[百名山24・25座目]金峰山・瑞墻山(富士見平TSピストン)〜奥秩父へ新春を背負って…奥秩父の富士見平小屋は最高の隠れ家
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- GPS
- 23:17
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 2,397m
- 下り
- 2,406m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:46
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:42
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 7:15
天候 | 30日の天気:晴 31日の天気:晴 1日の天気:晴のち雪 【金峰山の天気】http://www.mapion.co.jp/smp/weather/spot/L0572330/ 【瑞墻山の天気】http://www.mapion.co.jp/smp/weather/spot/L0577540/ 【日本気象協会・tenki.jp】http://www.tenki.jp/lite/ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
【行き】千種(7:06)=JR特急ワイドビューしなの1号・長野行🚃=塩尻(8:57)(9:00)=JR特急あずさ8号・新宿行🚃=岡谷(9:08)(9:32)=JR特急あずさ10号・新宿行🚃=韮崎(10:29)…🚶…韮崎駅(10:55)=山梨交通🚌=増富温泉郷(11:54) 【帰り】増富温泉郷(16:40)=山梨交通🚌=韮崎駅(17:35)…🚶…韮崎(17:43)=JR中央本線・松本行🚃=塩尻(19:10)(19:19)=JR特急ワイドビューしなの24号・名古屋行🚃=名古屋(21:21) ■交通機関👛 ┣JR 金山→韮崎¥8040×2 ┗山梨交通 韮崎駅→増富温泉郷¥1230×2 ▼鉄道🚃 【JRおでかけネット】 http://www.jr-odekake.net/ ▼バス🚌 【山梨交通】http://yamanashikotsu.co.jp/index.html 増富温泉郷方面:http://yamanashikotsu.co.jp/jikoku/town/705-1-2.htm 韮崎駅方面:http://yamanashikotsu.co.jp/jikoku/town/841-1.htm 【山交タウンコーチ】http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/komoku/kurashi/kokyokotsu/1306311369-46.html ※年末年始ダイヤは山梨バスコンシェルジュでチェック:http://busmaps.jp/yamanashi/modules/BusMap2/smartphone/ 【茅ヶ岳・みずがき田園バス】http://www.kyohoku.jp/ 2014年度版運行カレンダー(4/5~11/23、12/30~1/3):http://www.kyohoku.jp/modules/pico/index.php?content_id=18 冬期時刻表:http://www.kyohoku.jp/modules/pico/index.php?content_id=6 ※山梨交通に接続。増富温泉郷バス停はかもしか食堂前 ※年末年始路面凍結により増富温泉郷から瑞牆山荘間は運休 ■駐車場🅿 ・瑞牆山荘前の登山口に県営の無料駐車場があります(100台) ■交通情報🚗 【山梨県道路規制情報/山梨県県土整備部道路管理課】http://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/ ※瑞牆山荘〜増富温泉間は通行止。黒森ルート(瑞牆湖から瑞牆山グリーンロッジ方面)へ迂回 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況🚶 ・通行止の車道はツルツル滑ります。チェーンスパイク必須。 ・積雪は、瑞牆山で富士見平小屋周辺10cm瑞牆山30cm程度ですがアイスバーン状態、金峰山は金峰山小屋周辺で40cm場所により1m。トレースもあるのでワカンは要りません。積雪量は、12月の大雪で厳冬期の量になっています。逆に岩が全部隠れて歩きやすいかもです。 ・私が登ったときは暖かくて無風でしたが、強風と冷気対策が必要。 ・装備は軽アイゼンでは対応できないので前爪のある10本爪以上のアイゼンで。 ・瑞牆山はストックで山頂まで大丈夫ですが、金峰山はピッケルが必要です。金峰山に使うピッケルは65cm〜75cmの長さがいいと思う。 ■関係ウェブサイト📝 【瑞牆山/北杜市観光協会】 http://www.hokuto-kanko.jp/mountain/mizugaki.html 【瑞牆山/北杜市】 http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/genre/detail/1702/ 【金峰山/北杜市観光協会】http://www.hokuto-kanko.jp/mountain/kinpu.html 【山岳情報/山梨県警】http://www.pref.yamanashi.jp/police/sangaku/ 【平成26年冬山情報/山梨県警】http://www.pref.yamanashi.jp/police/sangaku/documents/huyuyamajyouhou.pdf ■登山ポスト📮 ・瑞牆山荘前の登山口にあります。 ・富士見平小屋、大日小屋にもポストあり。 ■トイレ🚻 ・瑞牆山荘前にある自治体が設置した登山口のトイレは冬季閉鎖中です(山荘営業時間以外にトイレはありません)。 ■水場💧 ・登山口にはありません。瑞牆山荘で¥150で販売。 ・富士見平小屋に水場があります。冬場も凍結しません。 ・大日小屋の水場は凍結。 |
その他周辺情報 | ■小屋などの営業状況🏠 【金峰山小屋(年末年始)】http://homepage3.nifty.com/kinpousankoya/jin_feng_shan_xiao_wuweb/Welcome.html 【金峰山荘(テ)♨】http://w2.avis.ne.jp/~mawarime/mountain_cottage.htm 【大日小屋(テ)】http://www.fujimidairagoya.jp/ 受付は富士見平小屋 水場は冬季凍結 【富士見平小屋(年末年始)(テ)(水)】http://www.fujimidairagoya.jp/ 【瑞牆山荘(年末年始)♨】http://www.mizugaki.burari.biz/ 【瑞牆山グリーンロッジ(団体専用)】http://www.masutominoyu.com/lodge.html ※(通)通年営業、(年末年始)年末年始営業。 ※(テ)テント指定地。自然公園内の特別保護区は罰則規定があります。闇テンをすると別の意味怖い。 ※♨温泉もしくは鉱泉、入浴設備があり。冬季は提供なしのとこもあり。 ■宿泊情報など🏨 韮崎駅から徒歩圏内にビジネスホテルなどがあります。今回は利用せず。 【ホテルルートインコート韮崎】 http://www.route-inn.co.jp/ 【よろづや旅館】http://www.yorozuya-ryokan.com/ 【ニュープリンスホテル】http://www.newprincehotel.co.jp/ ■観光案内📷 【北杜市観光協会】http://www.hokuto-kanko.jp/ 【川上村】http://www.vill.kawakami.nagano.jp/kanko/index.html 【韮崎市観光協会】http://www.nirasaki-kankou.jp/ ■温泉♨ 【増富の湯】 http://www.masutominoyu.com/ 10:00-18:00 水休 年末年始は変則営業 ¥820 【黒森鉱泉】営業してない? 混浴? 不定期? 要予約? ¥500? 【おいしい学校・香りの湯】http://www.oec-net.ne.jp/ 13:00-21:00 平日休 ¥800 【ゆーぷるにらさき】http://yu-pool.moo.jp/ 9:30-22:00 月曜休 年末年始は12月31日から1月1日休 ¥710 ■山バッジ🙋 ・金峰山と瑞牆山を購入 各¥500 |
写真
名古屋から”しなの”の始発で塩尻で”あずさ”に乗り換え。間違って韮崎に止まらない便に乗り、あわてて岡谷で次のあずさを待つ。おかげできれいなトイレで身を絞り出す。韮崎へは10:20に到着。10:50発の増富温泉郷行きにちょうどいい。瑞牆山荘には接続のバスで12:15には着きます。
駅周辺にお店はないので3分ほど歩いて国道まででなくてはいけません。10分歩けばマクドⓂ🍔🍟もあります。交番前にある2番乗り場が増富温泉行きです。登山者は私以外に4人パーティー。この日は増富温泉〜瑞牆山荘のバスが運休で、バスなら20分の距離を2時間かけて歩きました➰👟👟。
