ほぼ裏銀座縦走（野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳、双六岳）

2023年08月10日(木) ~ 2023年08月15日(火)

• GPS: 43:04
• 距離: 52.8km
• 登り: 4,312m
• 下り: 4,489m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:29
• 休憩: 0:32
• 合計: 7:01

距離 5.2km 登り 1,382m 下り 120m

6:49 高瀬ダム湯俣登山口
6:58 高瀬ダム濁沢登山口
7:15 7:15 高瀬ダム テント場
7:36 7:44 ブナ立尾根取付
8:43 8:56 権太落し
11:35 11:45 三角点
13:51 烏帽子小屋

2日目

• 山行: 8:37
• 休憩: 0:26
• 合計: 9:03

距離 10.2km 登り 862m 下り 494m

13:51 烏帽子小屋
6:15 6:22 前烏帽子岳
6:41 6:44 烏帽子小屋
6:52 6:52 烏帽子ひょうたん池
10:53 10:59 野口五郎小屋
11:18 11:26 野口五郎岳
11:56 11:57 真砂岳
12:02 12:03 真砂岳分岐
13:47 13:48 東沢乗越
14:59 水晶小屋

3日目

• 山行: 4:50
• 休憩: 1:59
• 合計: 6:49

距離 5.8km 登り 373m 下り 724m

14:59 水晶小屋
5:10 5:31 水晶岳
6:11 6:32 水晶小屋
7:37 7:37 ワリモ北分岐
8:14 8:21 ワリモ岳
9:07 10:16 鷲羽岳
11:28 三俣山荘

4日目

• 山行: 7:21
• 休憩: 0:50
• 合計: 8:11

距離 13.3km 登り 1,110m 下り 1,108m

11:28 三俣山荘
6:02 6:03 三俣蓮華岳巻道分岐
6:51 6:56 黒部五郎小舎
8:34 8:35 黒部五郎の肩
8:44 9:17 黒部五郎岳
9:25 9:31 黒部五郎の肩
11:01 11:08 黒部五郎小舎
12:10 12:10 三俣蓮華岳巻道分岐
13:07 三俣山荘

5日目

• 山行: 5:57
• 休憩: 1:43
• 合計: 7:40

距離 8.8km 登り 604m 下り 874m

13:07 三俣山荘
6:45 6:46 三俣峠
7:04 7:21 三俣蓮華岳
7:45 7:45 丸山
8:19 8:19 中道分岐
8:47 9:25 双六岳
10:12 10:12 双六岳中道分岐
10:15 10:16 双六岳巻道分岐
10:43 11:06 双六小屋
11:10 11:11 双六池
11:52 11:53 くろゆりベンチ
12:09 12:27 花見平
12:40 12:48 弓折乗越
13:30 13:30 鏡平山荘
13:36 鏡池

6日目

• 山行: 3:14
• 休憩: 0:42
• 合計: 3:56

距離 9.5km 登り 11m 下り 1,201m

13:36 鏡池
5:52 5:52 鏡平山荘
6:26 6:31 シシウドヶ原
6:46 6:46 イタドリが原
6:59 6:59 チボ岩
7:14 7:20 秩父沢出合
7:55 8:00 小池新道入口
8:18 8:39 わさび平小屋
8:50 8:51 笠新道登山口
9:03 9:03 中崎橋
9:18 9:19 お助け風穴
9:35 9:38 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
9:45 9:45 新穂高温泉駅
9:48 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 タクシー

行き
新宿14時発あずさ〜松本
松本〜信濃大町（大糸線）
信濃大町駅近くで前泊、am6時アルピコタクシーにて高瀬ダムまで
帰り
新穂高温泉バスターミナル、am10時タクシー予約〜平湯温泉ひらゆの森にて日帰り入浴、
その後ひらゆの森宿泊、翌日8:55平湯発濃飛バス〜松本へ

コース状況／危険箇所等

概ね整備された道で良好。
野口五郎岳〜水晶岳の間、東沢乗越前後、大きな岩を通過する際は印を見失う事もあり、要注意だった。

その他周辺情報

前泊　
信濃大町駅　竹のや旅館（駅より徒歩3分）、徒歩5分に大きなスーパーあるも夕方18時は品薄。マツキヨ、百均もあり、買い忘れには便利。
信濃大町駅〜高瀬ダムまでタクシー料金約9800円

下山後
新穂高温泉〜ひらゆの森まで濃飛タクシー7760円

日帰り入浴＋後泊
平湯温泉ひらゆの森
基本は宿泊者はチェックイン（15時）前の入浴可だが、お盆時期は不可。
日帰り入浴料金700円　（レンタルタオル無し、販売バスタオル500円、フェイスタオル200円）
1泊朝食付き10500円、他食事は館内レストランにて。

