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Yamareco

記録ID: 901056
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳 南稜〜ジャンダルム、西穂 日帰り周回 

2016年06月18日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
11:07
距離
20.2km
登り
2,996m
下り
2,989m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:24
休憩
0:44
合計
11:08
5:12
5:13
10
5:45
5:45
66
6:51
6:52
99
8:31
8:32
86
9:58
10:03
34
10:37
10:45
39
11:24
11:33
20
11:53
11:54
21
12:15
12:20
57
13:17
13:21
21
13:42
13:43
13
13:56
13:57
34
14:31
14:36
8
15:59
16:00
16
16:16
ゴール地点
天候 ほぼ快晴
過去天気図(気象庁) 2016年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
沢渡大橋からタクシー。
乗合がいなくて4200円の出費。時間の都合で仕方ない。
土日だけでも釜トンの時刻に合わせてバス発車させてほしいですね。
コース状況/
危険箇所等
岳沢の雪渓の状況はベストです。
今回はアイゼン使用しませんでしたがアイゼン必須ということで(^^ゞ

雪渓からの南稜取付きは、滝沢に寄りすぎるとシュルンドが悪いので、
手前10〜20m地点に着地するといいと思います。

南稜の核心部は、中央ルンゼに入って2個目?の滝、かぶり気味のチムニーの岩場だと思います。ここはチムニーの右側壁から登ります。両手にガバがありますが、フットホールドがないので少し戸惑います。100%このガバに頼っていいのか・・・
フリーソロの場合、3mほどのスリングを輪にしてセルフビレー取って登るのが正解かもしれません。ここで10分ほどロスしました。
次の滝も少しいやらしいですが、しっかりした草付きなので問題なしでした。
これで南稜の核心部は終了です。

この先もルンゼの急登と続きますが緊張感からは解放されます。


三俣からは、そのまま中央を登ります。
前回は左俣から登りましたが、ハイマツ漕ぎがあったりあまりいい印象がなかったので、今回はmisuzuさん、makasioさんコンビのレコ、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-507848.html
を参考にして、直上してみました。
結果、このルートが正規ルートとして認定することにします。

ルンゼを直上するとスラブにぶつかり左にトラバースすると左俣の源頭部にでます。つまり左俣から登るより快適に登れるのでこちらを推奨します。
じゃなんで左俣がいいということになったんだろう・・・
ってことは置いておいて、これから中央ルンゼ直上でいきましょう♪

で、トラバースしてからのルートですが、
そのままハイマツ帯に入るのが一番手っ取り早いのですが、労力が大変です。
ここはハイマツ帯に入らず凹角の岩場の基部まで登り、岩場に沿ってハイマツ帯とのコンタクトラインを登ると最小限のヤブ漕ぎで済みそうです。
少しいやらしい登りですが、ハイマツ漕ぎよりは楽だと思います。

上部で凹角からのルートと合流し、そのまま草付きを直上し、トリコニー下の広場(お花畑?)にでます。広場を右上してトリコニーの岩場に取りつきます。

トリコニー喫の岩場は快適な岩稜です。適当に登れば何とかなります。
もし行き詰ったら「左のトラバースに妙手あり」と覚えとくといいかも⁉
ルーファイ間違えなければ教蕕榔曚┐覆い隼廚い泙后
ピークはやせ尾根となってますが、まったく問題なしです。
そのまま曲まで続き、知らぬ間に曲も通過してしまいます(イメージ的にはそんな感じ)。
あとは傾斜の落ちた岩稜を南稜の頭まで登るだけです。
2カ所ほどギャップがありますが南稜登っている人には問題のない下りでしょう。