ここから通行止めでバスも運休でした。ヤマレコのネタができた(*^▽^*) あるきゃいいさ♪ 通行止でも2〜3台は乗りこえて通ってましたが…。しかし、路面がツルツル・・・(;´Д`)
その昔、金山があったようです。「武田氏の時代には400戸の人家があり、金山千軒といわれた。」といいます。ここでザックをおろして休憩。ここからすぐ上には静岡聖光学院のキャンプ場があります。聖光学院のキャンプ場からの急坂をあがると瑞牆山荘まではもうちょい。
入口の貼り紙を見てがっかり🙍 登山者はいい顔をされないようです。スルーしました。ここには無料駐車場があります。黒森からの車道は通行できるようでした。こちらは瑞牆湖を左に進むと廻れます。
「里宮は、金峰山里宮大権現社と呼ばれ、その昔、金峰・瑞牆・朝日の山々を主体として参籠する人々や、近郷近在の村々の安全と五穀豊穣を願い、我が国最古の山岳信仰のメッカである大和国吉野大峰金峰山より、山神の魂を奉迎して村人こぞってお祀りしたのがその起源とされています。」と説明がある。ここで登山の無事を祈りました。
冬でも凍結しないんだそうです。めっちゃ美味しかった。コーヒーに使ったらよりいっそう美味しかった。家で飲んでも美味しかった。聞けば半年くらい水が腐らないとか。帰ってわかりますが、大量にお持ち帰りする価値あり。
100張可能な広いスペース。情報どおりテントは2張でした。夕方には自分のも含めて4張になりました。テント泊は連泊が多かったですね。翌日はツェルトも張られていました(寒そうでした)。
めっちゃ素敵なランプの小屋です。荒れたイメージしかなかったですが、予約なしでも泊まれるとのこと。とりあえずあたたかい小屋のなかで休憩。思わずテント泊をやめようかと思う…。
コーヒーは¥800とたかめですがめっちゃ美味しかったです。注文をすると丁寧にいれてくれます。クラッカーのうえにのってるのは自家製ジャムなんだそうです。ジャムにはこだわってるんだそうですよ。
小屋でまったりしすぎてあわててテントを設営。整地されていないので、雪を踏み固める作業からはじまる。傾斜があるので整地に時間がかかる🙍さらさらのパウダースノーで割り箸ペグがきかずに苦労しました。
モンベル#2にシュラフカバー2枚(ブリーズドライテックウォームアップスリーピングバックカバーとポルカテックススリーピングバックカバー)+使い捨てカイロ2個で快眠でした。一番外側のシュラフカバーは結露がひどかったですが、ブリーズドライテックのシュラフカバーは快適。
予定より1時間近く遅れて金峰山にむけて出発。ここのトイレ🚻は男女ひとつづつしかなく、ドアがバタンバタンと大きな音がする。これで起きれた(笑)。トイレは朝は渋滞のようでした。もちろん遅立ちなので渋滞にはかからんかったけど🙆
向こうには中ア。登山の歴史は八ケ岳より奥秩父の方が古く、明治末期から大正はじめにかけて著名な登山家が登ったという。木暮理太郎は、著書”山の憶ひ出”において「金峰山はどこへ放り出しても百貫の貫禄を具えた山の中の山である」と絶賛し、深田久弥は「山容の秀麗高雅な点では、やはり秩父山群の王者である。」と紹介している。
広々としていて山頂独り占め。岩の下はビバークできるような空間。カメラのフィルターがくもってるのに気がつかず…。ようやくたどり着いた山頂。今回は出発が遅く、休憩が多く、スローであがったのでこの時間に。ピストンでは私が最終。下山時に金峰山小屋に泊まるのかパーティー何組かとすれ違いました。
金峰山からみると瑞牆山って結構低くて富士見平小屋から近そう。金峰山が2599mで瑞牆山が2230m。369mの標高差って結構大きい。で、ここで20分くらい、すれ違った登山者と話す。7時に瑞牆山荘の駐車場をでてのんびりあがってきたそうです。聞けば、今日は金峰山小屋に泊まられるとか。この人が今日最後かなあって思ってたら5パーティーくらいが登ってきました。
山梨側は絶壁。岩に萌え(´▽`)。
ちなみに千代ノ吹上は「女人禁制の山、金峰山頂の金桜神社奥の院に向かって、村人が止めるのも聞かずお参りに出かけ、目もくらむような険しい断崖まできたとき、女房のお千代は谷に落ちてしまいました。神のたたりと恐れた夫は、七日間断食して祈り続けると死んだはずのお千代が、元気な姿で帰ってきました。それからこの谷を”千代の吹き上げ”というようになったとさ。」なんだって👂✋⁉
肉類は半分くれました。感謝🙌 20時くらいからめっちゃ盛り上がってきました。60以上の山岳会なら肩を組んで山の歌を歌い出すんでしょうね(笑) ってナイナイ(笑)