写真

8/10 6:47

高瀬ダムへ到着。堤防の端に仮設トイレあり。
ペーパーもあり、きれいでした。

8/10 6:48

この雲の上に稜線があるのかな。

8/10 6:57

トンネル。ここは電灯も歩道もあります。

8/10 7:02

トンネル抜けると吊り橋を渡る。わりと揺れる。

8/10 7:19

滑らないよう注意！

8/10 7:29

ようやく登山口。

8/10 7:31

標高差1200mを登ります。
12から始まり0が小屋。目安になっていいですね。

8/10 8:48

シャジンの一種。

8/10 8:49

この岩が落ちたら、そりゃあ危険⚠️

8/10 10:39

ギボシの一種。色が淡くて綺麗。

8/10 11:24

ストックが邪魔になるような所も。

8/10 11:39

三角点。小屋ももう少し。

8/10 12:11

8/10 12:14

ヤマハハコ。

8/10 13:31

オトギリソウの一種。

8/10 13:31

ウサギギク。たくさん咲いてた。

8/10 13:41

烏帽子小屋手前の分岐。到着目前。

8/10 14:10

イワギキョウ🥰もう終わりかけ。

8/10 14:21

水不足の案内。実は野口五郎小屋だけでなく、水晶小屋、三又山荘でも同様に渇水でした。

8/10 14:23

小屋前から、左に赤牛岳、その奥右手に薬師岳。

8/10 14:27

岳樺の部屋は４人定員のようだが、この日はキャンセルが多く、２人で個室利用となった（個室料なし！ありがとうございました。）

8/10 14:27

一人1畳分＋αのスペースあり。

8/10 14:42

小屋から南へ3分ほどで展望台。（電波はここで入ります）高瀬ダムが見えます。

8/10 14:49

展望台から、烏帽子小屋。烏帽子岳は隠れて見えない。

8/10 14:55

ゴゼンタチバナ。

8/10 14:56

小屋内に案内あります。

8/10 14:57

乾燥室は16時から消灯時間まで、ストーブ着きました。トイレは男女共用✖️3に、男性小便器。

8/10 16:35

まだ元気な子も。

8/10 16:41

8/10 17:00

カレーライス。ライスのみおかわり自由。フリかけもテーブルにあるので、ご飯をたくさん食べられます。

8/11 5:01

展望台にあがり、日の出を見る。雲があるので、日の出時間より遅く見えた。

8/11 5:03

今日、これから歩く野口五郎岳方面の稜線。
手前に見える三ツ岳が赤く染まる。

8/11 5:06

展望台からの薬師岳。雲一つない。

8/11 5:28

朝食。おにぎりは出来立てで温かい。具は昆布とおかかだったかな（うる覚え）

8/11 6:12

荷物を小屋に置いて、烏帽子岳方面へ。振り返ると、三ツ岳〜野口五郎岳方面、その向こうに微かに水晶岳。右手に赤牛岳が見える。

8/11 6:13

ピークを登ったが、これが噂の偽烏帽子岳だったみたい。ピークから、本当の烏帽子岳が見え、その向こうに立山と微かにその先、剱岳が。

8/11 6:17

立山と剱岳のズーム。

8/11 6:17

中ほどにある、左側が針ノ木岳、右手の大きな山容が蓮華岳。その間のさらに向こうに双耳峰の鹿島槍ヶ岳。左奥には後ろ立山連峰。

8/11 6:23

遠くに八ヶ岳！

8/11 7:02

小屋に戻り、ザックを背負っていざ三ツ岳へ。

8/11 7:35

気持ちの良い稜線。空が青い。

8/11 7:37

殆ど終わっていたけど、咲いてるコマクサ。

8/11 7:43

タカネツメクサが道端で元気に開いている。

8/11 7:56

コゴメクサ。アップで見ると、花の成り立ちが面白い。

8/11 9:05

北を振り返って。

8/11 9:19

槍ヶ岳が見え始めた！野口五郎岳はどっしりと大きい。右奥には明日登る鷲羽岳も見え始めた。

8/11 10:17

ミヤマリンドウ。たくさん咲いてた。

8/11 10:51

野口五郎小屋。トイレをお借りしました。

8/11 11:15

野口五郎岳山頂すぐ手前より、
鷲羽岳、ワリモ岳、さらに水晶岳まで見える。

8/11 11:18

野口五郎岳山頂。ここまでゆっくりと、稜線歩きを楽しんだ。

8/11 11:24

これからの道は、アップダウンもあり、ハードそう。

8/11 11:39

ここまで来ると、赤牛岳が右手に見えて、左奥に薬師岳。見え方が変わってきて面白い。

8/11 11:39

8/11 11:59

野口五郎岳からの下りは、ザレていてしかも急。

でも雄大！最高！この稜線が今回の１番のメインかなあ。

8/11 12:06

槍と硫黄谷の存在感がすごい。

8/11 12:12

8/11 12:12

左側は槍・穂高の絶景で足元には可愛らしいお花たちが。しんどい登りに元気をくれる。

8/11 12:46

後ろを振り返ると、左奥に野口五郎岳。そこからは、ピークを巻いたりしながら稜線歩き。この辺りはかなり大きな岩があり、所どころに、○印が付けられている。見逃すとすぐに外れてしまう。

