奥穂高岳 南稜〜ジャンダルム、西穂 日帰り周回
- GPS
- 11:07
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,996m
- 下り
- 2,989m
コースタイム
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 11:08
天候 | ほぼ快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
乗合がいなくて4200円の出費。時間の都合で仕方ない。 土日だけでも釜トンの時刻に合わせてバス発車させてほしいですね。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岳沢の雪渓の状況はベストです。 今回はアイゼン使用しませんでしたがアイゼン必須ということで(^^ゞ 雪渓からの南稜取付きは、滝沢に寄りすぎるとシュルンドが悪いので、 手前10〜20m地点に着地するといいと思います。 南稜の核心部は、中央ルンゼに入って2個目?の滝、かぶり気味のチムニーの岩場だと思います。ここはチムニーの右側壁から登ります。両手にガバがありますが、フットホールドがないので少し戸惑います。100%このガバに頼っていいのか・・・ フリーソロの場合、3mほどのスリングを輪にしてセルフビレー取って登るのが正解かもしれません。ここで10分ほどロスしました。 次の滝も少しいやらしいですが、しっかりした草付きなので問題なしでした。 これで南稜の核心部は終了です。 この先もルンゼの急登と続きますが緊張感からは解放されます。 三俣からは、そのまま中央を登ります。 前回は左俣から登りましたが、ハイマツ漕ぎがあったりあまりいい印象がなかったので、今回はmisuzuさん、makasioさんコンビのレコ、 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-507848.html を参考にして、直上してみました。 結果、このルートが正規ルートとして認定することにします。 ルンゼを直上するとスラブにぶつかり左にトラバースすると左俣の源頭部にでます。つまり左俣から登るより快適に登れるのでこちらを推奨します。 じゃなんで左俣がいいということになったんだろう・・・ ってことは置いておいて、これから中央ルンゼ直上でいきましょう♪ で、トラバースしてからのルートですが、 そのままハイマツ帯に入るのが一番手っ取り早いのですが、労力が大変です。 ここはハイマツ帯に入らず凹角の岩場の基部まで登り、岩場に沿ってハイマツ帯とのコンタクトラインを登ると最小限のヤブ漕ぎで済みそうです。 少しいやらしい登りですが、ハイマツ漕ぎよりは楽だと思います。 上部で凹角からのルートと合流し、そのまま草付きを直上し、トリコニー下の広場(お花畑?)にでます。広場を右上してトリコニーの岩場に取りつきます。 トリコニー喫の岩場は快適な岩稜です。適当に登れば何とかなります。 もし行き詰ったら「左のトラバースに妙手あり」と覚えとくといいかも⁉ ルーファイ間違えなければ教蕕榔曚┐覆い隼廚い泙后 ピークはやせ尾根となってますが、まったく問題なしです。 そのまま曲まで続き、知らぬ間に曲も通過してしまいます(イメージ的にはそんな感じ)。 あとは傾斜の落ちた岩稜を南稜の頭まで登るだけです。 2カ所ほどギャップがありますが南稜登っている人には問題のない下りでしょう。 南稜の状況は以上です。 参考までに、谷川岳の東尾根の方がワンランク難しいと思います。 |
写真
感想
昨年ichigomirukuさんと穂高山荘一泊で同ルートを周った時、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-690670.html
「日帰りで行けるんじゃね?」
って思ってからその日を探ってました。
上高地から奥穂まで5時間で登るのはそれほど困難ではないと思ってたので、そこから西穂までの体力、そしてヒザの痛みさえでなければ12時間で戻ってこられる自信はありました。
前々週に谷川馬蹄日帰り縦走(東尾根から)を無事完了させてましたので、体力もヒザも万全の状態で臨むことができたと思います。
バリルートとしての南稜は雪渓から取りついてからの50mほどが緊張を伴う登りであって、その後の行程は余裕をもって遂行できました。
谷川東尾根の方が難易度は高く、そこを登りこんでいるためある程度の急斜面や草付きのレベルが低く感じたのかもしれません。