いつも飲んでるワインといっしょだあ(笑)
山男ばっかで山ガール👧ゼロだったので小屋で必死に勧誘したみたいでしたが山ガールは参加ゼロ。それはそれで山を愛する山男の宴会でした🙌
今日は午後から天気が崩れる予報なので急いで瑞牆山へ出発。写真は小屋の西側ですが、中からみると”スタッフルーム”とあります。何かなあと思ったらザイルがいくつかかけてありましたよ🎵この小屋でクライミングイベントが開かれていつかクライマーのたむろする宿になるんでしょうね🙋 ←スタッフルームは現在ただの喫煙室です(笑)
大ヤスリ岩あたりから雪が降り始めました。天鳥川から黒森分岐までずっと急登で、山頂まで樹林帯が続くので、CTのわりに精神的によくないです。あと1時間半早ければ、眺望が望めたんですが。
深田は、「この山は岩峰の集合体とでも言うべきか。岩峰群を持った山は他にもあるが、瑞牆山のユニークな点は、その岩峰が樹林帯と混合しているところである。まるで針葉樹の大森林からニョキニョキと岩が生えているような趣である」《深田久弥:日本百名山》
ご飯を食べれるかなあ?って中をのぞくと、魅力的なお土産📦=マムシ酒とかスズメバチ酒とかがあった。前で装備を整理してたら中で休んでいってくださいって言われて中へ。
お約束ですね。GPSをとっていても紙の地図の方が見やすいです。必要なとこだけコンビニでカラーコピーをとって持っていっています。
山には持って行けませんが事前に情報を集めるのはいいです。私は帰ってから奥秩父に興味がでて購入。値段は意外と高い。
pp.66-67 奥秩父金峰山 に1泊2日の金峰山コースが紹介されています。雪山レベルは★☆☆☆☆ですが…。しっかり増富温泉郷から徒歩ってなってますねえ(>_<)ヽ
瑞牆山と金峰山は結構紹介されています。目についたのは、p.55 朝食がおいしい小屋 小林百合子さんが選んだなかの第3位に金峰山小屋。第3位ながら写真がおっきく載ってます(*^▽^*)
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
スコップ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
サングラス
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ロープ
ヘルメット
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
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感想
■晴れ予報の奥秩父は予報以上に良かった!
年末年始は八ヶ岳の小屋巡りと決めていましたが、天気が悪くなりそう(実際31日の昼には厚い雲がかかっていました)なので、この時期に晴れ予報がでていた奥秩父へ金峰山と瑞牆山の2座へ行ってきました。瑞牆山は出発時に晴れていたものの途中から吹雪。金峰山は見渡すばかりの青空に風無しで稜線では何度もテルモスにいれたコーヒー(最近お気に入りのスタバのフレンチロースト)をのみながら寝てしまいそうな陽気。今回は新しい発見!荒れ放題(勝手な…)の富士見平小屋が再生どころかとっても素敵な山小屋(いや…山小屋というより山のカフェ!Cafe Fuji Viewと名付けた)になってました。
■バス運休にバスで20分の道を2時間以上かけて歩く…富士見平小屋TSでBC設営
▼韮崎駅からバスに乗って🚌
韮崎駅に到着すると4人パーティーの他はソロの私1人。ですが、なぜかバスは満員。それも、国道沿いにある温泉にいく人が乗ってたためで、自由走行区間にはいると乗客は閑散としていました。増富温泉郷に定刻どおり到着して、瑞牆山荘へのバスが運休である事実を知り、バスだと20分、歩いて2時間以上かかる車道を歩くことになる(後続で4人パーティーは姿をみせなかったのでおそらくタクシーで移動したと思う)。で、車道歩きは思ってたとおりしんどかった。
▼BCをつくる⛺
富士見平小屋に到着したのが15:30頃。荒れた小屋を想像していたら、よくどこの小屋にいそうな小屋番さん(翌日、現管理人の息子さんとわかる)が丁寧に対応してくれました。小屋の中は電気がないので(発電機もない)ランプがいっぱいのまさにランプの小屋。こんな素敵なとこで予約なしに泊まっていいですか?ときけば、ぜひどうぞとの返事。35人定員ですが、今年の年末は3人とかいうレベルなんだそうです。と聞いて、重たいテント泊装備を担いだものの、またしても、小屋に泊まりそうになりまっした。テント泊の手続きをして小屋のコーヒーを飲んで、まったりしてたら45分になって慌ててテントを設営。雪質がさらさらした粉雪で、地面は凍結していてペグはきかず、雪に割り箸でペグにするも踏んでもきかず、とりあえず、冬用フライのスカートに雪をのっけてなんとか対応。割り箸ペグは上に大量の雪をのっけておいて朝に凍るのを待つことにしました。