8/11 13:48

東沢乗越まで、遠かったー

8/11 13:56

イブキジャコウソウ。

8/11 13:58

キオン、という花らしい。

8/11 14:16

岩場の隙間に咲くトウヤクリンドウ。

8/11 14:17

水晶小屋が、見えてきた。あそこまで登るのかー

8/11 14:53

調べた所、ミヤマクワガタ、という花らしい。

8/11 17:17

水晶小屋内の、部屋案内。

8/11 17:46

水晶小屋の夕食。カレーライス。2日連続だけど、人参やジャガイモがゴロゴロ。しかも、ルーもライスもおかわり自由。3杯おかわりしている人もいた。

8/12 4:42

小屋を出て、水晶岳へ向かう途中。
朝日を迎える後ろ立山連峰。

8/12 5:08

南東方向には、富士山。そのさらに右へ行くと北岳も。

8/12 5:16

水晶岳山頂からの朝日。日の出時間に間に合わないと思ったけれど、雲が厚かったので、顔を出すのが遅くなり間に合った。

8/12 5:19

8/12 5:19

水晶岳からの北東の眺め。

8/12 5:22

水晶岳山頂より槍・穂高連峰をのぞむ。

8/12 5:41

明日、登る予定の黒部五郎岳。

8/12 6:41

水晶小屋から、鷲羽岳方面へ。今日も素晴らしい快晴の稜線歩き！

8/12 8:16

ワリモ岳は山頂へ行く道がわかりにくいが、正解がよくわからない

8/12 9:10

鷲羽岳山頂。

8/12 9:16

水晶小屋の弁当。

8/12 9:39

8/12 10:33

鷲羽岳からの下りはかなり急。遥か下に、三俣山荘が見えた。

8/12 11:45

三俣山荘到着！

8/12 16:55

夕食は、名物のジビエシチュー。シカ肉、とっても美味しかった。

8/12 17:16

小屋入り口には諸々の情報が。

8/12 17:17

受付横。公衆電話は、時間を測って使うらしい。
充電用のコンセントあり。

8/13 4:52

朝食は弁当にして、出発する。
山荘前からの景色。

8/13 5:19

途中雪渓もあるが、その横を進む。

8/13 5:59

ダイモンジソウがたーくさん、群生してる。

8/13 6:14

これから登る黒部五郎岳はまだ遠い。

8/13 6:51

黒部五郎小屋。本当はここに泊まる予定だったが、予約がとれず、旅の行程を変更した。

8/13 7:41

黒部五郎岳へは、カール経由の道をピストンする。
木曽駒ヶ岳を思い出す景色。

8/13 8:47

山頂。

8/13 8:51

黒部五郎岳山頂から、右奥には水晶岳。その山並みより手前の大地には、雲の平山荘が見えた。
（写真サイズを小さくしたのでボヤけてよくわからないけど😅）

8/13 10:01

カミナリ岩。行きは全く気づかずに素通りしてしまった。

8/13 10:44

黒部五郎小屋が見えてきた。三角の屋根が印象的。
小屋周辺の湿原や小屋の外観が、火打山の高谷池ヒュッテを思い出す。

8/13 12:21

キンポウゲの一種。ミヤマキンポウゲかな？

8/13 16:58

三又山荘、連泊だと夕食メニューに別メニューが選べる！（フライ定食:アジフライにミニトンカツ！それに、高野豆腐？のフライ）

8/14 4:55

三俣山荘の朝食．昨日は弁当だったけど…こっちのが断然いい！！！猪肉のサルシッチャ。朝だけど、ビールのみたくなる。このメニューは、夕食に出したらビールの売れ行きがよくなるのになーー

