常念乗越まであと500mです。 ■第3ベンチ(2,373m) 第2ベンチから約20分で第3ベンチに到着です。 常念乗越まであと300mです。 稜線は風が強く積雪量が増えるので、常念乗越の手前で防風・防寒対策が必要です。 ■常念小屋(2,450m) 第3ベンチから約15分で常念小屋に到着です。 常念小屋は冬期閉鎖中(営業→04/26〜11/03)ですが、南西側に冬期避難小屋が開放されています(写真添付) ※常念乗越も同じとします。 ■八合目分岐(2,505m) 常念小屋から約115分で八合目分岐に到着です。 一ノ沢登山口や常念小屋から見えるピークは偽ピークになり、西側(槍ヶ岳側)から回り込みます。 樹林帯から大幅に積雪量が増えて、常念小屋〜偽ピーク(2,744m)まで新雪の柔らかい脛〜腰ラッセルになり体力を削られます。 偽ピーク〜山頂までは膝ラッセルになりますが、雪庇が張り出しているので踏み抜きに注意が必要です。 後続の登山者は標高2,600m辺りで敗退、三股ルートから1人の登頂者の踏み跡と合流します。 ※別称→三股への分岐点と呼ばれます。 ■常念岳(2,857m) 八合目分岐から約20分で常念岳に到着です。 山頂は狭い岩場になり休憩適地には向いていません。 東側(浅間山側)は急斜面になり西側(槍ヶ岳側)は緩斜面になるので、滑落する場合は西側に落ちると助かる確率が高いです。 常念沢側には雪庇が張り出しているので踏み抜きに注意が必要です。 山頂には岡宮神社(松本市)の祠があり、落雷などで損傷するので3〜4年に1度交換されます。 ■八合目分岐(2,505m) 常念岳から約10分で八合目分岐に到着です。 ■常念小屋・冬期避難小屋(2,450m) 八合目分岐から約50分で常念小屋・冬期避難小屋に到着です。 入口は30〜40cmの雪が積もっていますが扉は内開きで開きます。入口が雪で埋まった場合はスコップ・はしごを利用して窓から進入が可能です(写真添付) 室内はソロテント8〜10張り可能で、利用料は2,000円です。ガス・電気・水道なし、トイレは未確認です。 ■常念乗越(2,450m) 常念小屋・冬期避難小屋から約5分で常念乗越に到着です。 すでに日没までに一ノ沢登山口に戻れない時間になり、天候が崩れて渡渉(丸太橋・飛び石)があるので日没までに標高2,000m以下を目指します。 ■第3ベンチ(2,373m) 常念乗越から約15分で第3ベンチに到着です。 ■第2ベンチ(2,333m) 第3ベンチから約15分で第2ベンチに到着です。 ■第1ベンチ(2,254m) 第2ベンチから約10分で第1ベンチに到着です。 ■最終水場(水場・2,184m) 第1ベンチから約10分で最終水場に到着です。 沢水を0.75L補充しますが、ここから一ノ沢登山口第1駐車場まで雨と霧の下山路です。 ■胸突八丁(2,075m) 最終水場から約25分で胸突八丁に到着です。 ■笠原沢(水場・1,885m) 胸突八丁から約40分で笠原沢に到着です。 ■烏帽子沢(水場・1,744m) 笠原沢から約20分で烏帽子沢に到着です。 日没20分前になりヘッドランプを点灯します。夜間歩行は慣れていますが、雨(霧で視界10m)と暗闇の沢沿いルートでペースが落ちます。 またモバイルバッテリー(10,000mAh)を3個携帯しましたが早朝に転倒して充電ケーブルが損傷、予備ケーブルを駐車場に忘れました。また弱い雨でしたが朝より渡渉地点の水位が上昇していて焦りました。 ■王滝(1,617m) 烏帽子沢から約20分で王滝に到着です。 ■古池(1,446m) 王滝から約40分で古池に到着です。 危険な胸突八丁の階段の九十九折りと1,901m地点の渡渉を日没前に通過して安心しましたが、烏帽子沢〜古池までも渡渉(丸太橋・飛び石)が何度もあり精神力がすり減りました。 ■山の神(1,594m) 一ノ沢登山口から約10分で山の神に到着です。 ここまで下ると安全圏になり、山の神に安全登山を報告します。 ■一ノ沢登山口(1,323m) 山の神から約10分で一ノ沢登山口に到着です。 ■冷沢小屋(1,252m) 一ノ沢登山口から約15分で冷沢小屋に到着です。 ■一ノ沢第1駐車場(1,220m) 冷沢小屋から約5分で一ノ沢第1駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 常念岳・一ノ沢ルートの区間は距離→14.1m・標高差→1,637m・コースタイム→09時間25分(無雪期)になります。 今回のルートで危険な場所は胸突八丁の九十九折りの階段と、悪天候時には常念乗越〜山頂までは道迷いと低体温症に注意が必要です。 日帰りで登頂するには天候・体調・装備・気力・急登を登れる体力とルートファインディング能力が必要です。 