南稜の状況は以上です。
参考までに、谷川岳の東尾根の方がワンランク難しいと思います。


いつ見ても新鮮だ
2016年06月18日 05:15撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 5:15
いつ見ても新鮮だ
2016年06月18日 05:17撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 5:17
梅雨の晴れ間は貴重だから頑張らないと
2016年06月18日 05:59撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 5:59
梅雨の晴れ間は貴重だから頑張らないと
岳沢小屋手前まできました。
こんなルートで登ります。
2016年06月18日 06:50撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 6:50
岳沢小屋手前まできました。
こんなルートで登ります。
誰もいない岳沢小屋。
テン泊者もいない。
この時期は人気がないようですね。
2
誰もいない岳沢小屋。
テン泊者もいない。
この時期は人気がないようですね。
雪渓を詰めます。
コチコチですがスプーンカットを利用して何とかなる傾斜なのでアイゼンは使用せず。
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雪渓を詰めます。
コチコチですがスプーンカットを利用して何とかなる傾斜なのでアイゼンは使用せず。
こんなルートで登ります。
2
こんなルートで登ります。
シュルンドの心配はなし。
2016年06月18日 07:24撮影 by  X-A1, FUJIFILM
1
6/18 7:24
シュルンドの心配はなし。
滝沢下の雪渓はズタズタです。
2016年06月18日 07:26撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 7:26
滝沢下の雪渓はズタズタです。
雪渓から上の50mほどが特に急斜面でいくつかの滝があるので、ここが南稜ルートの核心部
2016年06月18日 07:31撮影 by  X-A1, FUJIFILM
3
6/18 7:31
雪渓から上の50mほどが特に急斜面でいくつかの滝があるので、ここが南稜ルートの核心部
その後はお花畑の中のルンゼを気持ちよく登っていきます。
3
その後はお花畑の中のルンゼを気持ちよく登っていきます。
ミヤマクロユリも10株以上咲いてました。
5
ミヤマクロユリも10株以上咲いてました。
一応三俣がありますが、すっきりしている正面のやつを登ります。
2016年06月18日 07:50撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 7:50
一応三俣がありますが、すっきりしている正面のやつを登ります。
最上部はやや急になりますが特に問題はないです。
谷川のシンセン右俣に比べたら楽なもんです。
2016年06月18日 08:02撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:02
最上部はやや急になりますが特に問題はないです。
谷川のシンセン右俣に比べたら楽なもんです。
写真で見るより急峻です。
でもルンゼ形状なので高度感は緩和されるみたいです。
2016年06月18日 08:02撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:02
写真で見るより急峻です。
でもルンゼ形状なので高度感は緩和されるみたいです。
上部岩壁の凹角です。
今回は左の方の露岩と灌木からよじ登りました。
ハイマツ漕ぎよりは体力を使わなくて済みそうです。
2016年06月18日 08:16撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:16
上部岩壁の凹角です。
今回は左の方の露岩と灌木からよじ登りました。
ハイマツ漕ぎよりは体力を使わなくて済みそうです。
トリコニー喫下にでました。
2016年06月18日 08:39撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:39
トリコニー喫下にでました。
喫のチムニー。
奥から階段を登って、右から左に飛びます。
2016年06月18日 08:49撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:49
喫のチムニー。
奥から階段を登って、右から左に飛びます。
トリコニー曲と南稜上部岩稜
2016年06月18日 08:54撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:54
トリコニー曲と南稜上部岩稜
トリコニー喫
背景は明神主稜
2016年06月18日 08:56撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:56
トリコニー喫
背景は明神主稜
2016年06月18日 08:56撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 8:56
コブ尾根、ジャンダルム、ロバの耳
2016年06月18日 09:02撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 9:02
コブ尾根、ジャンダルム、ロバの耳
長い南稜上部の登り
2016年06月18日 09:02撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 9:02
長い南稜上部の登り
眼下にはトリコニー機↓曲
2016年06月18日 09:05撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 9:05
眼下にはトリコニー機↓曲
南稜と吊尾根
2016年06月18日 09:29撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 9:29
南稜と吊尾根
お助けスリングのある岩稜(クライムダウン可)
2016年06月18日 09:36撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 9:36
お助けスリングのある岩稜(クライムダウン可)
ロバの耳とジャンダルムが被ってる??
2016年06月18日 09:50撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 9:50
ロバの耳とジャンダルムが被ってる??
北尾根がかっこいい
2016年06月18日 09:52撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 9:52
北尾根がかっこいい
奥穂まで一直線だ
2016年06月18日 09:53撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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奥穂まで一直線だ
槍がいい感じ
2016年06月18日 09:57撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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6/18 9:57
槍がいい感じ
とりあえず前半戦終了。
上高地から4時間50分とほぼ想定内。
2016年06月18日 09:58撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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6/18 9:58
とりあえず前半戦終了。
上高地から4時間50分とほぼ想定内。
次のターゲットはあそこ
2016年06月18日 09:58撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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次のターゲットはあそこ
2016年06月18日 09:59撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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まずはウマノセ
2016年06月18日 10:08撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:08
まずはウマノセ
すぐにでもジャンに行けそうに見える・・・
2016年06月18日 10:08撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:08