▼予想外に時間がかかり快適なテントライフはとんでった…。🌛
初日は移動4時間でテントを設営しただけでした。夜はご飯を食べてすぐにシュラフにくるまりムニャムニャしてましたが、夢でなぜか玄関の呼び鈴が鳴るのを聞いて目が覚め、なかなか寝つけず…。夜は風と思ったら飛行機の航路になってるみたいで爆音が鳴り響いておりなかなか寝れず…。
■これ以上ない絶景の名峰だった金峰山ピストン
周りのガヤガヤする声に目が覚めて、朝ご飯と身支度を整えて6:30予定が1時間遅れの7:30スタートで金峰山を目指します。大日小屋まではCTどおりでしたが、大日岩あたりからスローになりはじめ、アップダウンの連続とアプローチの長さに悲鳴をあげ、砂岩の頭に到着したのが11:30頃。砂岩の頭からは稜線になります。事前情報で強風を覚悟していましたが、風無し、天気良し、暖かい、人もあんまりいないとあって、だらだら登りました。4つか5つの岩の尾根をこえていくそりゃ岩好きにはたまらない、萌え萌えルートでした。雪が多くて歩きやすかったのですが、粉雪のさらさらスノーで、キックステップがあんまりきかずに苦労しました。急斜面のトラバースが多く、一カ所ナイフリッジみたいなとこもあって緊張しましたが、帰りは恐怖感なくスルーできました。あとで山と高原地図を見れば思いっきり“危"マーク。予定より大幅に遅れて、16:30頃に富士見平小屋のTSに戻ってこれました。CTは、20分休憩8回込みで8時間半くらいでした。
■富士見平小屋でサプライズ忘年会
▼サプライズ忘年会🍶🍷🍵
戻ってきて、今日のテントの手続きをしようとすると、なんでも今日は小屋の忘年会なんだそうで、飲み放題+乙まで付!こんなにうれしいことはないので、早速参加(小屋番さんがテント泊の人全員に声をかけていたんだそうです)。忘年会ですが、参加費無料でカウンターに美味しい銘酒が日本酒、焼酎、ワインがいっぱいおかれ、時間内(おひらきの時間まで)飲み放題。おつまみは、お菓子とビーフジャーキー、スモークチーズとオリーブ、生ハムが出てきました。
▼サプライズ忘年会で宿泊者の夕食がつまみに…ゴメンナサイ
2人ほど1泊2食付の方がおられたので偶然今晩のメニューをみたら、鹿肉のソーセージが入ったポトフとパン、オリジナルジャムで煮込んだ鶏肉でした。荷揚げの関係でご飯を炊くとかできないんでしょうが、やっぱりご飯ですよねえ。ちなみに、ポトフと鶏肉は半分わけてくださって食べましたが、ご飯がすすむいい味でした。どうせならクマやキジ、イノシシもメニューにいれてジビエ料理を売りにしてほしい←つきることがない欲求(笑)
▼忘年会で現管理人の息子さんから生まれ変わった富士見平小屋について聞いた
もともと富士見平小屋は林業関係者のために建てられた小屋なんだそうで、外壁や構造材などは建築当初からのものなんだとか。建築(内部構造)はみてみる価値あり。今、食堂とキッチンのスペースは今は床ができていますが、その昔、土間だったんだとか。4年前に富士見平小屋の経営を自治体から引き継いだ現管理人さんが荒れ放題だった小屋をここまで立て直されたんだそうで、今は東京で働いてた息子さんが引き継ぐために小屋にはいられてるんだとか。息子さんが知る限りこれまでの富士見平小屋の歴史は悲惨で、直近でOL強姦殺人(婦女暴行致死で懲役13年の判決済)《 http://ja.yourpedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B0%8F%E5%B1%8BOL%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6 》を管理人がおこす。次の管理人は酒癖がわるい。さらに管理人が泊まり客の金品を盗むといったこともあり、管理をしている自治体は管理人をおかないようにして、3年もたって小屋は荒れ放題。地元の高校山岳部出身だった現管理人夫妻がこの窮状を想い、わずか4年で見違えるようになったんだとか。
▼富士見平小屋のこれからの抱負
・薪ストーブ👏←いいよねえ
・クライミングゲレンデができる👏←おお!クライミングをやりにいこう!赤岳鉱泉はアイスキャンディだけど富士見平小屋はどんなネーミングにするんだろう?
