秋晴れの南アへ 鳳凰三山(夜叉神峠~広河原)、甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳(北沢峠テン泊ピストン)
- GPS
- 74:25
- 距離
- 37.2km
- 登り
- 4,594m
- 下り
- 4,401m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 3:22
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 3:18
- 合計
- 9:11
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 3:09
- 合計
- 9:50
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 8:04
天候 | 20:曇 21,22,23:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
9/19(金) 2:15仙流荘 仮眠(2.5H) 9/20(土) 5:30仙流荘-(南アルプス林道バス1340円)-6:20北沢峠7:00-(南アルプス林道バス750円)-7:30広河原8:00-(山梨交通バス840円)-8:41夜叉神峠登山口 (復路) 9/23(火) 北沢峠12:40-(南アルプス林道バス1340円)-13:30仙流荘 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳳凰三山: 白鳳峠から白鳳峠登山口までは、激下りが続き最後まで気が抜けません。 (今回一番の難所でした) 甲斐駒ケ岳: 頂上からの下りに注意。 (山頂から巻き道を下りたが、砂が吹いておりとっても滑りやすい) 仙丈ヶ岳: 特に危険な箇所はありません。 |
その他周辺情報 | ■GPSログ 9/21広河原~北沢峠間はバスにて移動 ■温泉 「高遠温泉さくらの湯」 料金600円 仙流荘から車で15分 〒396-0211 長野県伊那市高遠町西高遠928-2 TEL.0265-94-3118 ■食事 やませんさんにて、ボリューム満点のとんかつ定食を頂いた。 とっても感じの良いお店でした。また来たいです。 JR飯田線「伊那市駅」から徒歩3分 伊那市駅前に駐車場有り 長野県伊那市荒井28 10:00〜22:00 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
4日間の休暇を最大限活用して、初めて南アルプスへ行ってみました。
7月、8月の北ア遠征時の荒天とは打って変わって
気持ち良い秋晴れの中、かっこいい北岳をぐるりと眺めながらの
山歩きとなりました。深い緑に包まれどこまでも続く南アの稜線は
とっても魅力的でした。またいつの日か、歩いてみたい稜線が増えました。
以下、道中記録です。
いつもは山に全力を注ぐために公共交通機関を利用するのですが、
仙流荘へのアクセスが今一なため、今回はマイカー利用です。
(大阪からの夜行バスで朝一のバスに接続できない)
前日の夜、仕事を終えて帰宅後、パッキングして車に乗って出発。
西宮ICから名神高速に乗るのが22時前になってしまった。
仙流荘到着は2時15分。目覚ましを合わせて、すぐにシートを倒して眠りに落ちた。
◆1日目 夜叉神峠登山口〜南御室小屋
瞬く間に目覚ましが鳴り5時起床。
朝ごはんのパンを食べて、すぐにバスのチケット購入の行列に並ぶ。
5:30の臨時便バスに乗車し、バスを乗り継ぎ、夜叉神峠登山口へ。
ここから南御室小屋を目指します。
ここで、マットを忘れたことに気付く。
女性ハイカーの背中にあって私の背中にない!
横着にも前日にパッキングするとこんなことになるが、忘れたものは仕方がない。
こんなときは諦めが肝心だ。もう9月後半。
地面からの冷えに耐えて寝れるだろうか?と、ちょっと不安になった。
(今回は天気も良く、なんとか眠ることができました)
夜叉神峠からは、白峰三山が見えた。
北岳から農鳥岳へと続く稜線はとってもカッコ良かった。
いつか歩いてみたいと思った。
この日は樹林帯の中を南御室小屋まで歩いた。
昼過ぎに南御室小屋に到着し、テントを設営。
寝不足の中の山歩きはきつい。
この日は無理せず、ゆっくりテン場で過ごした。
夜、満天の星を眺めた。天の川なんて見るのは久しぶりだ。
流れ星が落ちるたびに起こる歓声を聞きながら眠りに落ちた。
◆2日目 南御室小屋〜鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)~広河原
朝起きて、テントを撤収して出発!
薬師岳手前で森林限界を越え、景色が一変。岩肌が美しい。
初めて見る薬師岳はとってもかっこよかった。
さらに進むと程なく観音岳に到着。
ぐるっと周囲を見渡せば、
白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)、富士山、八ヶ岳、遥か遠くに北アの稜線、
甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳
のオールスターキャストが勢揃い。すっご~い!