積雪期の同ルートを早い人であれば09〜10時間、平均12〜13時間で日帰りできます。 ★積雪量について 常念岳では11/19(土)にほとんど雪がありませんでしたが、11/20(日)は終日の降雪があり状況が一変します。 標高1,500mから雪が現れ、標高1,800mから常雪になり10〜20cm、標高2,000m〜第3ベンチ(2,373m)まで30〜40cmの湿雪です。 常念乗越〜偽ピーク(2,744m)は脛〜腰ラッセルになり、偽ピーク〜山頂は膝ラッセルです。 11/23(水)と26(土)と降雪予報があり更に積雪量が増えて、11月下旬になりいつ街中で雪が積もっても不思議ではありません。 特に長野県外の遠くから来る登山者は冬山フル装備(ピッケル、アイゼン、チェーンスパイク、スコップ、スタッドレスタイヤ等)でお越しください。 登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあります。少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★ザックのデポについて 初冬〜積雪期になりテント(鍵をつける)や冬山装備が増えて、荷物をデポして山頂を目指す場面が多くなります。 冬期避難小屋・テントには高価な山道具がデポしてあるので、貴重品と荷物の盗難に特に注意が必要です。 ★登山ポスト 登山ポストは一ノ沢登山口に設置されています(登山計画書とペン有り) ★水場 地図では常念岳・一ノ沢ルートでは最終水場に水場が1つあります。 一ノ沢ルートは沢沿いの登山道になり水には全く困りません。一ノ沢本流を除き、登山道沿いの水場を写真に添付しています。標高2,000mから常雪になり、水場がなくても雪から水作りが可能です。 初冬の一ノ沢ルートで沢水が補充できると判断して、当日は0.5Lのペットボトル1本を持ち沢水を補充しながら登りました。 途中で水切れになり登りの常念乗越〜下りの胸突八丁までは、前日に降ったきれいな雪を食べながら水分補給しました。 ★駐車場について 常念岳・一ノ沢ルートには一ノ沢第1駐車場があります。 駐車場は人気がないので車上荒らしに注意が必要です。 また針葉樹の落ち葉で車や登山靴が汚れるので車カバー・ほうき・ブラシがあると快適に下山できます。 駐車場の詳細は上部のコース状況に掲載しています。 一ノ沢林道ゲートの冬期閉鎖→04月下旬〜11/30(水)15時。 ※別称→常念岳登山者用第1駐車場と呼ばれます。 ★山小屋の営業について 常念岳・一ノ沢ルートには常念小屋(営業→04/26〜11/03)が1つありますが冬季閉鎖中です。 常念小屋の冬期避難小屋→利用可能です(写真添付) 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 常念岳・一ノ沢ルートには各所に道標やピンクテープがあり、道迷いする場面はほとんどありません。 一ノ沢沿いや渡渉地点にはペンキのマーキングとピンクテープがあります。 常念乗越〜八合目分岐には目印で竹竿がありますが、新しくピンクテープを設置しました。 積雪期にはマーキングが雪で埋まり、登山道は消えてルートファインディング能力が必要です。 ★天候や服装について 交通規制・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 当日の山行では常念岳・一ノ沢ルートの6〜7割が樹林帯になり、一ノ沢登山口〜胸突八丁の区間では朝露・雪を被った熊笹の藪こぎで衣類が濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽があると快適です。 標高2,000m以上の山は初冬の冬山の環境なので防風・防寒対策が必要です。 当日は気温2℃〜8℃あり、平均気温は4℃です。 悪天候では装備や服装(着替え)に注意しましょう。 ★幕営適地について 常念岳・一ノ沢ルートでは3個の幕営適地があります。 一ノ沢ルートは沢沿いになり登山口〜常念乗越の樹林帯に幕営適地は少なく、常念乗越〜山頂までの幕営適地は森林限界を超えて防風対策が必要です。 山頂直下に小さい岩小屋あり、ツェルトがあれば悪天候を凌げます(写真添付) 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 常念岳エリアは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 当日は標高1,900m地点で熊のフンがありました。一ノ沢登山口〜胸突八丁まで背の高い熊笹で見通しが悪く、水の音で熊鈴は役に立たず出会い頭で熊との遭遇に注意が必要です。 ★雪崩・落石・滑落について 標高2,000m(胸突八丁)〜山頂まで新雪が30cm以上あり、崩落地や急斜面では昼前に雪崩れていました。 