南アルプス南部 荒川・赤石岳の、ど定番縦走！名前に惹かれて悪沢へ

2014年08月18日(月) ~ 2014年08月20日(水)

• GPS: 50:20
• 距離: 37.7km
• 登り: 5,254m
• 下り: 5,240m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:21
• 休憩: 0:03
• 合計: 6:24

距離 15.3km 登り 3,019m 下り 1,520m

10:29 椹島ロッジ
12:52 12:53 小石下
14:54 蕨段
15:09 15:10 見晴岩
16:04 16:05 駒鳥池
16:53 千枚小屋

2日目

• 山行: 7:22
• 休憩: 2:00
• 合計: 9:22

距離 11.5km 登り 1,438m 下り 1,068m

5:41 千枚小屋
6:31 6:39 千枚岳
7:36 7:37 丸山
8:12 8:37 悪沢岳
9:37 9:50 荒川中岳避難小屋
9:53 9:54 荒川岳（中岳）
10:32 10:35 お花畑（荒川前岳南東斜面）
11:20 12:08 荒川小屋
12:47 大聖寺平
14:09 14:13 小赤石岳
14:22 14:24 赤石岳・小赤石岳間分岐
14:45 15:00 赤石岳
15:03 赤石岳避難小屋

3日目

• 山行: 4:59
• 休憩: 1:28
• 合計: 6:27

距離 10.7km 登り 656m 下り 2,645m

4:28 赤石岳避難小屋
4:30 5:25 赤石岳
5:30 5:35 赤石岳・小赤石岳間分岐
6:08 6:12 北沢源頭
7:02 7:03 富士見平
7:38 8:00 赤石小屋
9:36 9:37 カンバ段
10:55 椹島ロッジ

携帯アプリのGPSでログを撮っています。
最初の方はログが飛んでしまっていて、少しルートがおかしいです。

天候

一日目：晴れ
二日目：晴れのち曇り＆ガス
三日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

・畑薙第一ダムの駐車場。無料
　　150台くらい止められます。
　　簡易トイレあり。
・ダムから椹島までは東海フォレストの送迎バスで1時間。
　　乗車時に3000円分の小屋利用券を購入。
　　帰りのバスに乗るために、素泊り以上の宿泊料金領収書が必要。
　　朝は臨時のバスが6時55分に出ました。
　　8時のバスも早めに来て、定員になると出発してしまいます。
　　帰りの最終バスの時間は14時。
　　椹島にはきれいな水洗トイレあり。

コース状況／危険箇所等

椹島から千枚小屋までは気持ちの良い森林浴を楽しみながら歩く感じ。
水場は清水平のみ。冷たい美味しい水です。
千枚小屋の周りはお花畑。
　今はマルバダケフキが半分以上をしめるちょっと不気味(^^ゞなお花畑ですが、満開です。
千枚岳から丸山へ下りるところは少し注意が必要な岩場あり。
　このあたりにタカネビランジがいっぱい咲いています。
悪沢岳から中岳まではかなり下って、ゆるく登る感じ。
荒川小屋に行く途中もお花畑が広がっています。
　見頃は多少過ぎていますが夏の花と、秋の花が両方楽しめる時期です。
赤石岳の頂上直下に赤石避難小屋。
赤石小屋方面に下りるところも急坂の、お花畑。
富士見平は360度の眺望で富士山、荒川・赤石・聖・上河内などの素晴らしい眺めが堪能できます。
椹島までの下り（東尾根）は急登で、こちらから登ってくる方はみんな大変そうでした。(*_*)

その他周辺情報

立ち寄った小屋の情報
●千枚小屋
・素泊まりの人は寝具付の月光荘と寝具なしの百枚小屋になります。
・自炊は小屋の中でできます。
・（寝具にダニが…いっぱい噛まれました(>_<)）
・富士山が目の前に見え、お花畑の中にある素敵なロケーション。
・水、無料。
●荒川小屋
・水場は3分ほど下ったところの沢。
●赤石避難小屋
・水場はありませんが、ずっとストーブをたいていて、熱湯をもらえるので結構助かります。
・自炊は土間でします。軽食はできるようですが、ここに泊まる方はほとんど自炊です。
・一階はこたつがあり、食堂＆雑談室。
・二階が寝床（ザックは土間に置いて、二階に持っていけません。ちょっと不便ですが、朝4時に点灯したら、自由に持って上がれます。）
・小屋のご主人は期待以上に楽しい人です。
●赤石小屋
・水、無料
・聖岳方面が見えます。

写真

8/18 7:52

畑薙第一ダム夏季臨時駐車場。
朝6時に到着、50％くらいかな。
すでに並んでいる人がいました。

8/18 7:53

私たちは、8時のバスを狙ったので少し仮眠していたら、第1弾が6時55分に出発。その後7時45分に第2弾。
私たちは、な・なんと、9時10分発に！(^_^;)

