シャイな劔岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.7km
- 登り
- 3,994m
- 下り
- 3,977m
天候 | 晴れ、ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
行ってきました、劔岳。
立山は前々から行きたかった場所。
劔岳は険しく、怖いイメージがある が、
やっぱり一度挑戦したいと思った。
17日の夜に鶴岡を出発。
新潟で買い出しを済ませ高速道路に乗り、立山まで。
立山駅に着いたのは18日の4時。
なんで富山から室堂入りしようかと思ったのかは、ズバリ【値段】。
長野の扇沢から室堂入りすると富山からの倍かかる。
富山にはあまり行ったことがなかったので興味もあった。
始発までまだ時間があるので寝る。
始発は6時40分だった はず。
一瞬寝たらもう6時!!
急いで支度を済ませ6時25分には立山駅に行った。
ゲートの前は長蛇の列!!
チケット売り場に行き、愛想の良くないおばさまから室堂行きの
チケットを購入。片道2,430円。
しかも始発はいっぱいの為、10分後に臨時便を出してくれるみたい。
確か6時50分にトロッコに乗った。
美女平からはバス。乗る前に手荷物代300円支払う。
このバスには観光要素があり、途中の見所ではお客さんが見えるように
停車しながら室堂まで行くので1時間くらいかかる。
室堂に着き、登山届け提出。
外に出るとクリアな空模様ではないが、うん、悪くない!!
雨男の自分としては不安だったがいいスタートがきれそうだ。
8:21
室堂出発。
一の越に向けて出発するものの、忘れ物に気付く。
【水】である。
致命的な忘れ物。確か室堂に湧水だかなんだかがあるから
まぁいっか。って買わなかったのである。
湧水は見つけられないまま石畳を進む。
あまり汗をかかないように、そして高山病防止で意識してゆっくり歩く。
明らかに観光の人が スタスタ来るので、避けて道を譲るとドヤ顔で抜いていく(笑)
9:31
一の越に到着。
急いでポカリ購入。500円。
ここから雄山に向かう道はわりと急坂。
ザレてるしジグザグしてるし、団体さんいるし、観光客いるし。
自分のペースでは登れない。
結構つらかった。
標高が上がってきたら呼吸もしずらい感じ。
10:41
雄山に到着。
神社があったりして賑やか。軽く50~60人くらいいた。
自分は先を急ぎたかったが、疲れすぎて休憩。ポカリ購入500円。
まぁ本当に色んな方がいる。
親子、カップル、中高年の団体、今日山ガールデビューです、的な方。
11:09
大汝山に向けて出発。
若干のアップダウンを繰り返し、時折ザレてる道。
後ろの親子連れの子供がわざと滑りながら歩き、がらがら落としながら歩く行為に対し、親は『こら、ダメよ』くらい。父親に関して言えば自分が小さかったときに
来たことがあるらしく回想モードに浸っていた。
11:38
大汝山の小屋に到着。
団体さんが休憩していたので自分は休まず進む。
ここから真砂岳までの道のりはつらい!!
アップダウンは当たり前。
ザレてるし、急坂もあるし。
推定17キロが重くのしかかる…。
真砂岳はピーク踏まずに巻き道を選択する手もあったが
男は黙ってピークを踏むでしょ(笑)
12:29
真砂岳到着。
でもピークには何もなかった(笑)
内蔵助山荘が見えた。
若干ガスがかかってきた。
ちょっと休憩して別山に向かう。
確か若干アップダウンでつらかった。
関係ないけど別山って『べっさん』って読むの!?
俺はべつやまって読んでた(笑)
別山も巻き道があるが…行くっしょ!!
かなり急坂。
13:30
別山到着。
ようやく現れた劔岳。
今日のテン場剣沢キャンプが眼下に。
そこから急坂下り。
かなりつらい。
テン場見えるが近くならないような気がした。
14:33
剣沢キャンプ到着。
500円支払いテントを張る。
そこから見える前劔、劔岳は圧巻。
素晴らしい眺め。
ちょっと早いが夕食にする。
今回サラダに入れるようなマカロニ?ペンネみたいなものと
カルボナーラ持ってきたので一回戦はそれでいこう!!
チーズも持ってきたのでブッこみ煮込む。食べる。
う、うまい!!