常念乗越〜偽ピークの深いラッセル区間のゴーロ帯は浮き石が多いので落石を落とさないように、落とされないように注意が必要です。 ★一ノ沢第1駐車場まで一ノ沢林道の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・土砂災害・台風の交通規制に注意しましょう。 ★常念岳・一ノ沢ルートでは、スマートフォンの電波が5〜6割しかに入りませんでした(時期・天候・機種による) 一ノ沢林道ゲートでは電波あり、一ノ沢第1駐車場〜胸突八丁まで深いV字谷になり電波は圏外です。 常念乗越から標高を上げると、電波が繋がりやすくなります。 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★当日の常念岳・一ノ沢ルートでは登り1名、下り0名の登山者とすれ違いました。 日照時間が短くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・手袋・ハードシェル(上)を全行程で使用しました。 チェーンスパイクは登りで胸突八丁〜山頂まで使用、下りで山頂〜一ノ沢第1駐車場まで使用しました。 ★コロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困ります。山小屋が開く春まで待ちましょう。 道の駅・安曇野ほりがねの里には販売していません。 ★緊急時の連絡先 ^惰淕邨抻―陟電話0263-72-0110(代表) ★今回の山行の危険箇所 ゞ仔揚丁の九十九折りの階段。 偽ピーク〜山頂まで(東側)の雪庇の踏み抜き。 ★一ノ沢第1駐車場→05時20分に気温5℃、常念岳→13時00分に気温2℃、一ノ沢第1駐車場で18時10分に気温8℃です。 気温の温度差が小さいですが紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時22分、日の入り→16時48分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★常念小屋〜偽ピーク(2,744m)では落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ、限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★常念岳・一ノ沢ルートでは、一ノ沢登山口(無料)にトイレが1つありますが冬季閉鎖中です。 常念小屋の外トイレは営業終了で利用できません。 それ以外は原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 一ノ沢林道ゲート前にある長野県鳥川渓谷緑地・森林学習棟の公衆トイレが利用可能です(電気・水道・紙・コンセント・電波あり) いつまで利用できるかは不明です。 ★強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグル・バラクラバがあると便利です。 ★今回の山行 先週の大天井岳〜燕岳・合戦尾根ルートの敗退から今回は一ノ沢ルートから常念岳〜大天井岳を目指します。 しかし11/21(月)の05時に出発予定でしたが昼前まで雨が降り続いたので、翌日に常念岳を日帰りピストンに変更します。 テント泊装備16kgを4kgに絞り、常念岳を登り10時間で戻る予定でした。 最初の渡渉で転倒して右半身が濡れて登山中止を考えましたが、序盤なので登山を続行します。 沢沿いルートなので飲料水には困りませんが、凍結した渡渉(丸太橋・飛び石)が多く、下山時には暗闇の渡渉で神経を削られました。 常念乗越〜山頂までの深いラッセルは柔らかい新雪と川に落ちて身体が冷えて大幅にペースダウンしました。 今回は登頂できた事と悪天候の夜間歩行で渡渉した事以外に収穫がありません。 夕方から天候が崩れること、沢沿いルート、川へ転落、安全な敗退時間の設定(リミット→11時)、登山計画書を未提出、忘れ物多数と山行計画が甘く反省ばかりの山行です。 ★一ノ沢第1駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で常念岳を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■安曇野・しゃくなげの湯 ■営業時間→09:30〜21:30(最終受付20:30) ■休館日→第1水曜日。 ■料金→【市外】大人600円・小人400円。 【市内】大人450円・小人250円。 ■マスクの着用義務→あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
