早月尾根から剱岳〜立山別山・雄山・室堂日帰り■地獄(剱岳)を抜けて天国(立山)へ(立山曼荼羅より)

2015年07月25日(土) [日帰り]

• GPS: 14:49
• 距離: 18.7km
• 登り: 3,313m
• 下り: 1,628m

コースタイム

日帰り

• 山行: 13:30
• 休憩: 1:19
• 合計: 14:49

1:10 馬場島
1:55 1:56 松尾平
5:17 5:21 早月小屋
8:08 8:20 カニのハサミ
8:35 8:37 剱岳
8:41 8:43 カニのハサミ
8:51 9:09 カニの縦バイ
9:12 9:21 平蔵の頭
9:34 9:34 前劔の門
9:43 9:43 前剱
10:24 10:25 一服剱
10:40 10:43 剣山荘
11:00 11:01 剱澤小屋
11:09 11:14 剱沢キャンプ場
12:16 12:18 別山南峰
12:57 12:58 真砂岳
13:39 13:40 富士ノ折立
14:02 14:03 大汝休憩所
14:06 14:14 立山
14:26 14:34 雄山
15:14 15:14 一の越山荘
15:59 室堂

天候

晴れだが霧が多く頂上が見えない時間が多かった。稜線上は風が強く寒かった。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

前日、立山駅にバイクをデポ(前日19時半)、馬場島で車中泊(前日21時)。帰りは室堂からは立山黒部アルペンルートのバス＆ケーブルカーで立山駅に戻り、デポしておいたバイクで馬場島へ(約58km)、車にバイクを積んで高速立山インターから帰る

その他周辺情報

立山黒部アルペンルート
http://www.alpen-route.com/

時刻表・運賃・アクセス｜立山黒部アルペンルート
http://www.alpen-route.com/book874/pdf/timetable.pdf
立山駅行き最終は17:40。その前は17:05、16:20、15:40、15:00、14:20、
（バス代は室堂-立山間片道2,430円）