8/14 5:49

何の鳥？

8/14 6:45

8/14。霧のち晴れの予報。でもガスの中歩く。本当は、この三俣峠までの道は、左側に槍・穂高連峰を間近に見ながら歩けたはず。

8/14 7:09

三俣蓮華岳山頂。

8/14 8:51

晴れになる事を信じて稜線コースへ。
双六岳山頂は、風速10mはあったので、岩陰に隠れて風をよけ、晴れを待つ。３回くらい、笠ヶ岳が見えたり青い空が見えた。

8/14 9:32

双六岳山頂から下ると、この丸い水平線のような石だらけの台地を歩く。天気が良いと最高だったんだけど。

8/14 9:41

8/14 10:04

岩の多い下りの途中、雷鳥親子を発見。これは親。1mくらい近くまで寄ってきて、岩の上でポーズしてくれた！

8/14 10:05

子供は3羽。1羽が砂浴び。

8/14 10:15

8/14 10:30

双六小屋到着。大きい！

8/14 10:30

軽食めメニューから、五目ラーメンを選び２人でシェア。ラーメン、味濃いめの醤油味で、最高に美味しかった😀
写真撮るのを忘れ、汁も飲み干す勢い。

8/14 10:33

8/14 11:11

双六小屋のテント場を過ぎると西側は、いい天気。台風は西に接近中なのに。

8/14 12:00

今夜泊まる予定の鏡平山荘が見えてきた。
向こうには穂高連峰が見える。槍ヶ岳は雲の中だけど。

8/14 12:57

下の途中で雲が流れ、大キレットから俺北穂高岳、奥穂高岳、ジャンダルムに西穂高岳まで見えた！！
もう満足です。

8/14 12:58

8/14 13:33

鏡平山荘から30秒ほどの池。残念ながら、槍ヶ岳は見えないし、風があるので、逆さ槍は見れず。
でも素晴らしい景色です！

8/14 14:07

鏡平山荘。

8/14 14:47

個室102。（大部屋より１人1500円アップ）
個室は別棟で、この日は他に個室利用の人はいませんでした。

8/14 14:48

真新しい床でとてもキレイ。

8/14 14:48

信じられないほどキレイで清潔な洗面所。使い捨てのペーパータオルや紙コップまであり、いたれり尽せり。

8/14 15:54

食事時間以外は談話室兼バーになる。
山小屋で炭酸水が買えるなんて！凄い👍
しかも、ここはかき氷が名物なので、ダメ元で氷を売ってくれるか聞いた所、氷1カップ200円で可と。松本の氷屋から仕入れているという美味しい氷に、ウイスキーを買い、炭酸水を買い、窓から穂高連峰を眺めながらのハイボールは、最高！
旅の最後に贅沢させてもらった〜💖

8/14 15:54

缶の角ハイもあるけど、氷に炭酸に自分好みの濃さのハイボールをオススメします。

8/14 18:35

名物のかき氷。

8/15 5:29

朝食。ご飯味噌汁はおかわり自由。

8/15 5:49

受付。手拭いのほか、モンベルコラボT、North FaceコラボTなどあり。

8/15 7:00

鏡平山荘を6時過ぎに出た。台風が接近中だが雨も降らずに歩けてラッキー。

8/15 7:11

ここで一休み。

8/15 7:55

小池新道登山口を通過する。

8/15 8:17

わさび平小屋で休憩。

8/15 8:17

フレッシュな野菜とフルーツに惹かれて

8/15 8:17

トマトをいただく。250円。近くにナイフと塩があり、美味しい😋

8/15 9:19

有名な風穴、お助け風。涼しい。

8/15 9:38

新穂高登山口に到着。

撮影機器：

iPhone 12 Apple

感想

yu-ya6259

念願の裏銀座縦走。
今年はとても山小屋の予約が難しく、開始同時にネットで挑んだけど、双六小屋と野口五郎小屋がとれず。泊数多くしてのんびり歩きたかったので、テント泊装備は我らには厳しい。今回、槍ヶ岳は諦めた。台風もあるし、より安全に歩けるよう、予定を変更して鏡平山荘を予約。
また、三又山荘の空きを1日に20分に一度はチェックし、空き0の所から４人✖️2泊、何とか確保できた😢

今回は、山友夫婦と合流する計画。
私と連れはペースが遅いので、1日早く高瀬ダムを出発。鷲羽岳山頂で合流した。
2つの台風の予報に一喜一憂しつつ、旅程を変更しつつ、何とか最終計画で実行できた。

こんなに天気に恵まれた山旅は今までになく、今年の山の運全てを使ってしまったと、むしろ不安になるほど。双六岳はガスの中、槍ヶ岳は行けなかったけど、また次に行く機会をもらえたと思うことにする。

裏銀座縦走、期待を裏切らない素晴らしいものでした。
道はどこも整備されていて、登山道を作った先人の方々と、それを維持するために尽力されている多くの方々に感謝です。ありがとうございます。

一つ、今回の数日間、渇水で水不足、山深い所の小屋では宿泊者やテント利用者の水制限がありました。
昨今の異常気象の影響もあるのかと思います。
雨を心待ちにしていました。

変化する環境でも登山者を迎えいれてくれる山小屋スタッフ、関係者の皆様、本当にありがとうございます。

体力維持して、また次の山を元気に歩けますように。