すぐにでもジャンに行けそうに見える・・・
ウマノセを下から見るとこんな感じ。
威圧感は半端ない。
2016年06月18日 10:14撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:14
ウマノセを下から見るとこんな感じ。
威圧感は半端ない。
こちらロバの耳も下から見るとなかなかいかつい。
2016年06月18日 10:18撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:18
こちらロバの耳も下から見るとなかなかいかつい。
初めて見た人は一瞬ひるむかもしれないね。
2016年06月18日 10:21撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:21
初めて見た人は一瞬ひるむかもしれないね。
ロバの耳を越えるといよいよジャン。
まあ流れからいっても時間短縮を計ることから考えても直登しかないよね。
2016年06月18日 10:34撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:34
ロバの耳を越えるといよいよジャン。
まあ流れからいっても時間短縮を計ることから考えても直登しかないよね。
コブ尾根
2016年06月18日 10:37撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:37
コブ尾根
天使のイラストまで飾られてました。
2016年06月18日 10:50撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 10:50
天使のイラストまで飾られてました。
ロバの耳と奥穂、そして前穂
2016年06月18日 10:50撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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ロバの耳と奥穂、そして前穂
まだ先は長いけど周回12時間を切れることはほぼ確信できた。
2016年06月18日 10:56撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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まだ先は長いけど周回12時間を切れることはほぼ確信できた。
天狗のコル。
天狗沢の上部はまだ雪渓となっているためピッケル・アイゼン必須です。
2016年06月18日 11:29撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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天狗のコル。
天狗沢の上部はまだ雪渓となっているためピッケル・アイゼン必須です。
天狗岩に登り返し途中からの奥穂方面
2016年06月18日 11:52撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 11:52
天狗岩に登り返し途中からの奥穂方面
天狗岩へ
2016年06月18日 11:52撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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天狗岩へ
あそこか
2016年06月18日 11:54撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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あそこか
天狗の頭?天狗岩?
2016年06月18日 11:56撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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天狗の頭?天狗岩?
次はあそこか。。
まだ遠いなあ〜
2016年06月18日 11:56撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 11:56
次はあそこか。。
まだ遠いなあ〜
2016年06月18日 11:57撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 11:57
逆層スラブの滑り台通過。
2016年06月18日 12:08撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 12:08
逆層スラブの滑り台通過。
ニョキっとしたやつ、あれが間ノ岳だっけ??
もう忘れちゃった( ;∀;)
2016年06月18日 12:14撮影 by  X-A1, FUJIFILM
3
6/18 12:14
ニョキっとしたやつ、あれが間ノ岳だっけ??
もう忘れちゃった( ;∀;)
ジャンも小さく見えてるね。
2016年06月18日 12:27撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 12:27
ジャンも小さく見えてるね。
おー奥のが最終ターゲットの西穂か!
2016年06月18日 12:27撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 12:27
おー奥のが最終ターゲットの西穂か!
間ノ岳南面のガレガレ感がすごいんだけど
2016年06月18日 12:49撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
2
6/18 12:49
間ノ岳南面のガレガレ感がすごいんだけど
ついつい槍撮っちゃうんだよね
2016年06月18日 12:49撮影 by  iPhone 6s Plus, Apple
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6/18 12:49
ついつい槍撮っちゃうんだよね
西穂にリーチ!!
2016年06月18日 13:14撮影 by  X-A1, FUJIFILM
3
6/18 13:14
西穂にリーチ!!
着きました(^^)/
2016年06月18日 13:18撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 13:18
着きました(^^)/
ここまでは登山者が多いこと
2016年06月18日 13:23撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 13:23
ここまでは登山者が多いこと
積雪期とのギャップがあまりにも大きい
2016年06月18日 13:28撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 13:28
積雪期とのギャップがあまりにも大きい
あっという間にPPだ
2016年06月18日 13:44撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 13:44
あっという間にPPだ
独標
2016年06月18日 13:58撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 13:58
独標
終わった感半端ないや
2016年06月18日 14:08撮影 by  X-A1, FUJIFILM
2
6/18 14:08
終わった感半端ないや
本当はここで生ビールといきたいところだけど、今回はタイムも意識しないと(*^^)v
2016年06月18日 14:28撮影 by  X-A1, FUJIFILM
4
6/18 14:28
本当はここで生ビールといきたいところだけど、今回はタイムも意識しないと(*^^)v
オオサクラソウに少し癒されたけど下りもつらいこと。。
3
オオサクラソウに少し癒されたけど下りもつらいこと。。
サンカヨウの透き通るような白もよかった。。
けど、下りがきつい(*_*)
2016年06月18日 14:52撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 14:52
サンカヨウの透き通るような白もよかった。。
けど、下りがきつい(*_*)
1時間で下れるかなあ〜と思ってたら1時間半もかかってた。
もうここは下りたくない!!
2016年06月18日 16:02撮影 by  X-A1, FUJIFILM
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6/18 16:02
1時間で下れるかなあ〜と思ってたら1時間半もかかってた。
もうここは下りたくない!!