写真

7/25 1:19

暗闇に浮かぶ「試練と憧れ」　横にある観音像が少し怖かった

7/25 1:20

剱岳頂上まで8.3kmなんですね。ラジャ〜

7/25 1:52

標高1000m

7/25 2:06

見事な立山杉が多く見られます。木の根の坂道と土嚢袋でよく整備された登山道でした。

7/25 2:28

標高1200m

7/25 3:03

標高1400m　GPS計測で1453mでした

7/25 3:22

標高1600m。標高1400mから標高1600mの間はあっという間でした誤差が大きいんだと思います。

7/25 4:31

残雪も少し出てきます。残雪歩きは1カ所だけでした。来週にはなくなるかな。

7/25 4:38

標高2000m。1800mは見過ごしたようです。

7/25 5:09

7/25 5:16

ホシガラス？

7/25 5:17

早月小屋が見えてきました。

7/25 5:19

早月小屋到着。昨晩泊りの方が用意されていました。

7/25 6:00

標高2400m。

7/25 6:29

さっきまで一人旅、人気のある登山道に変身しました

7/25 6:35

標高2600m。

7/25 6:40

トモエシオガマではなく、エゾシオガマかも。

7/25 6:42

チングルマ

7/25 6:45

クロトウヒレン

7/25 6:50

？？

7/25 6:50

タカネマツムシソウ

7/25 7:03

？？
イワオオギだそうです。トシさんありがとうございます。　

7/25 7:25

ヨツバシオガマ

7/25 7:25

上の方は霧で覆われています

7/25 7:30

標高2800m。

7/25 7:30

晴れないかな〜

7/25 7:40

でもかっこいい場所です。

7/25 7:47

岩だらけになってきました

7/25 7:51

でも整備されていて不安な個所はありませんでした

7/25 7:56

ハクサンイチゲをみるとホッとするのは地元の名前だからかな？

7/25 8:10

振り返り。今日は皆さん9割がたヘルメットかぶっておられました。

7/25 8:11

立山は天国、剱岳は地獄。昔の立山曼荼羅に描かれていたのがよく分かる。

7/25 8:13

振り返り。そんなに怖い思いはしませんが、振り返ってみるとすごいね。

7/25 8:17

遠く富山湾と流れ込む早月川の風景が雄大です。

7/25 8:17

なんと白山が見えるではありませんか？今日もお友達が何人か登っているはず。

7/25 8:18

剱沢からの道との分岐点まで来ました。

7/25 8:18

よく見えないが下りていくのは大変そう。

7/25 8:18

こちらは今来た道

7/25 8:19

ほんの一瞬ブロッケン現象。隣にいた方に教えていただき遭遇することができました。感謝でした。

7/25 8:19

もう消えた

7/25 8:25

剱岳頂上。撮っていただきました。頂上には30名くらいの方が休憩中。

7/25 8:34

晴れた！今来た早月川方面。富山湾も肉眼でははっきり見えました。

7/25 8:39

今から行く剱沢方面もはっきり見えます。さて、憧れの初立山目指してゴー。

7/25 8:57

カニのよこばい

7/25 8:57

渋滞しています。

7/25 8:58

はじめの一歩が怖いとか聞いていたけど、前に人がいればああやって行くんだな〜とわかり、なんでもない道でした。前の方が「もう少し下。ここで左右の足を入れ替えて。次にここ。」と、丁寧に教えてくれました。