8/18 10:30

ガッタガタの林道をバスに揺られて1時間。
ようやく、椹島ロッジに到着。
気を取り直して、さあ出発です！

8/18 10:32

千枚岳登山口方面へ。

8/18 10:42

青い橋の手前に登山口があります。

8/18 10:42

なんどか、

8/18 10:51

橋を渡ります。

8/18 11:03

これは・・？

8/18 11:39

途中鉄塔の下をくぐります。
青空がまぶしい(*^。^*)
今日のお天気、どうか明日も〜！

8/18 11:54

東海フォレストの看板がいくつも出てきます。

8/18 11:54

岩頭の見晴らし。

8/18 12:17

ヨツバヒヨドリ

8/18 12:17

林道を横切って、階段を登ります。

8/18 12:26

千枚小屋近くまで、ほとんどお花には会えません。
会えるのはきのこちゃん。

8/18 12:59

気持ちの良い樹林帯の中を進みます。

8/18 13:27

きのこちゃん、その2

8/18 13:43

きのこちゃん、その3

8/18 14:04

清水平の水場。

8/18 14:04

水道の蛇口以外から出てくる水を飲むのは、まだ恐る恐るの私。
でも、冷たくて、美味しいかったよ〜！
男の人は顔まで洗えるからいいな〜。

8/18 15:01

木々の名前の勉強をしながら、森林浴を楽しみます。

8/18 15:10

見晴らし台があるので、ちょっと寄り道です。

8/18 15:06

見晴らし台からの眺め。

8/18 15:33

木馬道跡。

8/18 16:25

マツ科　トウヒ
立派な木です。

8/18 16:29

ようやくお花がちらほら・・・
イチヤクソウ

8/18 16:55

もうすぐ、千枚小屋。
マルバダケブキばっかり・・・
鹿が食べないからとマルバダケブキとホソバトリカブトの花畑。

8/18 16:59

イブキトラノオ

8/18 17:06

ニッコウキスゲも少し。

8/18 17:13

やっと、千枚小屋に到着です。

8/19 5:07

素泊まりで、旦那さんが寝具を持ってきたので、百枚小屋です。
千じゃなくて、百だって〜(>_<)！
私は、ここの寝具を使いましたが、いっぱいダニにかまれちゃいました。