・発電機を設置して夏場にかき氷👏←息子さんがかき氷を食べたいんだそうです。
・クリスマス会!小屋の前に大きなクリスマスツリー!👏←知り合って結婚するカップルができれば次のクリスマス会は結婚報告会→息子さん曰わく、ここで知り合ったら結婚式もしてくれるそうです。ですが…予約は先着順なんだとかウェブサイトをチェック✏
・オリジナルビール👏←今は八ヶ岳ビールが飲めるんだとかヴァイツェンがいいなあ。
▼まだまだ課題はあるようですが
・泥棒がいるのでk鍵をかけないといけない←避難小屋にならないので新しく小屋番不在時の冬期避難小屋をつくるそうです。
・いちばん先に私が気がついたトイレの漏れはやっぱり課題なんだとか←確かにテント泊だと登山靴をテント内に持ち込みますしね。
・トイレも男女ひとつづつしかないし環境面から浸透式に←予算がかかる。
・電気がない←雰囲気はいいのですが冷蔵庫がおけない。ソーラーパネルをつけたいとか。
・ヘリコプターがきてくれない←樹林帯だからピックアップできないそうです。
▼しめは一本締め🙌
テントに戻るときに小屋の前の階段で滑る(今回の山行で3回くらいここの階段で滑りました)。というかこの小屋の前の階段って冬場は危険。
■瑞牆山ピストンは出だしは快晴途中から吹雪
▼寝過ごした
前の日の忘年会は21:30まで。山ガールの参加がゼロなのに結局最後までいてしまうほど雰囲気がよく、その結果…お約束どおり寝過ごしました!結局、小屋を出て瑞牆山へ出発したのが8:30。
▼最初は快晴
ちょっと登ったかと思えば、すぐに下りになり、嫌だなあと思いながら最低鞍部の天鳥川からは山頂まで全部樹林帯で岩の急登、風がふかない分、雪もあまりついてなくて結構登るのに難儀しました。昨日富士見平小屋の管理人さんの息子さんがいってたように鎖場が何ヶ所かできていたのと、ハシゴ場が階段になっていました。
▼7時に出発していれば…。
山頂までは小屋から往復4時間くらいで行けましたが、あと2時間くらい早ければ、晴天の眺望がみれたのに…とおもいながら吹雪の中、下山。CTは3時間で富士見平小屋から往復できますが、冬場でサクッと登って降りてるからだと思います。
■吹雪の中で撤収
▼富士見平小屋で40分で撤収する
13時すぎて富士見平小屋をでて、瑞牆山荘を経て増富温泉に16時前くらいには到着。バス停横のかもしか食堂前で荷物整理をしていたら中から、店の人が出てきて暖かい中で休んでいったら?の声。今日はろくなご飯を食べていなかったので、肉飯¥750を注文。タマネギと豚バラを炒めただけですが、温かい白いご飯に感動しました。で、増富温泉にははいれず。ご飯を食べてる時にもう一人登山者が店の人によびとめられて合流。聞けば甲武信岳から金峰山へ二泊三日で縦走してきたようです。←すごい⤴⤴ 爽やかな山岳部出身の若者でした。茨城から来てるんですよ〜という声に、奥秩父は全国区と実感。この人はほうとうを注文してあわてて食べてました(ほうとうって作るのに時間がかかるんだって)。韮崎駅近くの”ゆーぷるにらさき”に行こうと思うも1日は年末年始の休業でスルー。
▼電車も遅れ
バスの時間が電車の時間に間に合ったので17:43発(5分遅れ)の塩尻行き各駅停車に乗れ、塩尻からは接続の19:19発(3分遅れ)のしなのに乗れました。大きな荷物を持った登山者が乗り込んできましたが、乗り込んだ位置がよくって、荷物置き場をゲットできました。
■今回の食事
▼30日の食事🍴
昼 歩きながらおにぎり
夜 スンドゥプチゲ+おにぎり
▼31日の食事🍴
朝 テールスープ+おにぎり
昼 行動食
夜 富士見平小屋の忘年会 メインは各自なので辛ラーメン
▼1日の食事🍴
朝 テールスープ
昼 行動食
夜 かもしか食堂で肉飯
■まとめ
▼今回も
山ガールには遭遇せず。なぜか?