7/25 8:59

あのカールが剱沢のキャンプ場あたりかな。かなり遠くに見えます。立山はさらに奥だな〜。

7/25 9:07

梯子を下りていきます。梯子も鎖も新しくぴかぴか。整備は行き届いています。

7/25 9:12

整備がなければ絶対来れない危ない場所だと思いますが、

7/25 9:15

行き届いた整備のおかげで「一般登山道」。小学校3年生の女の子までいました。

7/25 9:19

手軽に来れるので是非一度は来たいと思う場所でした。来てよかったです。

7/25 9:19

平蔵の頭。少し登る場所ですが地元医王山の鎖場程度でした。

7/25 9:22

あとで写真で見るとすごい場所と思いますが、渋滞で順番待ちだったため、どこも楽勝でした。

7/25 9:22

大日岳の奥に見えるのは、

7/25 9:22

白山連峰でした。

7/25 9:35

テクニカルな場所が次々に出てくるので飽きず楽しめます。

7/25 9:36

前剱の門

7/25 9:38

振り返り。正面が剱岳かな。結構きました。

7/25 9:45

剱沢方面もよく見えるようになりました。左上は別山ですね。

7/25 10:04

その前に一服剱を越えないと。

7/25 10:08

左に見えた谷、武蔵谷だと思います。

7/25 10:08

ここからはもう剱岳は見えなくなりました。

7/25 10:11

ウサギギク

7/25 10:27

トリカブトももう咲いていました。

7/25 10:31

剱沢の全貌。右下に見えるのは剣山荘

7/25 10:39

これはなんでしょう？

7/25 10:41

剣山荘到着。ここまでが長かった。その後の道程を考えると早月ピストンの方がずっと楽そうです。

7/25 10:55

バス時間に不安はあったがまず別山を目指すことにしました。

7/25 11:06

振り返って剱岳。全貌が見えたのは一瞬だけ。何度も振り返りましたが霧に包まれていました。

7/25 11:09

剱沢警備派出所。この建物の横にテントの受付がありました。

7/25 11:09

テント場。今日はこれからどんどんテントが増えるでしょうね。

7/25 11:12

剱岳を見ながら食事タイム。水を2杯いただきました。

7/25 11:17

甘納豆。気圧なのか、すごい膨らんでいます。

7/25 11:29

剱岳だけが見えない。こんな霧がずっと続いていました。さっき登った時間は最高だったようです。

7/25 12:11

立山曼荼羅の地獄(剱岳)を抜けて、ここからは天国(立山)。確かに山並みははっきり異なっています。

7/25 12:11

別山を目指します。ここからならすぐそこですね。

7/25 12:11

剱岳の見納めです。剱岳全体が霧で覆われていました。「また来るがよい！」そんな声が聞こえたような。

7/25 12:12

別山から真砂岳〜富士ノ折立方面

7/25 12:12

室堂方面。確かにこの場所は天国かな。

7/25 12:18

別山でパチリ。

7/25 12:18

北峰まですぐだけど、雄山まで行きたい計画なのでスルーします。

7/25 12:19

別山頂上ではたくさんの方が休憩中。さっきまではヘルメット装備の方ばかりだったが、ここには軽装ズックの方もいます。

7/25 12:19

今から行く方面。こちらも雄山頂上だけは隠れています。

7/25 12:20

さて行きましょう！

7/25 12:25

内蔵助山荘

7/25 12:26

雷鳥沢キャンプ場方面の、

7/25 12:25

アップ。雷鳥沢キャンプ場には結構張られていますが、どんどん増えそうですね。

7/25 12:55

かっこいい縦走路です。この稜線上は風が強く寒かったです。

7/25 13:01

石が積んでありました。

7/25 13:03

富士ノ折立方面

7/25 13:04

これははじめて見るお花のような？？？
タカネツメクサだそうです。
白山で見かけないお花も知ってるお花の先生toshi0113さんありがとうございます。

7/25 13:07

7/25 13:08

地獄谷方面の、

7/25 13:08

地獄谷アップ。

7/25 13:08

かっこいい〜けど寒い。風強い。ずっとカッパを着ずに歩いていたので寒すぎて頭が痛い。風邪かなと思ったくらい。

7/25 14:02

大汝休憩所。映画「春を背負って」まだ見ていないな〜。
帰った次の日にすぐツタヤで借りて見ました。ここから見える景色に見覚えがあったりでうれしくなりました。

7/25 14:04

大汝山3015m。

7/25 14:07

今日はじめての3000m越えです。

7/25 14:08

片づけ忘れで最後までヘルメットかぶったままでした。

7/25 14:08

黒部湖も見えました。

7/25 14:09

映画「春を背負って」のポスターでよく見る角度から大汝休憩所を撮ろうとしたがまたもや霧が。

7/25 14:32

雄山の休憩所。

7/25 14:32

雄山(3003m)頂上到着。登拝料が払えず(泣)、3000m越えは断念。ここへ行った方は皆さんザックにお札をぶら下げていました。

7/25 14:51

お地蔵さんが石がいっぱいで狭いよ〜と言っていたような〜。

7/25 15:05

一の越山荘が見えてきました。

7/25 15:05

バス時間は十分大丈夫。浄土山方面へ行く時間もできたけど、頂上が見えないので、疲れて眠くなってきたので、次回にとっておくことにしました。

7/25 15:14

一の越山荘到着。

7/25 15:45

室堂までは雪渓を3カ所通りました。まだしばらく残っていそうです。登山靴じゃない方も多いので渋滞していました。

7/25 15:59

室堂到着。16時。最終バスは17:40なので楽々間に合いました。でもここからも長い。

7/25 17:31

高原バスとケーブルカーを乗り継ぎ、デポしておいたバイクで馬場島へ向かいます。

7/25 18:39

馬場島の手前で見えた剱岳。夕日を浴びてきれいに見えていたので撮ったのですが写真ではいまいちだった。馬場島でバイクを車に積み込み高速で石川県へ。登山終了は16時なのに、家到着は20時半すぎになってしまった。

撮影機器：

FinePix XP200 富士フイルム

感想

windnao

一年前には名前すら知らなかった早月尾根。
前回槍ヶ岳ワンディできたので、今回は剱岳行きを計画した。

急登の後の急下りも大変らしいので、渋滞が心配だが、
立山室堂方面へ抜けて、立山黒部アルペンルートバスで下山するという計画に。

前日にバイクをデポして、馬場島まで移動し車中泊。
帰りのバス時間が心配だが、間に合わなければ、剱沢〜室堂間を短縮すればいい。



このコースは北アルプス三大急登の1つらしい。

調べてみると、

■北アルプス三大急登
・剱岳の早月尾根、
・烏帽子岳へのブナ立尾根、
・燕岳の合戦尾根
の3か所だった。

ちなみに、
■日本の三大急登は、
・飛騨山脈・烏帽子岳へのブナ立尾根、
・赤石山脈・甲斐駒ヶ岳への黒戸尾根、
・上越・谷川岳への西黒尾根
らしい。

私的には、この急登の大変さは、
地元白山では北縦走路の「馬狩から野谷荘司山(3.5kmで1000m)」クラスだった。
早月尾根は8.3kmで2200mあるので、その倍の高さと距離を登ったことになるが、
暑くなる前の時間を選んで、疲れが残らないようマイペースで登ったので、
登山靴にもヒールリフターがほしくなるほど急坂の北縦走路ほどではなかった。
ゆっくり行きさえすれば、整備が行き届いた快適登山道といえる。
立山杉の巨木がたくさんあったようだが、暗くてよくわからなかったので少し残念。

帰りのバス時間があるので、早めに1時過ぎに出発。
荷物重量は約10kg。
水は4L用意したが、早月小屋までで一滴も飲んでいないことに気づき2L捨てる。
軽くなった分足取りは劇的に楽になった。
早く出発すると暑くなくマイペースを保持でき精神的にも楽だ。
剱沢キャンプ場水場で水を飲んだので、持って行った水は1L以上残った。

4時間で早月小屋に到着。
7時間で剱岳に到着。

大変だったのは早月尾根より、剱岳から剱沢までのルートの方だった。
カニのたてばいなどの難所はテクニカルで楽しいが、渋滞もあり時間がかかる。
剱沢のキャンプ場までは2時間半くらいかかった。