温度計
モバイルバッテリー
10000mAh3ケ
風速計
長袖シャツ
手袋
テムレス
インナーシャツ
冬用靴下
ちり紙
地図
ヘッドランプ
腕時計
ゼリー飲料1ケ
パン3ケ
ちくわ115g
アタック ザック22L
スマートフォン2台
水0.5L
ゴミ袋
現金
腰コルセット
ココヘリGPS
毛帽子
長ズボン
粉末アミノ酸1本
ハードシェル(上下)
ゲイター
チェーンスパイク
12本爪アイゼン
バラクラバ
冬用タイツ
チョコバー2ケ
シューズカバー
登山靴
|
---|
感想
■2022年/常念岳・一ノ沢ルート(日帰り)
■2022年11月21日(月) 雨/はれ
森林学習棟 22:43 968m 1℃
荷作り 22:43〜23:10
消灯 23:10〜04:30
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2022年11月22日(火) くもり
※常念岳・一ノ沢ルート 登り
起床 04:30 7℃
着替え 04:30〜04:50 7℃
移動 04:50〜05:10 7℃
一ノ沢第1駐車場 05:10 1,220m 5℃
荷作り 05:10〜05:20
一ノ沢第1駐車場 05:20 1,220m 5℃
冷沢小屋 05:22 1,252m 5℃
一ノ沢登山口 05:38 1,323m 5℃
山の神 05:51 1,378m 4℃
古池 06:08 1,446m 4℃
王滝 06:50 1,617m 6℃
烏帽子沢 07:14 1,744m 5℃
笠原沢 08:01 1,885m 5℃
胸突八丁 09:05 2,075m 8℃
最終水場 09:42 2,184m 7℃
第1ベンチ 09:56 2,254m 6℃
第2ベンチ 10:10 2,333m 8℃
第3ベンチ 10:29 2,373m 7℃
常念乗越 10:46 2,450m 13℃
八合目分岐 12:41 2,801m 5℃
常念岳 13:00〜13:13 2,857m 2℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2022年11月22日(火) くもり/雨
※常念岳・一ノ沢ルート 下り
常念岳 13:13 2,857m 2℃
八合目分岐 13:21 2,801m 1℃
冬期避難小屋 14:12〜17 2,450m 5℃
常念乗越 14:22 2,450m 4℃
第3ベンチ 14:37 2,373m 4℃
第2ベンチ 14:41 2,333m 5℃
第1ベンチ 14:51 2,254m 3℃
最終水場 15:03 2,184m 5℃ 雨
胸突八丁 15:28 2,075m 3℃
笠原沢 16:09 1,885m 4℃
烏帽子沢 16:30 1,744m ℃
王滝 16:50 1,617m 6℃
古池 17:29 1,446m 7℃
山の神 17:38 1,378m 7℃
一ノ沢登山口 17:50 1,323m 7℃
冷沢小屋 18:07 1,252m 7℃
一ノ沢第1駐車場 18:10 1,220m 8℃
着替え 18:10〜18:20
実家 18:20〜21:00 1,000m 10℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■テント泊で常念岳〜大天井岳を目指すが
昼前まで雨が降り5時間の停滞で断念。
日帰りピストンで常念岳に切り替える。
1回目の渡渉で転倒して右半身がずぶ濡れ。
諦めるには早い時間なので登り続ける。
軽量装備で10時間で下山できると考えたが
13時間も掛かり雨で沢沿いを夜間歩行。
20日は終日の降雪があり40cmの積雪量。
常念乗越〜山頂までのラッセルが長かった。
柔らかい新雪のすね〜腰ラッセルになり
後続の登山者は昼前に敗退を受け入れた。
日没までに下山するには11時がリミット。
登頂する代わりに日没後の下山になると
天候悪化と暗闇の沢歩きと渡渉が怖い。
それでも2週連続の敗退は避けたいので
リミットを13時に設定して休まず飛ばす。
登頂できた喜びや絶景よりも敗北感が強い。
冬山の為に体力強化に取り組んできたのに
昨年と比較してあまり成長を感じなかった。
荷物が軽いのに絶望した山行になった。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■体重→61.0kg 荷物→3.5kg
■日の出→06:22 日の入り→16:48
■距離→15.2km(登り7.7km・下り7.5km)
■休憩時間→00時間18分
■時間(合計)→12時間32分
(登り→07時間40分、下り→04時間52分)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する