▼最高のお土産は?
それは、富士見平の銘水でした。たまたま2リットル帰り際にキープして1リットルは自宅に帰るまでに消費しましたが、めっちゃ美味しいです!!
▼荷物が…。
サブザックの存在を考えていなかったので、BCを作るときはサブザックを忘れないようにしよう。食料とかほぼ消費してるのにザックが70リットルを維持している理由がわからん。テント泊はテント場の使用料だけなので出費が押さえられるのと要予約の小屋では気を使わないでいいので、テントだけ持っていって小屋の状況をみていけるようなら小屋がいいと思いました。
▼富士見平小屋は最高の山カフェ
今回の山行。偶然にも隠れ家的山小屋を発見しました。口コミで評判がいつかは広がるでしょうけど、まだ冬場は寒く、主食もパンですし、トイレは悲鳴をあげるようなとこですが、星5つあげたくなるようなとっても素敵な小屋でした。
▼富士見平小屋の楽しみ方=クライマーの宿
テント場の南側の壁面がちょうどクライミング(練習)にいいそうです。クライミング装備はいっぱいありますが張り綱や選択ロープなど目的外利用ばっか。カムなどはツェルト設営時のアンカーや釣った魚に張り綱をくっつけて活かすためのアンカーにしか使ってない。ピトンなどは使う場面すらない。今度はクライミング装備を持っていって富士見平でクライミング♪ヽ(´▽`)/
▼帰ってから
今回はストックに悩まされ続きました。ストックは、軽量コンパクトなBDのディスタンスFLを使っていましたが、連結部がスポスポ抜けてしまいます。ダクトテープをはるも、氷点下ではダクトテープは粘着せず…。思い悩んだあげくに帰ってから好日山荘でBDのトレイルプロをお買い上げ。軽量コンパクトはいいのですが、連結部は抜けないものにしたほうがいいです。
↓
全ての接合部を接続した後、グリップの下を目いっぱい伸ばすと、ストッパーが出てきて固定される仕組みでした。ストッパーによる固定をしないままに使用していたのでスポスポ抜けていたようです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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edusさん
こんばんは
そして明けましておめでとうございます
金峰、瑞牆私の憧れの山でもあります。
五丈岩一度で良いので見たいものです。
雪の奥秩父ですか。やはり山ガールには
難易度高いのでしょう。
会うことも叶わずは当たり前?
さて私と言えば初日の出登山もできず
もんもんとしております。
早く山に行きたい❗
kazuさん、こんばんは。あけましておめでとうございます🎍
瑞牆山と金峰山、どちらも素敵な山で、品格が漂っていますよ♪ヽ(´▽`)/
あえていうなら、最初に瑞牆山に行って、金峰山はその次にしたほうがいいですね。金峰山に先に登ると瑞牆山の感動が薄れてしまうような気がします。
雪の奥秩父は年齢層がかなり高めでした。女子はゼロ。そんなに技術は要らない山ですが、瑞牆山も金峰山もアップダウンが激しく、どちらも登り返しがあるので結構手強い山でした。中級の山かなあ。
小屋の方がテント泊の女子を熱心に宴会に誘われたそうですが、断られたとか・・・(;´Д`) あっ、でも来年はクリスマス会できっとあえますよ(笑)
初日の出は、奥秩父はバッチリだったようですが、私はというと、レコどおり寝過ごしました🙍
新しいピッケルとアイゼンでガンガン登ってください🙋
edus4100さん
ちょっと遅いですが、明けましておめでとうございます。
奥秩父で新年ですか。理解のある奥様で良いですね。
急峻な瑞垣山とアプローチの長い金峰山、夏に登ったことがありますが、厳冬期に天泊で登られたとは・・・さすがedus4100さんです。厳冬の八ヶ岳、今年はこれからですか・・・今冬の積雪期はあと2ヶ月ありますからね。私ももう少し若ければ・・・羨ましいです。
toshiさん、あけましておめでとうございます です。
奥さんはいないので奥秩父で新年です
忘年会参加者といえば、皆さん家から逃げてきたとか…。
今回のレコは、toshiさんのレコを参考にしましたが、1日どころか3日かかりました(笑)
厳冬期の八ヶ岳はしばらくは混むので残雪期を待って人が空いてから登ります。今年は雪が多そうな感じ。開山祭まで雪はあるかもですね(*^▽^*)
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