一カ所だけチムニーのところの滝で10分。。15分か?戸惑ってしまいました。
ここを完璧に仕上げるともう少しタイムが縮まりそうです。
先に危険箇所でも書きましたが中央ルンゼはそのまま最後まで中央を詰めていくのをお勧めします。なぜ左俣が一般的になっているのか首をかしげたくなります。左俣はハイマツ漕ぎがあるのに、中央はすっきりした草付きですからね。そして詰めを左にトラバースすれば左俣とすぐに合流しますから。。
今回のルートの先駆者misuzuさん、makasioさんのレコ参照してください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-507848.html
あとは上部岩壁の巻きルートは自分でも上手いルート取りができたかな、と思ってます。完全にハイマツ帯に入らず凹角の岩場とのコンタクトラインで登れば比較的すっきり登れるはずです。
もう少しクライミング(ボルダリング)のレベルが高ければ岩率も高く設定できるので自信のある方はお試しください。
いやもっと楽しいのは凹角のクライミング(+〜-かな⁉)ですが。。
上部岩壁の上は草付き広場(アザミのトゲトゲ攻撃で指が痛い)で、そこを右上していくとトリコニー喫の岩稜の基部に達します。
トリコニー喫はこれといったルートはないようで適当にルーファイしながら登ります。行き詰らなければ兇榔曚┐覆い隼廚い泙后順調に登ればよく写真で見るチムニーに着くはずです。ここをすっぽり中から登って反対側に飛び移ります(飛ぶというより大股開きか?)。
ピークから少しやせ尾根ですが、ナイフリッジっとてほどでもなく多少の高度感を楽しみながら曲へ進みます。
曲は右側を巻き気味に登って通過。
最後は南稜の標高差300m以上に及ぶ岩稜登りです。
特に危険なところはないのでどこでも適当に登れば問題ないところです。
2カ所ほどちょっとしたギャップがありますが、簡単なクライムダウンでOKです。
やがて吊尾根がすぐ傍まで迫ってきてフィナーレを迎えます。
南稜の頭に飛びだし、そこから約10分で奥穂山頂に着きます。
奥穂にはペアの二人だけしかいませんでした。
まだシーズンオフですもんね。
5分ほど休んで、すぐに西穂へ向かいます。
ここは一般登山道なので特に書くことはありませんが少しだけ。
ジャンは方向的に直登します。
コツは掴んでるので余裕です。
核心の二段目の棚は、右のカンテ状のところのフットホールドに足がかかればあとは簡単(ではありませんが)。飛騨側の断崖の真上なので高度感に打ち勝てればOKって感じでしょうか。
たぶん仰度。
続いて三段目、四段目の棚を快適に登れば傾斜もゆるみ終了となります。
少し失敗したのが、間ノ岳からの下り。
気にしないで下っていたらすーっごいガレ場になっていて
「あれ?何かへんだぞ!」
と思ったら、リッジを挟んで反対側を下っていたというマヌケな話。
少しトラバースしてリッジ越えるといい道がありました(^^ゞ
ペイントも薄く消えている部分も少なくないのでルーファイには注意が必要かと。
一般登山道といっても国内最上級コースなので気を引き締めなくてはいけませんね。
間ノ岳付近からすれ違いの登山者が4組ほど。
ロープウェイから登って穂高山荘目指すみたいですね。
登りだしが遅い分大変かもしれませんが、そういう手もあるわけですか。。
西穂はさすがに人が多かったなあ〜
西穂山荘もテン泊含めてとても賑わっていました。
岳沢小屋とは大違い。
余談ながら、私の周辺の山仲間の間では岳沢小屋の評判がすこぶる悪いです。
まあ私は小屋の人とは交流持ちませんので何とも言えませんが。。
そういえば美濃戸山荘のご主人のにこやかな表情が素敵だったなあ〜
素通りする私たちにも気軽に声をかけてくれて。
山小屋におもてなしはいらないかもしれませんが、
心身ともに疲れた山行後の、「お疲れさまー!」の一言で
どれだけ癒されるか。。
あーつまらないことを書いてしまった(*_*;
次のターゲットは前穂高北尾根〜明神主稜の日帰り周回。
しばらくはいいかな。。
お疲れ様〜。楽勝だったようですね 。
2度目だけに、様子がわかっているから速いこと速いこと 。
このコースは何と言っても「山の総合力で勝負」なのが良いです。
岩稜登り、RF に慣れているからこその日帰り圏ですね。
西穂山荘から 1H 。同じ読みしています 。あの時、相方が無理だった。
三俣、やはり真ん中が正解だったようで・・。普通に登っていたら真ん中でした。
ここは、ロープ無しで行ける範囲の良いルートだと思います(人いないし )。
次回ここに来るとしたら、もっと計量化して 10H 切りとか 。(私は、やりませんが・・・)
P.S.