8/19 5:07

自炊もここでできるので、天気が悪くても安心です。
でも、外で富士山を眺めながらクッキング〜♪が最高です。

8/19 5:19

これは月光荘。素泊まり寝具付の方の小屋。

8/18 17:38

小屋の周りはお花畑。
これはホソバトリカブト

8/18 17:40

これは・・・

また明日いっぱい写真撮るぞ〜ということで今日はおしまい。

8/19 4:50

さあ、朝です。
みなさん、小屋の前で、御来光を待っています。

8/19 4:50

もうすぐだよ〜

8/19 5:43

わあ、今日もいいお天気でよかった〜。

8/19 5:06

ミヤマシシウド
今日もいっぱいお花三昧の予感。

8/19 5:47

ハクサンフウロ

8/19 5:47

トモエシオガマ

8/19 5:50

ミヤマミミナグサかな？

8/19 5:51

ホソバコゴメグサ

8/19 6:03

ウサギギク

8/19 6:06

千枚岳へ向かう途中の眺め。
名前がわからないのが残念。

8/19 6:15

ヤマハハコ

8/19 6:18

エゾシオガマ

8/19 6:24

クルマユリ

8/19 6:39

千枚岳に着きました〜！

8/19 6:44

ここからもお花畑が続きます。
チシマギキョウ

8/19 6:50

お〜〜(*^。^*)
タカネビランジさんですね。会いたかったわ♡
イブキジャコウソウもきれい。」

8/19 6:50

タカネマツムシソウ
とってもきれいに咲いています。

8/19 6:58

ピンクのタカネビランジ。
かわいい〜（*^_^*）

8/19 7:07

お花畑の様子。
写真だと伝わらないかしら？

8/19 7:11

タカネナデシコ、イワインチン、ホソバトリカブト

8/19 7:13

タカネコウリンカ

8/19 7:14

タイツリオウギ

8/19 7:15

タカネナデシコとイブキジャコウソウ

8/19 7:22

丸山方面。左は悪沢岳の一部ですが、まだ頂上は見えません。

8/19 7:44

8/19 7:54

ミヤマダイコウンソウ

8/19 7:59

悪沢岳まで、あとちょっと。

8/19 8:05

シコタンソウ

8/19 8:18

念願の悪沢岳！
名前に惹かれて今回の山行。
悪沢ってどうして付いちゃったのかしら？

8/19 8:22

旦那さんのバースデー登山ということで・・・
ちょっとサプライズ♪

8/19 8:27

ゆっくりしていたいけど、そうもいかないよね〜

8/19 8:32

雲が取れて富士山がまた顔を出してくれました。

8/19 8:35

滋賀大の人達。
後姿が、かわいかったので・・・(^^♪

8/19 8:56

悪沢からこんなに下りちゃうの〜？っていうくらい急坂をぐんぐん下ります。

8/19 9:15

振り返って悪沢岳を見ます。
さようなら〜♫

8/19 9:42

中岳避難小屋
ここに着く頃には、周りは真っ白になってしまいました。

8/19 9:42

せま〜い(>_<)
定員20名？20名泊まったら、凄そうだね。

8/19 9:59

ここからすぐに、山頂です。

8/19 10:04

そして、荒川三山のラスト、前岳です。

8/19 10:10

分岐から5分ほどで、荒川三山コンプリートです。

8/19 10:18

オンタデかな？

8/19 10:21

イワベンケイの雌株。

8/19 10:24

丈が低いのでシラネヒゴタイかな。

8/19 10:24

まだ雪渓が残っているところがあります。

8/19 10:31

ミヤマタンポポ

8/19 10:31

ヨツバシオガマ

8/19 10:34

鹿からお花畑を守るための策があります。

8/19 10:38

ミネウスユキソウ、ハクサンフウロ、イワベンケイ

8/19 10:39

イワベンケイの雄株

8/19 10:40

タカネヤハズハハコ

8/19 10:42

ムカゴトラノオ

8/19 10:45

ミヤマホツツジ

8/19 11:04

荒川小屋が見えてきました。

8/19 11:06

オヤマリンドウ

8/19 11:18

イワインチン

8/19 11:19

ウメバチソウ

8/19 11:44

私たちもちょっと休憩。
ハッピーバースデー♪のケーキではありませんが、コンビニタルトでお祝いです。

8/19 12:10

荒川小屋に到着です。
皆さんここで、お昼のようです。
名物のカレーを食べている方もいました。

8/19 12:21

葉っぱにいっぱい黒点があるので、シナノオトギリかな？

ミヤマウイキュウ

8/19 12:31

荒川小屋から先に進むと、チングルマもきれいに咲いているところがありました。

8/19 13:03

タカネツメクサ

8/19 13:30

わあ、秋だね〜
トウヤクリンドウのお出ましです。

8/19 13:54

チシマギキョウ

8/19 13:58

やっぱり、こんな日ですから、会えましたね。
こっち向いて〜(*^。^*)

8/19 14:49

今回の山行ラストを飾るのはまっちろけ〜の赤石岳です。
明日は晴れることを願って、今日は避難小屋にお泊り決定です。

8/19 14:52

ワクワク。噂の避難小屋。

8/19 14:54

レコで見たアンデスの小物もいろいろ並んでいました。

8/19 18:21

晴れて来たので外に出てみます。
聖岳でしょうか？

8/19 18:30

8/19 18:41

直ぐ雲でいっぱいになってしまいましたが、雲海もいい感じです。明日は晴れるといいな〜

8/20 4:31

小屋のご主人と。
ご主人が撮った素敵な写真を見せてもらったり、南アルプスの深南部の話などなど・・・小屋に泊まった人達との距離がとても近い幸せな時間を過ごしました。

