蛭ヶ岳南稜


- GPS
- 26:43
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,330m
- 下り
- 2,330m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:53
- 山行
- 10:39
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 12:04
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<玄倉林道> 林道入口には鎖が掛かっている.第七号隧道入口にゲートが設置され「歩行者通行止」の表示があるが、ゲートの横から通り抜けられる. 第四号隧道手前と第五号隧道が工事中.雨山峠分岐の先の林道崩落個所はキレイに修復されている.第八号隧道手前の落石箇所もキレイに修復されている.ユーシンロッジ分岐までは、一部工事中のところもあるが、概ね修復されており歩き易い. 熊木ダム手前で林道が陥没し大きな穴が開いているが、穴の横を通過できる. <熊木沢> 崩壊した橋にはアルミ梯子が掛かっており、橋に登って玄倉川を渡ることができる. 第二堰堤中央にあった工事の足場のようなものは無くなっていて、中央からは登れない.左岸側から登れる 第二堰堤を越えて右岸に渡るが、水の溜まった沼地あり、その横の雑木林を藪漕ぎし林道跡に出る.所々イバラの木があるので注意. 右岸の林道跡は途中崩落しているところがあるが、左側の斜面を高巻く. 林道終点(軽のバンが放置されている場所)は、雑木林になっている.対岸の取付に行くためには藪漕ぎして通り抜ける必要があるがイバラの木があるので注意.軽のバンのある辺りから沢に降りた方がよさそうだ. <南尾根> 取付きは左右に尾根があり真ん中からも登れるが、右の尾根から登るのがよさそう. 全体的には踏跡は不明瞭だが、頂上に近い岩稜帯は比較的はっきりしている.また、岩稜帯はイバラの木が多い.浮石も多いので落石にも注意. 標高1650m付近からは、真っ直ぐ進むとイバラの藪漕ぎになる.左にトラバースし、檜洞丸側の縦走路に出た方が無難.コバイケイソウと斜めに生えた立木が目印. <朝日向尾根> 臼ヶ岳からの最初の急斜面の下りは、滑りやすので注意.一部踏跡不明瞭な箇所あり. 水晶平までは踏跡が薄く、尾根の分岐で間違い易いところが何箇所かある.地図とコンパスで進行方向の確認が必要. 水晶平からユーシンロッジまでは比較的踏跡がはっきりしている.ユーシンロッジが見えたら右の斜面を下る. |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
ヘルメット
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
|
---|---|
共同装備 |
ロープ(8mmx30m)
|
感想
最初に蛭ヶ岳南尾根を登ったのは、2010年4月。当時は玄倉林道が全面通行止だったため寄から雨山峠を越えて熊木沢に入り、棚沢ノ頭コースを下った。寄を6:38に出発し19:21に戻った。2回目は2013年5月。やはり寄からの出発だったが、戻りは朝日向尾根のルートを選んだ。寄を6:28に出発し18: 35に戻っている。同じ年に、この逆回りも歩いている。4回目は一人では無く健脚の仲間と4人で2017年12月に行った。玄倉林道が開通していたので、玄倉林道経由で熊木沢出合まで行き、朝日向尾根を下った。玄倉駐車場を4:45に出発し15: 20に戻った。かなりのハイペースだ。今回は、7年ぶりの蛭ヶ岳南尾根となるが、歳を重ね体力の衰えも感じられることからユーシン前泊で計画した。
ユーシンロッジに着くと一人コーヒーを飲んで休憩している登山者が居た。先客かと思い訪ねてみると、蛭ヶ岳南尾根を登り臼ヶ岳から朝日向尾根経由で下り、これから寄まで戻るという。既に17時を回っている。寄に着くのはおそらく20時を過ぎることだろう。11年前に私が歩いたコースと同じだった。
熊木沢出合の河原に降り、アルミの梯子で崩壊した橋に上がり玄倉川を渡る。ユーシンロッジを私たちより先に出たnoriさんたちが河原で待っていた。棚沢ノ頭へのルートを右に分け、暫く左岸を辿る。第一堰堤、第二堰堤を右から越え、第二堰堤を越えたところで右岸に渡る。水が溜まった沼地があり、その横の藪を抜けて熊木沢林道跡に出る。暫く進むと林道が崩落している。法面のコンクリートブロックを登り左から高巻く。林道跡は昔に比べイバラなどの雑木がはびこっている。10分程歩くと、かつての林道の面影が残っている場所を通過する。木に打ち付けてある錆びれた看板には「鳥獣保護区」の文字が読み取れる。更に10分程行くと熊木沢の最後の堰堤が見えて来る。このまま真っ直ぐ進んでも西沢の南尾根取付点まで行けるが、熊木沢最後の堰堤を越えるのに苦労した記憶がある。今回は、左に直角に曲がりそのまま林道跡を辿る。くねくねと曲がりながら道なりに進むと右手に赤く錆びれた軽のバンが見えて来る。7年前、ここは広場の様に開けていたが、今はイバラやクマシデなどの雑木が茂っている。雑木の藪を抜け西沢に降り対岸の南尾根取付点に向かった。
登り始めは落ち葉の積もった急斜面が続く。標高1240m付近で一旦平坦になるが1250mから再び急登が始まる。標高1400m付近から岩がゴロゴロした岩稜に変わり、イバラの木も多くなる。イバラの木を避け落石に気を付けながら登る。標高1600m付近まで登ると木枝の隙間から頂上が見える。残置ロープがあった。もう少しだ。このまま真っ直ぐ登れば山頂だが、イバラの藪漕ぎになる。標高1650mで左にトラバースし檜洞丸に向かう縦走路に出る。南尾根取付から2時間40分で登頂出来た。山頂で手袋を外すと手首の辺りに血が固まっていた。よくみると何箇所もイバラの刺に引っ搔かれた傷があった。
天気予報通り山頂は風が強く、長居をせずに臼ヶ岳に向かう。蛭ヶ岳の下りの西尾根も吹き曝しで風が強い。ここまで誰とも出会わず、やはりこの天候では山に来る人は居ないか・・・と思っていたら、鞍部の手前で二人の登山者とすれ違った。
ミカゲ沢ノ頭の登りも結構キツイい。臼ヶ岳もだらだらと長い登りが続くが、途中、何輪か花を咲かせたシロヤシオの木があり癒された。臼ヶ岳のベンチで休憩し朝日向尾根に向かう。以前は無かった鹿柵が張り巡らされ、どっちの方角に向かえばよいか少々戸惑った。鹿柵を過ぎると雑木の茂ったの急斜面となる。雑木林を抜けると傾斜は少し穏やかになるが、所どころ踏跡が不明瞭なところがあり地図を確認しながら進む。暫く行くと広々とした感じの良い場所に出る。水晶平と云うらしい。ブナの新緑が美しい。コイタドリの頭のピークを越え新緑の尾根道を辿りユーシンロッジに戻る。デポしておいた宿泊装備をザックに詰め込み帰路に就くが、やはり玄倉林道の10kmの道のりが長い。蛭ヶ岳南尾根を登った足には堪える。
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