しかし、3口目辺りから、くどさを感じ10口目には気持ち悪くなり鳥肌立ってきた(笑)
山に登りはじめて数年、初めてゴミにしてしまった。
今日はいっぱい食べて荷物を軽くしたかったのに…。
その後を気分が優れずゴロゴロしてた。
若い衆がその辺にある大岩にボルダリング?クライミング?をしていたが
ちょっと意味が分からないのですごさも分からなかった。
寝る。
夜中起きてトイレに行ったら星空が綺麗だった。
19日
周りのカラビナの金属音で目が覚める。
ヤベ!! もう4時30分だ!!
超マッハで支度。
劔岳を見ると、ガスってる…。
俺と同じでシャイな劔岳。
4:40
劔岳に向けて出発。
ちっちゃい雪渓を何回か渡る。
途中、剣山荘で愛想の悪い男性にトイレ貸してください。っていうと
筒を前にドン!!『100円。』
いや、ただで貸してもらおうとは思ってないですよ。
トイレはめっちゃ綺麗♪
用を済ませ出ると女性スタッフさんがいたので、ありがとうございました。っていうとにっこりしながら『お気をつけて下さい』って♪
これだよ、これ!!男性スタッフ!!見習ってくれぇ~って視線を男性スタッフに向けるとダルそうに携帯をいじっている。気持ちいいくらい諦めがついた(笑)
ジグザグを繰り返し登り、ちょっとしたピークにつく。
俺、そこが前劔だと勘違いしてました(笑)
一服劔でした。
そこから一度下り、前劔に向かう坂が急でガレ場!
つらくて落石しないように下ばっか見てると道を外れてしまう。
浮き石だらけの急坂をトラバースしてルートに復帰するのが疲れた。
登り終わってもまだまだ続く。
アップダウン&高度になるのでそれなりの緊張感。
前劔到着。
実はかなりへばっていた。
飲まず食わすでここまで来たからだ。
緊張からか喉が乾く。水分補給はこまめにしましょう♪
ここから先はあんまり覚えてない(笑)
過去の皆さんのヤマレコ見ると『まぁそれなりに』とか『慎重に行けば大丈夫』とか書いてあり、鵜呑みにしたしたが…
大変危険です。
死ねます。躊躇してはいけません。
それと脚力のみならず腕力も必要です。
※チョロいと勘違いしてくる人もいるので細心の注意を払って欲しいと言うことです。
皆さんが勇敢なのか俺がビビりなのかは割愛します。
そしてもう一点!!
ほぼ確実に渋滞します!!
カニのタテバイでは30分は待ちました。
おかげで水分補給と行動食にありつけましたが。
自分の前には10人くらいのガイド付きパーティーがいまして、その後ろに二人組の男性がいました。パーティーの最後尾のガイドさんが二人組の男性の熊避けの鈴の音を消すようにお願いしてました。後ろからチリンチリン鳴ると急かされてる気になっちゃうから だそうです。 そこも気をつけたほうがいいかもです。
カニのタテバイはスリル満点!!こえぇー
8:17
劔岳到着。
ガスが濃い。っていうか細かい雨。
っていうかここから俺が帰るまでずっと隠れちゃいました。
シャイな奴め~
山頂は思ったより広い。が、次々登ってくるので長居は出来ません。
記念撮影をしてちょっと休んだらパーティーさんが下るということなので、小判鮫のように最後尾のガイドさんの後ろについていく。
ガイドさんから先行く?ついてくる?って聞かれたので『ついて行かせてください』と懇願。というのも下りにはカニのヨコバイという難所があるのだ。
是非勉強させて頂きます!!
