大峰奥駆道
![情報量の目安: A](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 57:35
- 距離
- 127km
- 登り
- 8,887m
- 下り
- 9,032m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 11:13
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 13:07
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 11:14
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 3:28
- 合計
- 11:55
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 9:19
天候 | 1日 雨、その他 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
このGWは大峯奥駈道へ、吉野駅から熊野本宮大社までの100km越えを4泊5日で挑んだ。大峰奥駆道は役行者が切り拓いたと言われる修験道であり、日本最古のロングトレイルでもある。山上ヶ岳・八経ヶ岳・釈迦ヶ岳などの名山や紀州の深山の景観は素晴らしい。加えて、修験の道や神武天皇の東征伝説、役行者に古の飛鳥浪漫を追うこのルートは探究心も刺激する。
4名パーティなので、食料・水・宿泊地の計画などを綿密に行った。このルートの難しさは、/紊粒諒檗Ν▲┘優襯ー補給・B領呂稜枴だと思う。水の確保がしっかりとしていれば、テント適地はどこにでもある。体力の配分を計画するのであれば地形図が読めるのが良いと思う。5月はGWということもあるが、日が長く、水が豊富なので最適のシーズンではなかろうかと思う。
5月1日: 雨 吉野入 この日は山上ヶ岳を越えて、小笹の宿へ。
雨と霧で視界が効かず、寒さとの戦いであった。霧の中に浮かぶ山上ヶ岳の宿坊群から荘厳さを感じた。陀羅尼助茶屋が「だらにすけ」アーケード街のようなところで面白い。
山開きは5月3日AM0300ということだが、今回は行程と合わず残念。
5月2日: 快晴 大普賢岳から弥山、八経ヶ岳へ。楊枝宿避難小屋泊。
気持ちのよい稜線歩きのルート。奥駆道出合から八経ヶ岳までは百名山ルートということもあり、登山者も多い。夕陽の稜線歩きが気持ち良い。弥山小屋や途中の山々で遊び過ぎてしまい、テン場に到着したのがまたも日没後であった。水をキャリーしていたので、小屋まで行かず平らなところでテントを張ってしまえばよかった。
5月3日: 快晴 釈迦ヶ岳へ向かう。その後平治の宿へ。
大峰も南部にはいる。ここが一番おもしろかった。釈迦ヶ岳は展望良好、一等三角点の山でもありどこからでもその勇姿を楽しむことができる。ここからの稜線歩きは他の山域ではなかなか味わえない山深さと静寂さがある。大日の行場で遊んだり、座ってのんびりまったりしているうちにどんどん時間が経ってしまった。
持経の小屋では、兼ねてから合流するお約束をしていた、静岡支部の皆さんと新宮山彦ぐるーぷさんの村吉さんから歓待をうけた。こんな山部会ところで、仲間と合流できるのは最高だ。焼酎とビールの差し入れ(平治の小屋に隠してあった)をいただき、素敵な夕餉を過ごした。
この頃から皆の疲れが目立つようになった。梅田事務局長に連絡し、4日のサポートを依頼した。
5月4日: 快晴 玉置神社へ。
笠捨山の登り返しは厳しいものの、下り基調なので足取りは軽い。ただし、メンバーには疲労の色が目立つものも。
歴史ある行仙の宿では、新宮山彦ぐるーぷの青木さん・坂田さんとおあいした。初見の皆様方だが、お噂はお聞きしていたので、旧知の中のように話がはずんで楽しい。その後、槍ヶ岳・地蔵岳は行場を楽しんで登るが、ちょうどお昼に差し掛かりとにかく暑かった。かつえ坂の登りは登りあげ、玉置山に到着。一つの区切りを迎えたと感じた。テント泊指定地の玉置神社駐車上で梅田さんと合流。ビールとソーセージで鋭気を養う大宴会となった。
5月5日 快晴 大斎原へ。
このルートは長く辛い。アップダウンもそこそこ激しい。景観もあまりないので辛抱の道だ。標高も低いので暑さも際立つ。七越峰を経て「終わった」と喜んだ所で、2つの登り返し。この苦しさを乗り越えて熊野川の河川敷が眼前に広がったときの感動はない。楽しくも辛いこの行程か一瞬に昇華する瞬間だ。
皆でパンツ一丁になって、熊野川に飛び込み、垢離取をした。火照った体に冷たい水が冷たくて気持ちよかった。
対岸では、梅田さん、新宮山彦ぐるーぷの青木さんと坂田さんが到着を待ってくれていた。嬉しい再会。大斎原と熊野本宮大社をご案内いただいた。
ああ、素晴らしい計画だった。チームワークと要所要所で出会う仲間たちとの交流。しかもほとんどの行程を快晴に恵まれた。青木さんから「2-3年したらまた必ず来たくなるよ」と言われた。おそらくそうなんだろう。
今回の山行を無事に終了できたのは、新宮山彦ぐるーぷの沖崎代表、湯川様をはじめ、村吉様、青木様、坂田様のご協力を頂いたおかげだと思っています。また、持経の宿では、日本山岳会 静岡支部 中村支部長・諏訪部事務局長はじめとするみなさんと合流、楽しい会話して元気(と焼酎・最高!!)をいただきました。仲間同士の連携の強さが日本山岳会の強みであると再認識した山行でした。人生に幸あれ。
槍ヶ岳・地蔵岳は難しくはなかったのですが、お昼にかかったので暑くて死にそうでした。大日の行場の方が、岩登り的には面白いですね。空身で行けますし。
何はともあれ、フィニッシュの熊野川の渡渉が最高に素敵な瞬間でした。
本当にありがとうございました。17-18日にご挨拶にお伺いしたく思います。
ヤマレコの記録、行動時間の57.35hrは妥当ですが、127km、登り8887mはGPSの精度としてはいかがなものかと・・・。初日のスタートの時刻が、初日と二日目の日没後の到着に大きく影響したことが、次回があれば大きな反省点ですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する