8/20 4:52

朝です。
ご主人が、みんなに最高の眺めを逃さないよう発破をかけてくれました。

8/20 4:59

富士山が浮かんでいます。最高の眺め＼(^o^)／

8/20 5:08

あっ、息を飲む瞬間です。

8/20 5:09

小屋のみんなで見た、この瞬間を一生忘れないと思います。

8/20 5:15

振り返ると、なんと”影赤石”まで見れちゃいました。

8/20 5:17

もう感動の嵐で言葉になりません。

8/20 5:16

こんなに素敵な写真まで撮っていただきました。

8/20 5:10

みなさん、一緒に過ごせて本当に楽しかったです。
ありがとうございました。

8/20 5:29

後ろ髪惹かれながら、下山です。
なんども赤石岳を振り返ります。

8/20 5:38

下りは結構急坂です。
お花いっぱいでなかなか先へ進めません。

8/20 5:39

8/20 5:52

バッテリー切れでこの後は携帯の写真です。

8/20 6:55

富士見平から赤石・小赤石の眺め

8/20 6:56

逆方向には富士山が、昨日もこんなお天気だったらな〜

8/20 6:59

あれが、悪沢です。

8/20 7:23

赤石小屋に到着。
小屋の前のベンチで、聖岳を見ながら休憩しました。

8/20 10:56

フシグロセンノウ

8/20 10:58

椹島ロッジに帰ってきました。
朝早く出て来たので、13時のバスまでかなり時間がありましたが、焼き鳥や生ビールまであって、ゆっくり過ごせました。

8/20 14:13

下山後の温泉は、バスを降りて、駐車場から5分位下りたところの白樺荘で汗を流しました。

8/22 10:38

スタンプラリー、前回の北岳に続き、2枚目も6個たまっちゃいました。
応募するのが勿体ないくらいかわいいスタンプです。

撮影機器：

iPhone 4 Apple

PENTAX WG-3 GPS PENTAX RICOH IMAGING

感想

midorinland

　今回の山行は、南アルプスの”国立公園指定50周年”ということを知って、以前から気になっていた悪沢岳に登ることに。
　”ワルサワ”なんて名前いったい誰が？
　深田久弥氏の「日本百名山」によれば、「この山より出づる渓流の西股に注ぐもの甚だ険悪なれば、これを悪沢と呼び、この山すなわち悪沢岳と言ふなり」だそうです。
　やはり、悪というだけの事はある！と思い知ったのは、山に入る前でした。
　というのも、高速を降りてからの下道の長いことといったら・・・
　2時間もくねくねの山道を進むなんて！
　運転している方まで具合が悪くなってしまい、何度も休憩しなければたどり着けないくらいでした。
　臨時便の7時はあきらめ、とにかく仮眠をとって体調を整え、7時半過ぎにバス待ちの列に並ぼうとすると、なんと、8時出発のバスにも乗れず、9時10分まで待ってください〜だって！ありえないよ〜(>_<)
　バスでも舗装されていない悪路を1時間揺られっぱなしで、気分は最悪です。
　これが、”悪”と呼ばれる所以では？
　南アルプスの南部のアクセスの悪さとは、こういうことだったんだと痛感しました。
　なんとか予定通り、小屋までたどり着けてホントに良かったです。
　2日目からは体調も戻り、ワルの核心部の通過も順調で、この縦走の見どころであるお花三昧も十分楽しむことができました。
　
　そして、赤石避難小屋に泊ったことも、思い出深い山行の大きな要因になりました。
　小屋のご主人の人柄が山小屋に泊まる人たちの心を和ませ、狭いからこそできる一体感を作ってくれました。
　天気が回復したと言ってはみんなで外に出て山を眺めたり、ブロッケンを一緒に見たり、星やカメラの話をしてくれたり、朝は早く早くと御来光前の空を見てこい！と発破をかけたり・・・おかげで小屋に泊った人達ともいろんな話ができて、山ならではの時間を過ごせました。
　もっと山の事を知って、深いお話が聞けるようになったら、また泊まりに来たいです。こんな素敵な山小屋に出会えたことにとても感謝しています。
　北とは違う、南アルプスの良さが少しだけ、わかった気がする山行となりました。

コメント

うえはる

南アルプスの夏！って感じですね
富士山 すてきです〜
タカネビランジ（初めて覚えました） とってもかわいい！
お花たちも山からの風景もとーってもいいですね！
南アルプス行きたーい！

midorinland

Re: 南アルプスの夏！って感じですね
ueharuさん、最近、南がアツイですよ〜
お天気も、北より南の方がいいみたい。
今回の山行も何人も急きょ南に変更した人に何人も会いましたよ。
是非、南アルプスへ、タカネビランジ見に行ってみてください

chinyuko

南ア南部、やっぱり素敵ですね！
はじめまして

私の初アルプスは30数年前の荒川三山でした。
朝、雲海に浮かぶ富士山や一面に広がるお花畑が本当に素晴らしく、
とっても感動しました
その感動を思い出させてくれる素敵な写真の数々・・・
その後も南アにはまって随分行きましたが、赤石避難小屋は今のような素敵な小屋ではなかったと・・・
midorinlandさんのレコをみて、久しぶりに南ア南部に行きたくなりました！
相方さんも最高のお誕生日で良かったですね

素敵なレコありがとうございました。

midorinland

Re: 南ア南部、やっぱり素敵ですね！
chinyukoさん、はじめまして

初アルプスが、荒川三山なんて、渋いですね〜
その後も南アにはまって随分行かれたそうで・・・、さすがです。
登山口までの道のりが長いのは苦 ではありませんでしたか？
軟弱者の私はかなりパンチを食らってしまいました。
でも、ハマる気持ち、すっごくわかります

最近の表銀座のレコもすっごく楽しそうでしたね。
きっとニヤニヤしながら 仕込みされてたかと思うと、こちらまで楽しくなっちゃいました。
私もchinyukoさんのように、３０年後も山をワクワクで歩いていたいです。