観音岳からの眺めは、どこを切り取っても絵になる絶景の山ですね。
雄大な景色を堪能した後、地蔵岳へ。
賽の河原でお地蔵さんにお参りした後、オベリスクへ向う。
オベリスクの直下までは、楽しい大人のアスレチックコースであった。
しばらく景色を眺めていると、小さなお子様(まだ7才だって!)も登ってきた。
将来は大登山家になるのではなかろうか?
広河原のバスの時間に間に合うように、山を下りた。白鳳峠からの下山は
急坂がどこまでも続く。なかなかきつい下りであった。
北沢峠から徒歩10分の長衛小屋のテン場にテントを設営。
明日の甲斐駒ケ岳に備えて早めに就寝。
◆3日目 北沢峠〜甲斐駒ケ岳〜北沢峠
5:30の日が昇るとともにテン場を出発。甲斐駒ケ岳を目指す。
北沢峠をベースキャンプに登るので荷物が軽い。
とっても快適だ。仙水峠からは摩利支天越しに甲斐駒ケ岳が見えた。
真っ白な岩肌は本当に雪のようだ。
きつい急登を登り、駒津峰で一休み。とっても展望が良い。
鋸岳のギザギザの危険な稜線も丸見えだ。
登りは直登コースを選択して山頂を目指す。
ここは楽しいアスレチックコースであった。
甲斐駒ケ岳山頂には360度の絶景パノラマがあった。
本日は快晴なり!飽きることのない景色を堪能した。
山頂でお話した方は、はるばる米子から車で10時間もかけて
やって来たそうだ。(大阪からだとまだ近い方か?)
双眼鏡をお借りすると、金峰山の五丈岩が遥かに見えた。
オベリクスもそうだが、自然の造形はとっても面白い。
次に西の祠経由で摩利支天へ。途中、砂が浮いて滑りやすい路面であったが、
半歩ずつ慎重に下りた。摩利支天も存在感の有る良い山だ。
甲斐駒ケ岳を登る際は是非オススメしたい。
ここから双児山経由で北沢峠に下りた。
◆4日目 北沢峠〜仙丈ヶ岳〜北沢峠
最終日。13:00仙流荘行きバスに間に合うように4:15出発。(3:30起床)
日の出前に歩き出し、次第に夜が明けてくる。
まだ熊の活動時間帯なので、熊鈴を鳴らしながらゆっくりと登る。
振り返ると昨日登った甲斐駒ケ岳と摩利支天のカッコ良いシルエットが
浮かびあっがっていた。
薮沢沿いの登りで夜が明けた。今日もいい天気。とっても気持ち良い。
車で遠路はるばる来た甲斐があった。
前日の甲斐駒ケ岳に比べると、途中に小ピーク越えがないため楽だ。
登山道脇に咲く可愛らしいお花を眺めながら登った。
馬の背を過ぎて、丸太で組まれた可愛い馬の背ヒュッテの小屋で小休止。
山の上はやっぱり寒い。外のテーブルには霜が降りていた。
更に登ると雄大な薮沢カールのど真ん中に立つ仙丈小屋が見えた。
中央アルプスの稜線も丸見えだ!朝の空気は透明感が感じられ気持ち良い。
どんどん登り仙丈ヶ岳の山頂に到着。お天気最高!周囲の景色も絶景だ。
特に山頂からの富士山、北岳、間ノ岳の眺めは圧巻であった。
ここでパンとコーヒーを飲んでゆっくりと至福の時間を過ごした。
名残惜しくも下山開始。
今日は最終日、昼一のバスには乗らないと明日からが辛いのだ。
途中、眼下に見えた小仙丈カールはとっても美しかった。
昨日登った甲斐駒ケ岳も最高にカッコ良い稜線を見せてくれた。
テン場に午前中に戻ることができ、昼一のバスに乗り仙流荘へ。
途中、さくらの湯に立ち寄りお風呂に入り、ご飯を食べた後、
長い帰路に着いた。
秋晴れの天気に恵まれ気持ち良い山歩きができた。
なかでも鳳凰三山から眺める北岳は最高にカッコ良く印象に残っている。
次回、南アルプスに来るときは、北岳の稜線を是非歩いてみたいです。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水1L(行動中のみ、食事除く)、燃料60ml(夜30ml+朝30ml)
荷重13.5kg、アルファ米 9食/10食、行動食 500ml✕2本)
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