もし北尾根を末端からやると、ここより大変だと思います。前穂 12:00 が目標でしょう。となると屏風のコルまで 4H 以内で行きたいところです。上部で渋滞に遭うと辛いです。
越後三山・・・同じようなこと考えていますね。
misuzuさん、こんばんは。
計画は12時間でしたが、11時間で行けそうな気はしてました
距離と累積標高が少ないので、南稜さえ無難に乗り切れれば比較的日帰りは容易そうです。
misuzuさんソロなら9〜10時間で行けそうですか?
ルンゼはmisuzuさんのレコでバッチリでした
北尾根は一度誰かと登ってからにしておきます。
あまり調子に乗ると痛い目に合わないとも限りませんからね
越後三山…
暑さと虫が大敵のようです。
秋はまた日が短いし、いつ登ったらいいのでしょうね
もう、通常ルートすら怖そうなのに、バリエーションルートからの日帰り縦走周回…。
達成感がすごそうですねー…(^_^;)
ロバの耳、一瞬ひるむどころか、たぶん、僕みたいなのが一人で行ったら、どこを歩けばいいのかすら分からないと思います。。。
西ゼン、楽しみです♪(*^^*)
あ、飲み会もやりましょうね!! ^_^)/▼☆▼\(^_^)
表妙義の縦走を難なく成し遂げるsoyanoさんなら大丈夫
特にロバの耳は鎖があるのでルートも分かりやすいんですよね。
危険なところの方が鎖があったりして楽だったりします。
シーズン中なら人のあと追っかけていけば問題ないですが、
誰もいないと迷う場面もあるかもしれません。
ちょっとした所で気を抜くとルートミスしたりするのでそこが怖いところかもしれませんね。
達成感は・・・微妙
だって祝杯がなかったんだもん
やっぱこれがないと達成感Maxにはなりません
西ゼンはGOサインがでればいつでもOKです
3人でバシャバシャ遊びましょう♪
飲み会も7月のどこかでやりましょう
私の方は課題を2つも片付けちゃってますので、
余裕です
こんばんは、昨年8月の記録のときこのルートが気になり今回の日帰り周回。
当日上高地着で帰りはバスの時間までに下山
機会があれば挑戦してみたいと思います。
練習は谷川岳東尾根が良さそうと思い検索しましたら無雪期の記録はnukaboshiさんのブログが最初にヒットしました
ぜひチャレンジしてください。
jaianさんほどのバイタリティーがあれば日帰り余裕だと思いますよ
ただ練習が東尾根ではなくて、南稜や奥穂〜西穂の縦走が東尾根登る練習になると思います
一度、soyanoさんも誘って東尾根一緒に登ります?
おはようございます。
谷川岳東尾根、奥穂高南陵、穂高縦走、全部やってるnukaboshiさんのお言葉間違いなさそうですね
一緒に東尾根、機会ありましたら是非お願いします。
こちらこそです
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