別山以降の雄山方面は、快適ルートだったが、風が強くて冷たい風で黙々と歩いていた。
剱岳の荒々しさと、立山の雄大な山容が一度に楽しめて大満足の一日になった。

コメント

とし0113

登頂おめでとう(^_-)-☆
naoさん、まいどで〜す

まぁ簡単にクリアーするとは思ってました
予想通りに早月は7時間で剱に
ただ心配は当たってました　剱沢への渋滞
絶対ピストンの方が無難かなぁと思ってましたよ
でも剱・大汝・雄山...最後に浄土も
ロングランの達成おめでとうございます

22枚目、イワオオギ・91枚目、タカネツメクサ　ではないでしょうか

windnao

Re: 登頂おめでとう(^_-)-☆
toshiさんコメントありがとうございます。
剱沢へは予想通りの渋滞があり、その分早出したのでマイペースのまま予定通りのコースを行くことができました。
時間的に行けそうだったのですが、
バテバテになるまでのオーバーペースは避けたいので、浄土へは行かず自制しました。
おっしゃる通り、ピストンの方が無難なコースでした。
お花の名前ありがとうございます。わからないお花に出会うとトシさんのお顔を思い浮かべながらヤマレコ書いてしまう
いつも頼りにしています
ありがとうございました。

dokubo

番場島→馬場島です
naoさんお疲れさま。２年前の自分のレコのタイトル「中高年の試練と憧れ」の再利用ありがとうございます。
自分は早月尾根は日帰り往復してこそ「試練」だと思います。ある意味タイムトライアルなので最初からオーバーペースです。水も飲まずにマイペースで登って剱沢へ抜けてこのタイトルはなんだかなぁ、というのが正直な感想です。
立山は日帰りの距離を稼ぐためのオマケですか？
山歩きは人それぞれなのでご自身が満足されているならいいのですが、日帰りワンデイに拘り過ぎて何か忘れてる気がします。
辛口コメントでごめんなさい。

windnao

Re: 番場島→馬場島です
僕の登山は「マイペースを崩さずに歩く」なので「試練」とは無縁です。
「中高年の試練と憧れ」にそんな意味があったとは、 すぐ削除しました。
立山は、まだ行ったことなかっただけで、、、。

ぶえなびすた

いっちゃいましたね
すごいです 余裕で達成しちゃいましたね まさに立山連峰満喫ですね windnao さんにとって早月尾根より剱沢への渋滞の方が試練だったみたいですね

windnao

Re: いっちゃいましたね
buenavista2さん、立山連峰満喫してきましたよ〜。
２つの山容の違いを楽しみながら、地獄から天国へやってきたような高揚感を感じながら？の高所散歩は楽しかったです。 涼しかったというか、寒いくらいでした。
あとで他の方のレコ見て、大日からみるとこう見えるんだ〜とか楽しめるのが新たな発見でした。
コメントいただきありがとうございます

Nishiden

凄いです
自分は25日に室堂入り、剱岳登頂は26日だったのでニアミスでしたね。
早月から登って室堂に下りたことがあったので似ているなと思ったら立山縦走もくっついていたので恐れ入りました。

windnao

Re: 凄いです
Nishidenさんからコメントいただけるなんて嬉しいです。
「最近の登山で会ったかも？」に並べただけで光栄でした。
北方稜線は全くの別世界というのは僕でも分かります。
本当凄いですね〜。

レッズ

いよっ、中高年の☆！
時折私のところに立ち寄って頂いていますが、どうもはじめまして。
マイペースで馬場島〜剱山頂が７時間、そしてその後も縦走して合計１３時間以上も歩けるとは何という体力、根性。凄いです。
槍ヶ岳ワンデイの記録も拝見しましたが、合計の山行時間はほぼ同じで私はテン泊の2泊3日行程でした。
色々なワンデイに挑戦したい気持ちはあるのですが、最近体力の無さを自覚しているのでユルユル行こうと思ってます。

windnao

Re: いよっ、中高年の☆！
redsronさん、はじめまして、
というか春のNishidenさん立山行きからうらやましくってずっと拝見させていただいていたので、初めての気がしませんです。
マイペースだからだと思うのですが、歩きなれるとどんどん長く歩けるようになるようですよ。
それが楽しくって、、、。でも皆さんとご一緒できる速さはまだ伴っていませんが
他の方が６５歳まではどんどん強くなる一方と言っていましたので、素直に信じています。
テン泊槍ヶ岳２泊３日ですか、逆にうらやましい。テン泊装備で歩くのは凄いですよ！
できれば子供と行ってみたいなぁ〜と思います。
redsronさんは出してない山行きもたくさんありそうですね。
いつかどこかでお会いできることを楽しみにしています。
「中高年」には実はまだ抵抗がある若造です。どうぞよろしくね