パーティーの方は緊張からか口数が少な目で俺が色々ガイドさんに質問しまくっていたので、お金を支払ってここに来ているのに俺みたいな小判鮫がいけしゃあしゃあとでしゃばり不快に感じたかもしれません。この場を借りて、大変失礼致しました。
しゃべってないと怖かったのです。
気温もだいぶ下がり、少し手がかじかんで来ましたが素手で鎖場を迎えます。
ガイドさんも内側にゴムがない手袋なら自前の『皮』でという冗談を言ってました。
いよいよカニのヨコバイ。
最初の一歩が大事!!というアドバイスを受けましたが、
『最初の一歩ってどこよぉぉぉ』
切り立った崖に背を向けて右足をブラブラ。
自分はガイドさんがパーティーの一員のように扱って頂けたので迷わず足を置けましたが…あれは怖い(笑)
ガイドさんからもう気をつけて行けば大丈夫だから先行く?って聞かれましたがもうちょいついて行かせてくださいとお願いしました。
途中、恐らく転倒して顔から血が出ている方を見て、もう一度自分に気を抜かないように念を押します。
登りと下りは違うルートなんですが、たまに合流します。
細心の注意を払ってすれ違いましょう。
たまに『登りが優先だー!』ってズカズカ突っ込んで来る方がいらっしゃいますが、優先なんてないんです。譲れるほうが譲るんです。
自分が安定な場所をとる前に突っ込んで来られたら…危ないですよね。
当然登りの人の方が疲れるし、視界が狭くなるし、
下る方はわりと視界がいいし、運動エネルギーが高いので
両者がぶつかると確実に下りが登りの人をぶっ飛ばしてしまいます。
悪いことは言わない、危なそうな人が近づいたら速攻場所確保したほうがいいよん。って去年槍ヶ岳にいたガイドさんに聞きました。
前劔到着。
パーティーの方は休憩するということなので感謝をこめ御礼をいい、先に進む。
一度グワッとジグザグにガレ場を下り、少し登りがある。
一服劔到着。
そこからは香川県から来た男性二人組の方とうどん話で楽しく剣山荘まで。
剣山荘到着。
11:44
剣沢キャンプ到着。
テント撤収ついでに昼飯。山菜おこわ。
13:18
雷鳥沢キャンプに向けて出発
歩いて数分で太ももが悲鳴をあげる。
それでも休み休み進む。
なかなかキャンプから離れられない…。
14:17
劔御前小舎に到着。
ちょっと休んだ。
ここからの雷鳥沢キャンプまではひたすらジグザグのザレてる道。
劔御前小舎 からは気温がどんどん高くなる。
肌がジリジリする。
かなりこまめに休憩とりながら…
15:40
雷鳥沢キャンプに到着。
テント受付に行くと慣れてないバイトの子の説明を受ける。
なんでも最近、雷鳥沢キャンプ付近で子熊の目撃情報があるらしいので食料は外に置かないように!!と言うことを強く言われた。500円。
端っこにテントを張る。
ここは家族連れから今風な若者集団、二人組の男性など色んな方がいる。
単独は俺くらい!?
飯を食う。
ラーメン、カレー。
少し横になったが、周りの声がでかくて寝れない。
飯作りに命かけてます!!という感じの大阪のおばさまが、ずーーーーっと喋りまくってた。でも楽しそうでうらやましかった。
いや、ここに来たのには理由がある。
1、明日の奥大日岳~称名滝~立山駅まで行くので近いキャンプ場が理想だった。
2、夜、沢山のテントの灯りを撮影したい。
3、有名な場所なので自慢話になる(笑)
夜、少し遠いところで稲光がすごく雲が低かった。
テントも灯りがついていない方が多く残念…。
寝る。
20日
5:00
大阪のおばさまのマシンガントークでお目覚め。
朝イチのテンションではない。
奥大日岳方面も劔岳方面も上部は雲で視界がない。
最近、単独が楽しくなくなってきてる。
寂しいのだ。
朝から悶々しながら飯。
ウインナー、味噌ラーメン。
よし、帰ろう。
奥大日岳方面には足を伸ばさず、室堂まで移動してまた片道で立山駅まで。
シャイな劔岳はもう一度来いと言ってるような気がする。
7:00
雷鳥沢キャンプを出発。
7:40
室堂到着。
また片道買う。2,430円。プラス300円。
250円のダイエットコーラ、がぶ飲み。
9:20
立山駅駐車場到着。
その後、富山市内に移動。
他の方のヤマレコで見た【すし玉】さんのノドグロを食べたくて行きました。
1人回転寿司(笑)
少し高いけど美味しかった♪
富山は自分が思ったより都会だった。
路面電車もあるし、スタバもあった。
(自分の地元にはない(笑))
また来ます!!
はじめましてshunssyさん。ちょうど同じくらいの時期に劔岳へ登ろうかと会社の仲間と相談していましたが勇気がなくて行けませんでした。
とても臨場感のあるレコですごく参考になりました♪私ももう少し岩修行をしてからいつかは行ってみたいと思います。
これからもどうぞ良い山行を〜♪
初めまして!
いや、正直まわりの方がいなければ怖くてなし得ない登頂でした^^
お互いに楽しみましょうね♪
初めまして!
ネガティブに感じる文面でしたか。それでもコメント頂きありがとうございます♪
剱岳登頂おめでとうございます。
山頂の休憩写真、センターにいるのは我々です
剱沢からの展望は見事でしたね
残念ながら山頂はガスってしまいましたが、スリリングな岩登りを楽しめたと思います。
初めまして!
すいません、勝手に映してしまうとは…。
素晴らしい眺めでしたね^^岩場は緊張の連続でした♪
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する