感想

昨年ichigomirukuさんと穂高山荘一泊で同ルートを周った時、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-690670.html
「日帰りで行けるんじゃね?」
って思ってからその日を探ってました。
上高地から奥穂まで5時間で登るのはそれほど困難ではないと思ってたので、そこから西穂までの体力、そしてヒザの痛みさえでなければ12時間で戻ってこられる自信はありました。
前々週に谷川馬蹄日帰り縦走(東尾根から)を無事完了させてましたので、体力もヒザも万全の状態で臨むことができたと思います。

バリルートとしての南稜は雪渓から取りついてからの50mほどが緊張を伴う登りであって、その後の行程は余裕をもって遂行できました。
谷川東尾根の方が難易度は高く、そこを登りこんでいるためある程度の急斜面や草付きのレベルが低く感じたのかもしれません。

一カ所だけチムニーのところの滝で10分。。15分か?戸惑ってしまいました。
ここを完璧に仕上げるともう少しタイムが縮まりそうです。

先に危険箇所でも書きましたが中央ルンゼはそのまま最後まで中央を詰めていくのをお勧めします。なぜ左俣が一般的になっているのか首をかしげたくなります。左俣はハイマツ漕ぎがあるのに、中央はすっきりした草付きですからね。そして詰めを左にトラバースすれば左俣とすぐに合流しますから。。
今回のルートの先駆者misuzuさん、makasioさんのレコ参照してください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-507848.html

あとは上部岩壁の巻きルートは自分でも上手いルート取りができたかな、と思ってます。完全にハイマツ帯に入らず凹角の岩場とのコンタクトラインで登れば比較的すっきり登れるはずです。
もう少しクライミング(ボルダリング)のレベルが高ければ岩率も高く設定できるので自信のある方はお試しください。
いやもっと楽しいのは凹角のクライミング(+〜-かな⁉)ですが。。

上部岩壁の上は草付き広場(アザミのトゲトゲ攻撃で指が痛い)で、そこを右上していくとトリコニー喫の岩稜の基部に達します。
トリコニー喫はこれといったルートはないようで適当にルーファイしながら登ります。行き詰らなければ兇榔曚┐覆い隼廚い泙后順調に登ればよく写真で見るチムニーに着くはずです。ここをすっぽり中から登って反対側に飛び移ります(飛ぶというより大股開きか?)。
ピークから少しやせ尾根ですが、ナイフリッジっとてほどでもなく多少の高度感を楽しみながら曲へ進みます。
曲は右側を巻き気味に登って通過。

最後は南稜の標高差300m以上に及ぶ岩稜登りです。
特に危険なところはないのでどこでも適当に登れば問題ないところです。
2カ所ほどちょっとしたギャップがありますが、簡単なクライムダウンでOKです。
やがて吊尾根がすぐ傍まで迫ってきてフィナーレを迎えます。
南稜の頭に飛びだし、そこから約10分で奥穂山頂に着きます。

奥穂にはペアの二人だけしかいませんでした。
まだシーズンオフですもんね。

5分ほど休んで、すぐに西穂へ向かいます。
ここは一般登山道なので特に書くことはありませんが少しだけ。

ジャンは方向的に直登します。
コツは掴んでるので余裕です。
核心の二段目の棚は、右のカンテ状のところのフットホールドに足がかかればあとは簡単(ではありませんが)。飛騨側の断崖の真上なので高度感に打ち勝てればOKって感じでしょうか。
たぶん仰度。
続いて三段目、四段目の棚を快適に登れば傾斜もゆるみ終了となります。

少し失敗したのが、間ノ岳からの下り。
気にしないで下っていたらすーっごいガレ場になっていて
「あれ?何かへんだぞ!」
と思ったら、リッジを挟んで反対側を下っていたというマヌケな話。
少しトラバースしてリッジ越えるといい道がありました(^^ゞ

ペイントも薄く消えている部分も少なくないのでルーファイには注意が必要かと。
一般登山道といっても国内最上級コースなので気を引き締めなくてはいけませんね。

間ノ岳付近からすれ違いの登山者が4組ほど。
ロープウェイから登って穂高山荘目指すみたいですね。
登りだしが遅い分大変かもしれませんが、そういう手もあるわけですか。。

西穂はさすがに人が多かったなあ〜
西穂山荘もテン泊含めてとても賑わっていました。
岳沢小屋とは大違い。

余談ながら、私の周辺の山仲間の間では岳沢小屋の評判がすこぶる悪いです。
まあ私は小屋の人とは交流持ちませんので何とも言えませんが。。

そういえば美濃戸山荘のご主人のにこやかな表情が素敵だったなあ〜
素通りする私たちにも気軽に声をかけてくれて。
山小屋におもてなしはいらないかもしれませんが、
心身ともに疲れた山行後の、「お疲れさまー!」の一言で
どれだけ癒されるか。。

あーつまらないことを書いてしまった(*_*;

次のターゲットは前穂高北尾根〜明神主稜の日帰り周回。
しばらくはいいかな。。




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コメント

予定通りで・・
お疲れ様〜。楽勝だったようですね

2度目だけに、様子がわかっているから速いこと速いこと
このコースは何と言っても「山の総合力で勝負」なのが良いです。
岩稜登り、RF に慣れているからこその日帰り圏ですね。
西穂山荘から 1H 。同じ読みしています 。あの時、相方が無理だった。

三俣、やはり真ん中が正解だったようで・・。普通に登っていたら真ん中でした。
ここは、ロープ無しで行ける範囲の良いルートだと思います(人いないし )。

次回ここに来るとしたら、もっと計量化して 10H 切りとか 。(私は、やりませんが・・・)


P.S.
もし北尾根を末端からやると、ここより大変だと思います。前穂 12:00 が目標でしょう。となると屏風のコルまで 4H 以内で行きたいところです。上部で渋滞に遭うと辛いです。
越後三山・・・同じようなこと考えていますね。
2016/6/20 18:35
Re: 予定通りで・・
misuzuさん、こんばんは。
計画は12時間でしたが、11時間で行けそうな気はしてました
距離と累積標高が少ないので、南稜さえ無難に乗り切れれば比較的日帰りは容易そうです。
misuzuさんソロなら9〜10時間で行けそうですか?
ルンゼはmisuzuさんのレコでバッチリでした

北尾根は一度誰かと登ってからにしておきます。
あまり調子に乗ると痛い目に合わないとも限りませんからね

越後三山…
暑さと虫が大敵のようです。
秋はまた日が短いし、いつ登ったらいいのでしょうね
2016/6/20 19:50
お疲れ様でしたー!!(*^^*)
もう、通常ルートすら怖そうなのに、バリエーションルートからの日帰り縦走周回…。
達成感がすごそうですねー…(^_^;)

ロバの耳、一瞬ひるむどころか、たぶん、僕みたいなのが一人で行ったら、どこを歩けばいいのかすら分からないと思います。。。

西ゼン、楽しみです♪(*^^*)
あ、飲み会もやりましょうね!! ^_^)/▼☆▼\(^_^)
2016/6/20 23:41
Re: お疲れ様でしたー!!(*^^*)
表妙義の縦走を難なく成し遂げるsoyanoさんなら大丈夫
特にロバの耳は鎖があるのでルートも分かりやすいんですよね。
危険なところの方が鎖があったりして楽だったりします。

シーズン中なら人のあと追っかけていけば問題ないですが、
誰もいないと迷う場面もあるかもしれません。
ちょっとした所で気を抜くとルートミスしたりするのでそこが怖いところかもしれませんね。

達成感は・・・微妙
だって祝杯がなかったんだもん
やっぱこれがないと達成感Maxにはなりません

西ゼンはGOサインがでればいつでもOKです
3人でバシャバシャ遊びましょう♪

飲み会も7月のどこかでやりましょう
私の方は課題を2つも片付けちゃってますので、
余裕です
2016/6/21 4:59
とても参考になります。
こんばんは、昨年8月の記録のときこのルートが気になり今回の日帰り周回。
当日上高地着で帰りはバスの時間までに下山
機会があれば挑戦してみたいと思います。

練習は谷川岳東尾根が良さそうと思い検索しましたら無雪期の記録はnukaboshiさんのブログが最初にヒットしました
2016/6/24 21:59
Re: とても参考になります。
ぜひチャレンジしてください。
jaianさんほどのバイタリティーがあれば日帰り余裕だと思いますよ

ただ練習が東尾根ではなくて、南稜や奥穂〜西穂の縦走が東尾根登る練習になると思います
一度、soyanoさんも誘って東尾根一緒に登ります?
2016/6/24 22:47
Re[2]: とても参考になります。
おはようございます。
谷川岳東尾根、奥穂高南陵、穂高縦走、全部やってるnukaboshiさんのお言葉間違いなさそうですね
一緒に東尾根、機会ありましたら是非お願いします。
2016/6/25 5:51
Re[3]: とても参考になります。
こちらこそです
2016/6/25 16:47
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この記録に関連する登山ルート

アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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